・*・ etoile ・*・

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【art】「ゴッホ展」鑑賞@国立近代美術館

2005-05-12 23:29:30 | art
'05.05.12 「ゴッホ展」鑑賞@国立近代美術館

実はゴッホは苦手だった。小学校3~4年生の頃教科書に載っていた「星月夜」(写真)を見てすごく怖かった。何故空をこんな風に描くんだろう?どうかしてると思った。子供心に狂気を感じたのかもしれない。その後も何点か絵を見る機会はあったけど強烈すぎて受け止めきれなかった。

影響を受けた本や物や画家の絵と、ゴッホによる模写、そして描かれた絵という流れで見せる展示の仕方。後の「ひまわり」「夜のカフェテラス」「糸杉のある道」等そこに至る過程がよく分かった。感じていた違和感の原因の一つはデッサンの崩れというか不安定さにある気がする。「アルルの部屋」にしてもどこか縮尺が変に見える。後ろの人が「ゴッホはスケッチなんてしないで本能で描いちゃう感じだよね」と話していた。私もそうだと思っていた。でも違う。展示の割と早い段階に「織機と織工」(写真)がある。それを見てゴッホは機械の造形や仕組みや用途を完璧に理解した上で描いているんだと思った。画家として当然かもしれないけど、その理解度や研究は実は並外れていたんじゃないかと思う。きちんとデッサンして、その上でああ描いているんじゃないかと・・・。専門知識はないから感じただけ。しかもそれを上手く表現できないし(涙) 勝手な感想なので間違ってると思うけどそんな気がした。小学生の頃怖いと感じたた「星月夜」の空の渦巻きはスーラの点描画を研究して生まれたものらしい。そして実はあの渦巻きもきちんと計算されているのだそう。

ゴッホには狂気、自殺など暗いイメージがある。人とだけではなく自分の中の何かと折り合いが上手くつけられない人という印象。でも残された作品やミレー、スーラ、浮世絵の模写などを見るとそのひたむきさに愛おしさを感じる。あまりにも強い感受性。絵そのものも素晴らしい。でもゴッホが改めて素晴らしい画家だったのだと分かったことがとてもよい体験だった。「星月夜」と同じタッチで描かれた「糸杉のある道」を心から素晴らしいと思えた。

もっと書きたいけど、あまりにも強烈(いい意味で)でうまく言葉がまとまらない(涙)


国立近代美術館サイト ゴッホ展

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【cinema】『コーヒー&シガレッツ』

2005-05-12 22:28:25 | cinema
'05.05.11 baruと『コーヒー&シガレッツ』を見る。

チラシを見てずっと気になってた。何故かジャームッシュの映画って見たことない。 『ダウン・バイ・ロー』見たくてTUTAYAで探すも発見できず。自分の思うカテゴリーと違うとこ(『プリシラ』ってコメディか?)にあったりするのかも? とにかくイギー&トム・ウェイツ、アルフレッド・モリーナ、ビル・マーレイ等出演者だけで期待度大。

コーヒーとタバコを楽しむ11組の話。宣伝では「至福のリラックス・ムービー」とあるけどリラックスじゃない。マッタリしてるけど心地よくはない。ギクシャクというかお互いに、もしくは誰かが「そこはかとない居心地の悪さ」を感じている。その感じが独特の面白さを生んでいる。軋みっていうのかな・・・。上手く表現できないけど。ロベルト・ベニーニのくどい演技以外は淡々とした独特の間で会話が進む。でも会話は弾まない。弾まないことのおかしさの中に「双子」のブシェミが放つ気まずさを入れてみたり。

全部面白かったけどイギー&トム・ウェイツ「カリフォルニアのどこかで」、アルフレッド・モリーナ&スティーヴ・クーガン「いとこ同士?」は絶妙。イギー&トムは無言でコーヒー飲んでるだけでおかしいし(笑) アルフレッド・モリーナは『スパイダーマン2』のドク・オクがバカで最高だったけど、ここでも持ち味フルパワー。スティーヴ・クーガンの厭らしさを笑う設定だけど、モリーナから呼び出されてあんな話をされたらあの反応になるかも。演技はもちろん配役が絶妙。ビル・マーレイもおかしかったし。ケイト・ブランシェットの演技はお見事。ニコラ・テスラの話も面白かったな。たまたまテレビで見たけど、ずいぶんエジソンに嫌がらせされた気の毒な人だったらしい。その話のThe White Stripesの2人も変でおもしろかった。

タバコの臭いが苦手なので「タバコとコーヒーは最高」みたいなセリフには共感できないけど、コーヒー飲んでマッタリ感や、よく分からない相手とのかみ合わない会話の気まずさなんかは万国共通なんだなと思ったり。そして、そういう感じは本人たちは困るけど覗き見するとおかしいんだなと思ってみたり。おもしろかった。


『コーヒー&シガレッツ』Official site

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【art】 「アール・デコ展」鑑賞@東京都美術館

2005-05-08 20:19:49 | art
'05.05.05 「アール・デコ展」鑑賞@東京都美術館



上野すごい人。チビッコ多し。科学博物館で恐竜博2005をやってるんだった。T-REXのほぼ完全な化石SUEが来てるので実はこちらも見たい。でも入場まで1時間待ちらしい(涙) 駅でチケを購入して都美術館へ移動。こちらは思ったより混んでいない。じっくり見れそう。

