ここ最近「MAKIKYUのページ」で幾つかの記事を取り上げている中国広東省・広州市の市内公交ですが、同市内には地鉄やディーゼルエンジンを搭載した一般的な路線バスが多数走っているだけでなく、日本では特殊用途で僅かに走っているだけであるものの、中国では幾つもの都市で見られる無軌電車(トロリーバス)も走っています。
7月にMAKIKYUが広州を訪問した際には、広州駅からも近い越秀公園周辺で、僅かな距離(1停留所)だけ乗車した程度でしたが、越秀公園の地鉄駅前(広州火車駅からは、地鉄で1駅です)では、乗車した車両以外にも様々な車両の姿を目撃する事が出来ました。
MAKIKYUが乗車した無軌電車は、蒸し暑い広州では少数派の非空調車で、上海辺りでも同形車体のバスが多数活躍していますが、運賃が1元と非常に割安に設定されています。
(空調車だと、同一系統・区間でも2元となります)
長時間乗車には適しませんが、1~2駅程度の短距離(中国のバス停間隔は日本よりかなり長く、地鉄1駅分程度ある事もザラですが…)でも、横に動くエレベーターの様な感覚で、気軽に乗車する事が出来るのは有り難いもので、MAKIKYUは短距離乗車となる場合、この手のバスを選んで乗りたいと感じてしまうものです。
越秀公園で見かけた無軌電車も、MAKIKYUが乗車した非空調車1タイプを除くと、後は空調車ばかりで、ディーゼルエンジンのバスも空調車ばかりという状況でしたので、中国ではバスを見ても比較的進んだ都市と言う印象が強い一方、物価も割高な広州において、非空調の無軌電車が何時まで活躍を続けるのかも気になる所です。
空調車の無軌電車の中には、路線バスと言うよりもLRTを単車化した様な雰囲気と言っても過言ではないデザインの車両や、丸型のライトを縦に幾つも並べたデザインの車両など、結構個性の強い車両も幾つか見受けられたものでした。
仕様標準化やメーカー統合・OEM供給の進行などで、似た様なバスばかりになりつつある某島国と比べると、新型車のバラエティは無軌電車だけでも…と言う程で、ディーゼルエンジンのバスも合わせると、種類の多様さは羨ましい限りと感じたものでした。