日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

近年の西洗自治会の防災活動

2024年01月22日 | 社会

2000年代(2001-2010)、新町日限山4丁目は高齢化が問題になり、高齢者が自治会役員になり、役員は町の仕事がつらいと訴えるようになりました。防災訓練もやりたくないと思う役員が増えてきました。

2000年代後半になると、この傾向が顕著になり、日限山中学校地域防災拠点運営委員会(港南プラザ自治会と西洗自治会で構成)が、形式的に防災訓練をやっていただけで西洗自治会は防災訓練をやらなくなってしまいました。

しかし、当時の港南プラザ自治会は、西洗自治会とは異なり、拠点の防災訓練より、港南プラザ自治会の防災訓練を重視するという方針で、自治会長と自治会長を支えるボランティア達が、初期消火とか救出などの訓練を強化していました。

2009年、西洗自治会の防災機能劣化を問題にしたのは家庭防災員有志でした。町内で家庭用火災警報器設置の普及活動、拠点防災訓練において三角巾を利用した応急手当の訓練と簡易トイレの普及活動、防災講演会の開催など、ボランティアとしての活動を強化しました。

2009年度の自治会長は、家庭防災員起用の方針を固め、家庭防災員活動を支援するようになりました。当時、初期消火機能に進んでいた隣町港南プラザ自治会から刺激を受け、自治会長は、家庭防災員有志に西洗自治会の初期消火機能強化を委託してきました。

家庭防災員は、ほとんど女性で、ちょっと、初期消火の企画実行は厳しかったので新たに初期消火ボランティア組織を編制することにし、現在も活躍している「西洗火消しの会」を2010年に編制することに成功しました。

2010年の拠点防災訓練では、消火栓を使った初期消火訓練を西洗公園で実行するまでに機能強化を図ることができました。西洗自治会の初期消火機能強化方針は、初期消火箱を町内所々に配置、ホースは50mmを使用、「西洗火消しの会」の任務は、消火栓を使った初期消火のマスター、住民に初期消火訓練を施すことです。近所の人が協力して初期消火にあたることを重視しました。

準備段階では家庭防災員有志は、上永谷消防出張所、港南消防署、港南土木事務所、横浜市水道局、道路局を足しげく訪問し、指導支援協力を求めました。消防、水道、道路は積極的に支援してくれました。港南土木事務所は公園や道路に初期消火箱を設置することは前例がないと言ってなかなか許可してくれず、家庭防災員有志は説得に非常に苦労し、ついに西洗自治会が港南区で前例をつくることに成功しました。

西洗自治会の防災訓練は、2011年、家庭防災員と西洗火消しの会が主導して復活し、今日に至っています。

こうして2012年正月の港南区出初式で西洗自治会は港南消防署長賞をもらいました。

実際にはいろいろ厄介な問題がおこりました。しかし、なんとか防災機能強化方針が揺らぐことなく、今日に至りました。初期消火箱については設備一式を火事の現場に運べる台車つきとし、台車ごと収納できる大きな初期消火箱に代えつつあります。

そして2024年正月の港南区出初式で西洗自治会は横浜消防局長賞をもらいました。

西洗火消しの会は1月20日の総会で4代目リーダーを選出しました。3代目までは老人がリーダーでしたが、4代目で現役の比較的若い方が就任しました。この方は、2011年度防犯防災部長を務めた人で、消極的な自治会役員会にめげず、家庭防災員および西洗火消の会を起用して西洗自治会の防災訓練を久ぶりに復活させました。このとき以来、彼は西洗火消しの会で活動してきました。

西洗火消しの会は、現役の若い人達が入ってくれる唯一の町のボランティア組織です。町の青年団のように町の中核となって、みんな協力して、防災だけでなく、町づくりに頑張ってほしいと思います。

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