'09.11.06 Fちゃん&baruと行く奈良2泊3日の旅(2日目)
昨日の状況から、興福寺に9:00には行きたいということで、朝食は7:30からにした。朝食も昨日と同じ花鳥紋でいただく。和食系。湯豆腐と七輪で焼く干魚がおいしかった。昨日の夕食も朝食もおいしかったし、すごいボリューム。14,800円は高くないんじゃないかなと思う。チェックアウトして、また荷物を預かっていただく。本来のプランでは2手に分かれてbaruは近鉄奈良駅のロッカー、Fちゃんと私はこの日の宿、奈良ワシントンホテルプラザに預けに行く予定だったけれど、とにかく興福寺に早く行っちゃおうということで、飛鳥荘さんにお世話になってしまった。
9:00少し前に興福寺到着。すでに50分待ち。みんなはえー(笑) 「お堂で見る阿修羅特別展」は1,500円。仮設テントでチケットを購入して列に並ぶ。いい天気だけどちょっと寒い。結局は1時間くらい並んだ気がするけれど、なんとかお堂入り。しかし混んでる。阿修羅様は普段は国宝館のガラスケース内におられる。今回は仮金堂でご本尊の釈迦如来坐像と一緒にお祀りしようという企画。これスゴイです! チケットと一緒に配置図をいただいたけれど、これはもう夢のキャスティングです。スゴイ熱弁になること請け合いです(笑) ご本尊の釈迦如来を中心として、向かって左に薬上菩薩、右手に薬王菩薩が立っておられる。そして増長天、広目天、多聞天、持国天の四天王が四方を守る。最前列には十大弟子と八部衆が交互に立たれている。ご本尊の釈迦如来は江戸時代作だけど、薬王、薬上菩薩は鎌倉時代に運慶周辺の仏師によって造られたと推定されるとのことだし、四天王は運慶の父、康慶の作。そして阿修羅像を含む八部衆と十大弟子は奈良時代、光明皇后の母、橘三千代の一周忌法要のために造られたもの。もう夢の競演です。あまりの事にクラクラする。みんな阿修羅様を見に来ているので、阿修羅様は中央、釈迦如来の前に立たれている。ちょうど真横から列に並ぶ感じなので、ちょっと遠いけど阿修羅様の左のお顔が見える。感動(涙)
今年5月、上野で感動した康慶の四天王像。その持国天と多聞天がすぐ近く。でも混んでるのであまりよく見えない。この四天王達はホントに躍動感があって迫力がスゴイのだけど・・・ 薬師寺の日光、月光菩薩同様、小柄に見える。その迫力よりも、このお堂へのおさまりを感じてなかなか興味深い。やっぱり仏像はお堂にいらしてこそなんだなと思う。この四天王達ご本人はもちろん、実は邪鬼が素晴らしいんだけど、混んでるし遠いのでじっくり見れず(涙) 四天王が小柄に感じたくらいだから、八部衆、十大弟子はもっと小柄。この方達は脱活乾漆という、粘土で作った像に麻布を漆で何度も塗り重ねていき、乾いたら背中を開いて粘土を取り出すという手法で作られているため表情豊か。柳家小さん師匠似の目犍連立像にも再会(笑) 釈迦如来坐像以外の全員には一度上野でお会いしている。薬王菩薩、薬上菩薩立像にも再会。お2人ともかなり大きいけれど、やっぱり上野よりも小柄に見える。ちなみに女性は薬王菩薩を信仰し、修行をすれば阿弥陀仏の安楽世界に行けるのだそう。お2人が小柄に見えるのは釈迦如来が大きいから。釈迦如来もいいお顔をされている。
阿修羅様の前には一段高いバルコニー状の部分が設けてある。そこから全員見ることができる。これは壮観。まさにオーケストラです。素晴らしい。下に降りて間近で阿修羅様を見る。相変わらず悩める少年のようなお顔。でも、いいお顔。そして華奢。たぶん人々はこの華奢な少年のようなお姿に心惹かれているんでしょう。しかし、皆さん阿修羅様に集中しすぎ(笑) 他にも素晴らしい仏様がいらっしゃるのに、阿修羅様を見終わるとサッと帰ってしまうのはもったいない! 増長天も広目天も見てくれ(笑) 展示のメインが阿修羅様なので仕方ないけれど(笑) とにかく個人的には大満足。クラクラするほど幸せな時間だった。
仮金堂を出て北円堂へ向かう。こちらも特別公開で、このチケットで見ることができる。これは特別照明での展示。こちらはほとんど待たずに鑑賞できたけれど、お堂内は激混み。ここは何といっても運慶作弥勒如来坐像、世親菩薩立像、無著菩薩立像が見モノ。北円堂は720年に亡くなった藤原不比等の菩提のために建てられたもの。2度焼失してしまったけれど、1210年に復興され現在に至る。現存する八角形のお堂の中では最も美しいと言われているのだそう。ほんとに美しい八角形。お堂の中央に弥勒如来坐像がいらっしゃる。その両脇に法苑林菩薩、大妙相菩薩が立っておられ、その前に世親菩薩、無著菩薩が立たれている。そして四方に四天王。その周りに低い柵があり、ぐるりと一周して見る感じ。しかし、混んでてよく見えない。弥勒如来は丸顔に丸い肩のふくよかなお姿で、若干細木数子似。四天王はかなり小さい。無著、世親は4~5世紀の北インドの兄弟の僧侶なのだそう。なのでこの立像も僧侶の姿。もちろんインド人なんて見たこともなかっただろうから、全くインド人らしさのないのっぺりしたお顔だけど(笑) 鎌倉時代にインド人僧侶の情報が入っていたのはスゴイかも。まぁ、既にその時点で数世紀前の人物だからそんなにビックリでもないのかな・・・ 混んでて時間がかかった割には、じっくり見れなくて残念だったけれど、北円堂を見れたのはとっても良かった。北円堂を出てお土産見たり、写真撮ったりしならが五重塔の辺りに戻ると、なんと阿修羅様110分待ち! やっぱり朝一で来てよかった。
この後、東金堂を見る。特別展の半券を持っていくと団体料金(400円)で見ることができる。興福寺には3つの金堂があって、中金堂より東にあるので東金堂というのだそう。1280年前、聖武天皇により建立された薬師三尊を安置するお堂。なので、もちろんご本尊は薬師如来。ということは脇侍は日光、月光菩薩。ここの日光、月光もセクシー。でも、やっぱり薬師寺の日光、月光にはかなわないかなぁ・・・。四方には四天王がおり、文殊菩薩坐像、維摩居士坐像もいらっしゃる。どちらか忘れてしまったけれど、頭がぜんまい侍みたいになってしまっていた。薬師如来と文殊菩薩がいらっしゃるってことで、合格祈願や健康祈願の絵馬がたくさん掛かっていた。中には英語とか外国語で書かれた絵馬もあってビックリ。外人さんも書いてみたくなったんだね。気持ちは分かる(笑)
