MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

新潟交通佐渡・本線で活躍する大型車

2012-12-04 | バス[甲信越]

先月MAKIKYUが新潟県の佐渡島へ出向いた際には、新潟交通の子会社・新潟交通佐渡の路線バスフリー乗車券を利用し、島内各地を移動する際には、同社の路線バスを利用したものでした。

新潟交通佐渡の路線バスは、新潟航路が発着し、佐渡島の玄関口にもなっている両津から、本社営業所のある佐和田を経由して相川へ至る「本線」と呼ばれる路線が一番のメイン路線となっています。

この路線は昼間毎時1~2本、運行総本数は20往復を超えており、早朝・深夜のフェリー接続に関係して4時台の相川発や、22時台の両津発便も設定されるなど、非架橋離島の路線バスにしてはかなり至便な路線と言え、使用車両も基本的には大型車を充当しています。

大型車の中でも主力として活躍している車両は、新潟交通本体から移って来た三菱エアロスターKで、この車両だけで佐渡島を走る大型路線車の過半数を占めています。


新しくても平成4年頃という車両(MAKIKYUが乗車した車両は、平成2・3・4年式でした)ですので、大都市圏の排ガス規制区域では最近姿を見かける機会がまずなく、新潟交通本体でも姿を見かける機会は随分減っている車両です。

個人的にはエアロスターKはお気に入り車両の一つ、その上加速仕様ならではの走行音(2・3速)や、背もたれがやや大きめで市内バスにしては少々豪華な印象の座席など、なかなか好感が持てる車両で、佐渡島を訪れたら是非乗りたいと思っていたもので、実際に先月本線を利用した際には何度もこのタイプの車両に当たったものでした。

エアロスターKに次ぐ勢力を誇っているのは、富士重工7E車体を載せた日産ディーゼル車で、新潟交通佐渡の路線車は、三菱ふそうと日産ディーゼルが2台勢力を占めています。


銀色に紺帯の装い、屋根が赤くなっていない車両が複数活躍しており、この姿は新潟交通本体から移ってきた車ではなく、最初から佐渡島に配置されたバスと言う証とも言えます。

新潟交通子会社(現在は新潟交通佐渡と新潟交通観光バスの2社)が自社で新車として導入する車両は、大半が中型車以下のサイズになりますので、屋根が銀色の大型路線車は少々違和感を感じます。


また乗車機会は無かったのですが、新潟交通グループの路線バスというとまず真っ先に思い浮かぶいすゞキュービックの姿も目撃しており、佐渡島ではまだ少数派ですが、今後本体から移ってくる車両が増えるのか気になります。

これらは全て2段ステップの前後扉車で、新潟交通本体ではワンステップやノンステップ車などのバリアフリー車が主力を占め、大都市圏と大差ない状況の営業所が幾つもあるのとは対照的です。

とはいえ1台だけながらも新潟交通本体から移ってきた三菱製ノンステップ車も活躍しており、本線で活躍する車両の中では最も新しい車両になっています。

このタイプの車両も、大都市圏では退役車も出てきており、佐渡島の対岸でも、大都市圏から移籍してきた同タイプ車が活躍している程(越後交通グループ)ですが、佐渡島では数少ないバリアフリー対応車にもなっています。


MAKIKYUはこの車両にも一度当たり、大都市圏のノンステップ車には嫌と言うほど乗車機会がある身としては、エアロスターKの方が…とも感じてしまいますが、新潟交通本体での導入時から、一般車両とは異なるオレンジ基調の派手な装いとなっており、佐渡へ移ってもこの装いを堅持しているため、非常に目立つ存在の車両と言えます。

新潟交通佐渡の一般路線は、道路条件の関係で中型車以下に限られる路線も存在し、旅客需要も本線を除くと廃止代替バスという事もあり、さほど旺盛とは言い難い状況です。

その事もあってか、MAKIKYUが佐渡島を訪問した際には、本線以外で大型車に当たったのは海府線(佐和田~相川~岩谷口)程度、こちらは中型車程度でも充分なのでは…と感じる状況でした。

一応羽茂営業所内でもエアロスターKの姿を目撃しており、この2路線以外で大型車が充当される事もゼロではない様ですが、充当路線の関係もあってか、大型車は殆どが本社(佐和田)・両津いずれかの営業所に所属しており、特にいすゞ車とノンステップ車は本社のみに在籍している様です。

中型車以下の車両に関しては、近日中に別記事で取り上げたいと思います。