・*・ etoile ・*・

🎬映画 🎨美術展 ⛸フィギュアスケート 🎵ミュージカル 🐈猫

【cinema news】JGL『ザ・ウォーク』を語る

2015-07-31 23:54:08 | cinema news

【cinema news】JGL『ザ・ウォーク』を語る

ジョセフ・ゴードン・レヴィットが語る主演最新作『ザ・ウォーク』 | ぴあ映画生活

 

 

ジョセフ・ゴードン・レヴィットが語る主演最新作『ザ・ウォーク』 | ぴあ映画生活

 

[映画ニュース] ジョセフ・ゴードン=レビット「ザ・ウォーク」で挑んだ前代未聞の“体幹”トレーニング

 
 

[映画ニュース] ジョセフ・ゴードン=レビット「ザ・ウォーク」で挑んだ前代未聞の“体幹”トレーニング|映画.com

 

JGLことジョゼフ・ゴードン=レヴィットが、最新作となる『ザ・ウォーク』についてインタビューを受けたらしい。まだ記事読んでないので、後で読む! ところで、邦題も『ザ・ウォーク』になったのね? いいと思う 早く見たい!

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【cinema】『ヒックとドラゴン 2』

2015-07-29 00:34:02 | cinema

'15.07.04 『ヒックとドラゴン 2』鑑賞@自宅


1作目が大好きで、今作もすごく見たくて劇場公開を求める署名もしたし、TAAFの無料上映も応募したけどハズレ DVD発売に際しての試写会も応募したけどハズレ まぁ、そもそもBlu-ray買う予定だったけど、大画面で見たかった。・゜・(ノД`)・゜・。 ということで、家のテレビ画面で見たょ(´・ω・`)




ネタバレありです! 結末にも触れています!


「巨大ドラゴンとの死闘から5年。バーク島では人間とドラゴンが仲良く暮らしていた。20歳になったヒックは、相棒のトゥースと新しい島を探検する毎日。しかし、リーダーである父親ストイックが、自分にリーダーを譲ろうとしていることを知り苦悩する。そんな時、新たに見つけた島でドラゴン泥棒として捕えられそうになるが・・・」という話。これはやっぱりおもしろかったし、そしてとっても感動して涙が止まらなくなってしまった 特別目新しいことが描かれているわけでもないし、特別変わった描き方をしているわけでもない。王道中の王道なのだけど、それが本当に胸を打つ。カテゴリー"cinema / DVD"じゃなくて"cinema"で書いてるのは、一応TAAFで上映されたので、無理矢理公開カウントにして、年末のBESTに入れたいと考えているから。まぁ、最終結果はどうなるか分かりませんが・・・(o´ェ`o)ゞ

 

東京アニメアワードフェスティバル2015(TAAF)オープニング作品。第87回アカデミー賞長編アニメ作品賞ノミネート、第72回ゴールデン・グローブ賞アニメ作品賞受賞作品 アカデミー賞では惜しくも『ベイマックス』に敗れてしまったけれど、ゴールデン・グローブ賞では逆に『ベイマックス』を抑えての受賞 まぁ、別に敵対心を燃やしているわけではないのですが(笑) 『ベイマックス』好きだし。でも、2作ともDVD鑑賞した限りでは、個人的には『ヒックとドラゴン2』の方が好き。しかし、アカデミー賞が取れなかったのは残念だけど、ゴールデン・グローブ賞受賞しているのに日本公開なしとかないわ~

 

前作『ヒックとドラゴン』(感想はコチラ)に引き続き、ディーン・デュボアが監督と脚本を担当。そもそもは、クレシッダ・コーンウェルによる児童文学が原作。前作の感想にも書いたけれど、ヒック・ホレンダス・ハドック三世が少年時代を回想した日記を、作者が翻訳しているという形式で書かれているそうで、映画はプロットを借りた別モノということだったような? 前作から5年後という設定だけれど、実はアメリカではこの間のヒックの冒険を描いた2作が、アニメシリーズとしてテレビ放送されている。それぞれが、前作や今作とどうつながっているのかは不明だけれど、今作のみ見た限りでは、テレビシリーズを見ていなくても問題ない作りにはなっている。ただし、映画版前作を見ている前提で作られている部分はある。テレビシリーズも見てみたいし、DVDは日本でもAmazonなどで購入可能だけど、1枚950円くらいで、1シリーズ8枚くらいあるからねぇ 最近TSUTAYAに行っていないので、レンタルがあるかは不明。

 

日本ではディズニー以外のアニメ映画ってヒットしにくい傾向にあるのかもしれないけれど、前作に関しては完全に宣伝の失敗という気がしている。ヒックの相棒となるドラゴンの名前はオリジナルだとトゥースレスなのだけど、日本語にすると分かりにくいためか吹替版、字幕版ともトゥースとなっている。それだと本来の意味が違ってしまう気もするけど、まぁ仕方がない。ただし、このトゥースが問題で、当時オードリー春日の「トゥース!」と言うギャグが流行っていて、まんまと春日をイメージキャラクターにしてしまった。春日が宣伝してるからって見るかね? 春日に罪はないけど、個人的には見る気を失った(笑) 幸いなことに絶賛tweetを見て、劇場に見に行くことができたけど、危うく見逃すところだったわけで 日本では年々映画を見に行く人が減っているそうで、次々シネコンが出来る現状と反比例しているらしい。自分も含め映画好きは自分から情報取りに行くけど、たまにしか映画を見行かない人たちにとって、情報源はやっぱりテレビとか口コミになるのだろうし、『アナと雪の女王』のヒットぶりを見てみれば、確かにテレビで取り上げてもらえるというのは効果大なのは分かるのだけど、(たいしてイメージと合っているとも思えない)有名人をイメージキャラにしたり、(演技ができているとは思えない)タレントを吹替えに起用したり、舞台挨拶時に出演者もしくはゲストのスキャンダルを仕掛けるなどの手法はもうウンザリ 何故こんなに長々書いているかと言えば、前作がヒットしなかったことで、今作の公開に踏み切れなかったのは分かるけれど、ヒットしなかった理由の1つ(大部分?)に宣伝の失敗があると思われることが残念過ぎるってことが言いたいから。 まぁ愚痴です

 

ということで、ちょっと日ごろの不満をぶちまけてしまった(o´ェ`o)ゞエヘヘ  本題に入ります 冒頭、ヒックのナレーションで始まるのは前作同様。現在はバーク島のバイキングたちは、ドラゴンと仲良く暮らしている様子が語られる。そして、一気にスピード感のあふれる羊捕獲ゲーム。羊を巨大な投石機のようなもので投げ上げて、それをドラゴンに乗ったアスティたちがキャッチし、バスケットゴールのような網に入れていき、最終的に数の多い者が勝ちという、実写だったら動物虐待と言われてしまいそうなゲーム でも、これ後に緊迫したシーンにも登場して、思わず笑ってしまった(笑) 前作で共に戦ったドラゴン・ライダーたちが競い合い見物人たちを沸かせる。一発逆転の黒羊捕獲に成功したアスティが優勝し、将来の嫁が勝ったとストイックを喜ばせたりもする。でも、ヒックの姿はない。

 

ヒックは相棒トゥースと共に大空を飛行中。トゥースから離れて落下! 自作の翼(?)を広げて飛行する。これは気持ちよさそう 前作で大感動したアスティと3人の飛行シーン。それに勝るとも劣らない美しい映像。本当にこの作品は映像が美しい。避けそこなった崖(?)で一息ついていると、視界の先には初めて見る島。描きかけの地図を取り出し、新たな島を付け加えるヒック。こういう探検をしているってことなのかな? そこへ、ドラゴンに乗ったアスティが現れる。今ではヒックの恋人らしい。彼女がヒックをからかうシーンが面白い! ヒックがちょっと肩をすくめるしぐさとか、モゴモゴ話す口調とかを真似する。それがとっても細かい。最近のディズニーなどのアニメは、動きや表情がよく研究されていて美しいのだけど、ちょっと大げさ過ぎるのが苦手。『アナと雪の女王』でもアナが転んだり、崖を転がり落ちたりが多過ぎてゲンナリだった。今作もそういう部分は多少あるものの、自分が気に入っているのは、ヒックが感受性豊かで争いごとを好まない青年であることを、ちょっとしたしぐさや表情で見せるところ。ちょっと眉をひそめて、下唇を出してふっとため息をつくだけで、彼の諦めとかやるせなさが伝わったりする。ここでの2人のシーンは後の伏線でもあるのだけど、ヒックが父の希望である長になることについて、迷いを打ち明けるのが印象的。こういうことは大切な人にしか話せない。そしてアスティもそれをきちんと受け止めて、答えはあなたの心の中にあると答えるのも素敵。

 

2人は新しく発見した島へ行ってみることにする。するとアスティのドラゴンが捕えられてしまう。現れたのはエレットという人物。彼の話によると、どうやらこの島の人々は、ドラゴという人物にドラゴンを献上しているそうで、そのドラゴンをヒックたちに横取りされたと思い込んでいるらしい。要するにヒックたち以外のドラゴン・ライダーが、この島に来たということ。ヒックが必死に説明するも、エレットはドラゴの怒りを買ってしまったと憤って話にならない。仕方なく強行突破。

 

無事にバーク島に帰りつき、父親であるストイックに顛末を話すと、顔色を変えて島を封鎖すると言う。島の門という門を閉め、誰も出てはならぬし入れてはならぬと指令を出す。いったいどうしたことかと尋ねると、このドラゴというのは恐ろしい男であると言う。以前、ドラゴン対策について話し合うため、近隣のリーダーたちが集まった。その際ドラゴがある提案をするが、会議としてはそれを受け入れなかった、怒ったドラゴは突如としてドラゴンを操って襲いかかり、辺り一面を焼き払った。リーダーたちは命を落としたが、ストイックだけは辛くも逃げのびたのだった。あくまでもドラゴと話し合って解決すると主張するヒックに、ストイックは話し合いなど通用する相手ではないと言い、島を出ることを許さない。しかし、いい意味で頑固なヒックは隙をついて飛び出してしまう。アスティもこれに続く。

 

