先日「MAKIKYUのページ」では、京阪電車の「きかんしゃトーマス」関連ラッピング車両に関して取り上げ、関連スタンプラリーも序に押印してきましたが、先月MAKIKYUが関西へ足を運んだ際には、京阪電車の他に阪急電車のスタンプラリーにも参加したものでした。
MAKIKYUは以前にも首都圏数社のスタンプラリーに参加した事があり、その際には比較的路線網が小規模で、駅数も少ない相鉄でも少々手間取る印象、中堅レベルの小田急に至ってははるひ野駅開業前の全駅踏破となるとかなり…という状況でしたが、今年の京阪と阪急はどちらも幾つかの指定駅(それも主要駅)だけという状況でしたので、他の要件と併せて序に押印も比較的容易と感じたものでした。
ちなみに阪急電車のスタンプラリーでは、首都圏の立川バスが結構大々的にラッピングバスを運行し、関連グッズなどを発売している事でも注目されるリラックマが起用されており、阪急電車の3大幹線(京都線・宝塚線・神戸線)それぞれで各1編成、リラックマラッピング車も運行しています。
ラッピング対象は最新鋭の1000系列8両編成で、MAKIKYUは宝塚線でこのラッピング車両に遭遇しましたが、京阪のきかんしゃトーマス関連に比べると、外観ラッピングに関しては随分控えめという印象です。
車内も広告枠やドアステッカーなどにリラックマが起用されているものの、化粧板などにステッカーを貼り付けたり、背もたれのシートカバーをキャラクター入りにしているなど、結構大胆な印象の京阪に比べると大人しい印象です。
子供向けの雰囲気が強く、好みが大きく分かれそうな京阪のきかんしゃトーマス関連と比べると、種車の雰囲気を保ちながら万人受けする装いとした上で、キャラクター目当ての乗客にも楽しめる電車を実現させたという所だと思いますが、ラッピングなどの装飾手法でどちらが良いかは判断が分かれる所だと思います。
また今年の阪急スタンプラリーでは、箕面(Minoo)線の終点駅・箕面駅もスタンプ設置駅の一つとなっていますが、同線では今まで増結用に用いていた8000系2両編成を2編成併結し、4両編成で運行する編成が新顔として昼間の線内運用に加わっており、注目を集めています。
中堅核的存在の8000系、それも特にラッピングなどを施していない編成を、沿線外に対して大々的に周知させるために、敢えてスタンプラリーの乗客を箕面線へ誘導する事を目論んだ訳ではないと思いますが、この車両を箕面線で運用する事で、結果として沿線外の人間が乗車する機会も多くなっているだろうと感じたものでした。
MAKIKYUは箕面線でVVVFインバーター制御車に乗車する事自体が今年夏に初めてという状況(朝夕に運行する梅田直通の8両編成は、充当される事も珍しくありませんが…)でしたが、8000系2両編成車はラッシュ時の増結用で走行距離が少ない事に加え、阪急では少数派のボルスタレス台車を装備している事なども、箕面線へ転用された一因かも…と感じたものでした。
線内運用の他車両が古参車ばかりという状況の中で、サービス改善や消費電力量の削減という観点でも、8000系の箕面線充当は悪くない気がしますし、今後は増結用車両を支線専属車両として転用するだけでなく、車両数に余裕がある昼間や土休日などに間合いで運用する事を検討するのも…と感じたものでした。
箕面線だけでなく伊丹線なども古参車両が幅を利かせる状況で、8000系列や7000系列の乗り入れに差支えが生じる路線ではない気がしますので…