今横浜市ではみどり税をとっているにもかかわらず緑被率低下が続いていることが問題になっています。市民が緑アップを重視し、行政と協働し、組織的行動をおこさないと緑アップは困難です。
横浜市では港北ニュータウン(都筑区)の緑道が見事です。理想形に近いと思います。日本でも有数と思います。日限山4丁目に近いところでは野庭団地内の緑道がよくできています。
町と町の間に緑道を設け、町の中心部には緑のまちなか公園を設けることを町の基本モデルにすると都市部の緑アップに有効と思います。
緑道とは、広大な森林の中の道を歩いているような感じがする道です。道は概して平坦、自動車道と平面でクロスしません。総距離は数kmに及び、途中、休憩所あり、運動広場あり、文化施設あり、庭園ありの散歩道です。ベビーカーを押す人にも、車椅子の人にも、老人にもやさしい道です。町からすぐ入れ、すぐ出れる道です。
幸い、日限山2-4丁目、南舞岡は、俯瞰すると環状緑地帯で囲まれ、そこが市街化調整区域、都市計画道路予定地、広大な公園(舞岡公園、小菅ヶ谷北公園、丸山台公園)になっていることです。理想の町づくりが可能です。
娘が府中市に住んでおり、よく訪問します。そこで今日は府中市の緑道をご紹介します。小単位の町を囲むのではなく、市を縦断・横断する配置になっています。
府中市の代表的な緑道「下河原緑道」
1976年に廃線となった旧国鉄下河原線の跡地を利用して、甲州街道ぞいにある下河原線広場公園より南へ自転車・歩行者専用道として整備したものです。鉄道の跡地利用だったので市を縦断し、南北にまっすぐ走っており、ちょっと単調です。途中東西に走る新田川緑道と交差して、郷土の森博物館手前で西に折れ、南町にある八幡神社で終わります。横への広がりをとれなかったので並木道の緑の密度を上げただけの緑道となっています。つまり理想形ではありません。
道の両側の緑の密度を上げるだけでは痴漢がこわいなどの市民の批判を招きます。
(注)日限山4丁目北沿の大通りは昔カイヅカイブキの並木道でした。見通しが悪くて危険ということで全部処分し、コブシ並木に代えました。西洗公園でもツツジの背が高くなったとき安全管理ができないことが問題になり、大きく刈り込んだり、植栽を減らしたりしました。また、西洗公園にはケヤキの巨木が非常に多く、秋冬の落ち葉がひどく、近隣住民泣かせ、公園の北広場の利用者の苦労となっており、じりじりっと処分されつつあります。
府中市は緑アップの工夫努力をしてきた歴史ある町です。しかし市民の乱開発暴走を許した面が多く、どことなくバランスがよくありません。
府中市は、折角かえでの美しい並木道をつくっても住民の要望で、紅葉する前に剪定するような変な行政をやっています。住民がかえでの落ち葉の掃除で悲鳴を上げたからです。設計段階で、維持しやすいことも重要な検討項目になります。
西洗公園の大改修でも、維持をどうするかの検討が重要ですね。
(追記)9時頃、ガンと家が揺れました。ついに来たかと思いましたが、単発で終わりました。震源は東京湾地下80kmぐらい、マグニチュードは4.8でした。日本はどこも地震がこわいですね。