MAKIKYUが4月に奄美・沖縄方面へ足を運んだ際には、奄美大島・沖縄本島以外にも、鹿児島~沖縄航路フェリーの途中下船制度を利用し、徳之島へも立ち寄ったものでした。
徳之島は日本国内の離島では面積・人口などの規模が突出している奄美大島に比べると、小規模な印象がありますが、それでも島内の人口は2万人を超えています。
鹿児島市からは400km以上離れており、島の規模の割には観光客の入り込みが少ない事もあってか、余り馴染みない方も多いかと思いますが、鹿児島~沖縄航路のフェリーが発着する亀徳新港に近い島内最大の街・亀津の街中には、コンビニやファミレスも存在するなど、離島の中では比較的規模の大きい部類に入ります。
この徳之島における公共交通機関は、鉄道の存在しない土地柄だけあって当然路線バスが担う事になりますが、島内の路線バスは徳之島総合陸運1社が担っており、同社は路線・貸切バスの運行をはじめ、「総合陸運」と名乗るだけあって、他にガソリンスタンド営業など様々な事業を行っています。
徳之島は離島にしては珍しい私立の高校が存在し、同校は島内各地にスクールバスを走らせている事もあってか、島の規模の割には路線バスの運行路線・便数などが極めて僅少で、輸送力的には路線バスよりも、指の数以上の大型車を用いているこのスクールバスの方が…と感じる程です。
亀津の街中から少し南(伊仙方面)へ向かった所に位置する徳之島総合陸運の車庫へ足を運んだ際には、このスクールバス(学校名などは一部塗り消し加工しています)の1台にも遭遇し、島内では他にもエアロスターMや西日本車体工業製車体の大型車など、様々な車種に遭遇しており、そのバラエティは島内路線バスを遥かに凌ぐ程です。
ちなみに路線バスの主要路線は、亀津を起点に、花徳(Ketoku)・平土野(Hetono)を経て徳之島空港に至る路線と、伊仙方面へ向かう路線(犬田布止めか平土野まで運行)程度、他に島北部などでワゴン車を用いた予約制のデマンドバスが運行されている程度となっています。
観光地へのアクセスとしても使い勝手は良いとは言い難く、生活路線として最低限の便が確保されているだけと言った感があり、日頃専ら公共交通機関を利用し、レンタカーなどを用いる機会は稀なMAKIKYUでもレンタカーを利用せざるを得ない状況でしたが、徳之島訪問記念も兼ねて、基幹路線とも言える亀津~徳之島空港間の路線には一度乗車したものでした。
現在徳之島総合陸運が運行する路線バスは、需要が限られる事もあってか、大半の便は日野製マイクロバス・リエッセによる運行となっている様で、乗車した便を含め、MAKIKYUが徳之島滞在中に稼動している姿を見かけた車両はリエッセのみと言う状況でした。
このリエッセは年式などに幅があるものの、どれも特徴的な緑系の装いを纏ったトップドア車(前扉のみ)、車内は2+1列の座席に補助席が設けられた貸切兼用の着席重視仕様となっていますが、島内何処へ向かうにもさほど長時間を要さない事もあり、座席自体は機能性重視の比較的シンプルなものを採用しています。
車内はデジタル運賃表示器や整理券発行機こそ備えているものの、奄美大島の道の島交通などと同様に、音声合成などによる車内放送などはなく、ワンマン機器が動作している様を見なければ、路線バスと言うよりも送迎車に乗車している様に錯覚してしまいます。
ただ主力のリエッセ以外にも、車庫には三菱製中型車・エアロミディMKトップドア車などの姿もあり、過去には大型路線車を用いていた事もあった様です。
またMAKIKYUの訪問時には、試験運行終了となったポンチョ電気バスや、屋根付きの車庫に頭を突っ込んだ状態で撮影は困難ながらも、大型貸切車が駐車している姿なども見られたものでした。
島内ではそれなりの数のバスが稼動しているだけに、限られた人間しか利用できないスクールバスばかりでは余所者が訪問した際には非常に不便で、できる事ならスクールバスへの一般客混乗でも実現すれば…と感じた程でした。