アール・ヌーヴォーの流れを汲みつつ産業化に伴い直線的でシンプルなデザインになっていったのがアール・デコだと勝手に理解している。シンプルといってもなにも装飾がないわけではない。ヌーヴォーの方が好みだけどデコも好き。家に置くことを考えればデコの方が暮らしやすいと思う。産業化=大衆化だと思うので実はこちらのほうが自分でもしっくりくる。ヌーヴォーは鑑賞する感じ。入ってすぐリュールマンの化粧台「蓮」とレンピッカの「電話Ⅱ」がある。この2点は今回のお目当ての1つ。レンピッカ好き。

デコも日本美術の影響を受けている。普段日本で漆器の衝立を見てもアール・デコだと感じる事はないけど、展示品の中にあると正にアール・デコ。コレっていわゆる逆輸入的発想だけど、改めて日本美術からの影響ってことがホントに腑に落ちた。ブラントの「アルザスのコウノトリ」はデザインの元になった日本の袱紗と並べて展示されているのでそれが良く分かる。改めて日本美術のすごさを知る。

注目のストランド・パレスのエントランス装飾。素晴らしかった。1969年に撤去されるまで実際に使われていたエントランスをそのまま再現。直線と曲線を生かしエントランス全体がシャンデリアのような印象。正に夢の入り口。うっとり。

ドレスの展示では青のスパンコールの一点にクギ付け。表示を見たらCHANEL。さすが!まったく古くない。その他、ラリックのランプ「二羽の孔雀」やロイド・ライトのステンドグラスも素敵だった。ポスターも結構あって、カッサンドルの「ノルマンディー号」は斬新なデザインで面白い。日本の地下鉄のポスターもよかった。

アール・デコの世界にうっとり。


きらめくモダンの夢「アール・デコ」展

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【cinema】『フォービデン・ゾーン』

2005-05-04 23:16:35 | cinema
'05.05.02 Tと『フォービデン・ゾーン』鑑賞。

『エメラルド・カウボーイ』を見た後Tとチラシを吟味。お互い心惹かれたのがこの映画。即決した。吉祥寺バウスシアターでレイト。コロナとハイネケンが飲めた話をしたら連れて行きたいお店があると言う。NIGIROというお店。なんでもアウグスビールというのがおいしいのだそう。お店はオープンになっていて取り囲むようにテラス席がある。テラス席に座る。早速アウグス注文。Tの言うとおり苦くなくハイネケンより重い。イケる。お兄サマオススメのアボカドと小イカのサラダとピザをいただく。おいしい☆

バウスへ移動。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『スパイダーマン』などの映画音楽を手がけたダニー・エルフマンの兄リチャード・エルフマン監督のおバカ映画。1980年の作品らしいけどそのチープさといい白黒画像といい多分エド・ウッドとか昔のおバカ映画を意識したのかな? エド・ウッド自身の作品は未見だけど、ジョニー・デップ&ティム・バートンの映画を見た限りではあんな感じでしょう(笑)

ヘラクレス一家が引越してきた家の地下には禁断の扉があった。ある日娘のフレンチーは扉をあけてしまいとんでもない世界へ迷い込んでしまう。ってことなんだけども迷い込む以前の現実だってすでに破綻している。セットはすべてコントみたいな手描き。フレンチー家族の年齢設定もめちゃくちゃ。とにかくまともじゃない。とにかくおバカでチープでエロくて悪趣味。最高☆とは思わないけど面白かった。王様と王妃と王女の悪趣味さがすごい。

当時ダニー・エフルマンが所属していたカルトバンドOINGO BOINGOのテーマソングもいい感じ。禁断の王国にOINGO BOINGOのドアがあったし(笑) 吉祥寺のタワレコにはOINGO BOINGOコーナーがあるらしい。


『フォービデン・ゾーン』 HP

☆NIGIRO cafe:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-6 TEL:0422-40-9533
ぐるめウォーカー:NIGIRO cafe

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【nephews】お節句

2005-05-04 21:33:39 | nephews
'05.05.01 一足早く甥っ子のお節句。

またまた甥っ子ネタ。甥っ子にメロメロなので仕方ない。何か問題でも? といっても別に遊びに来てご飯食べて甥っ子の遊ぶ姿を見てるだけなので特に書くこともないのだが・・・。

近所に農家直送のトマト屋さんがある。結構有名で車で近隣から来る人もいたりする。フルーツトマトに比べると甘味は少ないんだけど水気がすごくておいしい☆ 私的にはフルーツトマトの方が好きだけど。 夕食はトマトリゾットにする予定なのでその買出しに母親とお嫁ちゃんと甥っ子が行くことに。小さな歩くとピーピーなる靴を履いて歩いていった。見送るパパ(弟)が「うるせーな(笑)」とつぶやいていた(*v.v)。 かわいくて仕方がない様子。

夕食のトマトリゾット実は超簡単! ママンがテレビで見たらしく確か加山雄三のお袋の味みたいな感じで紹介されていたのだそう。 トマトをザク切りにしてオリーブオイルで炒める。トマトからたっぷり汁気が出てきたらご飯を入れる。塩コショウ、パルメザンチーズを加えて味を調える。器にもりつけてパルメザンチーズをかけていただく。簡単にできてすごくおいしい。

甥っ子はまだ「コレは?」しか喋れない。イヤすごい勢いで喋ってはいるけど「●△※・・・」という感じ・・・。喋れるようになったらかわいいんだろうなぁ(* ̄ё ̄*)


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