おすすめ度 ☆☆☆☆★ (劇場鑑賞)
アメリカ・オーストラリア合作
メルギブソン監督。
ハクソーリッジは、覚えにくいが、覚えると忘れられない言葉だ。のこぎりの丘という意味らしいが、
日本名で前田基地がそれに該当するが、現在の浦添市、那覇の北に当たる。
米軍はそこから南下して日本軍をせん滅するのだが、まずそのとっかかりのところだ。
映画は、後半、この基地、すなわち絶壁を攻撃する米軍を描く。
まず、艦砲射撃で徹底的にたたきその後、ロープで崖を登り、戦闘、圧倒的な米軍の勝利かと思われたが、
日本軍は、地下トンネルを掘っており、攻撃が一段落すると猛烈な勢い(多数の軍隊)で反撃してくる。
退却を余儀なくされる。
米兵の死骸がごろごろ。
そこをこの映画の主人公・衛生兵が、一人で70人余の傷病兵を助け、ロープを使って、崖の下におろし、救助する。
戦闘は、新たな局面で開始される。
この映画は、この沖縄戦で活躍した実在の一人の衛生兵の物語。(タイトルバックで本人が登場)
宗教上の問題と、兄弟との喧嘩、父親との確執があって、銃を持たないと決める。
実際、軍隊で銃を持たずに戦えない。
前半は、周りや上司による徹底的ないじめだ。
戦争映画の迫力と、この人道的生き方に感動するので、おすすめの映画だ。
この衛生兵を、「沈黙」のアンドリュー・ガーフィールドが好演している。