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遂に終焉・パノラマカー~名鉄7000系の運行は昨日が最後に…

2008-12-27 | 鉄道[東海]

  

先月末にはJR西日本の新幹線0系が定期列車での営業運転を終了し、そして今月中頃に行われた特別列車でのさよなら運転をもって有終の美を飾った事は、0系の功績が余りに大き過ぎる事もあって様々な場面で取り上げられていますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もご存知かと思います。

東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)に営業運転を開始した0系に続き、その少し前の1962年に初めて営業運転を開始し、0系などと並んでこの年代の名車の一つに数えられる名古屋鉄道(名鉄)の7000系電車も、昨日限りで営業運転を終了しており、ほぼ同時期の全面引退は、0系と何か縁があるのかと感じてしまう程です。

一般の通勤通学輸送にも用いられる車両でありながらも、先頭部に展望席を配し、パノラマカーと呼ばれたこの車両は、「MAKIKYUのページ」でも以前に取り上げた事もありますが、近年は新鋭車両の登場で影の薄い存在になりつつも、永らく名鉄の看板的存在として活躍し続け、名鉄と言えばまずこの車両が頭に浮かぶ方も多いと思います。

MAKIKYUもその様な人間の一人で、名古屋近辺へ出向いた際をはじめ、青春18きっぷで関西方面などから首都圏へ帰る際に、名古屋周辺で途中下車して別途運賃を支払い、名鉄に乗車した際にも幾度も乗車していますが、「電車に乗る事自体の楽しさ」を凄く体感させられるパノラマカーは、新鋭車両が次々と登場する中でも、MAKIKYUにとっては名鉄で一番の車両でしたので、遂にその乗車機会が無くなってしまった…と思うと、少々寂しいものがあります。

パノラマカーは今年の夏以降大幅に数を減らし、名鉄HPに掲載された運行時刻一覧も紙一枚で足りてしまう程で、今年8月に名古屋・岐阜一帯を訪問した時にはこれで最後か…と思い、HPで公開されている岐阜→須ヶ口間の普通で乗車を堪能したものです。

その後かつての特急用車両の装いである白帯を復活させた編成も登場し、今月中頃に関西方面から帰路の途上では、名古屋~神宮前という非常に短い区間ながらも、往年の姿で最後の活躍をしているこの編成に乗車できましたが、もうパノラマカーに乗る機会も…と思っていた程でしたので、最後にこの様な美しい姿のパノラマカーに乗車できた事は非常に喜ばしく、その列車の盛況振りを見ても、多くの人に愛され続けた車両だった事を改めて実感させられたものです。

パノラマカーの定期列車での運転は残念ながら終了となり、今後臨時列車での運転が若干見込まれる他は、本線上で姿を見かける機会は無くなりますが、トップナンバー編成の先頭車2両は保存される事が確定している事は幸いで、後世にその活躍を伝える存在として、今後末永くその姿を留め、時折その姿が一般にも公開される事に期待したいものです。

また名鉄ではダイヤ改正前の今日限りでモノレール線も廃止となっており、MAKIKYUはこの路線には一度乗車しただけでしたが、全国的にも一躍有名な存在のパノラマカーと共に、名鉄でモノレールが40年以上もの間走り続けた事も、パノラマカーの活躍ぶりと共に、記憶に留めておきたいものです。

写真は8月に乗車した際のパノラマカー(乗車列車の折り返しを丸の内駅にて)と、同車の展望席からの眺め、今月中旬に乗車した白帯を纏ったパノラマカー(神宮前にて)です。