おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
実話映画化好き ☆☆☆☆★
1971年、世紀の機密文書がスクープされ、政府の欺瞞が暴かれ、ベトナム戦争終結へr向かう。
そのスクープを発表したニューヨークタイムスではなく、後追いのワシントンポスト紙のスクープを描いている。
ニューヨークタイムスが記事差し止めの訴えを受けているさなか、同じスクープをあえて行ったワシントンポストに焦点を当てている。
それは、ワシントンポスト紙の発行人・社主が女性であること、前社主の夫が自殺し、そのあとを受けた駆け出し社主の決断が大きなテーマだ。
凛として、真実を追求する女性の姿が、共感を呼ぶ。
物語自体は、たいして面白くない政治・新聞ネタ。
それを、ドラマとして構成した、脚本家並びに監督のスティルバークの力はすごい。
トランプ大統領の就任という、異常なアメリカの恥部をえぐるようで、なかなか、勇気のある映画化だ。
トム・ハンクスとメリル・ストリーブの安定した演技は、見ていて飽きさせない。
おまけに、当時の新聞の製作工程が描かれ、懐かしさを覚える。