先日「MAKIKYUのページ」では、新潟交通佐渡で活躍する路線車の中で、主に本線で活躍する大型路線車に関して取り上げましたが、今日はその続編として、専ら本線以外の支線で活躍する中・小型車に関して取り上げたいと思います。
佐渡島の路線バスは、離島の路線バスにしては健闘している部類に入り、1日10往復以上の便が設定され、両津~佐和田間を畑野・真野経由で運行している「南線」が本線に次ぐ路線といえ、南線も本線と同様にフェリー接続で両津発22時台の便もあります。
南線に次ぐ路線と言えるのが、1日10往復程度の便が設定され、佐和田~真野~小木間を結ぶ「小木線」で、南線と小木線の運行区間の大半をつなぎ合わせ、両津~真野~小木間を直通運行し、一部区間で急行運転(南線の一部区間で一部停留所のみ停車)する「小南線」と呼ばれる路線もあります。
この南線や小木線は亜幹線とも言える存在で、主に中型車が充当されています。
MAKIKYUが小木線に乗車した際には、日産ディーゼル製の前後扉車に当たり、この車両は大型車の三菱エアロスターKと並び、新潟交通佐渡を代表する路線車と言えます。
小木線以外にも南線や東海岸線などで活躍する姿も目撃しており、フリー乗車券を利用して佐渡島を周遊し、何度も路線バスに乗車するともなれば、かなりの高確率で当たる車両です。
導入年次に幅がある事もあってか、似た様な外見でも後部ウインカー形状などに差異が見受けられるのも特徴です。
中型車は日産ディーゼル製が主流を占めており、大型車で三菱ふそう車が主力となっているのとは対照的ですが、三菱ふそう製中型車(エアロミディ)も活躍しています。
こちらは平成10年式と、大都市圏の排ガス規制区域では既にお払い箱になってしまう年式とは言えども、佐渡島の路線車にしては新しい部類に入り、前中扉ワンステップ車となっています。
活躍している車両数は決して多くなく、3営業所に各1台が配置されているだけの様ですが、MAKIKYUは南線と内海府線に乗車した際にこのタイプに当たり、前者は羽茂営業所(写真は別系統に充当されている際に撮影したものです)、後者は両津営業所に所属する車両でした。
このタイプの車両はどの車両もラッピングが施され、同デザインながらも色彩が異なるのも大きな特徴で、乗車こそしていないものの、本社営業所(佐和田)を訪問した際にも、車庫内にこのタイプの車両が停車している姿を目撃しています。
新潟交通佐渡では中型車より更にサイズが小さい小型車も活躍しており、MAKIKYUは佐和田~真野~赤泊~小木間を運行している「赤泊線」で小型車に乗車したものでした。
赤泊線は始発・終点こそ小木線と同様ですが、真野~小木間は川茂峠を越える山道や、本土を望む南岸の海沿いルートを経由する大回りで、運行本数も僅少です。
小型車の主力は三菱ふそう製の前中扉2段ステップ車で、赤泊線だけでなく岩首線(佐和田~柿野浦)などでも活躍している様ですが、MAKIKYUが赤泊線に乗車した際には、乗客は最も多い区間でも指の数に満たない状況で輸送力過剰、マイクロバスで運行しても不思議ではない印象を受けたものでした。
他にも稼動している姿は目撃していないものの、埼玉県内の中小事業者から移籍したと見受けられる小型ノンステップ車の姿を、両津営業所内で目撃しており、赤泊線などはこの車両が充当されても輸送力的には…と感じたものでした。
佐渡島で活躍する新潟交通佐渡の路線車は、大型・中型・小型各サイズ共に、大都市圏の排ガス規制区域で使用できる年式の車両は…という状況で、何時置き換え対象になっても不思議ではない年式の古い車両が多数活躍しています。
今後新車導入や、本土側の新潟交通本体などからの車両転属、もしくは大都市圏中古車の導入などが何時行われても不思議ではない気がします。
再び佐渡島を訪れる機会があれば、その際には先月訪問した際には見かけなかった車両が…という可能性が高く、大型車では新潟交通本体で多数派を占めるいすゞ車の本土からの転属車が活躍している状況を踏まえると、中小型車でも今後佐渡島でいすゞ車の活躍が見られる様になるのかも気になる所です。
また新潟交通佐渡が運行する佐渡島内の一般路線バスは、MAKIKYUが先月佐渡島を訪問した際には、本線・小木線と赤泊線・南線(両津~小木間を移動するのに、往復で異なるルートを通る路線を選べます)、内海府線と海府線(2路線乗り継ぎで佐渡島北部の海岸線を半周する事が出来ますが、内海府線の真更川~岩谷口間は運行本数が僅少で、その上運行日が限られています)の6路線に乗車したものでした。
佐渡島は離島の中では、首都圏に身を置くMAKIKYUにとっては比較的訪問しやすい部類に入り、路線バスも充実している感がありますので、機会があれば再訪し、先月の訪問で乗車していない路線にも…と感じたものでした。