鹿とたわむれつつ、東大寺に向かう。すでに11:30頃。東大寺に向かう道の途中、正倉院展開催中の奈良国立博物館の前を通る。スゴイ人・・・ 30分待ちと書かれていたけど、絶対ウソだと思う(笑) 博物館向かいに釜めしの志津香公園店がある。釜めしすごく気になったけど、すでに長蛇の列。今日はbaruが帰らなくてはいけないので時間に限りがあるし、スケジュールもビッシリ。昨日の教訓を生かして今回はガマン。でも疲れたのでお茶しようってことで、その並びの仏像写真ギャラリー飛鳥園のカフェへ。メニューは飲物とケーキのみ。絵葉書などを売るショップの奥のスペースか、外の席。天気もいいので外の席にする。リゾート地なんかにあるようなパラソルつきのウッディーなテーブル&イスがかわいい。白のキャンパス地のパラソルがさわやか。けっこう大きな木が生えてて、どんぐりか何かの木の実がボタボタ落ちてきて、パラソルに穴が開いちゃったりしている。すごい破壊力(笑) なんか高原とかのお庭って感じで、外の通りは観光バスなんかも通っているのにとっても静かで落ち着く。寒かったのでホットコーヒーをオーダー。しばし休憩。この後のルートなどを確認。鉄子のbaruは郵便の風景印も集めているので、今日は奈良町の元興寺近くの郵便局に行きましょってことで、ここで奈良っぽい絵ハガキを買うことに。阿修羅様の横顔のハガキにした。ちょっと楽しみ。
とりあえずランチ食べましょってことで、志津香より手前にフランス料理のお店があったねってことで戻ってみる。Monsieur Pepeという女性スタッフのみのお店。店内は南フランス風でもあり、ロココ調のテーブル席ありと、個人的好みとは若干違う部分もあるけれど、女性が好きそうな感じ。メニューはシチューセットがあったけれど、朝食がボリュームあったので、そんなにお腹空いてないねってことで、単品のシチューとパンをオーダー。カフェオレボールよりやや大きめなカップに野菜たっぷりのクリームシチュー。そして白パンが2個で合わせて1,200円。正直そんなに安くはないけれど、シチューすごくおいしかったし、接客のおねえさんがメチャかわいかったので満足(笑)
東大寺の参道はさすがにお土産屋さんが並ぶ。お土産モノの定番、木刀などコテコテ商品が並んでいるのに、何となくほのぼのした雰囲気。あまりガツガツしていない感じ。古い店舗が並ぶ感じも風情があっていい。そして鹿がブラブラしているのもいい。さすがに東大寺は人多い。そして修学旅行生多い。小中学生が鹿とたわむれててかわいい。鹿かわいい。参道の突き当たりにドーンと南大門。南大門といえば金剛力士像。金網越しでほとんど見えないけれど、向かって右が吽形、左が阿形。これWikiによると通常の配置とは逆なのだそう。何故逆なのかは不明。吽形は湛慶と仏師12人、阿形は運慶と快慶の合作で、仏師13人とともに作成ということで、いずれにしても運慶の指揮の下に造られたのだそう。デカイ! そしてスゴイ躍動感! 筋肉の盛り上がった表現が素晴らしい。さすがの大迫力。門の中に入り込んじゃっているのはもったいない! まぁ、外に出てしまっては、本来の主旨と違ってしまうけど(笑)
いよいよ大仏殿。さすが東大寺。広い。大仏殿の周りは回廊で囲まれている。この空間が広い。しかし、修学旅行で間違いなく来たのにぜんぜん記憶が・・・ 何となく浮かんでた光景とも違ってるし(笑) さすがに当時は興味がなかったからね。人って興味がないと覚えていないものなんだな。大仏さまを納めるため、今まで見たどの金堂よりも巨大。そういえば「見仏記 ゴールデンガイド篇」発売記念サイン会&トークイベントの時、語っていた大仏運搬法を思い出した。MJ(みうらじゅん)によると、阿修羅様はじめほとんどのスター仏像は上京を果たしているのに、大仏様だけはいらっしゃってないとのことで、運べるわけないだろうとツッコミをいれるSI(いとうせいこう)に対し、運搬法を説明していた。その驚愕の運搬法とは ①大仏殿の屋根をはずし、四方の壁をパタパタと倒す。②巨大網を使って大仏様を吊り上げる。③強力ヘリで空輸、もしくはキャタピラを取り付けて高速を走る というもの。その運搬法を思い出してしまったので、大仏殿の屋根がはずれて壁がパタパタと倒れるところを想像して笑ってしまった(笑)
1人ニヤニヤしながら大仏殿内部へ。いらっしゃいました。ドーンと(笑) やっぱりデカッ! 8世紀中頃、疫病の流行などで都は大混乱。人々の心を静めようと聖武天皇の大仏造立の詔により大仏は造られた。ちなみに大仏様の本名は盧遮那仏。光り輝く仏という意味だそう。大仏様の座高は14.85mあるそうで、創建当時は16m超だったというからビックリ。大仏造立の詔が出されたのは743年で、開眼供養が行われたのが752年。さらに金メッキをほどこし完成したのは757年。なんと1252年前。クレーンも重機もない時代に、よく造ったなぁ昔の人。巨大ピザとか日本一長い海苔巻きとか、よくいろんなものを巨大化させてるけど、巨大化することになんの意味が? と思うし、巨大化するとちょっとバカっぽくなる気がするけど、ここまでデカイともう素晴らしいです。大仏様は何度も焼けてしまったり、壊れてしまったりしている。なので、実はかなりつぎはぎなのです。何度も壊れて、頭部のなかった時代もあったけれど、その都度、再建しようという動きが起こり、修復されているというのは何だかとってもいい。平成の世の私たちと同じ気持ちで、江戸時代の人も「昔の人スゲー」と思っていたんだろうか。だとしたらかわいらしい。そして、大仏様に限らず、各時代の人々が修復してくれたから、私達もそのお姿を見ることができるのだと改めて感動。サンキュー昔の人!
