【art】「重要文化財の秘密」鑑賞 @東京国立近代美術館
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2023年4月14日鑑賞。
東京国立近代美術館の開館70周年を記念した企画展。展示作品全て重要文化財という素晴らしい企画。これは絶対見たいと思っていた!
書きたいことはたくさんあるのだけど、時間がないので感想ツイートを補足する形で記事として残しておく。
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「重要文化財の秘密」というタイトル通り、全作品ではないものの作品のどこが評価されたのかや、重要文化財に指定されるまでの経緯などが紹介されていてとても興味深かった。
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川合玉堂「行く春」
川合玉堂(
Wikipedia)の作品はいつ見ても穏やかな気持ちになる。川に迫る岩肌などの描写は迫力があるけど、そても清々しい作品だった。
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高橋由一「鮭」
本当のお目当ては菱田春草の「黒猫」だったのだけど展示期間外だった💦 まさかのミス😣
もう一つのお目当てが高橋由一(
Wikipedia)の「鮭」だった。とても有名だけど見たのは初めてかな? 何故これを描こうと思ったのかも含めてとてもいい✨
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萬鉄五郎「裸体美人」
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岸田劉生「麗子微笑」
2点とも何度か見たことあるけど、やっぱり毎回ビックリするインパクトの強さ。
萬鉄五郎(
Wikipedia)はゴッホやマティスから感化を受けたとのことなのだけど、たしかに草の描き方はゴッホっぽいかも🤔
岸田劉生(
Wikipedia)は娘の麗子さんをたくさん描いているけれど、今作が一番有名な作品。ご本人は麗子さんを本当にかわいがっていたようだけれど、ちょっと怖い😅
もっと怖く(本人の意図は別として)描かれている作品もあるので、今作は美しくもあるのだけど・・・
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鈴木長吉「十二の鷹」
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鈴木長吉「十二の鷹」
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鈴木長吉「十二の鷹」
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鈴木長吉「鷲置物」
鈴木長吉(
Wikipedia)は今回初めて知った。まず「十二の鷹」が圧巻! 止まり木というかお寺などの欄干のようなものの上に、鷹が十二羽様々なポーズで止まっている。迫力があったり、少し滑稽だったり様々で、それぞれ個性的で見ていて楽しい。
「鷲置物」は今にも羽ばたきそうなリアルさで、眼光鋭くとてもカッコイイ! 鈴木長吉の作品は機会があったら見たい。
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横山大観「生々流転」
横山大観(
Wikipedia)の良さが実はあまり分かっていなかった。でも、この「生々流転」はすごかった! 最初の方の展示なのだけど、全長40mに渡る作品で、水の輪廻を全編墨で描いているのだけど、水の音まで聞こえてきそうな迫力。これは見れて良かった!
描かれて100年めにあたるそうで、1923年9月1日から「再興第10回院展」で展示される予定だったけれど、関東大震災が起きて中止に💦 その後、無事に発見されて10月30日から大阪で展示され、さらに12月31日から法政大学で展示されたのだそう。
今年は関東大震災から100年目でもあるのか・・・ しかし、約2ヶ月後に大阪で展示しているというのもスゴイな🤔
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お土産はポストカード2種とネコの凸コースター。コースターは何種類かあったけど、やっぱり猫のかわいさを見過ごせず🥰
展示入替もあって決して点数は多くないけれど、その分じっくり見れてとても良かった。
東京国立近代美術館が所蔵している作品がメインなので、今後も常設展で見れると思うので、その際に今回の解説を思い出して見れたら楽しいと思う。そういう意味でも素晴らしい企画展だった。
東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密:2023年3月17日-5月14日 @東京国立近代美術館
東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密