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【music】The Birthday Live @日本武道館

2008-01-20 22:48:35 | music
'08.01.12 The Birthday Live@日本武道館

武道館でやっちゃうんだ… と思いつつも行く。もう何度も書いてるけど、大好きだったthee michelle gun elephantのチバ&キュウちゃんのBAND。もう存在しないBANDの影を追い求めるのは意味のないことだと思ってみても、やっぱり行ってしまう。

多分、ミッシェルはチバのBANDだったんだと思う。このBANDもおそらくそう。だから、ほとんど喋らずガンガンやってく感じとか、楽器や機材以外は何もないステージとか、細身のスーツとか基本ラインはそんなにズレていない。相変わらずカッコイイ。いつも思うけど照明がカッコイイ。曲は自分の好きなド真ん中ではないけど、やっぱり大きくブレてはいない。そしてチバの声が好き。このBANDを手放しで好きと言えない理由はGuitarが好みじゃないから、上手いとは思うけど、音もプレイも好みと合わない。これも既に何度も書いてるけど、主張し過ぎるのは好きじゃないし、チバの声とも合わない気がする。まぁ、あくまで個人的な意見ではありますが… と言いつつも、やっぱりチバとキュウちゃんなら見たいし、他に見たいものもなし(涙)

しかし、やっぱり爆音はいい! ROCKを聴くなら爆音じゃないとね。正直、武道館なんて音楽聴くには適していない。そもそも、そういう風に造ってないし。でも、席が1Fだったので座って見れたのは楽だったし、やや右寄りではあったけど、ステージ正面だったので全体的に見れたのはよかった。大好き過ぎないから落ち着いて見れる方がいい。そもそも大好きなBANDでも暴れたりしないし(笑)
ということで、武道館でやるってことの漠然とした違和感と、このBANDに対してイマヒトツのめり込めない感じが、意外にもリンクしてすんなりと受け入れることが出来た。ライブハウスで見るよりもこっちの方がしっくりきた。上手く説明できないけど、彼らも、彼らに対する気持ちも変化してきたということかも。

きっとこれからもThe BirthdayのLiveには行くと思う。でも、きっと自分の中の1番にはならない。彼らが変化したことは間違いないし、それはもちろん悪いことではない。ただ、私の好みとは少し違ってしまったってだけだ。そういうのはしょうがない…。ちょっと恋愛と似てるかも(笑)


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【cinema / DVD】『カンバセーションズ』

2008-01-03 03:00:47 | cinema / DVD
こちらもDVDで鑑賞。「以前夫婦だった男女。男の妹の結婚式で10年ぶりに再会する。久しぶりに会話を楽しんだ2人は・・・」という話。

デュアル・フレームということで、画面は常に2分割されていて、男側と女側を同時に映す。時には回想シーンと現在を同時に映したり、彼らの願望なども映し出されたりする。それぞれがリンクしたりしてよく考えられている。慣れるまではちょっと見にくかったりするけど、慣れるとなかなか面白い。でも、映画館の大画面だとどんな感じなんだろう?

なかなかシャレている。ほとんど2人芝居で見せる。会話もすんなり2人の過去を話すわけでもなく、大人同士の駆け引きがあったりして、見ているこちら側もすこし頭を使わないといけなかったりして楽しい。結婚パーティー会場の世間話から始まって、少しずつ核心に触れていく感じはいい。会話だけで2人の気持ちが高まっていくのが分かる。

2人が最初に出会ったのは19歳の時。後に2人は結婚して別れてしまう。そして10年後再会。38歳になっていた。若く初々しい2人の姿と、中年になった2人の姿が同時に映し出される。中年ではあるけど十分魅力的な2人。でも、裸になってみればお腹が出ていたりする。でも、若い2人が愛し合うのと、今の2人が愛し合うのとは違う。その対比もいい。

たった数時間2人は過去・現在・未来について語り、思いをはせる。そこに男と女の違いがはっきりと描けていていい。男はロマンチストといえるけれども、甘い。自由であるがゆえの傲慢さがある。その年でも独身でいれることの甘さや傲慢さ。女は現実的。ここが面白い。男と女の違い。分かり合えない部分。この年代を選んでいるところも上手い。20代なら女も違った選択をしたかもしれない。でも、30代後半で安定した生活を手に入れているなら、冒険はできない気持ちは分かる。20代なら男はこんなに自分がバカになってまで、気持ちを言えただろうか?