ご本尊が巨大なら脇侍や四天王もデカイってことで、巨大でしたが、修学旅行生多しで脇侍が何であったか失念・・・ 四天王はいらっしゃいました。かなりの大きさで。たしか「やっぱり四天王はいるんだ」と覚えがあるので、いらっしゃったと思う(笑) しかし、ホント何もかもデカイ。そしてやっぱり東大寺は奈良1番の観光スポットなんだね。人多いし、何よりお土産屋さんが豊富。大仏殿の中にもお土産屋さんが・・・。まぁ、お守りとかですが(笑) そして、今回の旅で気になっていた大仏の鼻の穴を大仏裏で発見! 実際は柱の下の方に開いている穴で、大仏の鼻の穴と同じ大きさがある。ここを通ると無病息災のご利益があると言われている。勝手に観光協会のライブ時には奈良のご当地ソング「ブッツ仏像」が、大仏の鼻の穴に潜り込んでいる中国人女性を写したスライドをバックに歌われた。是非、潜りたいと思ったんだけど、修学旅行生でいっぱい。1人1人くぐり抜けてきた姿を専属キャメラマンが撮影している。そこに混じる勇気はオバちゃんにはなかった。ちなみに少し前に放送された、ぴったんこカンカンで訪れた渡辺えりさんは、修学旅行生をかきわけてくぐっていたそう。さすがです(笑) テレビカメラも専属カメラマンもいないのであきらめ(笑)
大仏殿を出て、お水取りで有名な二月堂へ。ここ素敵だった。けっこう長い階段を上がった所にあるお堂。下から見上げるとその造形の美しさにウットリ。しかし、大仏殿からここまでゆるい坂道をけっこう歩いたのでキツイ。シャンデリアみたいな照明器具(?)が、かわいい。これはいつ頃作られたものなんだろう。これすごくいい。現代にも通じるセンス。ぜんぜん古くない。そしてこのお堂からの眺めが絶景。大仏殿の横に位置してる感じで、屋根が横向きに見えて、その向こうに奈良の街が広がる。高層ビルとかあまりないから、ちょっと昔っぽくていい。でも、せいぜい昭和だけど(笑) 昔はどんな風景が広がっていたんだろう。江戸時代から見ても飛鳥時代は大昔なんだから、時代時代で風景も違っていたんだろうな。などと考えると感慨深いものがある。お堂の反対側に回ると無料休憩所がある。セルフでお茶も飲める。歩き疲れたので、しばしお休み。次に向かう春日大社内の夫婦大國社へのルートを確認。
二月堂を後にして、しばし東大寺敷地内を歩く。そして若草山へ。左側の土手のような感じと、右手続く古いお土産屋さんや、旅館の感じは、なんとなく見覚えがあるような… 同じ道を修学旅行生も歩いているので、中学の頃歩いたのかな? 何で覚えてないんだろ(笑) しはらくそんな感じの道を進むと階段に出る。この辺りには昔ながらの団体さんあいての食堂って感じのお店が並ぶ。ちょっと観光地っぽい。どこから春日大社の敷地なのか不明だけど、森のような所にポツリと小さな神社があったりする。鹿について来られたりしながら歩く。鹿かわいい。そして神社らしい建物が… 団体さんの近くにいたら、ガイドの方がメインだけお参りすればOK的なことを話していたので、ついて行くことにする。おそらくメインと思われるところに到着。こちらは神様なので旅の安全を祈願。鹿の一刀彫がおみくじをくわえている鹿みくじ(500円)を購入。中吉。待ち人:来るが遅い 縁談:良縁あり、騒ぐな とのこと。なるほど(笑) そこからさらにトコトコ歩いて夫婦大國社へ。日本で唯一夫婦の神様をお祀している神社で縁結びの神様でもある。特別婚活はしていないけど、やっぱり気になるじゃないですか! ってことでハート型の絵馬を奉納し、しっかり祈願した(笑)よろしくお願いします! 芸能人が奉納した絵馬がたくさんあったけど、撮影とかで使われるのかな。
実はひそかに旅の目的であった夫婦大國社参拝を終えて、次の目的地奈良町に向かう。旅といえばもちろん観光だけど、やっぱり女子はショッピングとおいしいものよねってことで、奈良町で夕食も取る予定。とにかくトコトコ歩いて奈良町を目指す。途中、なら和み館に立ち寄り、ガラスの鹿(315円)を購入。これ、今回の旅のガイドことりっぷに載ってて、スゴイ欲しかったもの。意外に商店街近くのお土産屋さんで買えたことが翌日発覚するのだけど(涙) 憧れの奈良ホテル紅葉ナメの右手に見つつ、ひたすら奈良町を目指す。旅のプランではこの日する予定だった、日本酒の試飲5杯+ガラスのお猪口(420円)の今西清兵衛を発見! しかし、この日のお目当てはこの界隈にある元興寺にちなみ、聖徳太子の木像をモチーフとした風景印を押してもらうこと。後、30分しかないってことで急いで郵便局へ。
風景印っていうのは、文字どおり風景の消印。各地にあるみたいで、風景印コレクターのbaruから風景印の押された年賀状などをもらったことがある。元興寺も歴史のあるお寺だったみたいだけど、目的はあくまで風景印だったので全くスルーしてしまった。まぁ、時間も17:00くらいになってしまっていたので、そもそもムリだったけど。奈良町っていうのは地名ではなく、地域の通称みたいにな感じ。昔ながらの町屋が並んでいるかわいらしい町並。ここに最近、町屋を利用したカフェや雑貨屋さんがどんどん増えている。古い町屋は江戸後期から明治時代のものとのこと。こじんまりしててかわいい。女子は絶対好きに違いない。そんな町並みをトコトコ歩いて行くと、小さな郵便局に着いた。普通の郵便局。ボールペンを借りて、飛鳥園で購入した阿修羅様のハガキを書いて、baruからもらった奈良風景切手を貼り付けてカウンターへ。風景印を押すのは局長さんのお仕事のようで、奥の席からわざわざ出てきて押して下さった。baruによると押し方お上手だとのこと。
その後、少し猿沢池方面へ戻って遊 中川へ。前日、飛鳥荘の売店で見かけた奈良ふきん。奈良にちなんだ絵柄がプリントされたふきん。baruと私が気に入ったのが鹿モチーフのもの。だけど残念ながら1枚しかなく、宿のおねえさんが遊 中川さんのものなので、お店に行ったらあるかもと教えてくれた。ガイドブックにも載っているここは、1716年創業の奈良晒の老舗。もちいどの通りからわき道に入ったところにあるかわいいお店。間口はそんなに広くないけど、奥が深い町屋造り。かわいらしい和小物が並ぶ。しかし、残念ながら鹿柄の奈良ふきんはなし。とりあえず家とお嫁ちゃんに正倉院柄のふきんと、自分用に小さな鹿が刺繍された小銭入れを購入。ハンコみたいな鹿がプリントされたマスキング・テープ2本735円も気になって迷ったんだけど、マスキング・テープって使わないかもと思い、やめ。スゴイかわいかったんだけど・・・
一度、飛鳥荘に戻って荷物を受け取る。ホント長々ありがとうございました。そして再び奈良町へ向かう。本日の夕食は奈良町にある人気町屋カフェ カナカナ。ことりっぷに載ってた"カナカナごはん"がおいしそうだったし、なにより町屋カフェに行ってみたかった。町屋らしく間口はそんなに広くない。格子のはまった窓のある入口がかわいい。引き戸を開けて入ると土間。だけどカフェらしく棚にフリーペーパーや雑貨などを置いたりとポップな感じ。正面にガラスケースがあり手作りケーキが並ぶ。おいしそう。その横がレジで奥が厨房。土間部分にはテーブル席があり、柱で区切られて一段高くなって座敷となっている。ミッドセンチュリーモダンなコーヒーテーブルとイスが置かれた廊下を渡った奥の座敷の席に通された。荷物多いし落ち着くので良かった。正座は辛いけど(笑) エビのミソをたっぷりと使ったというエビカレーなども気になったけど、やっぱりカナカナごはん(1,250円)でしょうってことで、3人ともこれにする。メインはカボチャやニンジンなど野菜の素揚げの上に、軽く焼いた牛肉を載せ、大根おろしと甘辛のタレがかかったもの。里イモのそぼろ煮や、柿を使った紅白なますなど、和食のお惣菜が小鉢などに盛られ、大皿に載せてある。かわいい。そしておいしい! お肉やわらかい! タレの味つけもいい。煮物の味付けも薄味なのにしっかり味がついててホントおいしい。そしてヘルシー。baruの帰りの電車があるので、夕食には少し早めの18:00頃に行ったので、まだ若干席が空いてたけど、帰る頃には満席。一品一品はちょっと少なく感じるけど、全体的にはかなりのボリューム。コーヒーとデザートもついて(これはプラス料金だったかも)大満足。私達は行かなかったけど、隣のおねえさん達は2階に行っていた。どうやら2階にも何かあるらしい。店の外から見たら雑貨なんかが置いてあるっぽいけど、どうなのかな。町屋は勝手に平屋なんだと思っていたら2階もあってビックリ。食事もおいしかったし、お店もかわいくて大満足。
19:40発の京都行きでbaruが帰るので、お店などを見つつ近鉄奈良駅へ向かう。近鉄奈良駅のお土産屋さんも覗く。baruの夜食となるはずの柿の葉ずしがなんと売り切れ! どうしよう。奈良に来て柿の葉ずしを食べられないなんて! まだ時間があるので1度外に出ようとした時、FちゃんがKITTO J-STYLEというお土産屋さんで遊 中川の鹿柄の奈良ふきんを発見! なんとたくさんある(涙) ということで家とお嫁ちゃんに購入。自分用にも花柄の手ぬぐいハンカチを買った。これすごく良くて手ぬぐいの良さに目覚めた。しっかり水気を取ってくれるし、しかも乾きが早い。いい。急いで外に出て心当りのお店に行くもすでに閉店(涙) 駅から一番近い東向通りには柿の葉ずしのお店はなかったし、他の通りを探すにはすでにタイムアウト。ってことで、残念ながらbaruは柿の葉ずしなしで帰路に着いた。後ほど京都駅で無事、柿の葉ずしゲットしたとメールがあった。良かった。
baruと別れた後、東向通りの奈良 小鹿でお土産を買う。鎌倉の半月みたいな感じのお菓子。会社のSさんとKさんのお土産にする。買い忘れた奈良漬などを買いつつ、この日の宿 奈良ワシントンホテルプラザを目指す。三条通を猿沢池とは逆の方向へ行った先の、JR奈良駅近くのビジネスホテル。この辺りは映画館やスタバなんかもあって、ちょっと印象が違う。ホテルにチェックインして部屋に荷物を置き、コンビニに明日の朝食を買いに行く。なにしろ素泊まりなので(笑) 以前はホテルの隣にローソンがあったみたいだけど、なくなってしまったので、JR奈良駅前へ向かう。ローソンでプレミアム・ロールを買って帰って食べましょってことでローソンへ。宝島社のサンローランのトートバッグつきムック本を発見。わざわざ奈良で購入。地元の書店でも山積みになってたので、ちょっと失敗(笑) 隣のセブンにも寄ってパンやお酒などを買いホテルに戻る。荷物を宅配便で送ってしまおうと思うので、フロントで宅配用ダンボール箱を購入。部屋は広めを用意して下さったとのことで、まぁまぁの広さ。小さなテーブルとイスもある。そしてなんとお風呂には入浴剤が。素泊まり7,000円はいいんじゃないでしょうか。駅に近いし。箱詰めに意外に時間がかかったけど休んでいるとイヤになるので頑張った。交代でお風呂に入り、プレミアム・ロールと缶チューハイで乾杯。翌日のプランなど話していたら1:00過ぎ! あわてて就寝。もちろんふくらはぎには冷却シート、足の裏にはトルマリンシートを貼ってます(笑)
★カナカナ:奈良市公納堂町13 tel:0742-22-3214
昨日の状況から、興福寺に9:00には行きたいということで、朝食は7:30からにした。朝食も昨日と同じ花鳥紋でいただく。和食系。湯豆腐と七輪で焼く干魚がおいしかった。昨日の夕食も朝食もおいしかったし、すごいボリューム。14,800円は高くないんじゃないかなと思う。チェックアウトして、また荷物を預かっていただく。本来のプランでは2手に分かれてbaruは近鉄奈良駅のロッカー、Fちゃんと私はこの日の宿、奈良ワシントンホテルプラザに預けに行く予定だったけれど、とにかく興福寺に早く行っちゃおうということで、飛鳥荘さんにお世話になってしまった。
9:00少し前に興福寺到着。すでに50分待ち。みんなはえー(笑) 「お堂で見る阿修羅特別展」は1,500円。仮設テントでチケットを購入して列に並ぶ。いい天気だけどちょっと寒い。結局は1時間くらい並んだ気がするけれど、なんとかお堂入り。しかし混んでる。阿修羅様は普段は国宝館のガラスケース内におられる。今回は仮金堂でご本尊の釈迦如来坐像と一緒にお祀りしようという企画。これスゴイです! チケットと一緒に配置図をいただいたけれど、これはもう夢のキャスティングです。スゴイ熱弁になること請け合いです(笑) ご本尊の釈迦如来を中心として、向かって左に薬上菩薩、右手に薬王菩薩が立っておられる。そして増長天、広目天、多聞天、持国天の四天王が四方を守る。最前列には十大弟子と八部衆が交互に立たれている。ご本尊の釈迦如来は江戸時代作だけど、薬王、薬上菩薩は鎌倉時代に運慶周辺の仏師によって造られたと推定されるとのことだし、四天王は運慶の父、康慶の作。そして阿修羅像を含む八部衆と十大弟子は奈良時代、光明皇后の母、橘三千代の一周忌法要のために造られたもの。もう夢の競演です。あまりの事にクラクラする。みんな阿修羅様を見に来ているので、阿修羅様は中央、釈迦如来の前に立たれている。ちょうど真横から列に並ぶ感じなので、ちょっと遠いけど阿修羅様の左のお顔が見える。感動(涙)
今年5月、上野で感動した康慶の四天王像。その持国天と多聞天がすぐ近く。でも混んでるのであまりよく見えない。この四天王達はホントに躍動感があって迫力がスゴイのだけど・・・ 薬師寺の日光、月光菩薩同様、小柄に見える。その迫力よりも、このお堂へのおさまりを感じてなかなか興味深い。やっぱり仏像はお堂にいらしてこそなんだなと思う。この四天王達ご本人はもちろん、実は邪鬼が素晴らしいんだけど、混んでるし遠いのでじっくり見れず(涙) 四天王が小柄に感じたくらいだから、八部衆、十大弟子はもっと小柄。この方達は脱活乾漆という、粘土で作った像に麻布を漆で何度も塗り重ねていき、乾いたら背中を開いて粘土を取り出すという手法で作られているため表情豊か。柳家小さん師匠似の目犍連立像にも再会(笑) 釈迦如来坐像以外の全員には一度上野でお会いしている。薬王菩薩、薬上菩薩立像にも再会。お2人ともかなり大きいけれど、やっぱり上野よりも小柄に見える。ちなみに女性は薬王菩薩を信仰し、修行をすれば阿弥陀仏の安楽世界に行けるのだそう。お2人が小柄に見えるのは釈迦如来が大きいから。釈迦如来もいいお顔をされている。
阿修羅様の前には一段高いバルコニー状の部分が設けてある。そこから全員見ることができる。これは壮観。まさにオーケストラです。素晴らしい。下に降りて間近で阿修羅様を見る。相変わらず悩める少年のようなお顔。でも、いいお顔。そして華奢。たぶん人々はこの華奢な少年のようなお姿に心惹かれているんでしょう。しかし、皆さん阿修羅様に集中しすぎ(笑) 他にも素晴らしい仏様がいらっしゃるのに、阿修羅様を見終わるとサッと帰ってしまうのはもったいない! 増長天も広目天も見てくれ(笑) 展示のメインが阿修羅様なので仕方ないけれど(笑) とにかく個人的には大満足。クラクラするほど幸せな時間だった。
仮金堂を出て北円堂へ向かう。こちらも特別公開で、このチケットで見ることができる。これは特別照明での展示。こちらはほとんど待たずに鑑賞できたけれど、お堂内は激混み。ここは何といっても運慶作弥勒如来坐像、世親菩薩立像、無著菩薩立像が見モノ。北円堂は720年に亡くなった藤原不比等の菩提のために建てられたもの。2度焼失してしまったけれど、1210年に復興され現在に至る。現存する八角形のお堂の中では最も美しいと言われているのだそう。ほんとに美しい八角形。お堂の中央に弥勒如来坐像がいらっしゃる。その両脇に法苑林菩薩、大妙相菩薩が立っておられ、その前に世親菩薩、無著菩薩が立たれている。そして四方に四天王。その周りに低い柵があり、ぐるりと一周して見る感じ。しかし、混んでてよく見えない。弥勒如来は丸顔に丸い肩のふくよかなお姿で、若干細木数子似。四天王はかなり小さい。無著、世親は4~5世紀の北インドの兄弟の僧侶なのだそう。なのでこの立像も僧侶の姿。もちろんインド人なんて見たこともなかっただろうから、全くインド人らしさのないのっぺりしたお顔だけど(笑) 鎌倉時代にインド人僧侶の情報が入っていたのはスゴイかも。まぁ、既にその時点で数世紀前の人物だからそんなにビックリでもないのかな・・・ 混んでて時間がかかった割には、じっくり見れなくて残念だったけれど、北円堂を見れたのはとっても良かった。北円堂を出てお土産見たり、写真撮ったりしならが五重塔の辺りに戻ると、なんと阿修羅様110分待ち! やっぱり朝一で来てよかった。
この後、東金堂を見る。特別展の半券を持っていくと団体料金(400円)で見ることができる。興福寺には3つの金堂があって、中金堂より東にあるので東金堂というのだそう。1280年前、聖武天皇により建立された薬師三尊を安置するお堂。なので、もちろんご本尊は薬師如来。ということは脇侍は日光、月光菩薩。ここの日光、月光もセクシー。でも、やっぱり薬師寺の日光、月光にはかなわないかなぁ・・・。四方には四天王がおり、文殊菩薩坐像、維摩居士坐像もいらっしゃる。どちらか忘れてしまったけれど、頭がぜんまい侍みたいになってしまっていた。薬師如来と文殊菩薩がいらっしゃるってことで、合格祈願や健康祈願の絵馬がたくさん掛かっていた。中には英語とか外国語で書かれた絵馬もあってビックリ。外人さんも書いてみたくなったんだね。気持ちは分かる(笑)
鹿とたわむれつつ、東大寺に向かう。すでに11:30頃。東大寺に向かう道の途中、正倉院展開催中の奈良国立博物館の前を通る。スゴイ人・・・ 30分待ちと書かれていたけど、絶対ウソだと思う(笑) 博物館向かいに釜めしの志津香公園店がある。釜めしすごく気になったけど、すでに長蛇の列。今日はbaruが帰らなくてはいけないので時間に限りがあるし、スケジュールもビッシリ。昨日の教訓を生かして今回はガマン。でも疲れたのでお茶しようってことで、その並びの仏像写真ギャラリー飛鳥園のカフェへ。メニューは飲物とケーキのみ。絵葉書などを売るショップの奥のスペースか、外の席。天気もいいので外の席にする。リゾート地なんかにあるようなパラソルつきのウッディーなテーブル&イスがかわいい。白のキャンパス地のパラソルがさわやか。けっこう大きな木が生えてて、どんぐりか何かの木の実がボタボタ落ちてきて、パラソルに穴が開いちゃったりしている。すごい破壊力(笑) なんか高原とかのお庭って感じで、外の通りは観光バスなんかも通っているのにとっても静かで落ち着く。寒かったのでホットコーヒーをオーダー。しばし休憩。この後のルートなどを確認。鉄子のbaruは郵便の風景印も集めているので、今日は奈良町の元興寺近くの郵便局に行きましょってことで、ここで奈良っぽい絵ハガキを買うことに。阿修羅様の横顔のハガキにした。ちょっと楽しみ。
とりあえずランチ食べましょってことで、志津香より手前にフランス料理のお店があったねってことで戻ってみる。Monsieur Pepeという女性スタッフのみのお店。店内は南フランス風でもあり、ロココ調のテーブル席ありと、個人的好みとは若干違う部分もあるけれど、女性が好きそうな感じ。メニューはシチューセットがあったけれど、朝食がボリュームあったので、そんなにお腹空いてないねってことで、単品のシチューとパンをオーダー。カフェオレボールよりやや大きめなカップに野菜たっぷりのクリームシチュー。そして白パンが2個で合わせて1,200円。正直そんなに安くはないけれど、シチューすごくおいしかったし、接客のおねえさんがメチャかわいかったので満足(笑)
東大寺の参道はさすがにお土産屋さんが並ぶ。お土産モノの定番、木刀などコテコテ商品が並んでいるのに、何となくほのぼのした雰囲気。あまりガツガツしていない感じ。古い店舗が並ぶ感じも風情があっていい。そして鹿がブラブラしているのもいい。さすがに東大寺は人多い。そして修学旅行生多い。小中学生が鹿とたわむれててかわいい。鹿かわいい。参道の突き当たりにドーンと南大門。南大門といえば金剛力士像。金網越しでほとんど見えないけれど、向かって右が吽形、左が阿形。これWikiによると通常の配置とは逆なのだそう。何故逆なのかは不明。吽形は湛慶と仏師12人、阿形は運慶と快慶の合作で、仏師13人とともに作成ということで、いずれにしても運慶の指揮の下に造られたのだそう。デカイ! そしてスゴイ躍動感! 筋肉の盛り上がった表現が素晴らしい。さすがの大迫力。門の中に入り込んじゃっているのはもったいない! まぁ、外に出てしまっては、本来の主旨と違ってしまうけど(笑)
いよいよ大仏殿。さすが東大寺。広い。大仏殿の周りは回廊で囲まれている。この空間が広い。しかし、修学旅行で間違いなく来たのにぜんぜん記憶が・・・ 何となく浮かんでた光景とも違ってるし(笑) さすがに当時は興味がなかったからね。人って興味がないと覚えていないものなんだな。大仏さまを納めるため、今まで見たどの金堂よりも巨大。そういえば「見仏記 ゴールデンガイド篇」発売記念サイン会&トークイベントの時、語っていた大仏運搬法を思い出した。MJ(みうらじゅん)によると、阿修羅様はじめほとんどのスター仏像は上京を果たしているのに、大仏様だけはいらっしゃってないとのことで、運べるわけないだろうとツッコミをいれるSI(いとうせいこう)に対し、運搬法を説明していた。その驚愕の運搬法とは ①大仏殿の屋根をはずし、四方の壁をパタパタと倒す。②巨大網を使って大仏様を吊り上げる。③強力ヘリで空輸、もしくはキャタピラを取り付けて高速を走る というもの。その運搬法を思い出してしまったので、大仏殿の屋根がはずれて壁がパタパタと倒れるところを想像して笑ってしまった(笑)
1人ニヤニヤしながら大仏殿内部へ。いらっしゃいました。ドーンと(笑) やっぱりデカッ! 8世紀中頃、疫病の流行などで都は大混乱。人々の心を静めようと聖武天皇の大仏造立の詔により大仏は造られた。ちなみに大仏様の本名は盧遮那仏。光り輝く仏という意味だそう。大仏様の座高は14.85mあるそうで、創建当時は16m超だったというからビックリ。大仏造立の詔が出されたのは743年で、開眼供養が行われたのが752年。さらに金メッキをほどこし完成したのは757年。なんと1252年前。クレーンも重機もない時代に、よく造ったなぁ昔の人。巨大ピザとか日本一長い海苔巻きとか、よくいろんなものを巨大化させてるけど、巨大化することになんの意味が? と思うし、巨大化するとちょっとバカっぽくなる気がするけど、ここまでデカイともう素晴らしいです。大仏様は何度も焼けてしまったり、壊れてしまったりしている。なので、実はかなりつぎはぎなのです。何度も壊れて、頭部のなかった時代もあったけれど、その都度、再建しようという動きが起こり、修復されているというのは何だかとってもいい。平成の世の私たちと同じ気持ちで、江戸時代の人も「昔の人スゲー」と思っていたんだろうか。だとしたらかわいらしい。そして、大仏様に限らず、各時代の人々が修復してくれたから、私達もそのお姿を見ることができるのだと改めて感動。サンキュー昔の人!