ヒックとアスティはエレットにドラゴの居場所を聞き出そうとするが、交渉は決裂。そこに、友人のドラゴン・ライダーたちが現れる。ヒックを心配したストイックが彼らと共に追って来たのだった。空中戦を繰り広げるドラゴン・ライダーたち。なんとラフはエレットに一目ぼれしてしまう。「私を捕まえて~」っていうシーンがスローになって笑える。やり過ぎではないギリギリのところ。そんな中、1人でドラゴを探しに向かうヒック。上手くできない自分に憤っていると、並行して飛ぶドラゴン・ライダーに気づく。落とされてしまうヒックとトゥース。落ちた先はドラゴンたちの島。現れたドラゴン・ライダーは、ヒックの顎の傷を見つけて驚愕する。この時のドラゴン・ライダーの動きが不思議(笑) マスクを取ると現れたのは中年女性。そして「ヒック?」と問いかけてくる。なんと、彼女は亡くなったと聞いていた母親だった! 前作で母親のことについて出てきたっけ? 見直してみよう。


ドラゴンの襲撃に悩まされていたバーグ島で、母は父ストイックとは違う考えを持っていた。ドラゴンと共存できないか? しかし、誰もその意見に耳を傾ける者はいなかった。ヒックがまだ赤ん坊の頃、ドラゴンたちが襲撃してきたある夜、一匹のドラゴンが眠るヒックの目の前に! 慌てて武器を手に駆けつけた母が見た光景は、ドラゴンが優しくヒックをあやす姿。その姿に理想を見た母の思いを察したのか、このドラゴンは彼女をこの地に連れて来たのだった。それ以来約20年バーク島には戻らず、この地をドラゴンにとっての理想郷に作り上げてきた。巨大なボス・ドラゴンが島を守り、ドラゴンたちが彼に従いながら自由に暮らす統制のとれた世界。それを脅かすドラゴのドラゴン狩り。母はエレットたちのような存在からドラゴンを奪うことで、ドラゴンたちを守っていたのだった。結果として、ヒックを捨てたことになるわけだけれど、ヒックは母を赦し素直に受け入れる。この辺りはもう少し葛藤しても良い気もするけれど、子供が見ることも考えるとあまり長尺なのは無理だろうし、このくらいアッサリでもいいのかも。ドラゴンに乗らなければ、簡単に帰れる距離でもなかったのかもしれないし。それにヒックとしても母と同じ考え方であり、今まさに自分もドラゴンと共存できる環境を作りつつあるわけなので、分かり合える部分はあったと思う。


そこへヒックを心配した父ストイックが現れる。いつもヒックの話を聞かずにどんどん自分の話を進めてしまうのが笑える。結果、ヒックから母のことを事前に聞くことなく対面することに。ヒックは父が母に怒りをぶつけてしまうのではと心配するけど、ストイックはとても紳士的に対応する。このあたりはちょっと子供に見せるのは刺激的か?と思わなくもないけど、R指定になっちゃうようなことにはならないから大丈夫(笑) またバーグ島に戻って欲しいという申し出を受ける母。3人は束の間家族になる。家族に戻ることに申し訳なさや、不安からか少し躊躇する母を、思い出の歌を歌い踊りに誘うストイックが素敵 なんだか、武骨なストイックらしくない素敵ぶりに、ちょっと戸惑っていると・・・

 

一方、アスティたちはエレットに案内させてドラゴの元にやって来ていた。そこには多くの海賊と、ドラゴンたちが集まっていた。当然、ドラゴは話し合いなどに応じるはずもなく、彼らは捕えられてしまう。危ないところをアスティのドラゴンに助けられたエレットの活躍で、何とか逃げ出したドラゴン・ライダーたちだったが、ドラゴは横取りされたドラゴンを奪い返すため、母の島へ向かってしまう。ここの攻防もラフがエレットになんとか近づこうとする場面などを加えて、ちょっとコミカルで軽快に描いているので、子供もドキドキしながら楽しんで見れると思う。

 

さて、親子水入らず(ゲップもいたので正確には水入らずじゃないけど)の楽しい時を過ごしていたヒックたち。なぜか入り江に向かうドラゴンたち。慌てて向かった入り江には、すでにドラゴの大軍が上陸していた。必死に抵抗するヒックたち。母はボス・ドラゴンを連れて戻って来る。するとドラゴは杖を振り回し、「あ"---! あ"---!! あ"---!!!」(←ホントにこんな感じ!字幕版も吹替版もこうだった)と叫ぶと、なんと海の中から巨大ドラゴンが! ドラゴはドラゴンたちを操ることが出来るらしい。巨大ドラゴンとボス・ドラゴンの一騎打ちとなるが、なんとボス・ドラゴンは負けてしまう。すると、新しいボスに従い始める島のドラゴンたち。トゥースも操られ始めてしまう。必死でドラゴを説得しようとするヒックだが、もちろん聞く耳を持たない。なんと、トゥースにヒックを攻撃するように命令してしまう。トゥースがヒックに火を吹こうとした瞬間、ヒックを庇って飛び出してきた人物が! ストイック! なんとストイックは命を落としてしまう。そんな~ あの束の間の幸せや、ヒックを助ける前に母を救ったり大活躍だったのは死亡フラグだったのね?。・゜・(ノД`)・゜・。 トゥースは正気にもどって、不思議そうにストイックを気遣うけれど、悲しみと怒りからヒックはトゥースを拒否してしまう。驚いたトゥースは再び操られ、ドラゴを背中に乗せて彼と共にバーク島に向かってしまう。ドラゴはドラゴンと共存しているバーク島を攻撃しようとしているのだった。

 

悲しみの中、母やアスティ、友人のドラゴン・ライダーたちに見守られ、父の遺体を船に乗せ葬儀を行うヒック。そして、彼は長になる決心をする。荒療治ではあるけれど、ヒックがいつかは長にならなきゃならないとすれば、父を越えなきゃならないわけで、こういう形でそれを飛ばして決意することになるというのは、悲しいことだけれど物語としてはありだし、ストイックもいつまでも偉大な長として伝説になれる。英語版ストイック役のジェラルド・バトラー好きな方には残念だけど 夕日バックにヒックが長になる決心をしたシーンは感動的。トゥースだけでなく、ドラゴン・ライダーたちもドラゴンを奪われてしまったのだけど、島にはまだ赤ちゃんドラゴンたちが残っていた。赤ちゃんだから誰の言うことも聞かないので、ボス・ドラゴンにも従わなかったのだった。赤ちゃんたちの自由な飛行をなんとかコントロールしつつバーク島へ向かう姿はコミカルでかわいい。赤ちゃんたちキャーキャーはしゃいでるし(笑) これも、ちゃんと伏線が張ってあったことを思い出す。

 

バーク島ではボス・ドラゴンを連れたドラゴが上陸し、島を攻撃していた。駆けつけたヒックたちの作戦はトゥースの奪還。奪った後どうするのか?と思うけど、ここに今作最大のテーマがある! ボス・ドラゴンの気をそらすよう言われるドラゴン・ライダーたち。彼らが取った方法が笑える。巨大で恐ろしいボス・ドラゴンの顔の前に打ち上げられる羊。ポヨ~ン。そして黒羊がドラゴンの顔に当たり、パチンコのようにトントントンとぶつかりながら落ちて来る。そして「10 points!」の声。10点獲得したらしい(笑) これは吹替版でも「10点~」て言ってたし、言い方もどちらも緊張感のない感じでイイ このシリーズが好きな理由の1つは、笑わせどころがやり過ぎじゃないところ。何度も引き合いに出して申し訳ないけど『アナと雪の女王』のアナが雪山をゴロゴロ転がって川に落ちちゃうシーンとか、やり過ぎで笑えなかったので まぁ、あくまで個人的な好みの問題。


ドラゴン・ライダーたちの協力によりトゥースと再会したヒック。しかし、まだトゥースはボスドラゴンの影響下。ヒックはトゥースに優しく語りかける。少しずつ呪縛が解けていく。ガンバレ、トゥース!と思っていると、もっとも感動的な場面がやってくる ヒックの言葉を理解して、呪縛が解けたトゥースは、ヒックを守るためなんとボスドラゴンに立ち向かう! 小さな体のトゥースが、自分の100倍くらい(←言い過ぎ)あるボス・ドラゴンに向かっていく姿は感動的。でもトゥースがボコボコにされるというような暴力的な場面はない。この作品の好きなところは、そういう描写があまりなくても、悪役の恐ろしさや悪さが伝わること。でも、根っからの悪というわけではなく、ドラゴもドラゴンに襲われて腕を失ったことから、彼らをコントロールする方向に進んでしまったという部分もきちんと描いている。その上で、ドラゴンと分かり合える、ドラゴンが人間を信頼して、人間のために闘ってくれる関係になれることを、ヒックとトゥースを通して描いていることが、子供にも分かりやすく伝わると思う。


トゥースの姿を見て覚醒し始めたドラゴンたちも加勢。ボス・ドラゴンは降参し撤退し始める。トゥースがボス・ドラゴンになったっていうことだよね これはナイトフューリーの秘めた力ということでもあるのかな? 火を吹く時にトゥースの体が青く光るのがカッコ良かった 無事、ボス・ドラゴンとドラゴを撃退したヒックとトゥース。新しい長とボス・ドラゴンは、バーク島とドラゴンたちを守ったのだった。もう感動して涙が止まらない。・゜・(ノД`)・゜・。 ヒックは額に印を受け、正式にバーク島の長となった。答えはここにあったでしょ?とヒックの胸を指さすアスティを抱き寄せてキスっていう終わりは、子供たちには刺激的過ぎるか? まぁ、ヒックは幼く見えるけど20歳だからね(笑)


既に3作目の製作が決定しているそうなので、次回はアスティと結婚してたりするのかな? 長としてのヒックの姿が見れることになるのでしょう。日本で公開されるのかは謎ですが(*`д´) イヤ、とにかく この作品が公開されないというか、この作品を知らない人がたくさんいるなんて残念過ぎる! 友情とは、愛情とは、責任とは、大人になるとはってことが、押しつけがましくなく、笑いを交えて描かれる。悪い人は出てくるけど"悪人"は出てこない。決して難しい話じゃなくて王道ストーリーだけど、それゆえ安心して子供たちに見せられる。何より、画が素晴らしい! 表情豊でよく研究されているけど、自分が苦手な大きすぎる表情や動きでないのが好き。ヒックのちょっとしたしぐさをネタにするとか、自分たちの作画に自信があるんだと思う。そして、その細かさが見どころでもある。


英語版キャストはかなり豪華。前作の時はあまり気にしてなかったけど、ヒック役はジェイ・バルチェルだったのね? 感受性豊かで、平和主義で一見ひ弱そうだけど、実は頑固で芯が強い青年ヒックにピッタリ。大人の男になる過程を好演していたと思う。ストイックがジェラルド・バトラーだし、母親がケイト・ブランシェット。ケイト声だけだと印象が違くてビックリ。もちろん、あのちょっと低めで深みのある声なんだけど、やっぱり役になり切っているからケイト・ブランシェットの顔は出てこない。スノット役でジョナ・ヒル、ラフ役でクリスティン・ウィグ、フィッシュ役でクリストファー・ミンツ=プラッセが声の出演。ドラゴ役ジャイモン・フンスーの低音が素敵 「あ"---! あ"---!! あ"---!!!」がちょっと笑えたけど(笑) そうそう、最終的にいい人になるエレット役はキット・ハリントン。「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウだよね? 吹替版も見たけど、声優さん達イメージどおりで、こちらもかなりいいです! 前述の「10点~」の感じとか、オリジナルの世界観を、そのまま表現していてさすがプロ 字幕版、吹替版どちらも好き。


前作では、ヒックとアスティを乗せて飛行するトゥースのシーンで、あまりの画の美しさと、その3人の喜びが伝わってきて気づいたら泣いてて、涙が止まらなかった。今作でも飛行シーンや美しい場面がたくさんある。なんといってもトゥースの健気さ、かわいさがたまらない! 猫の動きをもとにしているそうで、猫好きの琴線に触れまくり なんとか大画面で見れる機会がないものか・・・


個人的には前作の方が好きだったけど、今作も本当に好き! もう全方面にオススメ! ちょっと気になったなら、是非是非見ていただきたい

 

『ヒックとドラゴン2』Official site

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【art】「画鬼・暁斎 KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」

2015-07-26 17:07:59 | art

【art】「画鬼・暁斎 KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」

見てます寒い (@ 三菱一号館美術館 (MITSUBISHI ICHIGOKAN MUSEUM, TOKYO) in 千代田区, 東京都)

河鍋暁斎って名前は知ってたけど、意外に作品を知らなくて、なんとなくイメージとしては、曽我蕭白とかみたいなちょっとおどろおどろしい絵を描く人かなと思っていた。別の展覧会を見に行った際に貰ったチラシ(下の画像のポスターと同じ)の女性を描いた浮世絵が美しく、こんな絵も描く人なんだ?と興味を持った。しかも、鹿鳴館の設計で有名なジョサイア・コンドルが弟子入りしていたとは知らなった! 暁斎とコンドルの師弟関係を中心にした展覧会が、コンドル設計の建物を復元した三菱一号館美術館で開催中とのことで行ってきた

写真添付したのにまた行ってないし 写真撮れるスポットもあって楽しい♬



写真撮影スポット(今作の展示は後期)


前期と後期と展示替えがあって、お目当ての「大和美人図屏風」は前期(~8月2日)しか展示されないということで、前期に見に行ってくることに! 会社から直ぐなので20分ほど残業したけど、17:40頃には閲覧開始できた。そんなに混んでいないので、ゆったりと見れるけれど、人気作品の前では少し並んで待つことも。美術館ではストールの貸し出しもあるけど、とにかく寒い! 上着持って行って良かった


建築家ウィリアム・バージェスの影響により日本興味を持っていたジョサイア・コンドルは、明治10年に来日し明治14年竣工の上野博物館(現在の国立博物館の位置に建っていた)、明治16年竣工の鹿鳴館の設計を手掛けるかたわら、明治14年に河鍋暁斎に弟子入りし、狩野派の絵師として絵を描いた。明治16年には暁英の号を授かったそうで、この銘の入った作品が何点かあった。暁斎とコンドルは20歳以上の年齢差があったようで、暁斎はコンドルをコンテイル君と呼び、毎日のように会っていたらしい。コンドルはレッスン料を多めに支払うなど、暁斎のパトロン的役割も果たしていたとのこと。なるほど~


暁斎とコンドルの出会いとなったのは、おそらく明治14年に開催された、第二回内国勧業博覧会ではないかと言われているそう。この展覧会に暁斎は4点の作品を出品し、その中の1枚が最高賞である妙技二等賞牌を受賞している。それが「枯木寒鴉図」でこれが素晴らしい! 墨で描かれた黒々とした鴉の、どこか寂しげな姿と、あり得ない曲がり方の枯木。でも、その曲がり方が絶妙で、この余白の配置も素晴らしい。いったい鴉は何を見つめているのか?いろいろ空想が広がってしまう。この展覧会では出品作品に自分で値をつけることが可能だったそうで、暁斎はこの画に破格の百円をつけたのだそう。それはちょっとという声に、この画にはそれだけの値打ちがあると語ったそうで、その心意気に打たれた榮太樓の細田安兵衛が百円で購入したのだそう。ということで、今作は現在も榮太樓總本鋪蔵ということになっている。

 

 

「枯木寒鴉図」_河鍋暁斎


鹿鳴館の階段の一部が展示されていて感動! この階段を多くの人々が上り下りしていたのね! 猿マネだと揶揄されながらも日本の近代化のために頑張ったのね  ジョサイア・コンドルの「百舌図」が見たかったのだけど、残念ながらこれは後期展示。コンドルの作品としては、「上野博物館 立面(正面)」や「三菱一号館 立面図(南面)」などの設計図?の方がおもしろかったけれど、暁斎の「鯉魚遊泳図」の左上2匹を描いた「鯉之図」が良かった。離れて展示してあったけど、並べてあったら比較できておもしろかったかも? まぁ、尻尾の感じや存在感など、やはり暁斎の方が素晴らしいけれど(笑)



左:「鯉魚遊泳図」_河鍋暁斎 右:「鯉之図」_暁英(ジョサイア・コンドル)


ビックリしたのはカーテンで仕切られた春画コーナー。北斎など著名な絵師も描いていた春画。ギャラがよかったこともあったようだけれど、どうやらコミカルなものとして描いていたらしいとのこと。このコーナーはR18となっております(*´ェ`*)ポッ


その他、気になった作品も多かったけど、お目当て以外でうわー!となった作品は「暁斎楽画第九号 地獄太夫 がいこつの遊戯ヲゆめに見るの図」骸骨を正確にスケッチして描いたということで、その描写はスゴイのだけど、やっぱり地獄太夫の妖しい美しさと、まとった衣の赤の鮮やかさ! 血のような赤が印象的。これは大判錦絵で版画なのだけど、版画の特徴である彫りと摺りも計算しているのかな? 摺りについてはマンガ的な効果を生んでいる印象。


「暁斎楽画第九号 地獄太夫 がいこつの遊戯ヲゆめに見るの図」_河鍋暁斎


そして、本日の一枚「大和美人図屏風」結構大きなこの肉筆美人画は、コンドルのために描いた作品で、本人の目の前で制作したのだそう。その過程を著作に記しているとのこと。そうそう、実はコンドルは「Painting and Studies by Kawanabe Kyosai」などの著作を数冊発行しているらしい。この制作過程がどの著作に記載されたのか不明なのだけど、色摺木版にしたとのことなので、画像も載ったのか? イヤ、当時の印刷技術じゃカラー出版は無理か? この著作に"十七世紀大和美人図"と記載したそうで、確かに江戸前期の美人画の作風を思わせるとのこと。確かに! 地獄太夫など浮世絵も描いていた暁斎は、自分は狩野派の絵師であるということに誇りを持っていたようで、この作品も狩野派+土佐派の影響を感じるとのこと。なるほど! 


 

「大和美人図屏風」_河鍋暁斎


これホントに素晴らしかった! とにかく顔が美しくて、歌麿のかわいさや儚げな感じではなく、凛とした美しさ。この不思議な髪型は立兵庫なのかな? ということは遊女なのかな? 鮮やかな赤の着物の柄には笙や琵琶などが描かれていて興味深い。裾からのぞく裸足の足先が艶めかしい。素晴らしい!


復元だけどコンドル設計の三菱一号館美術館と、暁英ことジョサイア・コンドル




現在の建物は近年復元されたものだけど、ジョサイア・コンドルが設計した三菱一号館美術館は素敵な美術館。まだ新しいので重厚感はないけれど、白い壁に濃い茶の柱や扉などは当時の内装もそうだったのかな? レンガ造りで素敵な建物だったと思う。現在はビルに囲まれているけれど、当時はこういう建物が並んでいたのかしら? 当時の東京見てみたいな~ 面影があまり残っていないのが残念


家に帰ったら「ぶらぶら美術・博物館」で今展を紹介してた! 録画しておけばよかった 最後の数分しか見れなかったけれど、出演のおぎやはぎや山田五郎氏が、あまりに多才で手法も多岐に渡っているため評価されにくく、いわゆる器用貧乏だと評していたけど、確かにそうかも! 実際に見てみるとどれも素晴らしいのだけど、これが暁斎であるという突出した個性がないのかも? 不思議な画家。大好きな伊藤若冲は"奇想の画家"と呼ばれているけど、暁斎は"器用貧乏"だなぁ。自分としてはホメてるけど、それじゃあんまりか(o´ェ`o)ゞ でも、暁斎の作品を見る機会が持ててよかった! そういう意味では素晴らしい展覧会。


そうそう! とにかく冷房がきいてて寒い! ストールの貸し出しがあるけど、女性は足元も寒いと思うので、今の時期は薄手の靴下やレッグウォーマーなど持参した方がいいかも? 生足サンダルとかだと冷えてしまうかも

   

画鬼暁斎 明治幕末のスター絵師と弟子コンドル:2015年6月27日~9月6日 @三菱一号館美術館

鬼暁斎 明治幕末のスター絵師と弟子コンドル|三菱一号館美術館

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【drama】「ブロードチャーチ2 ~殺意の町~」

2015-07-26 00:34:27 | drama

「ブロードチャーチ2 ~殺意の町~」

録画しといた「ブロードチャーチ2」見てる! 今3話目。前回に引き続きオリヴィア・コールマンが出てるので、どうつなげるのかと思ったら、そういうことなのね?! そしてシャーロット・ランプリングはこうくるのか?! おもしろい!

