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【cinema / DVD】『麦の穂をゆらす風』

2007-08-25 23:08:01 | cinema / DVD
よさそうだけど重そうだなぁと迷っている内に公開終了してた。DVDにて鑑賞。

「1920年イギリス統治下にあったアイルランドの地方の町コーク。医者としてロンドンの大病院に赴任することになったデミアンは、祖国の自由を求めつつも兄テディの抵抗運動に賛同できずにいた。出発の日、駅で理不尽に振舞うイギリス兵に抵抗する車掌ダンの姿に突き動かされ、抵抗運動に加わる。次第に兄と共に組織の中心になっていくが・・・」という話。これは重い。

アイルランドとイギリスの関係については漠然としか知らなかった。この作品の舞台となっている1920年代はアイルランド独自の言語ゲール語を禁じられるなど、文化的な抑圧だけではなく、武装警察「ブラック・アンド・タンズ」による理不尽な取締りが行われていた。映画の冒頭で名前を聞かれた青年が反抗してゲール語で答えたため、武装警察に暴行されて殺される。こういう圧政は日本もかつてアジアの国々に行ったことで辛い。生まれる何十年も前のことではあっても、罪悪感がうずくところではある。でも、人種や時代は違っても世界中で行われたことでもある。人間は権力を手に入れると同じような事をするのだろうか・・・。

デミアンは頭脳派で冷静、そして強い意志を持っている、兄のテディも意思強固ではあるが感情的になるところがある。2人はお互いを信頼し支えあい組織を動かしていく。裏切った仲間を殺害するという辛く重要な役目をデミアンに託したのも、テディがデミアンを信頼している証。こういう仲間同士を粛清するというのも良く聞く話しではある。疑心暗鬼が生む悲劇の場合が多いが、デミアンの行動はあくまで正義感に突き動かされている様子。心の葛藤も感じるけど、その強さに驚く。正しいこととも思えないけれど、決して激情にかられたわけでもなく、きちんと受け止めて行う精神力はすごい。それだけにダンに対して問う「それだけの価値がある戦いだろうか?」は重い。粛清の出来事だけではなく、辛く悲しい出来事が次々に起こる。恋人シネードの身に起こった悲劇も辛い。アイルランドの美しい田舎の自然の風景が悲劇を余計に感じさせる。美しく寂しく、どこか悲しい風景。それがデミアンの悲しげな瞳と重なる。

激しい抵抗運動によりイギリスはアイルランドと和平条約を結ぶ。ただし、表向きはアイルランドの独立を認めるようでありながら、実情はイギリス統治下におくという内容だった。デミアンには納得ができない。兄テディは現時点ではこれを受け入れ、ここから少しずつ独立を勝ち取っていこうという考え方。どちらの意見も間違っていないし、どちらの気持ちも良く分かる。ここからアイルランドは内戦へと向かい、兄弟には悲劇が待っている。やり切れない・・・。

テディ役のポードリック・ディレーニーは嫌がるデミアンを抵抗運動に引き込むなど、この手の映画ではちょっと嫌な人物になりがちな役を憎めないキャラにしていたし、シネードのオーラ・フィッツジェラルドは寂しくはかなげな外見ながら悲劇により強い女性になる姿を好演していたと思う。そしてダン役のリーアム・カニンガムが素晴らしかった。両親を亡くしているデミアンにとって彼は父親のような存在だった。時に厳しくも諭すようにデミアン達を導く姿が良かった。

デミアン役のキリアン・マーフィーが素晴らしい。彼の出演作は『28日後』と『プルートで朝食を』を見たけど、そのどちらの役者とも違っているという印象。見ているうちに引き込まれてしまい、キリアン・マーフィーではなくデミアンその人の人生を見ていた。頭がよく常に冷静に受け止め、自分のしていることをきちんと理解していたデミアン。その彼がいつのまにか誰よりも熱くなり、悩みながらも自分を貫いていく姿が痛々しい。抵抗運動の是非については正しいか正しくないのか難しいところだ。仲間を粛清するなど常軌を逸した行動と見えるかもしれない。でも、デミアンにそれを感じず、どこまでも高潔な人物に見えるのはキリアン・マーフィーの演技のおかげだと思う。彼はこの映画の舞台コークの出身だそうで、思い入れも深かったのかもしれない。

アイルランドは現在、アイルランド共和国と北アイルランドに別れており、北アイルランドは英連邦の一部としてイギリス領となっている。デミアンとテディどちらが正しかったのだろうか? 難しいところではある。



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【cinema】『私たちの幸せな時間』

2007-08-18 02:06:20 | cinema
'07.08.16 『私たちの幸せな時間』@シネカノン

重そうなテーマながら気になってた映画。やっと見に行く。

「自殺未遂を繰り返す元歌手のユジョンは、叔母から頼まれて死刑囚のユンスに会う。お互い傷を抱える2人はやがて心を通わせ…」という話。韓国映画でこのタイトルだと少女マンガ的な恋愛モノを想像するけど違う。ラブストーリーには違いないけど、ホントに描きたいのはそこじゃない。