ご本尊が巨大なら脇侍や四天王もデカイってことで、巨大でしたが、修学旅行生多しで脇侍が何であったか失念・・・ 四天王はいらっしゃいました。かなりの大きさで。たしか「やっぱり四天王はいるんだ」と覚えがあるので、いらっしゃったと思う(笑) しかし、ホント何もかもデカイ。そしてやっぱり東大寺は奈良1番の観光スポットなんだね。人多いし、何よりお土産屋さんが豊富。大仏殿の中にもお土産屋さんが・・・。まぁ、お守りとかですが(笑) そして、今回の旅で気になっていた大仏の鼻の穴を大仏裏で発見! 実際は柱の下の方に開いている穴で、大仏の鼻の穴と同じ大きさがある。ここを通ると無病息災のご利益があると言われている。勝手に観光協会のライブ時には奈良のご当地ソング「ブッツ仏像」が、大仏の鼻の穴に潜り込んでいる中国人女性を写したスライドをバックに歌われた。是非、潜りたいと思ったんだけど、修学旅行生でいっぱい。1人1人くぐり抜けてきた姿を専属キャメラマンが撮影している。そこに混じる勇気はオバちゃんにはなかった。ちなみに少し前に放送された、ぴったんこカンカンで訪れた渡辺えりさんは、修学旅行生をかきわけてくぐっていたそう。さすがです(笑) テレビカメラも専属カメラマンもいないのであきらめ(笑)
大仏殿を出て、お水取りで有名な二月堂へ。ここ素敵だった。けっこう長い階段を上がった所にあるお堂。下から見上げるとその造形の美しさにウットリ。しかし、大仏殿からここまでゆるい坂道をけっこう歩いたのでキツイ。シャンデリアみたいな照明器具(?)が、かわいい。これはいつ頃作られたものなんだろう。これすごくいい。現代にも通じるセンス。ぜんぜん古くない。そしてこのお堂からの眺めが絶景。大仏殿の横に位置してる感じで、屋根が横向きに見えて、その向こうに奈良の街が広がる。高層ビルとかあまりないから、ちょっと昔っぽくていい。でも、せいぜい昭和だけど(笑) 昔はどんな風景が広がっていたんだろう。江戸時代から見ても飛鳥時代は大昔なんだから、時代時代で風景も違っていたんだろうな。などと考えると感慨深いものがある。お堂の反対側に回ると無料休憩所がある。セルフでお茶も飲める。歩き疲れたので、しばしお休み。次に向かう春日大社内の夫婦大國社へのルートを確認。
二月堂を後にして、しばし東大寺敷地内を歩く。そして若草山へ。左側の土手のような感じと、右手続く古いお土産屋さんや、旅館の感じは、なんとなく見覚えがあるような… 同じ道を修学旅行生も歩いているので、中学の頃歩いたのかな? 何で覚えてないんだろ(笑) しはらくそんな感じの道を進むと階段に出る。この辺りには昔ながらの団体さんあいての食堂って感じのお店が並ぶ。ちょっと観光地っぽい。どこから春日大社の敷地なのか不明だけど、森のような所にポツリと小さな神社があったりする。鹿について来られたりしながら歩く。鹿かわいい。そして神社らしい建物が… 団体さんの近くにいたら、ガイドの方がメインだけお参りすればOK的なことを話していたので、ついて行くことにする。おそらくメインと思われるところに到着。こちらは神様なので旅の安全を祈願。鹿の一刀彫がおみくじをくわえている鹿みくじ(500円)を購入。中吉。待ち人:来るが遅い 縁談:良縁あり、騒ぐな とのこと。なるほど(笑) そこからさらにトコトコ歩いて夫婦大國社へ。日本で唯一夫婦の神様をお祀している神社で縁結びの神様でもある。特別婚活はしていないけど、やっぱり気になるじゃないですか! ってことでハート型の絵馬を奉納し、しっかり祈願した(笑)よろしくお願いします! 芸能人が奉納した絵馬がたくさんあったけど、撮影とかで使われるのかな。
実はひそかに旅の目的であった夫婦大國社参拝を終えて、次の目的地奈良町に向かう。旅といえばもちろん観光だけど、やっぱり女子はショッピングとおいしいものよねってことで、奈良町で夕食も取る予定。とにかくトコトコ歩いて奈良町を目指す。途中、なら和み館に立ち寄り、ガラスの鹿(315円)を購入。これ、今回の旅のガイドことりっぷに載ってて、スゴイ欲しかったもの。意外に商店街近くのお土産屋さんで買えたことが翌日発覚するのだけど(涙) 憧れの奈良ホテル紅葉ナメの右手に見つつ、ひたすら奈良町を目指す。旅のプランではこの日する予定だった、日本酒の試飲5杯+ガラスのお猪口(420円)の今西清兵衛を発見! しかし、この日のお目当てはこの界隈にある元興寺にちなみ、聖徳太子の木像をモチーフとした風景印を押してもらうこと。後、30分しかないってことで急いで郵便局へ。
風景印っていうのは、文字どおり風景の消印。各地にあるみたいで、風景印コレクターのbaruから風景印の押された年賀状などをもらったことがある。元興寺も歴史のあるお寺だったみたいだけど、目的はあくまで風景印だったので全くスルーしてしまった。まぁ、時間も17:00くらいになってしまっていたので、そもそもムリだったけど。奈良町っていうのは地名ではなく、地域の通称みたいにな感じ。昔ながらの町屋が並んでいるかわいらしい町並。ここに最近、町屋を利用したカフェや雑貨屋さんがどんどん増えている。古い町屋は江戸後期から明治時代のものとのこと。こじんまりしててかわいい。女子は絶対好きに違いない。そんな町並みをトコトコ歩いて行くと、小さな郵便局に着いた。普通の郵便局。ボールペンを借りて、飛鳥園で購入した阿修羅様のハガキを書いて、baruからもらった奈良風景切手を貼り付けてカウンターへ。風景印を押すのは局長さんのお仕事のようで、奥の席からわざわざ出てきて押して下さった。baruによると押し方お上手だとのこと。
