ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「エリザのために」、ルーマニアに生きる外科医の懊悩!

2017-08-05 19:03:28 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆★

社会派ドラマ好き ☆☆☆★

ルーマニア・フランス・ベルギー合作

2016年・第69回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。ルーマニアの俊英クリスティアン・ムンジウ監督による長編。

外科医というから、上級階級に属する主人公ロメオ。

カメラは執拗に、ロメオの跡をつけまとう。手持ちカメラの主人公目線。

朝、何者かの投石で窓ガラスが割られる。

高校に通う娘エリザを送るが、途中で下し、愛人の元へ。

だが、その日娘は、何者かに襲われる。

そのショックで落ち込むエリザ。

エリザは、英国留学を目指しており、学校の成績が進学を左右する。

ロメオは、コネを使って娘の成績を良くしようと努力する。

チャウシェスク独裁から、民主化されたルーマニア。

だが、まだ不安定な社会情勢。

娘をロンドンへ留学させるのも、何とかルーマニアから成長させたいからだ。

一方で、妻からも、不倫相手からも、そっぽを向かれる始末。

ラストにかけて、結局、娘が卒業する以外何等の発展もない。

だが、途中挟まれるエピソードは、ルーマニアの闇を描き、その改善の兆しを見つめる。

淡々とした描写だけに、こみ上げるものはないが考えさせられる映画だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「めぐりあう日」、捨てられた母を探す理学療法士!

2017-08-05 09:30:15 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

母子物語好き ☆☆☆★

結婚し、子供もいる理学療法士。

自らを捨てた母を探して港町ダンケルクにやってくる。

そして知り合った息子の学校の給食おばさん。

おばさんは、肩を痛め、医療院にやってくる。

そこでやさしい理学療法はぐで、医療する理学療法士。

物憂げな女性のシーンが長く続くファーストシーン。

原題『Je vous souhaite d’etre follement aimée』は、訳すと「あなたが狂おしいほどに愛されることを、私は願っている」

監督ルコント(幼き頃養子に出されフランスへ)の実体験に基づく母子愛の物語。

小学校に通う息子や猫が、小道具となって、別れたが、なお会いたい母子の感情。

静かな展開の前半が終わり、後半ドラマが動き出して、感情が爆発する。

なんといとおしい作品。

主人公をセリーヌ・サレット、おばさんをアネットが好演。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする