ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ニック/NICK 狼の掟」、ティル・シュヴァイガー主演アクション映画

2015-06-14 10:12:12 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆

アクション映画好き ☆☆☆

劇場未公開

「ニック/NICK リベンジ」を先に見て、面白かったので、前篇を見ることに。

ティル・シュヴァイガーの渋みあるカッコよさに惹かれたってわけだ。

で、「リベンジ」に比べて、説明部分が多く、結局、前後編は順番に見るべきだった。

勿論、アクションも多く、ティル・シュヴァイガーの魅力十分。

さらに、今回の標的が売春組織とあって、その女性との因縁のバトル。

一方、家庭では娘との確執と、ドラマ部門が多い。

刑事にして、あまりの身勝手ぶりに、中での評判はよくないが、その刑事魂は立派。

元同僚との確執もあって、物語の展開に色を添える。

まあ、無難なアクション映画だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」、伝説のソウルミュージシャン、ジェームス・ブラウン

2015-06-13 19:10:36 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

ソウルミュージック好き ☆☆☆☆☆

2006年72歳にして亡くなったジェームスブラウン。

ソウルミュージックの第一人者の伝記映画だ。

「ザ・ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガーが製作を買って出て実現。

ブラウンの音楽をしっかり映画化するとともに、その不幸な生い立ちから、カリスマ男ならではの思い上がりと挫折。

その負の場面もきっちり描くことによって、ブラウンの人となりを浮かび上がらせる。

キング牧師が暗殺された翌日演奏会を開き、熱狂する観衆に「黒人としての誇りを持て」とその場を冷静にとりまとめるシーンは感動的だ。

一方で、暴力的で、女好き、最後には、最高の理解者とも別れてしまう。

だが、その和解がラスト、何とも感動。

日本でも一時期ブームとなったソウルミュージック。題名通り魂に響く歌。

それらを享受した層にはたまらない映画だ。これは映画館で見るべし。

チャドウィック・ボーズマンがよく研究して、ブラウンになりきっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ハニートラップ 大統領になり損ねた男」、性依存症の男に起きた裁判沙汰

2015-06-12 17:10:54 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

劇場未公開。WOWOWで上映

2011年5月、元IMF専務理事ドミニク・ストロス=カーンがニューヨークで性的暴行・強姦未遂容疑をかけられた事件があり、それにヒントを得て作られた映画。

だけど、ハニートラップというほどのスリリングな展開ではない。

フランスの次期大統領候補とされる大物政治家デヴェロー。仕事でニューヨーク滞在中、夜な夜な売春婦を交えての大騒ぎ。

翌日、入浴中に入ってきた清掃員に性的暴行を加えてしまう。(この辺の描写はあいまい)

そしてフランスへ帰国途中、警察に捕まり、犯人扱いに。(この辺は実際に犯人扱いされた時の出国風景で、ちょっとドキドキする)そのまま、留置所へ。

妻と弁護士を呼んでなんとか仮釈放になるが、一方で大スキャンダル。テレビなどに追いかけられる。

本人は、自ら性依存症だと公言し、保釈中も売春婦とやりまくる。

この主人公をジェラール・ドパルデューが演じ、それこそ体当たり、大柄の弛んだ肉体を披露。すっぽんぽん大公開。

大統領へ期待をかけた妻と、大統領にならなくていい主人公との神妙な会話。

結構、セックスシーンもふんだんだが、突っ込んだ描写ではないので軽め。

題名だけで見ると肩すかしを食わされる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「殺人ワークショップ」、殺人の実践的教育の映画

2015-06-11 17:23:44 | 日本映画
おススメ度 ☆

前衛的映画、殺人映画好き ☆☆☆

酒鬼薔薇聖斗の手記が出版されたが、案外人間は、殺人について興味があるのかもしれない。

本作は、前衛的な映画を撮り続け、映画と演劇の学校ENBUゼミナールで講師を務める白石晃士、彼がそこで制作した映画。

従って、出演者の大半は、そこの学生で、いささか素人めく。

映画は、題名通り、殺人の技を教えるというもので、まさに殺さなければ殺される。非日常的空間だ。

同棲する恋人から日常的に暴力を振るわれ、いわゆるDVだが、ついには殺意を抱き、そんなときに送られてきたメールが「殺人ワークショップ」の案内だった。

おずおずと出掛けて行った教室。教師がどこか、カリスマ風。

結局、言うとおりにしなければ、自分が殺されるというところまで追い詰められ、ナイフで突くという単純動作だが、これを実践させられる。

そこで、結局殺しは覚悟と教えられ、殺人が繰り広げられる。

そんな中、講師役の宇野祥平が風貌と演技で貫録を示す(下の写真)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「誘拐の掟」、またまたリーアム・ニーソンのサスペンスものです

2015-06-10 18:12:39 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

リーアム・ニーソン好き ☆☆☆☆

リーアム・ニーソンの作品は安定している。

本作は、元ニューヨーク市警の酔いどれ探偵マット・スカダーの映画化だ。

冒頭、飲酒状態で、強盗との銃撃戦、敵は追っ払うが一般市民も巻き添えに。

それから時が経ち、今ではアルコール依存症患者の集いに参加しており、警察を辞めて探偵をしている。

その会合で、ある男に誘拐された妻の調査を依頼される。麻薬が絡んでいるので警察沙汰似はできない。

だが、その妻は惨殺され、死体は切り分けられ捨てられる。

一方、同様な美少女誘拐事件が発生。探偵として活躍。

インターネットの時代、知り合った少年にネット情報の手伝いを頼み、徐々に核心に。

アクション映画といいうより探偵もの。

だが、相手が猟奇犯とわかる。

劇中かなりきわどい猟奇犯行が描かれる(間接表現だが痛い)。

こんな酔いどれ探偵もさまになるリーアム・ニーソン。

ラストはうまくさばいてめでたし。

続編は作られるかは微妙。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「国際市場で逢いましょう」、韓国で1100万人動員の国民映画

2015-06-09 17:46:46 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆☆☆

韓国映画で泣きたい方 ☆☆☆☆☆

なぜかイオンシネマで公開中。

映画冒頭、例のタワーが見えて、ああ釜山の国際市場だ。(懐かしい)

朝鮮の悲劇、朝鮮戦争。

興南、現在は北朝鮮咸興市。一時的に韓国・国連軍が占領していたが、中国軍の参入で撤退することに。

その撤退途中、アメリカの輸送船に便乗することになるが、その乗船中、妹を背負いながら、手を離し、落としてしまう。すぐさま下船しようとするが、父親がさえぎり、長男は家庭を支えるものだと諭す。

結局、父と妹を残したまま、逃げ延び、おばの住む釜山へ。

おばは国際市場で商売していた。

題名の国際市場は、父が「国際市場で逢おう」といったセリフからくる。

あとはこの長男ドクスの奮戦記で、現在は、おばの店は取り壊しの対象になっていた。

ドイツ炭鉱への出稼ぎ(こんな時代があったとは知らなかった)、ベトナム戦争の出稼ぎと辛苦の連続。だがそこは、韓国映画、恋愛話と、コメディタッチで大いに笑わせてくれる。泣きと笑いの混在はまさにおてのもの。

後半になって、朝鮮戦争での生き別れ者の対面を放送するテレビ。

ここで、父と妹を探すシーンは、涙が止まらない。

韓国の歴史とともに父として、家族を守るために生きた男の一代記。

ベトナムで、子供を助けようとして、足を撃たれ、足の不自由を余儀なくされたが、それも一つの勲章。立派に韓国民として活躍していた。

韓国人でしかわからないエピソードもあったようだが、その辺はスルー。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「あん」、どら焼き屋の永瀬正敏、そこで働く樹木希林、絶妙の演技で

2015-06-08 18:26:23 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

餡好き、ハンセン(らい)病に関心のある方 ☆☆☆☆

河直美の映画なのになぜかイオンでロードショー上映。それはイオンがこの映画に参画していたから。

今回は、フランスとドイツの協力も得ている。

河といえど、映画はペイしなければ。

故に、作り方もかなりオーソドックス。勿論、編集も担当しているから独特の構成は見事なもの(初めての人は戸惑う)。

後半には、ハンセン病がテーマになって、さすが社会派。でも強く訴えることはしない、ありのままを描くことであぶりだす。

前半は、どら焼き屋に働き口を見つけた老婆。

その手口が、どら焼きの餡。

それまで業務用の餡を使っていたが、老婆の指導で、手作り餡を採用一躍売れ出した。

老婆の作り方は、小豆の気持ちになって、ゆっくりと仕上げる、その慈しみ、それが後半の人生物語にオーバーラップ。

うまい役者をそろえて、その力を引き出すだけ。でもそれが技術。

樹木希林、永瀬正敏、希林の孫の内田伽羅、出は少ないが、さすが市原悦子。

自然の移ろいの描写はさすが。

カンヌで賞を取れなかったのは残念だが。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オオカミは嘘をつく」、イスラエルの少女惨殺事件

2015-06-07 17:25:42 | 映画
おすすめ度 ☆☆☆

拷問映画好き ☆☆☆☆

クエンティン・タランティーノ監督が「今年のベスト映画だ」と絶賛したことから話題となり、公開された。

イスラエル映画。R+18.

日本では、珍しいイスラエル映画。アラブとの確執がこの映画でも反映されている。

この映画は、一言で言って、復讐映画だ。

首なしで惨殺された少女の遺体が発見される。

犯人と思しき宗教学の教師が、警察により拷問を受け、その画像がネットにアップされ、担当警部は降ろされる。

だが、警部は容疑者が間違いないと断定、捕まえて自白させようとする。

一方、被害者の父は、復讐すべくアラブ人の住む地域に地下室のある一軒家を借りる。

そして、容疑者が、警察によりロシアンルーレットで脅されているところへ出向き、拘束。

自宅で、娘がされたと同じ拷問を容疑者にする。容疑者は一貫して否認。

その拷問が、実に残酷、さらには、被害者の祖父まで加わって、拷問はエスカレート。

まあ、犯人がわからぬままのえげつない拷問に、見とれてしまう。(えげつないシーンの間に別のシーンが挟まり見るほうの残酷度は薄まる)

そしてラストのあっけないどんでん返し。

ところどころに謎めいたシーンが挿入されるので、話題に事欠かない。

珍しい作品だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新宿スワン」、歌舞伎町の裏世界を描いたアクション映画

2015-06-06 17:58:29 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

PG12  エログロシーンもあるが、抑え目。

新宿歌舞伎町は、日本の摩訶不思議な町である。

ここを舞台に、スカウトマンを生業にする男の一騒動である。

無一文で歌舞伎町に流れ着き、暴力沙汰を起こして、それを見ていたスカウトマンに声をかけられ、そこからスカウトマンに。

「女を幸せにする」がモットーだ。

この男を演じるのが、演技派の綾野剛。

そのとてつもない閻魔様顔にひきつけられる。

こんな役もこなせるんだ。

風俗業の女が、不幸になっていると知ると、二人で新宿から逃げる。そのルンルンシーンは、久しぶりに見る沼尻エリカさんの彩姿。

だが、風俗業は裏社会、やくざめいていて、しのぎをけずる暴力沙汰。薬もでてきて厄介沙汰。

実態はどんなものか知らないが、この映画の原作、「ヤングマガジン」連載の和久井健による人気コミック。原作者は経験があるらしい。

ただ、争いは、「クローズゼロ」の社会人版的な雰囲気で、ちょっと陳腐。

やくざ映画になり切れず、中後半端な感じ。

演出は、社会派の園子温。

手慣れた演出でそれなりに見せてはくれるが。

原作は長いので、続編があるとの情報も。

一方、スカウトの指導役に伊勢谷、敵対する男に山田孝之と俳優陣は豪華。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ホドロフスキーのDUNE」、お蔵入りになったSF大作

2015-06-05 19:24:35 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

映画好き ☆☆☆☆

「リアリティのダンス」は、映画館で見れたが、この作品はDVD鑑賞。

80歳を超えてますます元気なホドロフスキー。「リアリティのダンス」で、現役ますますって感じだったが、

彼が、1975年、46歳の時、映画化しようとした作品があった。

フランク・ハーバート原作の「DUNE」。

その壮大なスペースオペラに、感激した彼は、当時もっともこの映画製作にふさわしい人たちを結集。分厚い絵コンテを仕上げ、映画会社に売り込みをかけたが、

上映時間が12時間、いや20時間という、べらぼうな注文を付けたのと、ホドロフスキーの感性に疑問を抱いた各社はしり込みしてしまった。

この映画は、その映画の制作過程を、関係者のインタビュー、絵コンテ、このコンテに触発されその後作られた映画などを盛り込んで、この映画企画が、いかに素晴らしいかを歌いあげた。

劇中登場する若き頃のホドロフスキー、80歳のエネルギーほとばしる今の姿が見るものを感動させる。

映画になじみのない人には、いささか鬱陶しい映画ではあるが、サルバドール・ダリ、ミックジャガー、オーソンウエルズの大物出演陣のほか、メビウス(デザイナーで後、多くのSF映画に参画)ミュージシャンのピンクフロイドなど。

得々と語る、交渉経過の面白さ。まさに、映画製作の裏に関わっている感じ。

未完には終わったが、この映画でその一端をかいま見れたのは幸せだ。


下の画像は、ホドロフスキー

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする