おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
歴史もの好き ☆☆☆★
世に有名な関ケ原の合戦。でも、案外中味はよくわからない人が多いのでは。
司馬遼太郎の原作を映画化。石田三成を中心に。
この合戦武将がたくさん出てくる。それぞれの土地の大名たち。
結局、戦争のいきさつとか、東西両陣営の駆け引きとか、非常にわかりにくい。
おまけに、登場人物それぞれが早口でまくし立てるので、それもお国訛りがあったりして、
まあ、歴史に詳しく、頭が素早く働く人でないと、ついていけない場面も。
石田三成が主役だが、合戦で陣頭に立って戦うわけもなく、最後は責任を取らされるのだが。
6時間の戦闘は、今風の合戦シーンで、面白いのだが、腹黒い徳川の勝利では意気が上がらない。
三成を、岡田准一が演じ、監督が岡田がふさわしい年になるまで待ったというだけあって、基本主役だ。
その実直さはよく出ており、好演だ。
対する徳川家康の別所広司、腹を膨らませての大暴れ、そのギラギラ感は圧巻だ。
忍者が活躍し、話を面白くしているが、複雑にもしている。
関ケ原の合戦を、正面からぶつかった原田監督の意気を楊としながら、相手が大きすぎたというほかない。