'13.08.13 『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』(舞台挨拶試写会)@TOHOシネマズ六本木
先日ご紹介したとおり、チケット購入して舞台挨拶試写会行ってきた! 当日の様子はコチラ なんとか公開日までには記事UPしたいと思っていたのだけど。間に合わなかった・・・
ネタバレありです! 結末にも触れています!
「宇宙探査船の船長ジェームズ・カークは、部下であるスポックを救うため、エンタープライズ号を調査対象の異星人に見られてしまい、降格処分となりエンタープライズを降りることになってしまう。一方、ロンドンではジョン・ハリソン中佐が反乱を起こしていた・・・」という話。おもしろかったのだけど、これは旧作や前作を見てる人と、見てない人じゃ感想が違ってくる作品かもしれない。見てない人は楽しめないってことじゃない。事実、自身は旧作・前作とも未鑑賞で見ても楽しめた。ただ、少なくとも旧シリーズを見ていると、そうだったのかー(*`ロ´ノ)ノとなることができたそうなので、それができなくてガッカリってことが言いたいわけですw
今作はドラマシリーズとしても日本でも放送されたこともある『スタートレック』シリーズの12作目でもありつつ、リブートされた『スター・トレック』(2009年公開)の続編でもある。どういうこと?って思うけど、リブート(Reboot)っていうのは本来は再起動っていう意味で、シリーズのやり直し、核となるコンセプトを整理すること。映画ではスタッフやキャストを大幅に変更し、時系列は最も初期から始まることが多いとのこと。分かりやすい例が『スパイダーマン』(感想はコチラ 3のみ)シリーズと『アメイジング・スパイダーマン』(感想はコチラ)シリーズ。って、この作品の説明に持ち出しちゃうのは本末転倒かも?w
もうこの際だから正直に言ってしまおう! 今作を見た理由はベネディクト・カンバーバッチ目当てです! 白状すれば旧作シリーズにも、前作にも興味はなかった。ごめんね 事前にお友達の何人かから旧シリーズを見ておけと言われていて、時間もたっぷりあったにもかかわらず、どうにも重い腰が上がらなかった。TUTAYAに寄るだけだけどw イヤ、でも映画って約2時間は拘束されるわけで、興味がないとなかなか見れない。他にも見たい映画たくさんあるし・・・ SFとかSFアクション物って大作なこと多いから、見ていて楽しいけど、実は個人的にそんなにグッとくるジャンルではないので・・・ まぁ、言い訳です(o´ェ`o)ゞ
ということで、かろうじてスポックは知っていたけど、カーク船長をはじめとした他の登場人物はもちろん、エンタープライズの任務などの基本的な知識もほとんど知らずに鑑賞。前述したとおり、知っていて見たらとっても楽しめたってことは、後から十分理解できたのだけど、知らずに見ちゃったわけで、それは今さら後悔しても始まらない! しかも、未だに旧作見てないわけだから、どこがグッとくるポイントなのかも分かっていない。ということで、そういう立場から感想を書きますが、知ってる人から見たらツッコミどころ満載ですという、長い長い断り書きw
冒頭からいきなり始まる、真っ赤な植物が生える星でのチェイスに、∑(*゚ェ゚*)!?となりながらも、引き込まれた。この後もこのスピード感で突っ走るので、見ていて飽きちゃうことはないし、自分のように全く知識がなくても、疑問に感じている暇もないくらいw この赤い植物が生えるデザインもスゴイ! 異星人に追われているのはキャプテン・カーク。エンタープライズ号の船長。リブート作品を作るにあたり、今作から見ても分かるように作るっていうのは大前提としてあるとは思うんだけど、やっぱり知っているのと知らないのとでは、知識量に圧倒的な差があることは間違いなくて、知っている人はカーク船長が、何故異星にいるのかってことを理解してて、さらに無茶しがちな性格であることも知っているわけだから、この冒頭シーンだけでもニヤリなのでしょうけれど、知らなくてもこのスピード感で持ってかれる。この冒頭部分は(・∀・)イイ!!
どうやらエンタープライズ号の任務は、宇宙探索ということらしい。他の星に行き、その星の生態などを調査するということなのかな? なので、その存在を調査対象である異星人に見られてしまうことは厳禁。にもかかわらず、冒頭から追われちゃってる。さらに、彼らを助けるため星に降り立ったスポックを救出しようとして、異星人にエンタープライズ号の存在を知られてしまう。カーク船長は降格、エンタープライズを降ろされてしまう。本来ならば懲戒解雇レベルのミスだけど、上司のパイクの計らいで、彼の船に乗せてもらえることになる。この辺り2259年という、気が遠くなりそうな未来を描いているにも関わらず、ヒーロータイプの主人公の人物設定はそんなに変わらないんだなと思ったり。まぁ、作られているのは現代なのだから当然といえばそうなのだけどw 旧作ではカーク船長がどんな人物だったのかは不明だけど、今シリーズは彼がまだ若かった頃を描いているということで、彼の成長物語の側面もあるらしい。なので、その能力や性格の制御がきかず、方向を間違えると大失態に陥ることになる危うさが感じられる。そこがイライラする部分でもあるけれど、若さゆえの未熟さなので見守り目線で見ることができた。でも、多分それは直前にカーク船長を演じるクリス・パインのイケメン好青年ぶりを見たことが大いに影響していると思われる(o´ェ`o)ゞ
その頃、ロンドンではジョン・ハリソン中佐がテロを起こしていた。バッチさんキタ━━━(゚∀゚)━━━!! って、もっと前に出てるw 直後に姿も見せているけど、最初は声だけっていうのもJ・J・エイブラムス監督分かってる! バッチさんは声だものね 直ぐ分かった! って、話が反れた! 彼の行動を不審に思ったカークは、本当の目的はテロを起こすことにより開かれるであろう緊急会議の場で、上層部の人間たちを殺すことであることに気づき、なんとか阻止しようとするが、父親のような存在であったパイクが犠牲になってしまう。この辺りもありがちではあるけど、スピード感があるのでおもしろい!
カークは再びエンタープライズの船長となり、ジョン・ハリソンを追ってクリゴン帝国の本星クロノスに行くことになるのだけど、この時通訳として同行するのがスポックの恋人ウフーラで、ゾーイ・サルダナだった。前作からの出演だそうでビックリ。この辺りのやり取りについては、SFモノ好きじゃないとクリゴン星人のデザインが素敵でもグッとこなかったりもするのだけど、直ぐにバッチさん出て来て投降したりして、展開早いのはOK! ただ、全体的に展開早いし、戦闘シーンとかの映像速度も早いので、自分の記憶が抜け落ちちゃってる部分が多いのも事実。
ハリソンが投降したのはもちろん意味があるから。予告編とかで映ってたガラス張りの部屋(?)に閉じ込められているのは、拘束されているということ。ここでジョン・ハリソンの正体が分かるけど、これが旧作を見ていた方なら゚+。(ノ`・Д・)ノオォオォ。+゚っとなるらしいのだけど、見たことないからサッパリ・・・w 書いちゃいますが、ジョン・ハリソンの正体はカーン。カーンは超人的な能力を持つように改造された人物で、部下と共に冷凍保存され、300年近く眠り続けていたらしい。この辺がちょっと曖昧なのだけど、身分を隠してエンタープライズ号に乗り込んでいた、マーカス提督?総督?の娘キャロルと、ドクター・レナード・"ボーンズ"・マッコイがそんなようなことを言ってたような・・・ セリフも早いし、そもそもSF脳じゃないから分かりにくい ところで、ドクター・マッコイがLOTRシリーズのエオメルことカール・アーバンでビックリ!
カーンを作り出したのも、彼と彼の部下を眠らせることに関与していたのも、エンタープライズ号とカーク船長たちを利用して切り捨てようとしたのも、マーカスであるってことで、カーンとカークの利害は一時的に一致。とりあえず、協力してマーカスと対決することになる。マーカスが乗る宇宙船に乗り込む必要があるってことで、カーンとカークが宇宙空間を飛んで行くシーンは笑った! イヤ、技術が進歩すれば可能なことなのかどうかは別として、普通に考えてやり過ぎw 宇宙服的なものは着ているし、ヘルメットも着用しているけど、生身で弾丸のように飛んで行きながら、せいぜい大きく見積もっても10×10mくらいのハッチめがけて微調整するって、バカで素晴しい! もちろんホメてます! このシーン大好き!!
