おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
再生物語好き ☆☆☆☆
今年度アカデミー賞、主演男優賞、脚本賞受賞作品。
マンチェスターバイザシーという漁村が舞台。マンチェスターはイギリスの都市で有名だが、アメリカにもある、しかも二つあって、区別するためにバイザーシーとしたとか。
その漁村で、仲良く暮らしていた兄弟。
だが、弟は、事件を起こして、いられなくなり失踪。近くの大都市ボストンで、便利屋をしている。
兄が心臓発作で亡くなり、身寄りのない息子を弟に託そうと遺言。
だが、傷心癒えぬ弟は、戸惑うばかり。
しかし、16歳の甥と暮らすうちに、徐々に自分を取り戻していく。
淡々とした、日常の描写に、過去を絡ませるうまい脚本に、いつしかこの映画のとりこになる。
誰にもある悔悟、その孤独はどうやれば乗り越えられるのか。
主人公は、飲んだくれで、暴力的、薬もやっていた。
でも、甥が緩衝材となって徐々に。
だが、世間はそう甘くない。
一歩、一歩か?
主人公を演じるケイシー・アフレックの渋い演技が光る。