おすすめ度 ☆☆☆
フランス・アメリカ合作
『ヒッチコック/トリュフォー』は1962年8月13日、ヒッチコック63歳の誕生日に、ユニバーサル・スタジオの会議室で、フランソワ・トリュフォーが通訳者ヘレン・スコットを伴い1週間にわたって行われたインタビュー音源をもとに、ヒッチコックの名作シーンの数々、そしてマーティン・スコセッシ、デヴィッド・フィンチャーら10人の映画監督のコメントを交えながらつくりあげたドキュメンタリー映画です。
ヒチコックは、1980年、80歳で亡くなっており、1976年の「ファミリープロット」が最後の作品。
トリュフォは、1084年、52歳で亡くなっている。1983年の日曜日が待ち遠しいが遺作だ。
したがって、二人の作品を、当時鑑賞できた人は。もう50歳以上となり、インタビューが行われて1962年に鑑賞できた人は、70代であり、現代の若者にとっては、古臭い話だ。
ただ、色んな監督が語っているように、トリュフォーの本は、ヒチコックの映画術を紐解いており、それを映画の教本とした監督が今活躍中だから、まさに映画の原点だ。
特に、サスペンスの描き方は、この映画で解説しているような手法が今も使われており、感心させられる。
そういう意味で、映画の歴史書的な意味合いの映画だ。
古い映画もDVDで見られるので、それを見ながらこの映画を紐解くのも一興かも。