おすすめ度 ☆☆☆☆
山岳映画好き、山岳写真好き ☆☆☆☆★
最近、エベレスト登山をテーマにした映画を何本か見たが、本作は、正真正銘の登山映画だ。
まっこと、今年の正月映画は不作だったが、本作はとびぬけている。
「ナショナル・ジオグラフィック」の山岳カメラマンが、自らカメラを担いで登山、撮影をしたまさにドキュメンタリー。
したがって、映像がきれい。小型カメラでもこれだけきれいに撮影できるようになったのだ。
メルー、それは切り立った山、クライマーにとっては垂涎の山だが、それだけに危険が潜む。
3人のクライマー、コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズターク、その絶妙のチームワーク。
初めからもくろんだわけではないだろうが、第1回目のチャレンジで、日にちを延長してのトライ後の挫折。
その後の、それぞれの国での出来事。
そういったものが、この映画に厚みを与えている。
もちろん、最後は成功するのだが。
困難に挑戦する人間の崇高さみたいなものが感じられる。
ちなみに、日本の登山家花谷康弘さんも、一度はけがでリタイアしながら再挑戦している。