 

 7月20日

ゲームに勝てば犯人を野放しにしてもいいということ? やっぱりこの人好きになれない(*`д´)

  

 

以前、同じくWOWOWで全8話一挙放送した「ブロードチャーチ ~殺意の町~」(感想はコチラ)の続編となる、「ブロードチャーチ2 ~殺意の町」が一挙放送された。2も全8話。英国ITV制作のサスペンスドラマで、前作は本国放送時に視聴率34%と驚異的な数字をたたき出したことで話題になった。少年の遺体が発見される衝撃のオープニングから、小さな町の狭い人間関係が複雑に入り組んでいることから、英国版「ツイン・ピークス」という声もある。個人的には、あそこまで妖しくはないので、そんなに似てるとも思わないけど、折しも「ツイン・ピークス」も続編が製作されることだし、話題になるのは相乗効果でいいのかも? そんなわけで一挙に見たので感想などを書いておく!

 

ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

事件が起きて、犯人が逮捕された後、どういう経緯を経て刑が確定しているのか、ハッキリと理解できているわけではないのだけど、まず罪状認否をして、犯人が罪を認めた後、検察側が求刑し、それに対して弁護側が弁護する裁判が行われ、最終的に刑が確定するという認識で合ってるのかな? というのも、今作は大きく2つの流れが同時進行で起きるのだけど、その1つが前作で逮捕された、ダニー・ラティマー殺人犯ジョー・ミラー(マシュー・グラヴェル)の裁判で、その裁判がいわゆるジョーの刑量についてではないから。ジョー・ミラーは無罪を主張したのだ!

 

これには傍聴席にいたラティマー一家だけでなく、ジョーの妻で刑事のエリー・ミラー(オリヴィア・コールマン)も驚愕させる。この後の裁判の過程でも、弁護側の戦略でジョー・ミラーは証言しないので、彼が何故無罪を主張したのか謎の部分が多いのだけど、おそらく彼としては故意で殺したわけではないので、自分に罪はないと思っているのだと思う。前作でエリーの夫、ダニーの親友トム・ミラーの父親として画面に登場していたジョーには、おかしな点はなかったけれど、教誨の意味でジョーを訪問していたポール・コーツ神父(アーサー・ダーヴィル)の話も、どこか上の空で聞いている様子や、(含む自称)敏腕弁護士のシャロン・ビショップ(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)が、彼の話自体を聞かないのは、おそらくジョーが有罪であることを分かっているからだろうし、彼に何かしらの欠陥があることを感じているからかも? もちろん、ジョーの言い訳を聞かない、証言させないことが戦略でもあるからでしょうけれど。後にエリーが反省していれば罪を認めるはずだと罵倒するシーンがあるけれど、例え過失であっても殺害してしまったことを悔いているならば、無罪などと言えるはずがないわけで、全く反省してなどいず、まるで他人事のように語るジョーは、サイコパスなのかも? そういえば元同僚が急にキレて暴力的になったことがあると証言していた。とにかく、ジョー・ミラーにはイライラさせられるし、彼の弁護団は超ムカツク作りになっている(笑)

 

もう1つの流れは、アレック・ハーディ警部(デヴィッド・テナント)が左遷されるきっかけとなってしまったサンドブルック事件。事件の証拠を紛失するという痛恨のミスにより、容疑者を釈放することになってしまったのだが、実はこれ同僚の刑事である妻のミスを庇うため、自分が失くしたことにしたというのが真相で、これは前作で語られていた。さらに今回、彼がブロードチャーチに来た本当の理由が明かされる。実は、容疑者の妻で重要証人のクレア・リプリー(イヴ・マイルズ)を、ブロードチャーチで保護していたのだった。そのために自分の昇進を奪ったのかと怒るエリー。それどころじゃないだろうと思うけれど、彼女を捜査に引き込むことで、ジョーの件から少しでも気持ちを反らしてあげようとしている部分もあるのかも? そして、エリーの能力を買っているのでしょう。しかし、このクレアがまたイライラさせるキャラで(笑)

 

本国ではどんな放送ぶりなのか分からないけど、WOWOWではCMなしで1話45分くらい。こちらも大好きなシリーズ「新米刑事モース ~オックスフォード事件簿~」はどうやらWOWOW放送はカットされているらしいのだけど、今作もカットされているのかは不明。45分×8話で約6時間あるので、いろいろ伏線を張り巡らしたり、ミスリードさせてみたり。まぁ、中にはちょっとやり過ぎというか、意味不明なまま放りっぱなしのエピソードがあったりするけど、だいたいは成功しているし、上手に前作とつながって収束しつつ、どうやら制作が決定しているシリーズ3につながりそうな感じで終わっているのは見事。

 

無知で恥ずかしいのだけど、ジョー・ミラーが無罪を主張すると、裁判になるのは分かるけど、なぜラティマー家に弁護士が必要になるの? あ、原告側になるから? というわけで、エリーの甥っ子で地元記者オリー・スティーヴンス(ジョナサン・ベイリー)の上司マギー・ラドクリフ(キャロリン・ピックルズ)が、ある人物の説得にかかる。地元在住の元敏腕弁護士ジョスリン・ナイト(シャーロット・ランプリング)。初めは断るけれど、一家が理不尽な目に遭っていることを知り、弁護を引き受ける。実は彼女は進行性の目の病気で、すでに視野が欠けており、事前に資料を誰かに読み上げてもらわないと、裁判中に急な資料を提出されても読むことが出来ない。そのため、弁護士を辞めていたのだけど、弁護を引き受ける気になった理由の1つには、ジョー・ミラーの弁護士がビショップだからというのもある。実は、ビショップはかつての部下で、現在服役中の息子がいる。この息子の事件については、激高したビショップが、ジョスリンをなじる際に語られる形なので、詳しくは分からないのだけど、要するに過失致死っぽい。息子に不利な部分もあったのでしょうが、アフリカ系であるということも関係ありか? 息子の弁護を頼んだのに、ジョスリンが拒否したためビショップは彼女を恨んでいる。つまり、法廷劇部分は2人の女弁護士の闘いの場でもあるということ。

 

ただ、このビショップとその部下の女弁護士アビー・トンプソン(フィービー・ウォラー=ブリッジ)のやり方はどうにも好きになれない。後にアビーは、ジョスリンの助手の男性から最低の人間だと言われるけど、同感! 彼女がオリーから色仕掛けで重要証言を引出てしまうのは、オリーも記者ならしっかりしろよ!で済むけれど、この人ジョー・ミラーの無実を信じているわけじゃないと思う。完全に勝ち負け。事件の報告書のアラを見つけたことから、勝てると判断しビショップに持ちかけるし、ビショップもそう思ったから引き受けた。ジョーの冤罪を晴らすというよりも、完全に自分たちの勝ちにこだわっていて、そのためには被害者の父であるマーク・ラティマー(アンドリュー・バカン)が犯人であるという印象操作も行う。ちょっとさ~ 裁判にそういう側面があることは分かるし、弁護士が必要なことも理解しているけど、"自分たち"が勝てば、冤罪で人を貶めてもいいの? 弁護士ってそもそも冤罪を防ぐための存在なんじゃないの? イヤ、もちろん番組としては、本当にジョーが犯人なのか? 実はマークが犯人ではないのか?と思わせたいのは分かっているけど、どう考えてもジョー・ミラーが犯人なのだもの!

 

ジョーが犯人だと決め手になったことの1つに、ダニーの携帯の発信記録が2人だけで、その1人が親友のトニー・ミラーで、もう1人がジョーだったこと。でも、エリーならばジョーの携帯を使うことは可能だったのではないか?と、いうことからジョー無罪説を展開していくわけだけど、たしかに可能性はあるし、エリーを犯人に仕立て上げようともしていたので、この主張は分かるけれど、たしかジョー・ミラーの靴と足跡が一致しなかった? その件はどうした? あと、現職刑事であるエリーを犯人に仕立てるのはどうかと思うし、これがダメだとトレーラーハウスに住む女性スーザン・ライトに、あの日目撃したのはジョーではなく、彼同様スキンヘッドの自分の息子ナイジェ・カーターであると証言させる。法廷では真実のみを述べる"ハズ"なので、嘘の証言を強要したわけではないし、確かに彼女と息子の間には確執があるけど、何故スーザンははこんな証言を? この証言により、ナイジェがマークの部下だったため、一気にマーク犯人説に流れていくのだけど、エリーやマークを犯人に仕立て上げればOK的な弁護側のやり方はどうも納得いかない。

 

一方、サンドブルック事件の関係者クレアがアレックたちを翻弄する。サンドブルック事件というのは、サンドブルックという町で12歳の少女ピッパが遺体で発見され、その従姉で子守の19歳のリサが行方不明になった事件。容疑者はリー・アシュワース(ジェームズ・ダーシー)で、重複するけどアレック(正確には同僚と浮気中だった彼の妻)が証拠品を紛失してしまったため、リーは不起訴処分となってしまったのだった。娘のために妻の失策を被り、娘とも離れてブロードチャーチにやって来たアレックは、そのトラウマで過呼吸になっている。でも今回シーズン3にそなえてか、ペースメーカーを入れたので、健康面は解決! 実はこのリーはクレアの夫。彼女に執着しており、彼から逃げるためにクレアはブロードチャーチに隠れることになった。しかし、クレアはリーが来ればセックスしちゃうしイライラ とはいえ、どうやら秘密があるっぽい?

 

もったいつけるのもなんなので、さっさと結論を書いてしまうと、被害者ピッパの両親は結婚式に出席するため、ピッパをリサに預けた。その際、リサはピッパを連れてリーの家に行ったらしい。どうやらストーキングされているらしく、リーがこれを撃退すると、リサとリーはいい雰囲気に。ピッパが隣の部屋にいるのにセックスし始めてしまう。するとそこへ怒鳴り込んできたのが、結婚式に出席しているはずのピッパの父親リッキー。彼は激昂しリサを殺してしまう。卑怯にもリッキーは、リーを脅し始める。リサの遺体にはリーの体液がついているのだから、通報するならお前がやったと言うというのだった。そこへ戻って来たのがクレア。この日妊娠したことをリーに話そうとしていたクレアには気の毒な話だけど、このクレアがまたスゴイ! 何故か、リッキーはスキットル(携帯用のお酒入れ)の中身をピッパに飲ませるように言う。しかし、リーはリッキーが以前中身はロプヒノール(睡眠薬)だと言っていたので、飲ませてはダメだと告げる。ピッパを落ち着かせようとするクレアだったが、ピッパがリーとリサがセックスしたのを知っていること、リーがリサを殺したと思っていることを知ってしまう。ピッパの口から秘密がもれてしまうのを恐れたクレアは、ロプヒノールを大量に飲ませ、リーに彼女の殺害を命じる。ピッパの遺体はリーが森に隠し、リサの遺体をリッキーに始末させるクレア。証拠のスキットルは秘密の場所に隠してある、自分たちを裏切ったら証拠として提出する。将来のことを考えないと言い放つ彼女はスゴイっす(笑)

 

アレックの妻が紛失したと思っていた証拠のペンダントは、実はクレアのもので、彼女が警官を色仕掛けして奪ったことが判明。クレアの方からアレックに渡してたけど、なんでだったんだっけ? アレックがだんだん真相に近づいてきてイライラしてたからだっけ? このペンダントをクレアが奪っていたということと、同じ床板材を2日連続で買ったレシートに不信感を持ったエリーのお手柄で、まずリーが落ちて、その証言テープをチラつかせてクレアが落ち、そしてリッキーを落としていく。事件当時のピッパは娘と同じ年だったことから、リッキーに同情し、事件を解決できず苦しんでいたアレックが、ノーコメントを繰り返すリッキーに怒りをぶつけるシーンは良かった! 吹替えだけど(笑) これ、ジョー・ミラーの無罪が確定したことに対する、エリーのやり場のない怒りや憤りを、サンドブルック事件の解決に向けろと、彼女に言うことにも呼応している。アレックはダニー事件の犯人逮捕に、サンドブルック事件の怒りをぶつけていたはずなのに、結果は無罪! バカで流されやすい12人の陪審員のせいだ的な発言にはちょっと同感(*`д´) 

 

さて、無罪放免となったジョー・ミラー。タクシーに乗り込むも、脇を歩くラティマー一家から目を背ける。ほらね! 本当に冤罪で無罪ならば、そんな卑屈な態度はとらないハズ! ということはやっぱりやましいところがあるわけで、結局コイツは一生卑屈に生きるのでしょう! 本人としては家に帰ることを希望しているけれど、そんなことはエリーが許すはずもなく、行くところがないからとコーツ神父を頼るけれど、神父としても自分の罪を償おうとしないジョーを赦すことは出来ない。そこで、一計を案じる。教会に現れたマークとナイジェ・カーターがジョーを取り押さえる。「信じてたのに!」と神父を罵倒するジョーを本気で殴りたくなったわ(*`д´) 3人がジョーを連れて来たのは、犯行現場。ここに入るのは嫌だというジョー。やましいところが無いならなら入れるのでは? まぁ無罪であって無実ではないけど。待っていたのはダニーの母親ベス・ラティマー(ジョディ・ウィテカー)とエリー。2人は思いのたけをジョーにぶちまける。この薄汚いクソ野郎!っていうのは、翻訳が上手いのだろうけど、ホントよくぞ言ってくれたエリー!と思った(笑) 

 

ラティマー家、ミラー家が下した判決は、ジョー・ミラーの追放。コーツ神父はタクシー、ボーンマスまでの切符、そしてボーンマスでの更生施設まで手配。その後は自力で生きろと言うけれど、ずいぶん手厚いね。まぁ、サイコパスならまた被害者が出る可能性もあるからね。でも、サイコパスだったら更生施設でも治らないのでは? まぁ、サイコパスとは言ってないけど(o´ェ`o)ゞ しかし、去り際にまだ「ここから追い出せると思っているのか?」って、ここで暮らせると思ってること自体ビックリするわ! 実の息子ですらお前サイドについていないというのに┐(´-д-`)┌

 

ラストは、ラティマー家をエリーたちが訪ね、以前のような関係を取り戻し、アレックがブロードチャーチを去るシーンで終了。まぁ、ジョーを罪に問えなかったのは悔し過ぎるけど、ラティマー一家とエリーたちが一区切りつけられたのは良かった。スッキリとはしないけど良い終わり方。前述したとおり、シーズン3の制作が決定しているそうなので、重要な証拠が見つかってジョーを上告するのかも? ジョスリンとビショップは再び一緒に仕事するみたいだし! そうそう、ジョスリンとマギー・ラドクリフは、お互いに告げぬまま密かに愛し合っていたのね! ちょっとビックリな展開。

 

WOWOWの海外ドラマは基本吹替えなので、今作も吹替え。演技過剰過ぎる方もいたけど、プロの声優さんたちなのでみな上手い! やっぱり有名俳優が吹替えするのは個人的にあまり好きじゃない。アレック・ハーディのデヴィッド・テナントの吹替えは森川智之氏で、リー・アシュワースのジェームズ・ダーシーは三上哲氏なので、実は「SHERLOCK」コンビでもある

 

というわけで、ツッコミどころがないわけではないけど、相変わらずスピード感があっておもしろかった! シーズン3早く見たい!!

 

再放送あり!

2015年8月24日 0:00~ #1~4 8月25日 1:00~ #5~8 @WOWOWプライム

ブロードチャーチ2 ~殺意の町~|ドラマ|WOWOWオンライン

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【Googleのロゴ】スペシャルオリンピック2015

2015-07-25 16:56:23 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!

 

 

 

2015年スペシャルオリンピックス夏季世界大会

 

2015年7月25日~8月2日まで、アメリカ合衆国ロスアンゼルスで開催される

スペシャルオリンピックス 2015

 

全く知らなくて恥ずかしいのだけど、知的障害のある方々のオリンピックなのだそう!

プレスルーム|スペシャルオリンピックス日本

 

検索画面のロゴはこんな感じ

 

 

 

ガンバレ! 選手のみなさん!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【動画】映画『クーキー』予告編

2015-07-23 23:56:33 | 【動画】cinema

【動画】映画『クーキー』予告編

[映画ニュース] マペットたちが製作費1000万のミニカーで森を爆走!「クーキー」映像公開

 

 

これ見たい! クーキーのデザインがカワイイ トークイベントつき試写会ハズレちゃったから自力で見るよ

 

マペットたちが製作費1000万のミニカーで森を爆走!「クーキー」映像公開 |映画.com

 

ということで予告編をドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

チェコ発の感動作が日本上陸!映画『クーキー』予告編

 

カワイイ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【備忘録】「古都浪漫こころ寺巡り:伊藤若冲ゆかりの寺 宝蔵時・相国寺・石峰寺」

2015-07-23 01:02:54 | tv

 【備忘録】「古都浪漫こころ寺巡り:伊藤若冲ゆかりの寺 宝蔵時・相国寺・石峰寺」


毎週楽しみにしている、古寺紹介番組。今回は大好きな伊藤若冲ゆかりの寺というとで、3か所の古寺を紹介! ゎくo(。・ω・。)oゎく 

 

まずは宝蔵寺から

宝蔵寺 若冲の菩提寺 1591年秀吉の命により移転。1.2mの地蔵菩薩は子宝に恵まれると言われ、子安地蔵として信仰されている。本尊は江戸時代に建立された阿弥陀如来。勢至菩薩と観音菩薩が脇侍。極楽浄土から来迎する姿。


 

怒り、貪り、愚痴=三毒 南無阿弥陀仏の念仏を唱えると、極楽浄土へ行ける。法然の教え。左:勢至菩薩→正しい道へ導く、右:観音菩薩→死者の魂を乗せ極楽へ運ぶ。錦小路の青物問屋に生まれた伊藤若冲は250年前阿弥陀如来を信仰した。宝蔵寺は伊藤家の菩提寺。

 

大好きな伊藤若冲(Wikipedia)のお墓が石峰寺にあることや、阿弥陀三尊図を相国寺に寄進したことは知っていたけど、宝蔵寺(伊藤若冲ゆかりの寺/京都裏寺、宝蔵寺)のことは全く知らなかった! 若冲というよりは、伊藤家の菩提寺なのね? 子安地蔵(子安地蔵(コヤスジゾウ)とは|コトバンク)と阿弥陀三尊(Wikipedia)については、宝蔵寺の説明であって、伊藤家とはあまり関係ないけど、一応リンク貼っておく。まぁ、信仰していたのだから関係ないことはないか(o´ェ`o)ゞ 

 

父、弟、母が眠る墓の枡屋源左衛門は若冲のこと。この頃から絵を習い始める。鶏図などを描くかたわら、髑髏図も描く。仏教を学び死を意識し、逆に日々を大切に生きようとしていたのではないか?

 

伊藤家の菩提寺なので、当然両親や弟のお墓もある。若冲自身の墓は石峰寺だよね? 枡屋源左衛門というのは若冲の生家である、青物問屋枡屋の主人の屋号。描くかたわらってtweetしてるけど、要するに宝蔵寺には鶏図と髑髏図があるということ。

 

「髑髏図」 

 

「竹に雄鶏図」 

 

続いて相国寺

臨済宗 相国寺 足利義満により創建。幕府が定めた京都五山の内第2位にランクされる寺。相国寺のだいぜん禅師(?)が才能を見出した。若冲という名前もこの禅師が、若冲を励ますため与えた言葉の中にあった。禅の修行をした者に与えられる居士の号も与える。

 

 

 

相国寺(臨済宗相国寺派)の画像を入れてみたけど、今回は若冲中心に構成されているため、相国寺自体の成り立ちなどはあまりない。相国寺に住んでいたとか、阿弥陀三尊図を寄進したのは知ってたけど、漠然とした理解だった。だいぜん禅師とtweetしちゃってるけど、正しくは大典禅師(Wikipedia)。"大盈若沖"というのが若冲に与えた言葉で、大いに充実しているものは、空っぽのように見えるという意味だそうで、世間的に評価されない若冲の作品についての大典禅師の思いがこもっているとのこと。分かる! 分かるよ大典禅師!!

