私が佐渡に帰ってきてからというもの、傘と長靴が手放せない。
あああ、いよいよ・・・こんな季節。
こんな天気が続くようになると、魚屋さんの店頭に登場してくるの。
店先に『あたま 100円』と段ボールに書いてあるわけ。
この冬、初めて。スケソウダラ10個の小さい頭が入って。
初めてだから早速購入。
食べない人はきっと気持ち悪いと思う。ごめん。
でもね、夷湊の漁師まち地区の人たちは、これを食べないと冬が来た気がしないと・・思う。絶対。ほんと。若い人は知らないけれど、ね。
佐渡でも、こんなへんてこな代物を食するのは両津地区だけかしら。
この鍋に10個の頭が入っている。上の方のピンク色は肝臓。大根も入っている。
5分くらいで頭が煮えたら出来上がり。
通称「どこべ汁」 子供の時からのおなじみの食べ物。
さめるとまずいから、父と10個完食。
なに、小さくておまけに頭だから肉はほんの少ししかないのよ。
骨をすするから、カニを食べるときのように無口になって。
はああ、ごちそうさま。