2人の抱える問題や心の傷は違うけど、ようするに大切な人に愛されなかったということ。ユンスは貧しい境遇に生まれ、両親の愛を知らずに育ち、たった一人の弟も悲劇的な状況で失う。両親に愛され、特別裕福ではないけど特別貧乏でもない家庭に育った者からすれば、それはかなり不幸な境遇ではある。だからといって人を殺していい事にはならないと思うけど。ユジョンは裕福な家庭に育った。歌手としてそれなりに人気があったようだ。でも、母親との関係に問題があるらしく、家族の集まりでは毎回トラブルを起こす。そんなにイヤなら行かなきゃいいと思うのに、文句を言いながら出席するのはやっぱり家族を必要としているから。

誰かの愛を求めながらも、人に心を開けない2人が初めは反発し、後にお互いかけがえのない存在となっていく過程が丁寧に描かれる。互いの傷を舐め合うのとも違う。彼が現在死刑囚である点を除けば、若干の違いはあれ2人と同じような傷を持ってる人はいると思う。彼らの傷は他人によってつけられた。でも、その傷を癒すのは他人の助けがあったとしても、結局は自分なのだ。自分で自分の傷を認め、それと向き合い受け止めなければ、本当には癒されない。でも、その作業は辛い。だからユンスもユジョンも攻撃的になって人を寄せ付けなくなった。そしてお互いを否定し反発し合う。反発し合いながらもユジョンは会いに来るし、ユンスも面会を拒むことはない。それはやっぱり心の底では誰かと繋がっていたいと思っているから。でも、傷つき頑なになってしまった心には、差し伸べられた手は素直に取れないのかもしれない。その辺りがしっかりと描かれている。

もう一つのテーマは死刑制度の是非。声高ではないけれど映画としては廃止の姿勢。刑務官達の食事シーンの会話でも分かる。そして彼が殺した家政婦の母親の行動。彼女の心の動きや行動は素晴らしいけど、実際自分がこの立場だったらどうだろうか? 彼女の行動は「汝の敵を愛せよ」というキリスト教の教えに支えられている。私はキリスト教徒ではないので間違っているかもしれないけれど、憎む相手を赦すことが結果的には自分を救うことになるという教えなのだと思う。ユジョンが母親を赦すことがまさにそれ。そして、おそらく犯人がどんなに悔い改めたとしても、死刑執行されたとしても遺族の心の傷が癒えることはないのだろう。何の罪もない人の命を奪うことはもちろん赦されることではない。では罪を犯した人間の命を奪うことは殺人ではないのか?と映画は問いかける。なかなか難しい問題だ・・・。悔い改めた死刑囚が死に向かう姿を見れば助けたいとも思うけど、彼が犯した罪を思えば殺すべきとは言わないまでも、死刑は妥当なのではないだろうかと思ったりもする。

ユンスもユジョンも人生に絶望して生きることに希望を持てないでいる。2人が互いに心を開き、心の傷を曝け出すことで癒され、生きていたいと思うようになる姿がいい。自分の傷にしか向いていなかった気持ちが、相手を思いやる気持ちに向かうようになる。やがて恋愛感情になっていくけどこれは恋ではなく「愛」なのでしょう。

主役2人の演技が良かった。ユジョンはかなり難役だと思う。問題を抱えているのはわかるけど、原因が何かは途中まで分からない。何に対しても投げやりで、常に怒りっぽい。怒りを抑えられないと家族の車に自分の車をぶつけるなど常軌を逸した行動が多い。見ている側は感情移入しにくい。でも不思議と嫌悪感はない。柴崎コウ似のややきつめの表情のイ・ナヨンは、全身で痛みを表現していて誰かを罵っている時ですら痛々しい。彼女の演技はスゴイ。ユンス役のカン・ドンウォンは死刑囚であるという時点で普通の人ではないので、ある意味それが有利な気もするけど、最後の大芝居が大仰過ぎず、見ていて置いてきぼりな感じがなかったのは彼の演技のおかげかも。

かなり重い作品なので気軽に見に行く感じではない。でも、本当のテーマは命の重さ、生きるということ、そして赦し。ユジョンの叔父が彼女に言う「泣きたい時は泣いてもいいんだ」とか、心に響くセリフが多い。あざとくなりがちなそんなセリフも素直に入ってくる。今、心に傷がある人には荒療治だけどいいかもしれない。人を赦すことは自分を赦すことになるから。傷というのは自分を赦せないから癒されないのだと思う。自分を赦せないのは辛い。ユンスに生きていたいと思わせるのは、かえって残酷なんじゃないかと思っていたけど、やっぱり赦されてよかったと思う。

ズッシリ重いけど、見ごたえのあるいい映画だったと思う。「木曜10:00-13:00私たちの幸せな時間」と書かれた写真が美しい。


『私たちの幸せな時間』Official Site

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【music】HYPER & MICKEY @STUDIO COAST

2007-08-11 22:23:13 | music
'07.08.07 HYPER & MICKEY 25th ANNIVERSARY @STUDIO COAST

The BIRTHDAYとRadio Carolineと元thee michelle gun elphantのメンバーがアベフトシ以外は全員出演というイベント。これは行かないと!

