おすすめ度 ☆☆☆☆
舞台は、アフリカ、ケニアのナイロビ。
ここは国際機関などがあるアフリカの中心都市だ。
そこで、テロが頻発。
アメリカ、イギリス軍共同で、テロ対策をすすめる。
今や、ドローンが武器の主役だ。
ドローンから、ミサイルを発射すれば、的確に敵陣を破壊できる。
生死の確認さえ、ドローンの仕事だ。
一方、現場では、鳥型と虫型のドローンで室内に侵入、その映像が、アメリカ、イギリス作戦本部に写される。
で、この映画のポイントは、パン売りの少女が、隠れ家のすぐ外で売り始め、ミサイル攻撃で間違いなく死ぬ。
その少女の死ぬ確率、テロで失う命の確率、こんな計算をして攻撃する理不尽さ。
それをめぐって繰り広げられる、軍、政界、財界らの思惑。
タイトル通り世界一安全な戦場での戦いは、殺人の実感が薄いだけに余計辛らつだ。
来るべき戦争の先取りで、倫理を問う問題作。
ヘレンミレンはじめ、芸達者の競演だ。