2人がマーカスの船に乗り移ることが出来たのは、船内に偶然モンゴメリー・"スコッティ"・スコットがいたから。これがエンタープライズ出航前にカーク船長とケンカしてしまい、急遽船を降りたり、カークの依頼でエンタープライズに向かうも、異変を察知してマーカスの船に紛れ込んだりと、ご都合主義的な部分もあるものの、演じているのがサイモン・ペグだから、ベタだけど笑っちゃうw
このままカークたちとカーンは、マーカスという共通の敵に協力して立ち向かう関係になるのか?と思っていると、案の定カーンはカークたちを利用しているだけだった。カーンの狙いはあくまで部下を蘇らせること。そういう彼の切ない思いが根底にあるわけなんだけど、彼自身が人工的に作られた存在であるゆえか、何故かそこにそこまで感情移入できない。バッチさん涙ポロッにドキドキしたわりに、何か彼の感情に無機質なものを感じたのは、多分狙いなのだろうと思うので、その辺りは素晴しかった! って、違うかもしれないけどw
J・J・エイブラムズ監督としては、もちろん前述したとおりカーク船長の成長とか、スポックをはじめとした部下たちとの友情とか、カーンの切なさを描きたいのだとは思うけれど、やっぱりこれだけCGを多用した大作となると、見どころが多すぎて人間ドラマは薄くなりがち。友情にしてもとってつけたようになってしまうのは否めない。それは、キャストたちの演技がダメということでも、演出がダメということでもない・・・ ということで、今作の見どころはやっぱりSFアクションってことになる。その辺りを割り切って、人間ドラマ的な部分はあえてベタと言えるくらい王道なのは良かったと思う。
マーカスという思わぬ敵が現れたけれど、結局最終的に立ち向かう相手はカーン。地球へと向かったカーンを追うエンタープライズはトラブルを抱え、このままでは大気圏突入に耐えられない。何が原因で、どうすれば良かったのかがイマヒトツ理解できなかったのだけど、おそらく動力である原子炉に問題があり、大量の放射線を浴びる覚悟で、誰かが装置の一部を直さなきゃならないってことかと・・・ 当然、カークかスポックかってことになるけど、主役でありながら脇のキャラの濃さゆえ、カーンとスポックに食われがちだったカークが向かうことになる。まさかの全身を使ってのキックで直すとは思わなかったけど・・・w 被爆してしまったカーク船長は命を落とすことになるけど、もう救われることは誰の目にも明らかなのでネタバレもなにもw カーン登場時から伏線貼ってあるし!
カーク船長が命がけで救ったエンタープライズは無事(?)地球に帰還する。カークを失ったスポックの怒りはカーン捕獲に向けて集約する。ここで当blogでも記事をご紹介した"カンバーバッチのかっこいい走り"が披露される! もちろん早回し的な加工はしているハズだけど、背筋がピンと伸びて、頭が動かない走りはかっこいい! 黒づくめの服装も素敵! スポックの走りもいいけど、あのヘアスタイルだからねw 舞台となるのが、空中を移動する車(?)の上だったりするけど、結局素手で殴り合うっていうのもイイかも。前述のカークのキック解決にしても、2259年になってもそこ生身で?とか思うし。でも、そこがイイ! 人間味ってこともそうだけど、やっぱり"映画"としてはこうだってことなのかなと・・・ アクション物で繰り返されてきたシーンへのオマージュ的な意味も込めてるのかな?と思ったのは考え過ぎ?