夏休み中ってことで16:00開演。しかも木場… OLさんには辛い(涙) 2つの会場で交互にライブが行われる形式。着いた時には勝手にしやがれが演奏中。かなりカッコイイ! 正直、この日見た中では1番かっこよかった。途中からしか見れなかったのが残念。

1バンド少しだけ見てレディキャロを見る為に移動。こちらの会場はバーカウンターの奥にある。ハイネケンを飲みながら見ることにする。The BIRTHDAYを見るため途中で抜けないといけないので、PA近くの出やすい場所をキープ。徐々に人が集まってくる。Tも私もちびっこなのでスタンディングのライブはホントに辛い(涙) ステージはホントに狭い頭上のミラーボールが素敵☆

Radio Carolineは元ミッシェルのウエノコウジのバンド。興味はあったけどライブを見るのも音を聴くのも実は初めて。すごいかっこよかった。元ギョガンレンズのPATCHがVo&G、Bのコージー、Drの元NEAT BEATSの楠部真也という3ピース。音も曲も好み。ルックスもいいと思う。コージーって写真写りが悪すぎるけど実物はカッコイイし、Drの楠部真也は激細でタイプ(笑) すごいかっこよかったのでもっと見てたかったけど、次にそなえて移動。

The BIRTHDAYは元ミッシェルのチバユウスケとクハラカズユキのバンド。やっぱりミッシェルといえばチバなので、どうしてもその面影を求めて見てしまうんだけど・・・。違うんだよなぁ。The BIRTHDAYはかっこ悪くはない。曲も音も嫌いじゃない。多分、ミッシェルというこだわりがなければ好きなんだと思う。何度も書いているけど、もう無くなったバンドを追い求めて、今の彼らと比べて「違う」というのは、おかしな話なんだと思っている。でもなぁ・・・。やっぱり私の中でミッシェルって特別で、あのライブで感じていた気持ちとかそいうのを求めてしまう。そして、それは今回も味わえなかった。どうしてもイマイアキノブのギターやギタープレイが好きになれない。ヘタとか批判するつもりはない。あくまで好みの問題。あとは結構好きなんだけどなぁ・・・。というわけで、なんとなく消化不良な感じで終わった。

STUDIO COASTって初めてだったけど、ゴミ分別が素晴らしかった! ちょっと感動。


rockin' blues.com
Radio Caroline Official site

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【cinema / DVD】『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』

2007-08-06 23:32:54 | cinema / DVD
DVDにて鑑賞。

今世紀最大の倒産劇と呼ばれたエンロン社を描いた作品。ライブドア事件の時に引き合いに出されたりしたけど、当時は良く知らなかったし、あまり興味が無かった。人気者だった頃からホリエモンが好きじゃなかったし・・・。

幹部の不正を告発した元副社長や、粉飾決算に気付いたアナリスト、不正について記事にした記者、元トレーダーなど多数の証言やニュース映像からなるドキュメンタリー映画。正直、株取引とか粉飾決算など漠然とした理解だったので、全く分からないんじゃないかと思っていた。でも、すごく分かりやすかった。

おそらく他にも黒幕はいたのだろうけど主な黒幕は3人。エンロンを悪へと導いたとされるアンディー・ファストゥは粉飾決算に加担。作品中彼のみ有罪判決を受けている。会長ケン・レイは父の代からブッシュ一族との結びつきが強く、政治資金などかなりの金が動いた様子。頭は切れるようだけど、その風貌や会社が巨額の赤字を出す中、社用機の事しか頭に無い感じなどは、こんな話につきものの滑稽な役どころにも見える。

多分、一番糾弾したかったのはジェフ・スキリングだと思う。裁判映像などは彼のものが一番多い。かなりの切れ者らしいけど自分の頭のよさに酔っている感じ。大学の時に頭が良いか聞かれて「うんざりするほど」と答えたらしい! 私はうんざりするほど頭が悪いので、そんな人の気持ちはさっぱり分からないけど、頭髪も寂しくなり、分厚いめがねのメタボ中年だった彼が、一大決心して自己改造するなど努力はスゴイ(笑) ってことは自己顕示欲が強いということか・・・。

エンロンの急成長は粉飾決算などによる株価操作と市場の掌握。粉飾決算のからくりは時価会計というもの。本来は資産と負債を時価評価し決算するというものらしいけど、これを悪用し出てもいない利益を計上していったらしい。この辺りは漠然とした理解。でも、なるほどなと思う。そしてJPモルガン、シティーバンク、メリルリンチなどの巨大銀行や証券会社もエンロンの格付けを上げるのに加担したとも言える。虚像だけで株価が上がる。こういう事が情報社会の恐ろしさなんだと納得。

興味深かったのはカリフォルニア電力危機への関与。この事件については知らなかったし、電力を売り買いしているとはビックリ。これは後々、知事リコールにまで発展。そして、ある映画スターが登場してくる。元々特別ファンではないけれど、このからくり通りだとすれば筋肉バカだな・・・。

前述の3人は会社が破綻する前にインサイダーで株を売り抜けしていたし、それより前にパイという人物は会社の経費で毎晩ストリップに通い、会社の自分のデスクの上でストリッパーを躍らせるというやりたい放題やりつくした挙句、退職金3億5千万を受け取り今は悠々自適の生活らしい。2万人の失業者の多くは自分達の年金すら失ったというのに!

インタビューに答える側の元幹部や社員達は一様に、幹部3人を糾弾するけれど不思議と自分達の罪の意識は薄いようだ。確かに被害者の側面はある。一般の社員達は確かにそうだろう。でも幹部なのであれば加害者の側面もあるんじゃないだろうか? 特に元トレーダーたちの悪びれなさには鼻白らむ。カリフォルニアの多くの市民が停電による被害を被ったのに!「バカな投資家をカモにする」発言もビックリ。それが仕事といえばそうだけど釈然としない。

ケン・レイやジェフ・スキリングが繰り返し言う「知らされていなかったから、私は責任を取れない」というのは全く腹が立つ。トップというのは部下の失敗の責任を取るものだろう! まぁ、そんな常識は通じないのだろう。でも、このセリフ意外に元トレーダー達にも当てはまるものだろう。立場や罪の是非などの違いはあるけれど。

実際に起こった出来事かと思うと手放しでオススメしずらいけど、この事件について文章で読んでもここまで理解できたか分からない。そういう意味ではかなり良く出来ていたし、面白かった。次々出てくる悪事のからくりに驚くばかり。


『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』Official Site

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【voyage】台湾旅行 Part 4

2007-08-05 01:56:48 | voyage
【4日目】
最終日だけ2000円で朝食バイキングをつけた。これはかなり楽しみだった。起きれるか心配だったけど頑張って起きた。フレンチトーストが激ウマ。あとお粥おいしかった。しかし事件発生! 一通り食べた後、オムレツを取りに行っている間に、後で食べようと残しておいたフルーツ(写真には写ってる!)が下げられてしまっていた。仕方なくまた取りに行ったらマンゴーが品切れ・・・。台湾でマンゴーが食べられないなんて~(涙) とってもおいしそうだったのに。何故まだ途中ですアピールして席を立っているのに下げるのか!?

部屋に戻り最終チェック。ギリギリまでアジアカップの対韓国戦の録画放送を見る。チェックアウト後ロビーで写真など取りながら待つ。11:30ピックアップ。途中、免税店EVER RICHに立ち寄り。お金もほとんどないので何も買わず。12:30頃出発。空港へ。

14:00頃チェックインなど終了。免税店など軽く見た後、ゲート近くのフードコートでマンゴーを食べてやろうと探してみたけど生のマンゴーはなし(涙) くやしいのでマンゴーアイスを食べる。何故かロシアアイスだったけども、おいしかったのでよし。

15:10 台北発 EL2110便にて成田へ。19:10頃、無事成田着。

ホントにすごい充実してた。とってもとっても楽しかった~☆


台北ナビ

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【voyage】台湾旅行 Part 3

2007-08-05 01:15:36 | voyage
【3日目】
もちろん早く起きれない。ゆったり入浴などしてからホテル裏の「徳也茶喫」へ。380元で茶懐石が楽しめる。台北ナビのクーポン利用で10%割引になる。お店の人は日本語が少し出来たけどシステムがいまひとつつかめない。おそらくご飯か麺を選び、それに合ったメインを1品選ぶという感じらしい。私は麺にしたので鶏肉のお団子のようなものを注文。Tはご飯で豚の角煮。どれも薄味で美味しかったけど、鶏団子が特に美味しかった。そしてお茶。Tは凍頂烏龍茶、私は金萱茶にした。簡単に入れる方法もあるけど、もちろん本格的に入れる方を選択。中国茶は7煎入れられるのだそう。最初に入れたお茶は香りを楽しむだけで捨ててしまう。2煎目から味や香りが変わっていくのを楽しむ。時間の関係で7煎まではムリだったけど、香りも味もまろやかになっていく。お茶の入れ方もおもしろかった。今回誘ったけど来れなかったFちゃんのお土産にお皿と烏龍茶を購入。自分用に茶器とお土産にお皿を買う。手書きの茶器はいいけど高い。

一度ホテルに戻ってからお土産を買いに行く。カラスミやお茶を買いたいってことで、迪化街へ。ここは漢方などの問屋街。古い街並みで風情があっていい。あまり広くない道の両側に問屋さんが並ぶ。お茶なども量り売りしてくれる。値段や品揃えはどのお店もそんなに違いはない感じ。一通り見たけどお茶やらドライマンゴーやらピスタチオやら、やたらと試食させてくれた気前のいいおねえさんのお店「東北蔘薬行」でまとめ買いすることに決定。カラスミ2個、フルーツティー、ドライマンゴー1袋、お湯に入れると茶葉が開くジャスミン茶10個で1人1000元! 初日に連れて行かれたお土産屋さんではカラスミが1個900元だったのに! でも、これは同じものをTも買ったし、なによりYちゃんが交渉してくれたおかげ。でもカラスミは元の値段が350元だからやっぱり安いことは確か。

Tのお母さんのお土産を買いに工芸館へ寄った後、西門町へ移動「十字軒餅店」へ。鳳梨酥(パイナップルケーキ)の有名なお店。箱入りは15個から。2週間くらいもつとのこと。食べきれないのでばらで4個と他のお菓子を購入。お世話になったのでYちゃんにもお菓子を買う。ここのパイナップルケーキは絶品。まわりの生地の部分がポロポロするわりにしっとりしていて、中の餡があんまり甘くなくねっとりとしてすごくおいしかった。表現が下手すぎ?

トコトコ歩いて「阿宗麺線」へ。前回行きたくて行けなかった立ち食い麺のお店。かなりの行列だけど、すごい早さでよそっていくのでそんなに待たない。この後、きちんと食べる予定なので3人で小を1つ。値段は50元くらいだったような・・・。小といってもこれまた結構な量。かつおダシでほんのり甘くとろみがついたスープ。麺はそうめんくらい細くてコシはない。これがとろみのスープと絡んでおいしい。麺というかお粥とかそんな感じ。隣りに「傅奇茶坊」があったので、また珍珠乃茶を飲む。やっぱりおいしい!

一度ホテルに戻って少し休んだ後、ご飯を食べに行く。MRTで捷運古亭站まで行く。途中、24時間営業の頂好(Welcome)でお買物。海外に行くと必ずスーパーに行くことにしている。地元の人が食べているものなどが安く買えるし、スーパーってやっぱり楽しいし。

「晉江茶屋」という小さなお店。結構混んでいたけどギリギリ座れた。ちょっとレトロな感じのする内装になっている。1人250元のコースにする。ご飯か麺を選べるけど、この日はご飯が終わってしまったとのこと。料理は好きなものを2品ずつ選べる。青菜の炒め物や高菜の炒め物などどれもおいしい。1番おいしかったのは切干大根の玉子焼き。ふわふわした卵焼きの中に味付けした切干大根が入っている。切干大根の風味と食感がいい。どれもかなりのボリューム。これにデザートがついて250元は安すぎ! 冷房もない感じでお店もあまり広くないのでくつろぎ感はないけれど、それがまた良かったりする。多分、まだガイドブックなどにも載っていないんじゃないかと思うけど、日本人の学生がよく来たりするらしいので日本語メニューがある。一部不思議な日本語だったけど(笑) Yちゃんと最後の晩餐。とっても楽しかった。

たっぷり食べて満腹。食後の運動ってことでトコトコ歩いて永康街へ向かう。途中、Yちゃんの学校を通り抜けて「冰館」に向かう。細い裏路地にはCAFEやBARなどシャレたお店が並ぶ。そんな道を通り抜けてにぎわった通りへ。ひときわにぎわっているのが「冰館」 言わずと知れたマンゴーカキ氷のお店。もちろんお目当てはマンゴーカキ氷。お店の前はオープンというか道にはみ出す形でテーブルが並んでいるけど座れそうにない。テイクアウトにしてもらって近くの公園で食べることにする。すごい量。ちょっとしたパーティーバーレルくらいの大きさの入れ物に入ったカキ氷は圧巻。2cm角くらいのマンゴーがざくざく入っている。マンゴーがおいしい! カキ氷もあんまり甘くなくておいしい。でも3人でもこの量はかなり強敵(笑)

またもセブンで台湾ビールを買いタクシーでホテルへ。Yちゃんも荷物を取りに一緒に来てくれてタクシーで帰宅。いろいろお世話になりました。Yちゃんのおかげでとっても楽しい旅ができました。Yちゃんを見送った後、部屋で酒盛り。


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【voyage】台湾旅行 Part 2

2007-08-05 00:33:18 | voyage
【2日目】
初日からとっても濃い1日だった。結局、寝たのは2時過ぎ。朝早かったので寝不足。当然早く起きれない。11時起床。ゆったり入浴して身支度。Yちゃんが迎えに来てくれたので、とりあえずご飯を食べに行く。

台湾といえば鼎泰豊の小籠包が有名。もちろん美味しいけど前回食べたし、日本にもあるしってことで、Yちゃんオススメの「上海湯包舘」へ。微風廣場というショッピングモールのB2にある。名前のとおり上海料理のお店。まずは台湾ビールで乾杯。薄いので泡もあまり立たない。ビール苦手な私でもグビグビいける。小籠包・豚角煮・鮭チャーハン・野菜炒め・スープなどモリモリ食べる。全部おしかったけど角煮はパオズに挟んで食べる。これおいしかった。そして小籠包はやっぱり絶品だった。皮が薄いのにもちもちしていて、薄味でもしっかり味のついた餡は、お肉の粒がしっかり感じられて・・・ 上手く表現できないけど、とにかくおいしい!

