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「ターナー、光に愛を求めて」、イギリスの画家ターナーの後半世紀

2015-06-29 16:22:53 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆

ターナー好き ☆☆☆☆

マイクリー監督作品 イギリス・フランス・ドイツ合作。

ちなみにターナーを演じたティモシー・スポールは、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞している。

150分の長尺だけに、18世紀前半のヨーロッパの旅画家に興味がないとあまり面白くないかもしれない。

映像がとってもきれいで、ターナーの絵を風景に描いた箇所も多く、ターナーの描いたキャンパスの画と両方で美しい自然を堪能できる。

ターナー自身は、若くして頭角を現し、絵画界での地位を確立していたが、本作は、彼の後半生を描いている。

入念に調べたエピソードの数々を積み上げ、ターナーをクローズアップしていく。

助手のような存在であった父を亡くしてからのターナー。結婚はしなかったが、子供をもうけ、だが、彼らには冷たいターナーであった。

絵画界でのエピソードもさりながら、結婚しなかった彼の後半生の女性関係が主題として描かれる。

決して美男子でない彼が、女性にもてる様が、浮き彫りにされていく。

特にラストでは、二人の女性との交流が後半生のクライマックスとなっている。

いずれにせよ、黄昏を多用した淡い色使いに象徴されるように、あくまで地味な作家であった。
コメント (2)
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