 

相国寺じょうてんかく美術館←漢字出ない! ここに若冲が描いた作品が多く展示されている! 行きたい!! 相国寺に伝わる中国の絵を手本に、禅画を学んだ。釈迦三尊像が完成。中国の絵を手本に描いたが、はるかに凌駕する出来栄え。中国製の純度の高い絵の具を使用しているため、現在も劣化してない。

 

承天閣美術館が正解。中国や朝鮮の絵画を手本にしていたというのは知っていたけど、相国寺に伝わる作品だったのね? そりゃ相国寺に住み込んでしまうね(笑) 先日見た「若冲と蕪村展」(記事書けてない)でも、手本と共に展示されていたけど、やっぱり若冲の方が好きだった! この釈迦三尊図何かの展覧会で見たことがある気がするんだけど、気のせい? ┏(゜ェ゜) アレ?

 

若冲は青物問屋の主人で絵を売って生活する絵描きではないので、コストを気にする必要がないため、高価な中国製の生地や絵の具などを使い、作品も惜しげもなく寄進してしまう。庭に鶏を放し飼いにして模写したりして、自由気ままに生きたように思えるが、錦市場の危機には2年間筆を置き存続に奔走!

 

一つ上のtweetにも中国の純度の高い絵の具を使用しているとあるけど、若冲の作品がすべて状態がいいのは、そもそもの素材に良いものを使っているからということもあるのね なるほど!! 惜しげもなく寄進してしまうというのは、禅の教えに帰依しているからだと思うけれど、やっぱりこういう背景もあるのかも。物に執着しないというか・・・

 

錦市場の危機というのは、錦市場を閉鎖しようという動きがあった際に、既に隠居の身であった若冲が奔走し、これを阻止したというもの。絵道楽で雁金屋をつぶしてしまった尾形光琳もある意味豪快だけど、こういうキチンとした部分が、禅宗にハマって行く感じに表れているのかも?

 

ここから石峰寺

伯ぶん(?)←漢字書けない との出会いにより出家。自身の店、相国寺を天明の大火で焼いた若冲は、伏見の石峰寺に身を寄せた。萬福寺の流れをくむ禅寺。以前は大伽藍であったが、今では1/10程度に縮小。高着眼=何事においても着眼を高く持て。←三筆の1人の文字 

 

伯照浩についてはWikipediaなども見つからない この方どうやら中国から来たそうで、萬福寺(黄檗宗大本山萬福寺)の僧だったらしい。萬福寺は黄檗宗の大本山なのね? 若冲は伯照浩に大変な影響を受けたようで、なんと出家してしまっている。若冲って出家してたのね? そういえば、聞いたことがあるような気も・・・ 


石峰寺(石峰寺 - 京都伏見 萬福寺百丈山 五百羅漢)との関係については五百羅漢や、若冲のお墓があることで知ってた! TV見仏記でMJ(みうらじゅん氏)&SI(いとうせいこう氏)が訪ねた回のDVDも持ってる! tweetの三筆の1人っていうのは、高着眼お文字を山門の額に書いた人物のこと。名前を言ってたけどメモ取れず 調べてみたけど分からない(´・ω・`)

 

黄檗宗に帰依 鶏図に描かれた葉の水滴はにじみを使って表されている。当時にじみは失敗と見なされていた。高着眼によるもの?

 

これ画像貼りたかったけど見つからず 若冲は鶏図たくさん描いてるからね。今見るとにじみを失敗とは思わないし、むしろ水滴だと判断できるのだけど、当時は水墨画でにじみは失敗だったそうなので、これは奇想の画家の名に恥じない大胆さ。それが高着眼の教えによるものなのだとしたら、なるほどと納得! だから迷いがなかったのね!

 

石峰寺といえばの五百羅漢の中には若冲が彫ったものもあると言われているが、今ではどれかは分からない。訂正!伯ぶんではなく伯じゅん!←漢字は直ぐ出せない・・・

 

 

五百羅漢というものの当時は千体以上あったそうで、残念ながら現在は四百数十体になってしまっているらしい 千体もあるのじゃ当然一人じゃ彫れないわけで、これは若冲が下絵を描き、僧侶たちと共同で制作したのだそう。なので、当然若冲が彫った羅漢さんもいるのでしょうが、現在残っているかも謎ってことなのかな?

 

片膝をついてリラックスしている姿の石仏は、五百羅漢を造り終えて安堵している若冲の姿を表しているのではないかと言われている。伏見人形に似たポーズの人形あり。たしか、若冲伏見人形も描いているよね!

 

リラックスしている羅漢さんの画像を載せたかったのだけど見つからず 全体的にとってもかわいらしいお姿の羅漢さんたち。その中でもとってもゆったりした姿。番組で紹介された伏見人形は布袋様だったかな? 大黒様? あれ?(o゜ェ゜o) 若冲は伏見人形を描いていて、これとってもかわいくて好き

 

石峰寺で死去 土葬された 戒名は斗米庵若冲居士 斗米庵:絵を米一斗(15kg)と交換していたことから やっぱり若冲カッコイイ!! 

 

作品を米一斗に交換した後、さらに何かしていたって言ってた気がしたのだけどメモれず。若冲の人柄が分かる感じのことだったのだけど・・・ 15キロのお米と交換できるなら、いくらでも交換するよ若冲! 欲しいよ若冲の作品 と、煩悩丸出し(笑) 

 

今回は若冲に特化しているため、お寺自体の成り立ちなどはアッサリ目だったけど、こういう企画もおもしろい! 

 

古都浪漫こころ寺巡り:毎週水曜 22:00~@BSフジ

古都浪漫こころ寺巡り|BSフジ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【cinema】『Mr.タスク』

2015-07-22 00:50:22 | cinema

'15.07.19 『Mr.タスク』鑑賞@シネカリテ

 

自分はほぼノーマークだった今作。お友達のmigちゃんとランチ計画してたら、映画を見ようということになり、前日公開の今作を見ることになった。セイウチ人間の話ってムカデ人間みたいな話か?と、若干心配しつつ見に行ってきたー

 

 

 

ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

「人気ポッドキャスターのウォレスは、『キル・ビル』のマネをして誤って脚を切り落としてしまった少年を取材するため、L.Aからカナダへやって来た。しかし、少年は自殺してしまっておりガッカリ。急遽、別のおもしろネタを探すことになったウォレスは、たまたま入ったバーHのトイレで元船員の手書きの広告を見つける。おもしろい話が聞けそうだと連絡を取るが・・・」という話。おもしろかった。爆笑!ヾ(≧∀≦ )ブハハッ!!って感じでもないし、怖い!ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブルって感じでもないけど、うーんとか、クスッとか、えーとか思いつつ見ていると、最後に意外にもホロリとしてしまう。そしてバカ映画。自分の中のカテゴリーとしては、おバカ映画ではないけれど、狙いとしてはおバカ方向なのかも? 上手く言えないけど、自分の中では"おバカ映画"はホメ言葉ではないので・・・ あくまでも個人的な基準。っていうか、使い分け?

 

『チェイシング・エイミー』、『ドグマ』のケヴィン・スミスが監督・脚本・編集を担当。監督作品を見るのは初めて。自身の作品だけでなく『ダイ・ハード4.0』にも出演したりと役者でもあるのだそう。出演作も見てなかった そもそもは、ケヴィン・スミスがスコット・モイヤーと共同運営している「SModcast」にある情報が寄せられたことから始まった企画。自分は以前セイウチに命を助けられたことがある、セイウチの皮で着ぐるみを作ったので、宿泊料の代わりにこれを被り自分にエサを与えさせて欲しいという広告が、イギリスのネット上の掲示板に載せられたというのだった。後に、これは情報提供者のクリス・パーキンソンによる自作自演であると、本人が申告するのだけど、とにかく広告を見た瞬間から、ケヴィン・スミスとスコット・モイヤーの間でどんどんストーリーが膨らんでいったそうなので、クリス・パーキンソンのこの発想が今作を生み出すきっかけになったことは間違いない。話は膨らんだものの、受け入れられるか自信がなかったケヴィン・スミスは、Twitterで映画化を望むなら#WalrusYesをつけてtweetして欲しいとつぶやいたところ、翌日には数千件のtweetが見つかり映画化を決意したのだそう。毎度のWikipediaはなかったし、公式サイトにも記載がなかったように思うけど、Rotten Tomatoesでは85%以上の評価を得ていたような・・・あれ?(o゜ェ゜o) 

 

ウォレスと友人のテディがやっているのはPodcast。自分の中でのPodcastってラジオ番組のまとめ的なものという印象だったのだけど、ラジオ番組自体がPodcastっていうこと? 2人が収録しているのは完全にラジオブースのような場所。どうやら、素人投稿のおもしろ動画を紹介しては笑いものにしている感じ? 取り上げたのは日本刀を振り回し『キル・ビル』のマネをする少年。なんと少年は誤って自分の右脚を切り落としてしまう。日本刀は確かに切れ味鋭いけど、さすがに骨は切れないよね?(笑) 確か骨は折るのだって聞いたことがあるような・・・ まぁ、それはいいけど(o´ェ`o)ゞ 映画の中では本物の動画ということになっているけど、本当だとしたら笑いごとではないよね? でも、大笑いしながら紹介する2人。鼻も鳴っちゃってる┐(´∀`)┌ヤレヤレ どちらもいい人とは言い切れないけど、ウォレスをより嫌な人に見せる演出。上手く言えないけど、例えば動画の選択や、それを笑ったりを2人でしていたとしても、見ている側にはウォレスが主でテディが従に見えるっていうか・・・ そういうことって、日常でもある。ウォレスがリーダーっていう印象だからかな? イヤ、ウォレスの方が過剰だからかな? うーん、上手く言えないな・・・

 

後に出てくるウォレスと恋人アニーの会話によれば、ウォレスは以前は平凡なサラリーマンで、優しくておとなしい性格だったらしい。何故、彼が過激なポッドキャスターになったのかは、一応示唆されてはいるものの、ハッキリとは語られない。負け犬になるのが嫌だったとかそんなところかな?  なので、ちょっと虚勢を張ってしまうのだと思う。こんな過激なポッドキャストを発信しちゃう俺はダメじゃない!みたいな? テディは太っているけど、後にアニーと浮気してるし、特別悲観してはいないようなので、ことさらスゴイ俺アピールする必要はないから、人を笑ったりちゃかしたりしているけど、自然でやり過ぎていないのかも? 多分、テディがカナダに取材に行ったなら、あんなことにはならなかったかもしれない。