男はアーロン・エッカート。なかなか良かった。独身の弁護士でイケメン。23歳の美人ダンサーの彼女持ちと、嫌味なくらい恵まれた境遇(笑)初めはただの遊びなのかと思ったけど、意外に揺れている。彼女の方が常に一枚上手で滑稽な感じもする。かわされているから自分のものにしたがっている感じもするし・・・。その辺りを上手く演じていると思う。

女のヘレナ・ボナム・カーターが良かった。演技派なのは知っていたけど、こんなに美しくかわいらしい彼女を見たことがないかも。二の腕だって太いし、下腹だって出ている、目じりにはしわもある。でも美しい。それは彼女が生きてきた証だから。彼女は現実を見ている。でも、少し夢見たいとも思っている。それは束の間でいい。彼女のそれが「諦め」なのか「悟り」なのか・・・。その辺りも上手い。素晴らしかった。

30代・・・。微妙な年齢かも。もう若くはない。ある程度の経験はしたし、社会的にもある程度のポジションを得ている。気持ちのままに突っ走ることは難しいことは分かっているけど、でもそれが出来るギリギリの年齢なんじゃないかとも思っていたりする。その気持ちが2人の間で高まる。女に比べて身軽な男は踏み込もうとする。でも、女には分かっている。やり直しても上手くいかない。これが出会いなら大人になった2人は上手くいくかもしれない。でも、以前傷つけあった2人は上手く行かない・・・。

男に未練が残っているのは女に去られたから。そして「あの頃の自分」にも未練がある。女にも未練はある。でも、それは「あの選択が正しかったのか?」という答えが知りたいということ。とにかくそういう心理描写が上手い。それがサラリと描かれていていい。

30代以上で、辛い別れを経験したことがある人ならこの感じ絶対分かると思う。


『カンバセーションズ』Official site

コメント (6)
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【cinema / DVD】『13/ザメッティ』

2008-01-03 02:52:23 | cinema / DVD
公開時気になっていたので、DVDにて鑑賞。

「グルジア移民で修理工のセバスチャンは、ある日、仕事先の主人宛に届いた招待状を手に入れる。中にはパリ行きのチケットが入っていた。次々現れる指示に従い、森の中のある建物に辿り着くが・・・」という話。これかなりすごい・・・。

セバスチャンが辿り着いた先で行われていたのは、13人で行われる集団ロシアン・ルーレット。円形に並び、自分の前のプレイヤーの頭にピストルをつきつける。同時に後ろからはピストルが突きつけられている。ランプが点灯したら一斉に引き金を引く。当然、弾が当たったプレイヤーは死ぬ。こんなゲームが実際に行われていいはずはない。本来なら映画を見ていても不快感を感じて当然なはず。でも、モノクロの画で淡々と描かれると、感覚がマヒするのか何故か見入ってしまう。

正直、パリ行きのチケットを手に入れるまでは、淡々とした感じと登場人物達の絡みがよく分からず、少し眠くなってしまったりもした。淡々とした感じは終始一貫しているので、セバスチャンがロシアンルーレットに参加して生死ギリギリのところにいる時ですら、急展開するということはない。その淡々とした感じが、このとんでもない話を夢でもみているかのような感覚にしている。

しかし、集団ロシアン・ルーレットとはすごいことを思いついたものだ。原題の『13 TZAMETI』のTZAMETIとはグルジア語で13を意味する。13というのはキリスト教では不吉な数字とされている。セバスチャンが13に導かれるというのも、その辺りのこともあるのだろう。彼が裏切るのも、そしてその報いを受けるのも「13」の宿命というのとなのだろうか・・・。

画がすごくいい。セリフで多弁に語ることはなく、画で見せる感じ。移民で足の悪い兄と、妹そして母親と4人暮らし。兄も働いてはいるが生活は苦しい。そいうい感じも画で見せる。ロシアン・ルーレットの行われる建物の感じもいい。暗い牢屋のような質感もいい。ランプとかの小物もちょっと古臭い感じもいい。ロシアン・ルーレットのシステムがいまひとつ理解できない部分(賭け方とか・・・)があったけど、セバスチャンが建物に導かれるまでとか、銃に弾を込めてから引金を引くまでとかよく考えられている。こんな生死を賭けたことが、毎回淡々と行われている感じが伝わる。不謹慎だけどすごくおもしろい。緊迫感と現実味のなさの加減が上手い。

いろいろ怪しい人物が出てくるけど、その人達が、それぞれの思惑によって動くのもおもしろいし、後からはまっていくのもおもしろい。全体的に昔のフィルム・ノワールみたいな感じを出したいのかなという気がする。でも、男くさい感じではなくてスタイリッシュ。ラストもいい。どこまでも淡々としていて、いい意味で”作り物”の世界を見ているという感じでおもしろかった。

感動するとか、何か得るということはないけど、とにかく画がいいし、おもしろい。実際こんなことが行われていたらとんでもないことだけど・・・。


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