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JR西日本「忍者ハットリくん列車」~キャラクターのラッピングに加え…

2014-11-03 | 鉄道[北陸]

9月上旬MAKIKYUが青春18きっぷを利用し、北陸~関西方面へ足を運んだ際には、富山県内でJR氷見線を利用する機会がありました。

非電化単線の典型的なローカル線の一つである氷見線は、基本的に国鉄時代から活躍しているキハ40系列の気動車が運用され、大半の列車はワンマン運転を実施、利用時間帯がデータイムという事もあり、MAKIKYUが乗車した列車もキハ40形1両のワンマン列車でした。

JR西日本では近年車両の単色化が進み、気動車は各地域毎の独自塗装から、国鉄時代を連想させるタラコ色一色への塗装変更が進行しており、趣味的な面白さと言う点では頂けない状況になりつつあります。

しかしながら一部線区では、沿線にちなんだ特別な装いの車両を走らせており、MAKIKYUは以前鳥取県の境線を利用した際、ゲゲゲの鬼太郎(作者が境港市出身)に登場するキャラクターのラッピングを施した車両に乗車した事があります。
(以前当該車両に関して取り上げた記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)←現在はラッピングデザインが変更され、記事で取り上げた姿を見る事は出来ません

また氷見は忍者ハットリくんなどの作者出身地という事もあり、高岡を起点に氷見へ向かう氷見線でも、境線と似た様な列車が走っており、同じく高岡を起点として、氷見線と車両基地や充当車両を共用している城端線でも、この列車が運行されています。

 
このキャラクター列車が「忍者ハットリくん列車」で、MAKIKYUがたまたま乗車する列車にこの車両が充当されたものでした。

 
外観に忍者ハットリくんなどのキャラクターがデザインされているだけでなく、車内も座席カバーや天井など至る所にキャラクターがデザインされています。

車両も境線でキャラクター列車に乗車した時と同じキハ40系更新車ですので、以前境線に乗車した時を思い出させる一面があり、忍者ハットリくん以外にも、この作者やコンビを組んでいた作者(こちらも高岡出身)の絡むキャラクターが車両内外に多数描かれているのも特徴です。


ちなみに乗車車両の番号は「キハ40 2090」ですが、1番違いの「2089」は暖地形キハ40系の北限を走っており、MAKIKYUはこちらも
何度か乗車した事があります。

元々同仕様として製造された車両も、国鉄分割民営化で別会社に所属する事になり、その後20年以上もの月日が流れて幾種もの改造を
施されているため、同形式ながらも両者の現在の姿は大きく異なるものになっています。

描かれているキャラクターも、その一部は絶大な人気を誇りながらも、第1弾が僅か1ヶ月程度で諸事情によって運行中止になってしまった小田急のラッピング電車とも重なりますので、路線や使用車両に関しては対極ながらも、一時小田急線で運行していたキャラクター電車を思い出す一面もあると感じたものでした。
(以前小田急線で運行していたキャラクター電車に関する記事をご覧になりたい方は、以下の記事名をクリックすると該当記事へリンクします)

小田急3000形「F-Train」(外観編)
小田急3000形「F-Train」(車内編)

ワンマン車内放送でも、通常の音声合成に続いて忍者ハットリくんの声で沿線案内や次駅放送(次は 越中中川でござる、など)が流れていたのも特徴的でしたが、この放送は一部列車でしか流れない様ですので、キャラクター列車に乗車できただけでなく、キャラクター放送も聴けたというのは希少な機会と感じたものでした。


またMAKIKYUが北陸本線の普通列車で高岡に到着した際には、乗車する氷見線列車はまだ入線しておらず、別ホームに氷見線より先発の城端線普通列車が停車していましたが、こちらもデザイン違いながら「忍者ハットリくん列車」で、1両だけでなくデザイン違いで複数両が稼動しています。


この他にも氷見・城端線では「忍者ハットリくん列車」以外にも、沿線自治体をPRするラッピング車両が活躍しており、それ以外の車両も塗装変更中で新旧両色が入り乱れるなど、稼動車両数は決して多いとは言い難く、車種も少ない割には彩り豊かな状況です。

そのためレールファンでなくても、氷見・城端線は車両面で意外と楽しめる路線の一つかと思いますが、他地区も含めJR西日本の一般型気動車は、タラコ色への塗装変更から時期を経過した車両で色褪せが著しい車両が多いと感じ、同一塗装の退色によるカラーバリエーションの多様化だけは…と感じたものでした。