小田急電鉄では現在東京都内における複々線化事業が終盤を迎えており、来春の複々線化完成と共にダイヤも大きく変わる事が予想されていましたが、遂に今日ダイヤ改正概要を公式発表。
通勤ラッシュ時間帯の快速急行や地下鉄千代田線直通列車の大増発などは想定済といった所ですが、新種別「通勤急行」「通勤準急」の設定と既存種別「多摩急行」の廃止をはじめ、快速急行と準急の停車駅追加なども行われ、運行パターンも随分変わるな…と感じたものです。
都心方面直通列車は大半が地下鉄千代田線直通だった多摩線は、来春のダイヤ改正以降の運行パターンが大きく変わり、小田急多摩センター始発の新宿行が多数設定されるなど、競合路線から相当な旅客転移が見込まれるのでは…とも感じ、競合路線側も今後ダイヤ改正でどの様な動きが出て来るのか…と感じたものです。
一方千代田線直通列車は大増発と共に向ヶ丘遊園発着列車も多数設定、これは複々線化区間が多摩川を渡ってすぐの所で途絶える事を考慮すると当然と感じます。
向ヶ丘遊園以西まで運転する列車は、夕方ラッシュ時今まで実車運行は本厚木までの運転だったものの、来春のダイヤ改正以降は伊勢原まで延長される列車が多数設定されます。
現段階でも既に本厚木駅折返線容量の関係で、本厚木~伊勢原間を回送運転する列車が多数存在、その中には地下鉄千代田線から直通の東京メトロ車やJR東日本車も含まれており、MAKIKYUは現在伊勢原市内を生活拠点としていますので、この2社の車両が愛甲石田駅を通過する姿や、伊勢原駅1番ホームで回送表示を掲出して停車している姿は何度も目にしています。
小田急線本厚木以西の各駅では、乗降人員の多い駅はトップの小田原を除くと愛甲石田・伊勢原の伊勢原市内2駅(愛甲石田駅は厚木市と伊勢原市の両市に跨っており、駅舎所在地住所は厚木市愛甲ですが…)、結構混雑する列車も多い事を考慮すると、地下鉄千代田線直通列車を伊勢原まで実車化出来ないものだろうか…と感じ、小田急側に要望を出した事もあります。
リリースの平日夕方下りダイヤ改正後時刻を見ると、かなり良い方向に改善されているのでは…と感じたもので、伊勢原まで運行する地下鉄千代田線直通列車の本数も結構ある事を考慮すると、東京メトロやJR東日本の車両も伊勢原まで実車運行となる可能性が極めて濃厚かと思いますが、この中に片道運行距離100㎞超となる取手発着列車が登場するのか否かも気になる所です。
通勤通学事情の改善が注目される来春のダイヤ改正では、買物や行楽利用などが増える休日ダイヤで片瀬江ノ島発着の快速急行が大増発、江ノ島観光の便宜が図られているのも大きな特徴で、設備的に限界の4両編成でも混雑が常態化しており、小田急グループに属する江ノ電の混雑緩和にも幾分貢献できるのでは…と感じたものでした。
また来春のダイヤ改正はラッシュ時間帯だけに限らず、早朝~深夜に至るまで全時間帯で速達性が大きく向上、本数増加で混雑緩和も見込め、初電時刻繰上や終電時刻繰下なども行われますので、日頃小田急線を利用している身としては、来春のダイヤ改正が非常に楽しみと感じたものでした。