 

キル・ビル少年を取材しようとカナダまで出かけて行くと、少年は自殺してしまっていた。どうやら少年の方からオファーしてきたようだけど、何故自殺してしまったのかは謎。必要以上に大声で泣く母親など、ちょっとコミカルに描いている。ホラーコメディというわけでないと思うけれど、分かりやすいものから、ブラックなものまでコメディ要素はかなり入っている。ウォレスが新しいネタを探していると、たまたま入ったバーH(この名前も何かありそう?)のトイレの壁に貼られたチラシ中に、便箋にビッシリと書かれた手書きの文章を発見。気になって読んでみると、自分は元船員でおもしろい体験話が出来るという内容。何故ウォレスがこの広告に惹かれたのかは謎だけど、彼はこの広告主と連絡を取り、そこから車で2時間ほどかかる場所まで行くことにする。スマホのGPS機能ってホント便利。

 

指定された場所は、海外にありがちな屋敷や敷地の名前が装飾になっている門がある邸宅。この名前も何かを示唆してたかもしれないけど、覚えていないので分からない 重厚な部屋には鎧などが置かれている。趣味がいいのか悪いのか微妙なところだけど、悪くはないと思う。電動車椅子に座った老人が、ウォレスをセイウチ人間にしてしまうことは、見ている側は分かっているので、彼がいつどういう行動に出るのかドキドキ。ウォレスが動くたび車椅子の向きを変えるので、そのたびドキッとするけど特に何もない(笑) ウォレスは老人が入れてくれた紅茶がおいしいとガブガブと飲んでしまう。茶葉をウィスキーにつけておくのが秘訣だと言っていたけど、見ている側としては紅茶に睡眠薬が仕込まれているのは分かっているわけで、おいしかった理由が本当なのかは謎。本当にその方法で美味しいならやってみたい

 

ハワード・ハウと名乗るこの老人が語ったおもしろ話は2つ。1つ目はヘミングウェイとのエピソード。ノルマンディー上陸作戦に向かう船に調理場担当として乗っていたハウ青年は、作戦への参加許可が下りずイライラしていたヘミングウェイと話す機会があった。ヘミングウェイのある有名なセリフは実はハウ老人に対して発せられた言葉だというのだ。この話なかなかイイ話だったのだけど、ハウ老人のモデルになった人(セイウチ人間の件は別として)がいたのか、セリフ自体も作られたものなのかは謎。名言集的なもので調べようにも、セリフを忘れてしまったので無理 次に語られた体験が、ハウ老人を暴挙に駆り立てたきっかけ。ハウ青年が乗ってい船が氷山に激突し沈没、辛うじて助かった彼はセイウチに助けられたというのだった。このセイウチがMr.タスク。要するに彼はこのセイウチにもう一度会いたいと思っているのだけど、何故セイウチ人間を作ってまでセイウチに会いたかったのかは後に語られる。ハウ老人が子供の頃施設で虐待にあっていたって話は、この時点で語られていたっけ? いずれにしても、その体験が人格形成に影響を与えてしまったことは間違いない

 

さて、まんまと紅茶に仕込まれた眠り薬で眠ってしまうウォレス。目が覚めると広い部屋で車椅子に座らされている。なんと左脚が切断されてしまっている!ガ━━━((゜Д゜;))━━━ン 毒グモに噛まれてたので、医者が適切な処置として切断したと言うけど、縫合跡も酷いし患部むき出しってあり得ない(笑) しかも、脚を切断するなんて結構大変な手術なのに入院もせずに車椅子に座らせて放置なんてないよね? パニックになりつつも電話を掛けさせてくれというウォレスだけど、安静にしてなきゃいけないから医者がスマホを壊してしまったと言われてしまう。イヤ、手術直後の患者を車椅子に座らせておいて安静もなにも(笑) しかも、ハウ老人は何か牙状のものを磨いている・・・ これは? 再び眠気に襲われて意識を失ってしまうウォレス。もちろん、左脚切断だけで済むはずもない・・・

 

再び目覚めると何故か食卓。お金持ちの食卓でよくある長いテーブルに主人と向かい合わせで座るアレ。食事は出されているけれど、手が動かなくて食べられないと言うウォレス。厚手のカーディガンを着せられていて見えないので、既に腕も切断されてしまったのか?と思うけれど、そうではないらしい。言い争いになり車椅子に座っていたはずのハウ老人が立ち上がり、素早く歩いてきて平手打ちされてしまう。やだ偽装車椅子だったのね  三たび気を失ってしまうウォレス。

 

目覚めると元の居間。変な着信音で電話がかかってくる。恋人アリーからの電話だったが間に合わない。折り返しかけるも今度はアリーが気づかない。留守電にカナダのある都市から2時間の場所にいること、バーHで広告を見たこと、ハワード・ハウという人物に捕えられているとのメッセージを残す。泣きながらではあるものの、かなり的確なメッセージ。次にテディに電話を掛けると、なんとアリーの洗面所でウォレスと同じ変な着信音が鳴る。直前にアリーがカメラ目線で鳴きながらウォレスが不実であること、カメラの主になぐさめて欲しいと訴えている映像が入っていたけど、この相手がテディだったのね? テディがアリーの姿を録画していたってことではないと思うけれど、他人の個人的な感情ですら、動画の対象としてしか見られないというか、冷めた目線でしか見られないっていうことを揶揄しているのかな? ちょっと話が反れてしまったけれど、要するにウォレスは2人に直接コンタクト出来なかったけれど、メッセージは残せたので希望はつながった。でも、見ている側としてはセイウチ人間になってもらわないと困る(笑) テディへのメッセージの途中でハウ老人に襲われ、意識を失ってしまう。いよいよか

 

次のシーン。手術台に乗せらたウォレス。既に両脚と両腕は切断されており、残された腕の部分は体に縫いつけられている。嬉々として縫合作業を進めるハウ老人。老人が紳士的な雰囲気だけに怖い 『ムカデ人間』(感想はコチラ)も紳士的だったけど、一見きちんとしている人の狂気って怖い。しかし、この縫い目は・・・ 『ムカデ人間』では、その粗い縫い目が悲劇へ繋がってしまうけれど、今作では特に縫い目の粗さは関係なし。←どうでもいいけど(笑)

 

ハウ老人の手術が進む頃、浮気中のアリーとテディにも朝がやって来る。留守電のメッセージに気づいた2人は慌ててカナダへ飛ぶ。警察に連絡しながら、ウォレスが最初に訪ねた街へ向かうも、イタズラ電話だと思われて切られてしまう。でも、2人は真剣。カメラロール内のウォレスの写真を見せつつ、レンタカー店やバーHなどで目撃情報を探す。警察にも行くけど、信じてもらえない様子。留守電メッセージを聞かせて、やっと半信半疑っていう程度。そこで刑事が思い出したのがある探偵。どうやら、似たような状況で行方不明になった人物を探していたそうで、連絡先を教えてもらう。

 

早速連絡を取ってみると、現れたのは頬も赤い酔いどれ探偵。より目になっちゃってるのは酔っているからなのか? バーガーショップで3人前くらい注文をして、何故かバーガーをぺったんこにつぶして食べる。このバーガーにこだわりがあるようだけど名前を失念←スライダーであることが判明 この探偵がギー・ラポワンテで、フランス語なまりの英語を話す。この役を演じているのがジョニー・デップ。ノンクレジットで出演しているというのはmig情報で知っていたけど、思いのほか重要な役でビックリ。ギー・ラポワンテは、有名なホッケー選手が行方不明になった事件を追っているらしい。彼によると人には自分でも気づかないクセや習慣があるそうで、長距離ドライブに際してウォレスがしそうなことは何か? そういえば、コンビニの変な飲み物が好きだった! ということで、雑貨店(?)に行ってみる。まんまとセイウチヒゲのウォレスの目撃情報を入手。言い忘れていたけど、ウォレスはヒゲを生やしている。そして、こちらも言い忘れていたけど、この時応対した女子店員の1人がリリー・ローズ・メロディ・デップで、ジョニー・デップの娘ちゃん。演技は下手だけどカワイイ 基本はバネッサ・パラディだけど、ジョニデに似ているところもある。ウォレスがこの店でメモを取っていたという情報を得て、そのメモと鉛筆を借りる。鉛筆でメモをこすると、直前に書かれた文字が浮き出してくるというアレ。まぁ、ありがちな手ではあるけど、今作としては『ビッグ・リボウスキ』のパロディであり、リリー・ローズたちが「スゴイ!」と感心すると、ジョニデが「『ビッグ・リボウスキ』だ」というシーンも(笑)

 

浮き出してきた文字は、ハウ老人の宅の名前。手がかりを得た3人はハウ老人宅を目指す。道中ギー・ラポワンテがこれまでの捜査状況を語る。ギー・ラポワンテは元刑事で、行方不明となったホッケー選手の捜査をしていた。彼の遺体は両脚と両腕を切断されており、両腕は体に縫い付けられていた、さらに口の中に穴が開いていた。自分はその穴に何かを取り付けたのではないかと思っている。おそらく犯人に会っている、そして多分その時ホッケー選手は家の中にいたのだと思う。ここで回想シーンが入るのだけど、その時の家はもっとカントリー調だった。ハウ老人は引越ししたのか? どこでそんなお金を?とかツッコミたくなるけど、それはOK。この辺りはジョニー・デップの演技を楽しむところ。それを聞 いているテディ役のハーレー・ジョエル・オスメントも、特別笑える演技はしてないけど、なんとなくおかしい(笑) そして、要するにホッケー選手を救えなかったことが、ギー・ラポワンテが警察を辞めて探偵となり、ハウ老人を追っている理由であるということ。

 