この日のお目当ては台湾新幹線。初めて日本の新幹線技術が海外に出たということで有名。そしてTは実は鉄子だし、私の甥っ子Tくん(3歳)も鉄。鉄にもいろいろ種類があってTはグッズとスタンプ派。Tくんは今のところ見る&プラレール(笑) どうやら事前に調べたところ台北駅に公式グッズを売っているお店があるらしい。直接行ってもいいけどせっかくだから乗ってみようということで、一区間だけ乗りにMRTで板橋へ向かう。夜に送別会があるというYちゃんは途中下車してお別れ。ここからは2人だけで行動。

板橋駅に到着。タッチパネルで悪戦苦闘しながら切符を無事購入。一区間40元。少し時間があったのでお茶などしてから向かう。意外に入口が分からなくて迷う。確かに案内などは書いてあるけど、日本と比べて少し分かりずらいかも・・・。そんなわけでギリギリ。でもしっかりホームに入ってくる新幹線を撮影。乗車時間はわずか10分弱。しかもずっと地下だったので早さなどの実感はあまりなし。でも楽しかった。

台北駅の地下には有名な地下街があるけど、お目当てのお店は見つからず・・・。散々探し回って駅構内にインフォメーションを発見。つたない英語で聞いてみるもいまひとつ伝わらない。車内にあった冊子のグッズのページを撮っていたことを思い出し、見せてみたら分かってくれた! 奇跡的。K-mallというショッピング・モールの中にあると思うので1Fのインフォメーションで聞いてみてとのこと。K-mallがなかなか見つからない。場所的には台北駅向かいで、新光三越の隣りだけどK-mallという表記がないので注意。確か、健康館とか元気館とかいう名前だった気がする。結局トータル1時間近くさまよって無事3Fの「Wing Max」という鉄道模型専門のお店に到着。TはTシャツ、マグカップなどいろいろ購入。私は甥っ子達のお土産プラレールと自分用にマグネットを買った。

満足したので徒歩でホテルへ戻る。前日、ラウンジのバウチャー券を2枚貰ったので、残りの1枚を使って休憩。昨日の教訓を生かしてキョロキョロするも有名人らしき人はいない様子(笑) 部屋に戻って荷物を置き、温泉に向かう準備。台湾にはいくつか温泉地がある。日本の統治時代に拓いたところが多いらしく、日本の温泉地に似ているらしい。台北から一番近いのが新北投温泉。MRTを乗り継いで30分程度で行ける。ということで20時ごろ出かけてみる。

台北駅まで再び徒歩で向かいMRTに乗って北投駅まで行く。ここで乗り換えて新北投駅まで行く予定だったのに、なんと20:10で終了してしまったもよう・・・。仕方ないのでタクシーで行こうと外に出るとFREE BUSと書かれたバスを発見! 慌てて乗車。無事、新北投駅に到着。硫黄臭がすごい。「水美温泉会館」に行く。共同浴場は安く入れるけどきれいなところがいいし、ガイドブックで紹介されているところは高めで、意外に駅から遠い。ここは駅から近かったし600元と中では安い方だった。でも、ロビーとかロッカールームとかもアジアンテイストでかわいくて、きれいだった。時間が遅かったので空いてる。一番大きなお風呂はややぬるめでゆったり入れる。あとは水風呂と43°のお風呂、そして足、おなか、肩などに水流があたるジェットが出るようになっている温水プールがある。サウナも2つ。いわゆる高温サウナとミストサウナ。お風呂場自体はそんなに広くないけど、寝椅子があったりしてゆっくり利用すれば600元も高くはないかも。

22:30にお風呂を出て新北投駅へ。帰りも無料バスを利用。MRTにて剣潭駅へ向かう。本日最後の目的地は士林夜市。台湾は夜市が有名でその中でも士林夜市はすでに1つの街。終電の時間をチェックしてから行動。とりあえず腹ごしらえってことで屋台村へ。よく分からないので混んでるお店に入る。魯肉飯、ビーフン、青菜炒めを注文。別のお店でスイカジュースを買ってきていただく。これで1人80元くらい。安い。でも青菜炒めに虫が・・・ 騒いでいたらおばちゃんが来たので指差したら無言で炒め物を捨て30元返してくれた。結構食べてしまっていたけど特に体調に異変はなし(笑) スイカジュースがおいしかった。軽く街を散策して、ちょっぴりお買物。終電1本前の電車に間に合う。すばらしい。

MRTで無事、善導寺駅までたどり着く。近くのセブンでビールやおつまみなど買い込みホテルで乾杯。楽しすぎ!