結局、カーンは捕らえられて、その血はカーク船長に輸血され、彼の命を救うことになるのだけど、彼が捕らえられるシーンは映されない。それは良かった。そういえば残虐シーンはあまりなかったように思う。カーンは再び冷凍装置に入れられて眠りにつくことになる。舞台挨拶の時、司会の伊藤さとりさんが「次回作にはカンバーバッチさんも出て欲しい」と言っていたのは、こういうことか! ネタバレしてたのねw
キャストについては、いろいろ書いてきたので割愛しようかな・・・ バッチさんファンとして1つだけw どうやらカーンは最初ベニチオ・デル・トロが演じることになってたらしいけど、後に降板。撮影に入る2週間前にベネディクト・カンバーバッチに決定したとのこと。これはファンのヒイキ目じゃなくて、絶対バッチさんでよかったと思う! ベニチオ・デル・トロも演技上手いけど、人工的に作られたという設定っていうのが合わない気がする・・・ バッチさんはホントはとっても熱い人で、お喋りだし感情表現豊かな人だけど、黙って立ってると知的で冷たい感じがする。アンドロイドっぽいしw 世界的人気となった「SHERLOCK」のキャスティングだって絶対そういう部分が重視されたと思うので・・・ そしてやっぱり演技上手い! そうそう! 旧作のスポックは感情を持たないという部分が魅力だったそうで、今作でも前半部分は禁を犯してまで自分を救ってくれたカークを、規則は規則だからという理由で、違反報告しちゃうなど、"情"が理解できない設定だったけど、最終的にはカークや人類のためにカーン憎しの感情をあらわにする。これ、実はファンには驚きの展開らしい。その辺りはレナード・ニモイに比べて、かわいらしい印象のザカリー・クイントのキャラもあって、半分地球人であるっていう部分に説得力を持たせていたと思う。少年っぽさの残る熱き船長のクリス・パインは、何度も言うけど、映画の中より実物の方が全然カッコイイ! 役者としてはそれでいいのか?って気もするけどw
3D字幕版で鑑賞。今作がということではなくて、とにかく評判の良くない3D。理由はいろいろあるけど、一番大きな問題点としては、3Dを生かせていない作品が多いということ。ただ、この辺りのことになると、どこまで求めるかっていうのも人によるし・・・ 個人的に感じているのは、3Dって最初こそ立体的になっていることを実感するけど、見ているうちに慣れちゃって、3Dであることを忘れちゃう。たしかに、人も立体になっているけれど、ホントに3Dを実感するのって、それこそ何かが飛んでくるとかで、そういうことでもないと、普通に会話してるシーンで立体的になっててもグッとはこないし ということで、今作も個人的にはそんなに3Dを実感することはなかったかも。ただし、自分としては3Dは見たくない!ってこともないので、別にどっちでもいいかなw IMAXで見たらまた違うかも?
でも、映像はスゴイ! あくまで好みの問題ではあるけど、2259年の街並みのデザインは好きだった。暮らしたいとは思わないけどw 未来になったからといって、全員が宇宙的な服を着るとは限らない気がするので、乗組員以外はわりと現在と変わらない感じの服装なのも好きだった。
個人的にはやっぱりSFアクションものはそんなにグッとこない。ただ、見ている間はとっても楽しかったのは事実! 前述したとおり残虐なシーンはほとんどなかったように思うので、大人からチビッコまで楽しめる作品だと思う。夏休み映画としてピッタリ! あと、バッチさんがめっちゃカッコイイ! バッチさん目当てで見たと書いてしまったので、ファン目線だからだと言われると思うけれど、ファンでもダメなものはダメと書くタイプだから大丈夫!←何が?w これはホントにカンバーバッチ映画だと思う。主役完全に食ってたし! でも、悪役は魅力的じゃなきゃダメなので、そういう意味では大成功だと思う。
うーん・・・ 何か書き残しがあるような気もするけど、もう十分書いたからいいかw これから見る方は旧作を見ておくことをオススメするけど、見てない自分が楽しめたので大丈夫!
SFアクション物好きな方オススメ! クリス・パイン、ザカリー・クイント好きな方是非! ベネディクト・カンバーバッチ好きな方必見です!!