その後、少し猿沢池方面へ戻って遊 中川へ。前日、飛鳥荘の売店で見かけた奈良ふきん。奈良にちなんだ絵柄がプリントされたふきん。baruと私が気に入ったのが鹿モチーフのもの。だけど残念ながら1枚しかなく、宿のおねえさんが遊 中川さんのものなので、お店に行ったらあるかもと教えてくれた。ガイドブックにも載っているここは、1716年創業の奈良晒の老舗。もちいどの通りからわき道に入ったところにあるかわいいお店。間口はそんなに広くないけど、奥が深い町屋造り。かわいらしい和小物が並ぶ。しかし、残念ながら鹿柄の奈良ふきんはなし。とりあえず家とお嫁ちゃんに正倉院柄のふきんと、自分用に小さな鹿が刺繍された小銭入れを購入。ハンコみたいな鹿がプリントされたマスキング・テープ2本735円も気になって迷ったんだけど、マスキング・テープって使わないかもと思い、やめ。スゴイかわいかったんだけど・・・
一度、飛鳥荘に戻って荷物を受け取る。ホント長々ありがとうございました。そして再び奈良町へ向かう。本日の夕食は奈良町にある人気町屋カフェ カナカナ。ことりっぷに載ってた"カナカナごはん"がおいしそうだったし、なにより町屋カフェに行ってみたかった。町屋らしく間口はそんなに広くない。格子のはまった窓のある入口がかわいい。引き戸を開けて入ると土間。だけどカフェらしく棚にフリーペーパーや雑貨などを置いたりとポップな感じ。正面にガラスケースがあり手作りケーキが並ぶ。おいしそう。その横がレジで奥が厨房。土間部分にはテーブル席があり、柱で区切られて一段高くなって座敷となっている。ミッドセンチュリーモダンなコーヒーテーブルとイスが置かれた廊下を渡った奥の座敷の席に通された。荷物多いし落ち着くので良かった。正座は辛いけど(笑) エビのミソをたっぷりと使ったというエビカレーなども気になったけど、やっぱりカナカナごはん(1,250円)でしょうってことで、3人ともこれにする。メインはカボチャやニンジンなど野菜の素揚げの上に、軽く焼いた牛肉を載せ、大根おろしと甘辛のタレがかかったもの。里イモのそぼろ煮や、柿を使った紅白なますなど、和食のお惣菜が小鉢などに盛られ、大皿に載せてある。かわいい。そしておいしい! お肉やわらかい! タレの味つけもいい。煮物の味付けも薄味なのにしっかり味がついててホントおいしい。そしてヘルシー。baruの帰りの電車があるので、夕食には少し早めの18:00頃に行ったので、まだ若干席が空いてたけど、帰る頃には満席。一品一品はちょっと少なく感じるけど、全体的にはかなりのボリューム。コーヒーとデザートもついて(これはプラス料金だったかも)大満足。私達は行かなかったけど、隣のおねえさん達は2階に行っていた。どうやら2階にも何かあるらしい。店の外から見たら雑貨なんかが置いてあるっぽいけど、どうなのかな。町屋は勝手に平屋なんだと思っていたら2階もあってビックリ。食事もおいしかったし、お店もかわいくて大満足。
19:40発の京都行きでbaruが帰るので、お店などを見つつ近鉄奈良駅へ向かう。近鉄奈良駅のお土産屋さんも覗く。baruの夜食となるはずの柿の葉ずしがなんと売り切れ! どうしよう。奈良に来て柿の葉ずしを食べられないなんて! まだ時間があるので1度外に出ようとした時、FちゃんがKITTO J-STYLEというお土産屋さんで遊 中川の鹿柄の奈良ふきんを発見! なんとたくさんある(涙) ということで家とお嫁ちゃんに購入。自分用にも花柄の手ぬぐいハンカチを買った。これすごく良くて手ぬぐいの良さに目覚めた。しっかり水気を取ってくれるし、しかも乾きが早い。いい。急いで外に出て心当りのお店に行くもすでに閉店(涙) 駅から一番近い東向通りには柿の葉ずしのお店はなかったし、他の通りを探すにはすでにタイムアウト。ってことで、残念ながらbaruは柿の葉ずしなしで帰路に着いた。後ほど京都駅で無事、柿の葉ずしゲットしたとメールがあった。良かった。
baruと別れた後、東向通りの奈良 小鹿でお土産を買う。鎌倉の半月みたいな感じのお菓子。会社のSさんとKさんのお土産にする。買い忘れた奈良漬などを買いつつ、この日の宿 奈良ワシントンホテルプラザを目指す。三条通を猿沢池とは逆の方向へ行った先の、JR奈良駅近くのビジネスホテル。この辺りは映画館やスタバなんかもあって、ちょっと印象が違う。ホテルにチェックインして部屋に荷物を置き、コンビニに明日の朝食を買いに行く。なにしろ素泊まりなので(笑) 以前はホテルの隣にローソンがあったみたいだけど、なくなってしまったので、JR奈良駅前へ向かう。ローソンでプレミアム・ロールを買って帰って食べましょってことでローソンへ。宝島社のサンローランのトートバッグつきムック本を発見。わざわざ奈良で購入。地元の書店でも山積みになってたので、ちょっと失敗(笑) 隣のセブンにも寄ってパンやお酒などを買いホテルに戻る。荷物を宅配便で送ってしまおうと思うので、フロントで宅配用ダンボール箱を購入。部屋は広めを用意して下さったとのことで、まぁまぁの広さ。小さなテーブルとイスもある。そしてなんとお風呂には入浴剤が。素泊まり7,000円はいいんじゃないでしょうか。駅に近いし。箱詰めに意外に時間がかかったけど休んでいるとイヤになるので頑張った。交代でお風呂に入り、プレミアム・ロールと缶チューハイで乾杯。翌日のプランなど話していたら1:00過ぎ! あわてて就寝。もちろんふくらはぎには冷却シート、足の裏にはトルマリンシートを貼ってます(笑)
★カナカナ:奈良市公納堂町13 tel:0742-22-3214