おすすめ度 ☆☆☆
今年のお正月映画の貧困さはどうしたことか。
一日一回の上映にかかわらず10名未満の寂しさ。
アイデア勝負の韓国映画。
韓国社会の難しさ(特に就職とマスコミにスポット)を、魚男に象徴させている。
ゆえに、ある面コミックではあるが、むしろシリアス。
製薬会社の薬の実験の副作用で、魚男は出現する。
この薬ができたら、世界から飢えがなくなるという夢の薬。
魚男が一回だけセックスをしたという女性と、魚男を取材することで正社員に採用されるというテレビマンが、映画の舞台回しだ。
魚頭はかなり良くできた被り物なので、それほど見ずらくはない。むしろ、哀愁を漂わせる。
しかし所詮、世間は冷めやすい、ちやほやされた時期は過ぎて、魚男は海をあこがれる。
92分の中編の割には、話が詰め込みすぎで、せわしない。
しかし、韓国絵映画らしいアイデア勝負に一抹の長が。