あ! この『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』ってタイトル、すごくかっこいいけど、どの辺りがInto Darknessなんだろ? イヤ、単純にそんなにダークネスじゃないなと思っただけなんだけど・・・(o´ェ`o)ゞ
『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』Official site
先日ご紹介したとおり、チケット購入して舞台挨拶試写会行ってきた! 当日の様子はコチラ なんとか公開日までには記事UPしたいと思っていたのだけど。間に合わなかった・・・
ネタバレありです! 結末にも触れています!
「宇宙探査船の船長ジェームズ・カークは、部下であるスポックを救うため、エンタープライズ号を調査対象の異星人に見られてしまい、降格処分となりエンタープライズを降りることになってしまう。一方、ロンドンではジョン・ハリソン中佐が反乱を起こしていた・・・」という話。おもしろかったのだけど、これは旧作や前作を見てる人と、見てない人じゃ感想が違ってくる作品かもしれない。見てない人は楽しめないってことじゃない。事実、自身は旧作・前作とも未鑑賞で見ても楽しめた。ただ、少なくとも旧シリーズを見ていると、そうだったのかー(*`ロ´ノ)ノとなることができたそうなので、それができなくてガッカリってことが言いたいわけですw
今作はドラマシリーズとしても日本でも放送されたこともある『スタートレック』シリーズの12作目でもありつつ、リブートされた『スター・トレック』(2009年公開)の続編でもある。どういうこと?って思うけど、リブート(Reboot)っていうのは本来は再起動っていう意味で、シリーズのやり直し、核となるコンセプトを整理すること。映画ではスタッフやキャストを大幅に変更し、時系列は最も初期から始まることが多いとのこと。分かりやすい例が『スパイダーマン』(感想はコチラ 3のみ)シリーズと『アメイジング・スパイダーマン』(感想はコチラ)シリーズ。って、この作品の説明に持ち出しちゃうのは本末転倒かも?w
もうこの際だから正直に言ってしまおう! 今作を見た理由はベネディクト・カンバーバッチ目当てです! 白状すれば旧作シリーズにも、前作にも興味はなかった。ごめんね 事前にお友達の何人かから旧シリーズを見ておけと言われていて、時間もたっぷりあったにもかかわらず、どうにも重い腰が上がらなかった。TUTAYAに寄るだけだけどw イヤ、でも映画って約2時間は拘束されるわけで、興味がないとなかなか見れない。他にも見たい映画たくさんあるし・・・ SFとかSFアクション物って大作なこと多いから、見ていて楽しいけど、実は個人的にそんなにグッとくるジャンルではないので・・・ まぁ、言い訳です(o´ェ`o)ゞ
ということで、かろうじてスポックは知っていたけど、カーク船長をはじめとした他の登場人物はもちろん、エンタープライズの任務などの基本的な知識もほとんど知らずに鑑賞。前述したとおり、知っていて見たらとっても楽しめたってことは、後から十分理解できたのだけど、知らずに見ちゃったわけで、それは今さら後悔しても始まらない! しかも、未だに旧作見てないわけだから、どこがグッとくるポイントなのかも分かっていない。ということで、そういう立場から感想を書きますが、知ってる人から見たらツッコミどころ満載ですという、長い長い断り書きw
冒頭からいきなり始まる、真っ赤な植物が生える星でのチェイスに、∑(*゚ェ゚*)!?となりながらも、引き込まれた。この後もこのスピード感で突っ走るので、見ていて飽きちゃうことはないし、自分のように全く知識がなくても、疑問に感じている暇もないくらいw この赤い植物が生えるデザインもスゴイ! 異星人に追われているのはキャプテン・カーク。エンタープライズ号の船長。リブート作品を作るにあたり、今作から見ても分かるように作るっていうのは大前提としてあるとは思うんだけど、やっぱり知っているのと知らないのとでは、知識量に圧倒的な差があることは間違いなくて、知っている人はカーク船長が、何故異星にいるのかってことを理解してて、さらに無茶しがちな性格であることも知っているわけだから、この冒頭シーンだけでもニヤリなのでしょうけれど、知らなくてもこのスピード感で持ってかれる。この冒頭部分は(・∀・)イイ!!
