おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
実話映画好き ☆☆☆★
現ローマ法王は、南米出身の異例の抜擢だ。
この映画を見ると、その背景が知れて面白い。
化学科を卒業しながら、信仰の世界に入り、若くして教区長に抜擢される。
アルゼンチン、時はビデラ軍事政権下。
密告が蔓延した恐怖政治の時代。
司祭らも、拷問して殺される。
その都度、なんとかコネをたどって解決に努力する。
恐怖政治の政権下の描写がかなり厳しく、教区長の苦しみが察せられる。
その後、独裁政権が終わり、ドイツへ留学、再びアルゼンチンで働くが、
その経歴が買われて、法王に推挙され、新たに法王となった。
激動の時代を生きてきた法王だからこそ、下々の事までわかる民に近い法王といえるだろう。
日本人にとっては、遠い国の話であり、キリスト教の教えなどもよく理解できないので、ちょっとすんなりとは入らない映画だ。