気ままに

大船での気ままな生活日誌

御舟の”花の傍” ある連想

2013-05-29 11:45:18 | Weblog
ぼくらは箱根の宿としてHLホテルを利用することが多い。施設巡りバスを利用するので、ホテルの前にバス停もあり、便利なこともあるが、早川沿いの庭園林も気に入っている。

ホテルのレストランで朝食をとっているとき、ふと、テーブルの椅子の縞模様が気になり始めていた。あの椅子の模様だ、と、もう一人の僕が耳元でささやく(村上春樹風に;笑)。速水御舟の”花の傍”の、花子さんが座っている椅子の模様。”花の傍”は新歌舞伎座のロビーの壁面の、松園、清方、魁夷らと共に、日本画の中のひとつに選ばれている。ひと月半ばかり前に見たばかりだから、すぐ連想したのかもしれない。


この絵を最初に観たのは、2010年の9月、茅ヶ崎美術館で。何故、速水御舟展が茅ヶ崎で?茅ヶ崎に親から譲られた別荘をもっていたから、関係があるのだ。モデルの花子さんは御舟の親戚の娘さんで、その後、茅ヶ崎の氷室家(椿園)にお嫁入りした。で、この絵が目玉展示となった。

ぼくの想像はどうだったか。家に帰ってから調べてみた。しかし、本画の、花子さんの着物の模様は縞模様だったが、椅子の模様は違っていた。そうか、着物の模様と椅子の模様とをごっちゃにしていたのかと、少し、落胆した。

その展覧会では、本絵だけではなく、それに至る、何段階もの下絵も同時に展示していた。その際、はじめから椅子の模様を決めているのではなく、いろいろ試しているのだ。その中に、おおっ、と思う絵が図録にあった。その二番目の下絵の椅子が、ホテルの椅子の縞模様によく似ていたのだった。



ぼくの、古ぼけた頭の片隅にも、その絵の残像があって、ホテルの椅子の模様にピピピと反応したのかもしれない。稀勢の里の一勝分ぐらいの嬉しさだった。

庭園林は鎌倉より、少し遅くれた初夏を迎えていた。












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箱根湿生花園の魔性の女花 ブルーポピー、黒百合&アミメヘイシソウ 

2013-05-29 09:47:55 | Weblog
稀勢の里が土壇場で崩れ、初優勝を逃したショックを癒すため、箱根の温泉に一晩つかったら、ようやく元気を取り戻した(笑)。横審が来場所14勝なら横綱昇進と、目安を出した。でも、大関昇進のときにもクレームをつけた朝日を黙らせるためにも、14勝ではダメ、全勝Vでいかねばならぬノダ。

またコウフンしてしまった(笑)。さて、箱根に行った本当の理由はネ。この娘(こ)達に、1年振りに会うため。箱根湿生花園の初夏の花々。とくに、魔性の女花。一番、会いたかったのはヒマラヤの青い芥子、毒はないというが、隠しているだけ、トゲもある。ああコワ。魔性の女花、一番手は、ブルーポピー。ヒマラヤの奥地に自生している。画家の堀文子さんも好きで、80歳を過ぎてから現地に赴き、描いた名画がある。








黒百合は恋の花、愛する人に捧げれば 二 人はいつかは 結びつく ああコワ。魔性の女花、二番手。



うなだれてばかりいないで!元気を出せよと、顔を上げさせた(汗)。やっぱり魔性の女の顔だあああ。


この娘は初対面。今年からデビュー。魔性の女花の風情で早くも人気者。スケッチ婦人に囲まれていた。アミメヘイシソウ。 北米東部に自生する食虫植物だって。おおコワ。




つい惹かれる、魔性の女花(汗)。

一見、健康的な花だが、実は、魔性の女花ということもある。

ひめさゆり。幼くみせているところがアブナイ。


えぞすかしゆり。ちょっとすかしたところがある点がアブナイ。


ニッコウキスゲの類。


クリンソウ


イブキトラノオ


エゾウスユキソウ


コマクサ


トキワナズナ


ヒメシャガ


カキツバタの群落にはおどろいた




金蘭もみつけた。銀蘭も。まだこれから。


4月に会ったなまずにも再会した。怒らせると大地震を起こす魔性の女鯰









 
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