どうやらエンタープライズ号の任務は、宇宙探索ということらしい。他の星に行き、その星の生態などを調査するということなのかな? なので、その存在を調査対象である異星人に見られてしまうことは厳禁。にもかかわらず、冒頭から追われちゃってる。さらに、彼らを助けるため星に降り立ったスポックを救出しようとして、異星人にエンタープライズ号の存在を知られてしまう。カーク船長は降格、エンタープライズを降ろされてしまう。本来ならば懲戒解雇レベルのミスだけど、上司のパイクの計らいで、彼の船に乗せてもらえることになる。この辺り2259年という、気が遠くなりそうな未来を描いているにも関わらず、ヒーロータイプの主人公の人物設定はそんなに変わらないんだなと思ったり。まぁ、作られているのは現代なのだから当然といえばそうなのだけどw 旧作ではカーク船長がどんな人物だったのかは不明だけど、今シリーズは彼がまだ若かった頃を描いているということで、彼の成長物語の側面もあるらしい。なので、その能力や性格の制御がきかず、方向を間違えると大失態に陥ることになる危うさが感じられる。そこがイライラする部分でもあるけれど、若さゆえの未熟さなので見守り目線で見ることができた。でも、多分それは直前にカーク船長を演じるクリス・パインのイケメン好青年ぶりを見たことが大いに影響していると思われる(o´ェ`o)ゞ
その頃、ロンドンではジョン・ハリソン中佐がテロを起こしていた。バッチさんキタ━━━(゚∀゚)━━━!! って、もっと前に出てるw 直後に姿も見せているけど、最初は声だけっていうのもJ・J・エイブラムス監督分かってる! バッチさんは声だものね 直ぐ分かった! って、話が反れた! 彼の行動を不審に思ったカークは、本当の目的はテロを起こすことにより開かれるであろう緊急会議の場で、上層部の人間たちを殺すことであることに気づき、なんとか阻止しようとするが、父親のような存在であったパイクが犠牲になってしまう。この辺りもありがちではあるけど、スピード感があるのでおもしろい!
カークは再びエンタープライズの船長となり、ジョン・ハリソンを追ってクリゴン帝国の本星クロノスに行くことになるのだけど、この時通訳として同行するのがスポックの恋人ウフーラで、ゾーイ・サルダナだった。前作からの出演だそうでビックリ。この辺りのやり取りについては、SFモノ好きじゃないとクリゴン星人のデザインが素敵でもグッとこなかったりもするのだけど、直ぐにバッチさん出て来て投降したりして、展開早いのはOK! ただ、全体的に展開早いし、戦闘シーンとかの映像速度も早いので、自分の記憶が抜け落ちちゃってる部分が多いのも事実。
ハリソンが投降したのはもちろん意味があるから。予告編とかで映ってたガラス張りの部屋(?)に閉じ込められているのは、拘束されているということ。ここでジョン・ハリソンの正体が分かるけど、これが旧作を見ていた方なら゚+。(ノ`・Д・)ノオォオォ。+゚っとなるらしいのだけど、見たことないからサッパリ・・・w 書いちゃいますが、ジョン・ハリソンの正体はカーン。カーンは超人的な能力を持つように改造された人物で、部下と共に冷凍保存され、300年近く眠り続けていたらしい。この辺がちょっと曖昧なのだけど、身分を隠してエンタープライズ号に乗り込んでいた、マーカス提督?総督?の娘キャロルと、ドクター・レナード・"ボーンズ"・マッコイがそんなようなことを言ってたような・・・ セリフも早いし、そもそもSF脳じゃないから分かりにくい ところで、ドクター・マッコイがLOTRシリーズのエオメルことカール・アーバンでビックリ!
カーンを作り出したのも、彼と彼の部下を眠らせることに関与していたのも、エンタープライズ号とカーク船長たちを利用して切り捨てようとしたのも、マーカスであるってことで、カーンとカークの利害は一時的に一致。とりあえず、協力してマーカスと対決することになる。マーカスが乗る宇宙船に乗り込む必要があるってことで、カーンとカークが宇宙空間を飛んで行くシーンは笑った! イヤ、技術が進歩すれば可能なことなのかどうかは別として、普通に考えてやり過ぎw 宇宙服的なものは着ているし、ヘルメットも着用しているけど、生身で弾丸のように飛んで行きながら、せいぜい大きく見積もっても10×10mくらいのハッチめがけて微調整するって、バカで素晴しい! もちろんホメてます! このシーン大好き!!
