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【art】「奈良大和四寺のみほとけ」鑑賞@東京国立博物館

2019-09-22 00:50:16 | art

【art】「奈良大和四寺のみほとけ」鑑賞@東京国立博物館

 

 

東京国立博物館で開催中の「奈良大和四寺のみほとけ」 開催情報聞いてから絶対見ると決めていたけど、なんと仏像大使のお2人みうらじゅん氏といとうせいこう氏のトークショーが開催されるということでチケットゲット! このイベント前に見て来た。事前にチェックしてたぶらぶら美術・博物館の情報(記事はコチラ)を参考にしつつ拝見いたしました😌

 

いつものように備忘のため感想Tweetしていおいたので、追記する形で記事にしておく。

 

 

 

 

 

今回の展示は本館入って右にある普段は常設展示のスペースでの展示。普段から仏像が展示されているスペースなので、展示のイメージがしやすいかも? 

 

 

慈眼院「十一面観音菩薩立像」

 

お目当ての1つだった長谷寺 慈眼院の十一面観音菩薩立像。思ったよりも小さかったけれど、とても美しい仏様だった。お顔はサッパリ系。十一面観音(Wikipedia)は頭上に11の顔があるので、冠を被っているような形状ではあるけど、両サイドに突き出した装飾があるの珍しいかも。右手に錫杖(Wikipedia)を持ち、岩座に立っているのが長谷寺式ということだけど、この錫杖がまた思ったより長い。衣の表現もいい感じ。

 

岡寺「菩薩半跏像」

 

岡寺といえば巨大な塑像(Wikipedia)の弥勒菩薩坐像が有名だけど、その胎内仏(コトバンク)がこちら菩薩半跏像。塑像のご本尊は全く弥勒菩薩(Wikipedia)の特徴を備えていないのに何故弥勒?と思っていたら、この方が胎内にいらしたからなのね?😲 胎内仏なので小さいけど細部まで丁寧に作られている。お顔や装飾に飛鳥時代の名残が感じられるけど違うかな?🤔

 

今回初めて見てとても気に入った長谷寺の阿弥陀菩薩立像だけど、残念ながら画像が見つからなかった😢 一本の楠から作られており、内刳り(コトバンク)はなしとのこと。スッキリとしたお姿で阿弥陀菩薩(Wikipedia)というよりも地蔵菩薩(Wikipedia)を感じさせる穏やかさ。金箔がかすかに残っていてほのかにキラキラして神々しかった。

 

 

岡寺「釈迦涅槃像」

 

タイのワット・ポーが有名な涅槃像(Wikipedia)だけど、日本ではあまり作られていないらしい。何故なんだろう? 右手を曲げて頭に添えているお姿は鎌倉以降の特徴で、それ以前は両腕を体に沿わせていたのだそう。この姿勢実際やってみたら辛いと思うけど、とても品があって美しい。重ねた足が少しずれているのがリアルで、そしてリラックスしている様子が感じられる。とはいえ実際は寝てるんじゃなくて入滅(Wikipedia)しちゃったわけだけどね😅 衣のシワの表現も鎌倉時代の特徴とのことだけど、この垂れている感じは背面もきちんと垂れていた。

 

 岡寺「義淵僧正坐像」


あばらが浮いている様子、老相、目尻の下がった大きな目、彫の深い顔は中国で定型化した僧侶の理想の姿なのだそう。つまり、この方は義淵僧正(Wikipedia)の本当の姿ではないということ。でも、作った人が義淵僧正に敬意を払って理想の僧侶の姿にしたということなのでしょうね。現代の感覚だと実在の人物の坐像を作るのであれば似てなければ意味がないと思ってしまうけれど、今とは"像"に対する考え方が違うということなのでしょうかね🤔 


そうそう! 岡寺の岡というのは飛鳥の岡ということだそう😌

 

 

長谷寺「赤精童子(雨宝童子) 」

 

赤精童子という名前よりも雨宝童子(Wikipedia)の方がなじみがある。天照大神(Wikipedia)と同体だそうで、天照大神が伊勢に鎮座する時に長谷を通ったという伝承に基づき安置されたのだそう。難陀龍王とともに本尊 十一面観音菩薩立像の脇侍。髪型は童子で衣装は女神像となっているのだそう。右手に宝棒、左手に宝珠を持っている。像内に木札があり製作年代と像の名前が分かったのだそう。衣装の模様がとてもよく残っており、後ろに回るとお尻がプリッとプリケツだった😳

 

 

長谷寺「難陀龍王」

 

難陀龍王(Wikipedia)は雨乞いの本尊で、本尊 十一面観音菩薩立像の脇侍。春日明神(Wikipedia)と同体。武将の姿で龍を体に乗せる姿で表されることが多い。中国の役人スタイル。像内の銘文で製作年代と作者が分かるのだそうで、舜慶(Wikipedia)以下8名で5月3日~13日で製作した。頭上の龍の彫刻がリアルでスゴイけれど、冠に王って書いちゃってるのと、お盆を持ってるのがどこかコミカル。

 

 

 

室生寺「釈迦如来坐像」

 

一木造り(コトバンク)。衣の表現に彫り方を使い分けており翻波式衣文(コトバンク)と呼ばれている。木心乾漆(Wikipedia)の流れ、上半身が長く奈良時代の名残りが感じられる。室生寺は桓武天皇(Wikipedia)の命で創建された。草創期の本尊だったのではないかとのこと。これだけ衣の表現をしているのに背中はつるりと何もなし。左の太腿にひび割れが😱 前から見ると花田勝似だけど、横顔が本当に美しい。静かでどっしりと安心感のあるお姿。これは素晴らしい。室生寺のお堂の中で拝見した時も感動したけれど、ほぼ全方向から見れるというのはウレシイ。 

 

 

 

室生寺「十一面観音菩薩立像」

 

本尊釈迦如来はもとは薬師如来(Wikipedia)かもしれないそうで、金堂建立時は薬師如来、地蔵菩薩、十一面観世音の三尊だったのではないかと言われているのだそう。光背は板光背。板光背というのは平らな一枚もしくは数枚の木の板で作られた光背(コトバンク)に文様を描いたもの。平安前期(9~10世紀)に作られたものが多く、奈良の寺院に集中しているとのこと。

 

今回、この方にお会いしに行ったのです! 以前、室生寺に行った時(記事はコチラ) とても感動したのがこの十一面観音菩薩立像。金堂にご本尊とともにずらりと並んだ仏像の中で、ひときわ目を引いた。もっと近くで見たかったのだけど、案内してくれたまほろばソムリエは別料金がかかるし、わざわざ中に入ってもそんなに変わらないとのことで入れず😢 なので今回近くで拝見できるの楽しみにしてた!

 

結果見れてよかったーーーー! まず思ってたより大きい。しもぶくれのお顔が美しく、どこか少年のようでもある。仏像ってなで肩なことが多いけれど、この方けっこう肩にボリューム感があって、それが肉感的な印象を与えている。実際には体はほっそり。板光背は江戸時代なんだっけ? 板光背はお隣の地蔵菩薩立像の方が素敵だった気がするけれど、全体的に自分が見た中ではベストの部類に入る仏像。

 

 

点数こそ少ないけれど普段は見れない仏像も含まれており、これは貴重な体験。通常料金で見れちゃうのでこれは絶対見るべき!  

 

 

 

お土産は室生寺の十一面観音菩薩立像のポストカードと、絶対買おうと思っていた柿バター。そして、室生寺拝観を含む新TV見仏記の大和横断編DVDも購入してしまった💦 今回、仏像大使はグッズ監修はしなかったようだけれど、みうらじゅん氏が描いた室生寺阿弥陀如来坐像のメモ購入しなかったの悔やまれる😣 そうそう! 柿バターがほのかな甘みでおいしかったので、後日見に行った母親に買ってきてもらってしまったくらいお気に入り😃 640円と安くはないけどオススメ!

 

🎨奈良大和四寺のみほとけ:2019年6月18日~9月23日 @東京国立博物館

奈良大和四寺のみほとけ - 東京国立博物館


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