【art】「上野リチ ウィーンからきた デザイン・ファンタジー展」鑑賞 @三菱一号館美術館
これも是非見たいと思っていた企画展。上野リチご本人のことは全く知らなかったのだけど、チラシのかわいさに惹かれた。こちらも閉幕ギリギリになってしまったけれど行って来た!
上野リチ(Wikipedia)は19世紀ウィーン生まれの女性デザイナー。結婚前の名前はフェリーツェ・リックス。ウィーン工芸学校でヨーゼフ・ホフマン(
Wikipedia)に学び、ホフマンとコロマン・モーザー(
Wikipedia)が設立したウィーン工房(
Wikipedia)でデザイナーとして活躍。後に、建築家の上野伊三郎(
Wikipedia)と結婚し、京都とウィーンでデザイナーとして活動したのだそう。
まさかもともとはオーストリア人とは知らなかった! チラシにはご本人の写真も載っているのだけど、日本人だと思い込んでいた😅
さて、いつものとおり感想をツイートしておいたいので、それに追記する形で記事に残しておく。
#上野リチ展 見てきた。テキスタイル、七宝焼、ガラスコップ、デザイン画。もう全て!全部カワイイ!!もう最高にカワイイ! pic.twitter.com/TdN9UCDlkw
— maru 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 (@maru_a_gogo) May 9, 2022
こちらは最初の階の展示終わりの撮影スポットにあったポスター。この部屋自体もレンガ造りで素敵なスペース。
感想はもう上のツイートに尽きるという感じで、キャッチコピーどおりウィーン生まれのカワイイです。見どころは?とか、推し作品は?と聞かれても「全部です!( ー`дー´)キリッ」と答えるくらい、とにかく全部カワイイ! 最高にカワイイ💕
#上野リチ展 全部いいけど、特に好きだったのが七宝飾箱シリーズ。大きさ、形、絵柄素晴らしい。中では「馬のサーカス」「草叢の虫」 ウィーン工房壁紙の「そらまめ」と「花園」は色違いのパターンが展示されててそれぞれ良い。全体の中ではプリント服地「蒼い花」が一番好きだった。
— maru 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 (@maru_a_gogo) May 9, 2022
七宝焼箱:馬のサーカスⅠ
七宝焼箱:馬のサーカスⅡ
七宝焼のシリーズは10点以上あってどれも素敵だったのだけど、この馬のサーカス2点がとても素敵だった。個人的にはⅠの方が好み。
これは「Ⅲ-2 戦後の新たな展開」という章の"さまざまなコラボレーション"というカテゴリーで展示されていた。リチのデザインをもとに稲葉七宝が製作したもの。とても素晴らしい。
稲葉七宝は明治22年創業で京七宝の製作を続けていたけれど、2005年に廃業してしまったらしい😢 上野リチのデザインはもちろん、七宝の技術も素晴らしい。とても残念。
ウィーン工房壁紙:そらまめ
ウィーン工房時代のテキスタイルや壁紙のデザインが本当に素敵。中でもこの「そらまめ」がとても好きだった。壁紙は色違いで数パターンずつ展示されているのだけど、「そらまめ」の中でもこの配色が一番好き。デザインのかわいさはもちろん、この色使いが好き。
ウィーン工房壁紙:花園
こちらも3パターンくらい色違いで展示されていたのだけど、やっぱりこのパターンが好き。多分薄いピンクと藤色の組み合わせが好きなんだと思う。花園の方が柄がパターン化されているかな。
#上野リチ展 ラスト展示の日生劇場地下のレストラン"アクトレス"の壁画が圧巻!これは実際見たかったー!もう閉店しちゃってるのね🥲
— maru 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 (@maru_a_gogo) May 9, 2022
日生劇場何度も行ってるのにレストラン行ったことなかった。失敗した🥲
日生劇場旧レストラン「アクトレス」壁画(部分)
見どころだらけの今展ラストの展示。かつて日生劇場の地下にあったレストラン「アクトレス」の壁画デザインで、かなり大きな作品。日生劇場を設計した村野藤吾(Wikipedia)がリチに依頼したそうで、襖紙にアルミ箔を貼ってポスターカラーで描いたのだそう!
現在はシンプルな空間が主流な気がするけれど、こういう空間があったのかと思うとドキドキする。改装に伴い2005年に撤去されて京都市立芸術大学芸術資料館に収蔵されたそうで、剥がすことのできなかった一部を除きと書かれているけど、今も地下のどこかで見れたりするのかな?🤔
#上野リチ展 最終週の今週は21:00まで開館!17:50頃着いたけど空いてて見やすかった!#三菱一号館美術館 は小さな展示室が繋がっている感じなのだけど、展示室貸切状態の時もあった。
— maru 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 (@maru_a_gogo) May 9, 2022
作品リストも解説もスマホ見ながら鑑賞できるのだけど、これもとても良かった。 pic.twitter.com/olfVCbECy4
最終週は21時まで開館しているので、出社日の5/9(月)の17:30-18:00入場のチケットを購入。17:50頃会場入りしたけど空いてた。三菱一号館美術館は、大きさの様々な展示室を迷路のように進み、中庭を望む廊下を渡って移動したりしながら鑑賞するのだけど、展示室内に1人しかおらず貸切情状態になることも。じっくり見れてとても良かった。
また、今展では作品リストの紙ベースでの配布はなく、公式サイトでのPDF配布という形になっている。会場で係りの方にお声がけすれば、その場でQRコードをスキャンさせてくれて、作品リストと解説の閲覧が可能。この解説を見ながら作品を見るのが個人的にはとても合ってた。
ミュージアムショップの案内看板もカワイイ。これは「イースター用ボンボン容れのデザイン(2)」の鳥? これもめちゃめちゃカワイイ😍
#上野リチ展 普段は買わないけどこれは図録買っちゃうわ!ホントに全部カワイイ💕
— maru 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 (@maru_a_gogo) May 9, 2022
ポストカードは3枚購入。鳥のは会社の自席に貼ろう🙂
あと何故かジャムも購入。これも楽しみ🥰 pic.twitter.com/p70qVAvLca
普段あまり買わない図録も買っちゃうかわいさ! 中身も見たかったけど表紙のデザインが素敵すぎる✨ ポストカードも絞れず3種。マグネットや缶バッジ、オリジナルトートバッグやがまぐちポーチなど、コラボグッズも欲しかったのだけど予算オーバー💦
閉幕までに記事書きたかったけど間に合わなかった😣💦 とにかく全てがかわいくて、ファンタジック! リチはデザインにはファンタジーが大切だと語っていたのだそう。ドイツ語のファンタジーは想像力という意味もあるそうで、リチが使ったファンタジーはそちらの意味ではないかとのこと。なるほど納得。
これはホントに見に行って良かった! 作品が素晴らしかったことはもちろん、上野リチを知ることが出来てよかった😊
上野リチ ウィーンからきた デザイン・ファンタジー展:2022年2月18日ー5月15日 @三菱一号館美術館