2人がマーカスの船に乗り移ることが出来たのは、船内に偶然モンゴメリー・"スコッティ"・スコットがいたから。これがエンタープライズ出航前にカーク船長とケンカしてしまい、急遽船を降りたり、カークの依頼でエンタープライズに向かうも、異変を察知してマーカスの船に紛れ込んだりと、ご都合主義的な部分もあるものの、演じているのがサイモン・ペグだから、ベタだけど笑っちゃうw
このままカークたちとカーンは、マーカスという共通の敵に協力して立ち向かう関係になるのか?と思っていると、案の定カーンはカークたちを利用しているだけだった。カーンの狙いはあくまで部下を蘇らせること。そういう彼の切ない思いが根底にあるわけなんだけど、彼自身が人工的に作られた存在であるゆえか、何故かそこにそこまで感情移入できない。バッチさん涙ポロッにドキドキしたわりに、何か彼の感情に無機質なものを感じたのは、多分狙いなのだろうと思うので、その辺りは素晴しかった! って、違うかもしれないけどw
J・J・エイブラムズ監督としては、もちろん前述したとおりカーク船長の成長とか、スポックをはじめとした部下たちとの友情とか、カーンの切なさを描きたいのだとは思うけれど、やっぱりこれだけCGを多用した大作となると、見どころが多すぎて人間ドラマは薄くなりがち。友情にしてもとってつけたようになってしまうのは否めない。それは、キャストたちの演技がダメということでも、演出がダメということでもない・・・ ということで、今作の見どころはやっぱりSFアクションってことになる。その辺りを割り切って、人間ドラマ的な部分はあえてベタと言えるくらい王道なのは良かったと思う。
マーカスという思わぬ敵が現れたけれど、結局最終的に立ち向かう相手はカーン。地球へと向かったカーンを追うエンタープライズはトラブルを抱え、このままでは大気圏突入に耐えられない。何が原因で、どうすれば良かったのかがイマヒトツ理解できなかったのだけど、おそらく動力である原子炉に問題があり、大量の放射線を浴びる覚悟で、誰かが装置の一部を直さなきゃならないってことかと・・・ 当然、カークかスポックかってことになるけど、主役でありながら脇のキャラの濃さゆえ、カーンとスポックに食われがちだったカークが向かうことになる。まさかの全身を使ってのキックで直すとは思わなかったけど・・・w 被爆してしまったカーク船長は命を落とすことになるけど、もう救われることは誰の目にも明らかなのでネタバレもなにもw カーン登場時から伏線貼ってあるし!
カーク船長が命がけで救ったエンタープライズは無事(?)地球に帰還する。カークを失ったスポックの怒りはカーン捕獲に向けて集約する。ここで当blogでも記事をご紹介した"カンバーバッチのかっこいい走り"が披露される! もちろん早回し的な加工はしているハズだけど、背筋がピンと伸びて、頭が動かない走りはかっこいい! 黒づくめの服装も素敵! スポックの走りもいいけど、あのヘアスタイルだからねw 舞台となるのが、空中を移動する車(?)の上だったりするけど、結局素手で殴り合うっていうのもイイかも。前述のカークのキック解決にしても、2259年になってもそこ生身で?とか思うし。でも、そこがイイ! 人間味ってこともそうだけど、やっぱり"映画"としてはこうだってことなのかなと・・・ アクション物で繰り返されてきたシーンへのオマージュ的な意味も込めてるのかな?と思ったのは考え過ぎ?
結局、カーンは捕らえられて、その血はカーク船長に輸血され、彼の命を救うことになるのだけど、彼が捕らえられるシーンは映されない。それは良かった。そういえば残虐シーンはあまりなかったように思う。カーンは再び冷凍装置に入れられて眠りにつくことになる。舞台挨拶の時、司会の伊藤さとりさんが「次回作にはカンバーバッチさんも出て欲しい」と言っていたのは、こういうことか! ネタバレしてたのねw
キャストについては、いろいろ書いてきたので割愛しようかな・・・ バッチさんファンとして1つだけw どうやらカーンは最初ベニチオ・デル・トロが演じることになってたらしいけど、後に降板。撮影に入る2週間前にベネディクト・カンバーバッチに決定したとのこと。これはファンのヒイキ目じゃなくて、絶対バッチさんでよかったと思う! ベニチオ・デル・トロも演技上手いけど、人工的に作られたという設定っていうのが合わない気がする・・・ バッチさんはホントはとっても熱い人で、お喋りだし感情表現豊かな人だけど、黙って立ってると知的で冷たい感じがする。アンドロイドっぽいしw 世界的人気となった「SHERLOCK」のキャスティングだって絶対そういう部分が重視されたと思うので・・・ そしてやっぱり演技上手い! そうそう! 旧作のスポックは感情を持たないという部分が魅力だったそうで、今作でも前半部分は禁を犯してまで自分を救ってくれたカークを、規則は規則だからという理由で、違反報告しちゃうなど、"情"が理解できない設定だったけど、最終的にはカークや人類のためにカーン憎しの感情をあらわにする。これ、実はファンには驚きの展開らしい。その辺りはレナード・ニモイに比べて、かわいらしい印象のザカリー・クイントのキャラもあって、半分地球人であるっていう部分に説得力を持たせていたと思う。少年っぽさの残る熱き船長のクリス・パインは、何度も言うけど、映画の中より実物の方が全然カッコイイ! 役者としてはそれでいいのか?って気もするけどw
3D字幕版で鑑賞。今作がということではなくて、とにかく評判の良くない3D。理由はいろいろあるけど、一番大きな問題点としては、3Dを生かせていない作品が多いということ。ただ、この辺りのことになると、どこまで求めるかっていうのも人によるし・・・ 個人的に感じているのは、3Dって最初こそ立体的になっていることを実感するけど、見ているうちに慣れちゃって、3Dであることを忘れちゃう。たしかに、人も立体になっているけれど、ホントに3Dを実感するのって、それこそ何かが飛んでくるとかで、そういうことでもないと、普通に会話してるシーンで立体的になっててもグッとはこないし ということで、今作も個人的にはそんなに3Dを実感することはなかったかも。ただし、自分としては3Dは見たくない!ってこともないので、別にどっちでもいいかなw IMAXで見たらまた違うかも?
でも、映像はスゴイ! あくまで好みの問題ではあるけど、2259年の街並みのデザインは好きだった。暮らしたいとは思わないけどw 未来になったからといって、全員が宇宙的な服を着るとは限らない気がするので、乗組員以外はわりと現在と変わらない感じの服装なのも好きだった。
個人的にはやっぱりSFアクションものはそんなにグッとこない。ただ、見ている間はとっても楽しかったのは事実! 前述したとおり残虐なシーンはほとんどなかったように思うので、大人からチビッコまで楽しめる作品だと思う。夏休み映画としてピッタリ! あと、バッチさんがめっちゃカッコイイ! バッチさん目当てで見たと書いてしまったので、ファン目線だからだと言われると思うけれど、ファンでもダメなものはダメと書くタイプだから大丈夫!←何が?w これはホントにカンバーバッチ映画だと思う。主役完全に食ってたし! でも、悪役は魅力的じゃなきゃダメなので、そういう意味では大成功だと思う。
うーん・・・ 何か書き残しがあるような気もするけど、もう十分書いたからいいかw これから見る方は旧作を見ておくことをオススメするけど、見てない自分が楽しめたので大丈夫!
SFアクション物好きな方オススメ! クリス・パイン、ザカリー・クイント好きな方是非! ベネディクト・カンバーバッチ好きな方必見です!!
あ! この『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』ってタイトル、すごくかっこいいけど、どの辺りがInto Darknessなんだろ? イヤ、単純にそんなにダークネスじゃないなと思っただけなんだけど・・・(o´ェ`o)ゞ
『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』Official site