ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「グローリー 明日への行進」、キング牧師が呼びかけたセルマでの行進

2015-06-22 18:57:46 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

歴史好き、アメリカ黒人運動好き ☆☆☆☆

アメリカ・イギリス合作  イギリスの俳優が多く出ている。

この題名で、キング牧師の、それもセルマでの行進を描いた映画とは知らずに見た。

原題は「セルマ」、まさに事件の起こった場所だ。

キング牧師は、非暴力を貫く。それがこの映画を強くしている。

アメリカ南部アラバマ州セルマ、そこでは1965年も黒人差別があからさまだった。

なにしろ、投票権がありながら、投票できないという、民主主義国アメリカで考えられない話だが、じっさいにそうだったのだ。

黒人のオバマが、大統領になった今でも、白人による黒人差別は続いている。

民主主義は、勝ち取らねばならないものだ、それも非暴力によって。

キング牧師の家族への苦慮も描かれる、のちに暗殺されることを思えば心が痛む。

この映画は、長い橋を渡ることの攻防が山になっている。

一度は、軍隊と警察による暴圧によって行進は阻止される。(ただこの時はキング氏は不参加)

二度目は、キング牧師の作戦勝ち。

そしてラストの演説。

イギリス人俳優デビッド・オイェロウォは、キング牧師を演じるため様々な工夫をした。おかげで、演説は胸を打つ。

更にこの映画の出色は、主題歌。力強い抵抗の歌だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アノマリー」、9分47秒だけ自分の意識を取り戻すことのできる元軍人の話

2015-06-21 19:09:01 | イギリス映画
おススメ度 ☆


「未体験ゾーンの映画たち 2015」上映作品。

9分47秒だけ自分の意識を取り戻すことのできる元軍人、最初はアクションシーンも交えながら母を殺された少年を救おうとするいい話。

だが、時間がくるとこん睡状態に、そして、また覚醒。

これが繰り返される。

話がぶつ切りで、その間の状況が不明。

一人称映画なので、周りの状況がつかめぬまま物語は進行。

アクションもいまひとつ迫力不足。

ツタヤで、100円レンタル。ツタヤでしかレンタルできない、制限付きのため借りてはみたのだが。不発。


ちなみに、アノマリー(英語:Anomaly)とは、ある法則・理論からみて異常、または説明できない事象や個体等を指す。道理で分からないはず。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「欲動」、生と死のはざまで欲情する女

2015-06-21 16:37:49 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

R18+

インドネシアバリで撮影された杉野希妃監督作品。第19回釜山国際映画祭「Asia star award 2014」最優秀新人監督賞受賞。

キムギドクが絶賛したという。

死を目前にした夫とともに、夫の姉の出産に立ち会うためバリ島へ。

冒頭、バリ島のダンスシーンが公開され、何か因縁めく。

夫は、死を目前にして、悩み、彼の吐いた言葉で妻も傷つく。

そして、妻が出かけた先で出会った地元のナンパ師。ナンパされるが半分合意のような愛撫シーン。

家では、姉が子を出産。

その後、欲動した妻が夫を誘い、激しいセックス。

ラストは、意味深で観客が考えろという流れ。

闘鶏シーンや、炎を蹴散らす独特の踊りなど、バリを意識したシーンも

映像を重視する杉野の希望で、美しいバリの風景が物語を盛り上げる。とくにラスト海辺のシーンは美しい。

主演の三津谷葉子の全裸セックスシーンは魅せてくれる。

夫を斎藤工が演じ、なかなかの演技。

インドネシアの文化に触れるだけでも楽しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「トゥモローランド」、ディズニーの近未来映画

2015-06-20 19:14:12 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

1964年ニューヨークから物語は始まります。

科学少年フランクは、万国博覧会に出品作品を携えて参加しますが、謎の少女にピンバッチをもらいます。

そして、ピンバッチが光ると別世界へワープ。

そこが、トゥモローランド。ディズニーらしい近未来。立体交差や新しい移動手段。

それから20年たって、今度は好奇心旺盛な少女、彼女もピンバッチのおかげでトゥモローランドへ

もう、鉄腕アトムやドラえもんの世界です。

いやあ、近未来って楽しい。

で、ここまではワンダフルな展開ですが、

ここからが、ちょっと物語の展開が複雑になって、目を離すと展開が読めなくなってきます。

少女ケイシーと、20年前少年だった今は大人のフランク(ジョージクルーニー)。この二人に謎の少女(実はロボットだった)の一行が、トゥモローランドへ。


だが、画面に映し出されたのは地球の寿命が亡くなっていくということ。それを何とか止めさせたい一行。

一行を阻止しようとする集団が現れ、格闘があったりと話はあちこちに飛びます。

ラストは一応ディズニー映画らしい展開なのですが。

まあ、気楽にみていればいいが、つい考えてしまうと振り回される不思議な映画。有用なセリフが出たりしますが、腹にくるものではありません。


ジョージクルーニーもなんで彼がって感じ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「クリミナル・アフェア 魔警」、狂気の警官の物語です 

2015-06-19 19:12:11 | 中国映画
おススメ度 ☆☆☆

香港アクション映画好き ☆☆☆☆

限定的劇場公開

ダニエル・ウー、ニック・チョン二大俳優競演ですが、もっぱらダニエル・ウーの作品です。

ダニエル・ウー扮するデイブ、警官だが、生真面目で、偏屈、やり難いので、病院の警護係。

そこへ担ぎ込まれた瀕死の男ホン(ニックチョン)。輸血が必要で血液型が一致するデイブが血液を提供一命をとりとめる。

だが、ホンこそ、警察の追っている強盗団のボス。

デイブは上司にこっぴどく叱られる。

もともと、トラウマを抱え神経症だったディブはますますおかしくなる。

新任の女ボスは、デイブの同級生で、彼のことを心配し、現場勤めにする。

だが、再び強盗団とのトラブルで同僚が油をまかれ火だるまに、ますますひどくなるデイブ。

彼には面倒を見ている年老いた母(後で、自分のせいで殺した男の母とわかる)がいた。

複雑に入り組んだデイブのトラウマ。

上司が心理カウンセラーをしている姉に頼み、様子を見てもらうが、真相は話さない。

ずっとこのオカルトチックな警官に付き合わされるが、

その間の強盗団と警察、強盗団の仲間割れなど、壮絶な格闘が繰り広げられる。この撮影の仕方がダンテ・ラム監督の真骨頂で、ファンにはたまらない描写。

それがまた、ラストで二転三転のネタばらしで、アクション、カーアクションとともに盛り上がり、最後ははう~ん?って感じ。

いずれにせよ、油まみれの、人間火あぶり踊りはいたいたしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「シェアハウス・ウイズ・ヴァンイア」、ヴァンパイアがアパートで同居生活

2015-06-18 17:33:57 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

ニュージーランド映画

ニュージーランド映画で、ヴァンパイアときたら、ちょっと、なじみのない映画。

ただ、この映画コメディなので、はまる人は好きになるみたい。おかげで、賞ももらっている。

4人の年の違うヴァンパイア(379歳のヴィアゴ、183歳のディーコン、862歳のヴラド、そして8000歳のピーター)は、ニュージーランドのウェリントン(首都)のアパートで共同生活をしている。

ヴァンパイア故、夜しか行動できないが、毎晩のように歌い踊ったり行きつけのパブで遊んだりと楽しい毎日を過ごしていた。

身の回りの世話をする女性が連れてきた若者に間違って甘かみしてしまい彼もヴァンパイに、更にその友人が加わって、面白い展開に。

第三者がドキュメンタリーを撮るということで、全体にドキュメンタリータッチ。

えぐいシーンも若干あるが、全体にコメディタッチでヴァンパイアを描くので、まあ、新しい世界を覗き見している感じ。

ヴァンパイアと魔女とゾンビたちのパーティとか、狼男が出てきてラストは盛り上がる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「世界一美しいボルドーの秘密」、中国が参画した葡萄酒戦争

2015-06-17 17:36:33 | 映画
おススメ度 ☆☆☆


オーストラリア・中国・フランス・イギリス・香港合作

ナポレオン3世によって第一級の称号を与えられて以来、世界に君臨し続けるボルドー・シャトーの秘密が解き明かされる!

後半は、ボルドー(ワイン)が、中国人の参入によって、市場が大きく様変わりした様子を描きだす。

富裕層の出現で、中国でのボルドー市場は急激に発展し、価格高騰に寄与している。

一方で、偽物の出現でさらに混乱が増している。

中国恐るべしの状況が、インタビューや、オークションなどで赤裸々に描かれる。

自然に一喜一憂している農場との格差は大きい。

ボルドー(ワイン)の商売の裏側が垣間見れて楽しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「追憶と踊りながら」、息子を亡くし一人イギリスで暮らす中国の婦人

2015-06-16 18:22:36 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆

ゲイの映画好き、異文化交流映画好き ☆☆☆☆

英語がしゃべれないまま、イギリスで暮らす中国系婦人。

息子は彼女を老人ホームへ入れた、その後、事故で亡くなる。

息子は、ゲイの愛人がいた。

婦人は、ホームの初老の男性と心を通わせていた。

ゲイの愛人は、老婦人を助けようと、通訳の女性を雇いホームを訪れる。

イギリス期待の男優、ベン・ウィショー主演の映画だ。ゲイの愛人を演じる。ゲイを隠して言葉の通じない老婦人を助けようとする難しい役どころ。

監督は、カンボジア出身の新鋭ホン・カウ。期待の星だ。難しい役どころを、自らの体験を混ぜながら演出。

老婦人を演じるのは、ベテラン女優チェン・ペイペイ。

哀しみ、孤独、不安、疑い、戸惑い、痛みといった感情の交差する微妙な映画。

感動を求めたり、社会派を求めたり、娯楽を求めたり、そんな向きには難しい映画だ。

しみじみと味わう映画かな。

劇中、英語、中国語で会話、それを翻訳する。これを字幕で表すのはとても難しい。言語がわかればもっと楽しめたかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「おかあさんの木」、戦争で6人の息子を亡くした母の記

2015-06-15 18:26:31 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

母もの映画好き、反戦映画好き ☆☆☆☆

戦後70年を記念して、小学校の教科書にもなった、戦争で6人の子を亡くした母の物語の映画化。

誰でも知っている物語だけに、ただ、7人の息子を戦争に取られた哀しみの母物語は、現実離れしたアクション映画に慣れ親しんだ若者には、退屈なのだろうか。

母が子を殺すような、子が親を殺すような、そんな世に育った人たちには、母の哀しみはわからないのだろうか。


母もの故に涙なくしては見られない。

特に、国家という暴力によって、召し取られ亡くなった息子たち。

夫には早く先立たれ、母一人で育てた男の子をなぜ、国は召したのか。それは、年ごろという戦争の論理からだろう。

丁度長男が、中国での戦争がはじまったときに出征。最後の七男は、終戦間際特攻隊だ。

人数が多いので、それぞれの子たちに十分時間が取れないのは残念だが。

赤紙が喜ばれた長男の頃と、赤紙が死神に見えてくる五男の頃と、母親の気持ちは変化する。

鈴木京香は、渾身の力演だ。

話自体が単調で、盛り上がりに欠ける中、この映画の芯である母を演じて、涙を誘う。

でも、おかあさんの木を守り抜くと語る奈良岡朋子がお株を奪った感じ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ドッペルゲンガー 凍てつく分身」、謎の分身、そしてアクション

2015-06-14 17:24:32 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆

またまた劇場未公開 WWOWで公開

ある日突然、自分の分身が現れ、自分にだけ見える不思議な現象。

そして犯罪組織との関わりあい。

やがて、針きゅう師の針から、記憶が戻され、

そこから怒涛のアクションシーンに。

ドイツらしい骨太な映画だが、

やはり話が難解。

出演者の表卿が暗い。

思わぬ展開だが、記憶喪失が原点。

愛する女との関わり合い。

名前だけでつられて見たが、

ちなみにドッペルゲンガーとは、自分とそっくりな分身。だがこの映画は自分の分身ではない。そこが難解。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする