昨日(11月30日)限りで定期運転を終了し、後は今月運転される臨時「ひかり」号としてのさよなら運転を控えるだけとなった0系新幹線ですが、この事はニュースなどでも盛んに報じられていますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もご存知かと思います。
今でこそ新幹線は当たり前の存在となっていますが、40年以上も前の東海道新幹線開業から20年余りに渡って増備が続いた0系新幹線は、昭和時代における日本の高度経済成長の象徴とも言える存在で、最後まで大きな事故もなく走り続けたと共に、後に登場した新幹線各形式の開発の土台にもなり、新幹線に触発されて海外でもTGVなどの高速鉄道が運行を開始するきっかけになるなど、その功績は計り知れないものがあります。
JR西日本HP内にも0系新幹線の引退を記念した特設ページが設けられ、既にこの特設ページをご覧になられた方も居られるかと思いますが、「0系新幹線に思いをのせて」という投稿欄の繁盛振り(投稿は4日まで受け付けており、投稿するともれなく記念乗車証も交付されます:またMAKIKYUも「新幹線にひとこと」の13**番目に投稿していますので、暇な方は探してみて下さい)などを見ても、如何に多くの人々に愛され、多大な影響を与えた車両である事を改めて認識させられます。
ちなみに0系が定期運転を終了した昨日は、MAKIKYUは首都圏で仕事と言う事で、最後の定期列車(岡山発博多行こだま号)の運行終了などは見届けていませんが、この列車の終点・博多駅ではまだ落成してからまもない山陽~九州新幹線直通用の新型車両(N700系8両編成)との顔合わせが実現し、0系充当の最終列車が到着するホームなどは、相当な賑わいとなった様です。
0系が定期列車としての運行を無事に終了した事は、一つの時代の終わりを告げる出来事とも言え、今まで長い間新幹線の線路上を走り続けた事をいつまでも記憶に留めておくと共に、今後予定されている臨時「ひかり」号さよなら列車(全車指定席:指定席券はあっという間に完売した様です)も無事に運行され、長い間活躍し続けてきた0系が有終の美を飾る事を望みたいものです。
また「MAKIKYUのページ」内でも、今年に入ってから2回ほど0系に乗車した際に、乗車した0系の様子などを取り上げた記事(以下に記載)を掲載していますので、興味のある方はこちらもご覧頂ければ幸いです。
JR西日本・新幹線0系電車~永年走り続けた元祖新幹線もまもなく…(08年6月2日)
[この記事では近年のグレーと黄緑色の装いとなった0系新幹線や、2+2配列の座席が特徴の車内の様子などを取り上げています]
リバイバル塗装となった山陽新幹線・0系電車(08年10月5日)
[クリームと紺色のリバイバル塗装となった、0系新幹線に関して取り上げています]
写真は9月末に0系に乗車した際、姫路駅停車中に撮影したリバイバル塗装の0系新幹線と、「こだま・博多」の行先を掲出した行先表示です。
なお「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、0系新幹線に関する思い出などがありましたら、昨日の定期運転終了に関する事柄以外でも歓迎致しますので、コメントも是非どうぞ。