おすすめ度 ☆☆☆
一部劇場で公開。
教え子を戦争に送り出し、自らは病のため生き延びたことに負い目を感じ、
沖縄へ反戦の旅に出かけ、そこで出会った寒緋桜と「里桜」の天城吉野(アマギヨシノ)の交配で得られた桜を陽光桜と名付けた。
この桜は、暑さにも寒さにも強く(零下30度から摂氏30度の環境でも咲く)、花はやや赤みを帯びている。
30余年かけて、品集改良した高岡さんは、これを反戦のシンボルとして、世界中に送り届けた。
この高岡さんの生きざまと、家族の苦労を、ややコミカルに描いた作品である。
高岡さんを演じるのは笹野高史、ひょうひょうとした生きざまは、演者と一体となってよい雰囲気を醸し出している。
高岡さん自身の映像もあるので、雰囲気はよく似ている。
脚本・監督の高橋玄はこの高岡正明にほれ込み、一旦、製作がとん挫したが自身のプロダクションで作り上げた。
あまり知られていない、偉人を世に知らしめるのはよい機会なので、たくさんの人に見てもらいたいと思う。