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【voyage】台湾旅行 Part 1

2007-08-05 00:10:50 | voyage
'07.07.26~29 Tと台湾旅行

Tのダンナ様の妹Yちゃんが台湾に留学中ってことで遊びに行くことに。しかもネット予約でシェラトン泊のツアーが激安で取れた! 台湾は2度目、実は過去2回計画して行けなかったといういわくつき。1度目は地震、2度目は911テロ。911テロ翌日の出発でアメリカの航空会社利用だったので飛行機が来ずツアーキャンセル(涙) 前回は観光つきツアーで市内だけでなく九フンにも行ってかなり楽しかった。Tも2度目なので今回は観光なしでディープな台湾を楽しんだ。

【1日目】
9:20発EL2103便で台北へ。平日の早朝便だったので空いてる。周りにほとんど人がいない状態で3時間ゆったり。機内サービスでオススメなのがスパークリングワイン。フレシネが200mlのボトルでいただける。最近始めたサービスなのだそう。

台北着後、お土産屋さんに立ち寄った後ホテルへ。3時チェックインだったけどまだ準備が出来ていないらしく、ホテルからバウチャーが出てラウンジでお茶することに。カモミールティーを飲みながら隣のランチバイキングに目を奪われていたけど、実はこの時なんと私達の後ろの席にはF4の1人ヴィック・チョウがいたのだ! 全然気付いてなくて、たまたま後ろの席でとってもかっこつけて座っている男の子がいるってことで、Tが私の写真を撮る時ふざけて入れてた。それを見ながら「スター気取りだね~(笑)」なんて笑ったりしてた。後からそれを見せたところ、ヴィック・チョウの大ファンのYちゃんが大興奮! スター気取りっていうかホントにスターだった(笑)

そうとは知らず5時過ぎにホテルに迎えに来てくれたYちゃんと合流。とりあえず腹ごしらえってことで、Yちゃんオススメの刀削麺を食べに行くことに。Yちゃんは台湾師範大学(だったかな?)に留学中。ここは台湾ではかなりのエリート校らしい。歴史を感じさせる建物。その脇を歩いていくと学生達が集う永康街へ。狭い通りに小さなお店がたくさん並ぶ。連れて行ってくれたのは「牛老大」というお店。1F入口直ぐのところの棚に並ぶお惣菜がおいしそう。きゅうりの和え物のようなものと、枝豆と鶏肉の炒め物のようなものを選んで2Fへ。伝票を渡され希望の品名に数量を書き込んでいくというシステム。全て中国語だし写真もないのでYちゃんにお任せ。オススメは汁なしの麺と水餃子とのこと。汁も飲みたいので汁麺も注文。本来はこの後ご飯を食べるつもりだったので小を注文した。やってきたのは普通のラーメン1杯分くらいの大きさ。刀削麺とは文字どおり包丁で削りながら麺を作っていく。多分いろいろ種類はあるのでしょうが、ここのはうどんくらいの太さと弾力がある。もちもちしていて美味しい。汁ありもちょっとピリ辛でおいしいけど、汁なしがすごくおいしかった。どちらにも良く煮込んだ牛肉が入っている。味がしみていてお箸でほぐれちゃうくらい柔らかい。これに高菜を加えていただくと絶品。

大満足で外に出るとすぐそばに「傅奇茶坊」がある。珍珠乃茶(パールミルクティー)のおいしいお店とのこと。普通に頼むとかなり甘いらしくYちゃんが甘み抑えめで頼んでくれた。日本でいうLサイズくらいの大きさがあるので3人で1つにする。美味しい! 珍珠乃茶とは黒タピオカ入りのミルクティーのこと。コンビニでも買えるけど、タピオカに弾力が全くなくおいしくないことが多い。ここのはタピオカも甘くて弾力があっておいしい。そして何よりミルクが濃厚でおいしい!

Tが行きたがっていた茶藝店「藤居」を探してトコトコ歩く。かなり歩いたところでオープンしたてのお茶屋さんを見つけてお茶をご馳走になったり、お客さんにナンパされたりしながら歩いて行くも、ない・・・。改装中のためお休み。仕方なくタクシーで101へ向かう。その車中Yちゃんに写真を見せてたら、ヴィック・チョウが写っていたことが判明したしだい。

現在建築中のドバイのビルに抜かれてしまったけど、稼動しているビルとしては暫定世界1位の高さを誇る101 。5Fでチケットを購入。350元。こちらも世界最速エレベーターで一気に89Fまで上る。台湾は中心に高い山脈があるので台北市内からも山が見える。夜景だからシルエットのみだけどイルミネーション輝く街並みの背景に山が見えるのもいい。+100元で91F展望台まで上れる。これは階段。2階上がるだけで100元は高い気がするけど、すべてガラス越しの89Fと違って外に出られるので上るべき。柵に風があたってキーンと何ともいえない音が鳴り響いてはいるけども・・・。89Fに戻ってハガキと切手を購入。記念スタンプを押しポストへ投函。ポストも家族・友人・恋人宛と分かれていてかわいい。

101を降りてタクシーで西門町へ移動。ここは日本で言うと渋谷とかその辺りの感じ。台北牛乳大王で有名な木瓜牛乳をいただく。木瓜とはパパイヤのこと。パパイヤと牛乳をミックスしたもので、シェイクとかスムージーとかみたいな感じ。甘味料を加えていないのか自然の甘みでおいしい。

ぶらぶらと買物などする。少し疲れたけどおなかもあまり空いていなかったのでYちゃん行きつけのGのお店へ。広い通りに面したところにある古い劇場わきを通って行くと、ちょうど裏側が広場のようになっていて、狭いバーなどが10件くらい並ぶ。ここ実はゲイの人達が集うスポットだったらしい。昼間はCAFEとして営業しているお店もあるのか、Yちゃんは普通にCAFEだと思って入ったらしい。何度目かに学校の男の子を連れてきて真相が分かったとのこと(笑) 誰とでも仲良くなれちゃうYちゃん。お店のおねえさん(♂)にもとっても慕われている様子。おねえさんは21歳。Yちゃんに彼氏を紹介していた。かわいらしい(笑) 途中から私達の席に日本人のご主人と台湾人の奥様のご夫婦が加わる。ご主人は82歳で奥様はまだ50代。気付くと私はご主人から戦争の話、Tは奥様からご主人の愚痴を聞いていた(笑) 1時過ぎタクシーにてホテルへ。


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【cinema】『オーシャンズ13』

2007-08-02 00:15:14 | cinema
'07.07.23 『オーシャンズ13』試写会@九段会館

Tが試写会を当てたのでお誘いを受けて行ってきた。実は11も12も見ていない豪華キャストで大作。多分おもしろいだろうけど、正直あまり興味がなかった。なので誰がオーシャンなのかも知らなかった。見る資格なしだ(笑)

「バンクの策略にはまって全てを失い生きる気力を失った仲間のルーベンの敵討ちをすべく、数々の難題に挑むオーシャンたち」という話し。仲間の為にという友情もの。ずる賢いけどどこか間抜けな敵。不可能に見える困難をそれぞれの得意分野を駆使して解決する楽しさ。そして勧善懲悪(なのか?)の痛快さ。いわゆる窃盗もののアクション・コメディーに必要な要素が満載。見ていて楽しくないはずがない。何も残らないけど…。

「オーシャンと11人の仲間」のリメイクなのは知ってたけど、オリジナルも未見だしよく知らなかった。そもそもはフランク・シナトラとその仲間(ラット・パック)が作った映画だったらしい。だから「シナトラと握手したから…」ってセリフが出てきたんだね。そういったストーリー以外の背景や、登場人物の相関関係が分かれば、小ネタなどが分かってもっと楽しめたんだろうなとは思う。でも知らなくても大体理解できる。そんなに複雑な話ではない。人物相関も大体分かる。後ろの席のおねえさんはマット・デイモンをお父さんが最終的に助けた理由が分からないって言ってたけど、それが単純に親心だけではないのも最後のマット・デイモンのセリフで分かるはず。

そういったいわゆる「小粋」なセリフやシーンを満載にしたいんだろうなとは思うけどちょっと鼻につく。そして、やっぱり大作モノにありがちな大味感は否めない。キャストの演技も大味。悪役バンクのアル・パチーノもかなりなもの。盗みの手口にしてもツッコミどころ満載な気がしないでもない。実際はギャンブルやコンピュータ系に詳しくないのでツッコめないけども(笑)

これも実は「小じゃれた」ネタなのかもしれないけど、サムスンのケータイやら久保田やら全編に漂うスポンサー感。それすらアジア資本を皮肉る感じならおもしろいんだけど、そのまま受け取っちゃった私が不粋なのか?

まぁ、でもそんなところも引っくるめて楽しかったのは事実。多分、込めたいメッセージや伝えたいことも特にないんだと思うので、オーシャンたちが時に真剣に時にいいかげんに力を合わせて作戦実行する感じを楽しめばいいんだと思う。手際は鮮やかだし、最後はやっぱりスカッとする。

キャストについては特に感想はないけプラピは『バベル』よりこんな感じのが合ってると思う。馬鹿にしてはいない。誉めている。マット・デイモンは『チーム・アメリカ』でネタにされたとおりで笑えた。

特別オススメではないけど、単純に楽しめた。ストレス発散にはいいかも。


『オーシャンズ13』Official Site

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