シーン切り替わってハウ邸。とんでもない光景が映し出される! 室内に設けられたセイウチ用のプール。動物園によくあるプールと、陸が併設されているアレ。そこでギャーギャーと声にならない叫び声を上げているのはセイウチ人間にされてしまったウォレス。このセイウチの姿に驚愕((( ;゜Д゜)))フ イヤ、セイウチ人間にされてしまうのは分かって見ているわけだから、一応想像はしていたけど、てっきりセイウチ一頭分の皮を剥いで、それを被らされているのかな?と思っていた。ところがセイウチの皮をつぎはぎにしてあって、その皮と完全に一体化していた! そしてタスク=牙も取り付けられていた。 タスクって牙っていう意味なのね。あと、セイウチってWalrusでウォルラスだけど、ウォレスとかかっているのかと思ったけど、ウォレスはWallaceだか違うか・・・(´・ω・`)ショボン ウォレスと一緒に泳いでご満悦のハウ老人。よかったねとは言い切れないウォレス驚愕の姿。この造形は「ウォーキング・デッド」の特殊効果を担当したKNB Efx Group代表グレッグ・ニコテロと共に働いていたという、ロバート・カーツマンが担当。彼にレザーフェイス・セイウチをとリクエストしたのだそう。レザーフェイスって『悪魔のいけにえ』に出てくる殺人鬼だよね? 映画見てないので、よく分からないけど、ビックリな姿であったことは間違いない(笑) しかも、この牙ってウォレスの脚の骨でできてるんだよね? 削ってたもんね? 何その情熱

 

なんとかハウ邸にたどり着いたテディたち。庭を探っていると屋敷の中からウォレスの悲鳴が聞こえてくる。ギー・ラポワンテが貸してくれた銃を手に屋敷の中に突入して行く2人。声のする方向へ進むも、屋敷は広くてなかなか見つからない。階段の上から下を覗き込むカットって、何かの映画のオマージュだったりするのかな? まぁ、よくあるカットではあるけど、この映画オマージュとかパロディとか多そうな気がする。

 

一方、セイウチ人間ウォレスのもとには、セイウチの皮を被ったハウ老人が現れ、なんとウォレスに襲いかかる。反撃しろ! 向かってこい!的な言葉を発しつつ、ウォレスを水に沈めたりするハウ老人。泳ぎを教えたり、生の魚を食べさせたり、やり方はどうかと思うけど、ハウ老人なりにかわいがっていたのに、これは一体?と思っていると、彼の口から意外な言葉が・・・ 遭難した際、体を温めて自分を救ってくれたMr.タスク、その恩人(?)の肉を食べて彼は生き延びたのだった。そのことを生涯悔いていたハウ老人は、Mr.タスクを作り上げ復讐を遂げて欲しいと思っていたのだった。うーん。まぁ、ハウ老人としては、彼なりに筋が通った理由があってセイウチ人間を造ったってことは分かった。ちょっと切なくもある。でも、やっぱりどうかしてるよね(笑) 最初は戸惑っていたウォレスだけど、アニーとテディの声を聞き、助けが来たことを悟ると、牙=タスクでハウ老人の胸を突く。

 

場面変わって、ある施設をアニーとテディが訪ねてくる。希少動物保護施設だったかな? 建物のバルコニーから外を見ると、プールと小屋のある檻が見える。「ウォレス、姿を見せて!」と呼びかけるも現れない。生の魚を投げ入れると、ウォレスが現れむさぼり始める。その姿を切なさとともに、嫌なものを見てしまったというような、なんとも言えない表情で見つめるアニーとテディ。2人を見上げて悲痛な鳴き声を上げるウォレス。ハウ老人に舌を抜かれてしまったため、話せないのだけど、話すことが出来たらなんと言ったのだろう? 殺してくれかな? でも魚食べちゃってるし つぎはぎだらけのセイウチの皮と、ウォレスの体がどういう縫合具合なのか分からないけど、元の姿に戻すことはできなかったってことだよね。そもそも、セイウチ化が可能のなのか、セイウチ化してしまった後、例え両手両足のない姿でも、人間の姿に戻すことが可能なのかは不明だけど、映画としてはウォレスが元に戻れない終わりのほうが絶望的でおもしろい。人を見世物にしていた彼が、見世物になるという皮肉でもあるだろうし・・・

 

キャストは皆よかった。とんでもない話を受け止める恋人アリーのジェネシス・ロドリゲスは、この脚本を読んで即答で出演を決めたそうなので、ご自身もどうかしているのかも(笑) ホメてます! セクシーで優しいけど、寂しさから浮気してしまう部分もあり、でも最後は誰よりも強いアリーを好演していた。『俺たちサボテン・アミーゴ』(感想はコチラ)に出てたのね テディ役ハーレー・ジョエル・オスメントは、劇太りが話題だけど、天才子役と言われた演技力は健在。普通の人を適度なさじ加減で演じていた。こんな言い方はなんだけど、やせても特別イケメンになるとも思えないので、逆にこのデブキャラの方が役があるかも?と思ってみたり(笑) ノンクレジットで出演のラポワンテ役ジョニー・デップはメイク顔ではあるけど、白塗りではないので一安心 酔いどれ探偵を不思議演技で演じていたけど、やり過ぎていなくて良かった! ここ最近見た出演作(直近の『チャーリー・モルデカイ』は未見)の中では一番良かったと思う。ジョニデのラポワンテのおかげで、ちょっとまろやかになった気がする。


ジャスティン・ロングは何故この役を受けたのか?(笑) どうやら、このキャラの元ネタはケヴィン・スミスの同僚で、もっとエロキャラらしいけれど、その部分で自分では合わないのでは?と意見したそうで、打ち合わせを重ねてデジタル時代のいじめっ子というキャラになったのだそう。まぁ、合っているような気はする。最後はとんでもない姿になってしまうけれど、ウォレスの目に後悔が見えて素晴らしい。ハウ老人役のマイケル・パークスが素晴らしい。全体的に静かな狂気。紳士然とした佇まいの中に、セイウチ人間を造るという、どうかしている感じを出さなければならない。それはヒシヒシと感じられた。『キル・ビル』や『ジャンゴ 繋がれざる者』など、クエンティン・タランティーノ作品常連だそうだけれど、全く覚えていない この役良かったって言われるのがどうなのか?って気もするけど、やっぱり良かった。こういう作品こそ俳優の演技がダメだと目も当てられなくなってしまうので、そういう面でとても良かった


見る人を選ぶってこともないけど、万人受けする映画ではないので、好みがハッキリ分かれるとは思う。ただまぁ、セイウチ人間を造る映画を見ようと思っているからには、ある程度の覚悟はしているはずだよね?(笑) なので、あえてオススメもしませんが、個人的にはおもしろかった。ただまぁ、年末BEST 10には入らないけど(o´ェ`o)ゞ 

  

『Mr.タスク』Official site 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【備忘録】「古都浪漫こころ寺巡り:醍醐寺」

2015-07-16 01:05:04 | tv

【備忘録】「古都浪漫こころ寺巡り:醍醐寺」

醍醐寺 聖宝は天智天皇の子孫 修験道を学び、大峯山などで山にこもり修行 笠取山で横尾明神と出会う 「醍醐味なるかな」水に心を寄せる 醍醐水は今も湧き出している



醍醐寺(世界遺産 京都 醍醐寺)の開祖 理源大師聖宝(Wikipedia)が、笠取山で出会った横尾明神が、この地の水をホメて「醍醐味なるかな」と言ったことに心打たれた。また、横尾明神はこの地を聖宝に譲り、守っていくと告げる。聖宝は小堂宇を建立し、准胝観音(Wikipedia)、如意輪観音(Wikipedia)を祀ったことが、醍醐寺の始まり。また、この時の水が醍醐水と呼ばれ、今も上醍醐で湧き出している。聖宝は天智天皇(Wikipedia)の6世孫にあたるとのことで、俗名は恒蔭王とのことなので、宮様だったのね? 

 

修験道と真言密教を学んだ聖宝は、この地を聖地とした 如意輪堂はかけづくり←漢字出ない 如意輪観音が岩に降り立ったことから、この場所に如意輪堂を建てた 6本の腕で人々を救う 如意輪観世音大好き



聖宝は空海(Wikipedia)の直弟子の弟子とのことで、そもそもは真言密教を学んだ人らしいけれど、修験道をよみがえらせた人としても知られているのだそう。そもそも、笠取山に入ったのも、修験道の修行としてだったらしい。前述の如意輪観音様を祀っているのが如意輪堂で、これは長谷寺(記事はコチラ)でも出て来た懸け造り(懸け造り・懸造り(かけづくり)とは|コトバンク)。


この如意輪様素晴らしい!! 見たい!! 


907年に醍醐天皇が寺建立を依頼 薬師如来を祀る ←国宝 醍醐天皇は人々の病を救いたいと、薬師如来を祀った 五大堂には五大明王を祀る 大日如来が変化した姿 

 

最初はiPhoneでtweetしてたので、漢字変換や入力が思うように出来なくて、全然メモが間に合わない 何が言いたくてメモしてたのかもうよく分からないよ・・・ 醍醐天皇の依頼はもっと違う言い方をしていたのだけど、多分意味的には合っていると思われる。五大明王(Wikipedia)もちゃんと見れなかった


実修実証の心は、寺が開かれてから50年後、下醍醐で引き継がれることになる。醍醐天皇は下醍醐にお堂を建てる。世継ぎを望む→村上天皇、朱雀天皇 2人が伽藍を整えた 


実修実証というのは聖宝が遺した言葉で、修行で習得した知識を残すというような意味だと言っていたような? あれ?(o゜ェ゜o) 醍醐寺は上醍醐と下醍醐のそれぞれの伽藍から構成されているそうで、聖宝が醍醐天皇の庇護のもと、整えたのが上醍醐。醍醐天皇が醍醐寺に力を注いだのは、世継ぎ誕生を望んだからで、結果、村上天皇(Wikipedia)と朱雀天皇(Wikipedia)が誕生することになる。そして、2人が父の意志を継ぎ下醍醐を整えることになる。

 

五重塔はそもそも仏舎利=釈迦の遺骨を祀る建物。2人の天皇は父醍醐天皇を祀るために建てた。胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅=両界曼荼羅が描かれている。それぞれの役目がある。


 

このtweetも分かりにくいのだけど、要するに村上、朱雀両天皇は五重塔を本来の目的とは違い、父帝を祀るために建てたということ。仏舎利(Wikipedia)というのはお釈迦様の遺骨。五重塔内には両界曼荼羅(Wikipedia)が描かれている。このどちらにも役割があるというのは、胎蔵界曼荼羅=現実世界、金剛界曼荼羅=精神世界のそれぞれに役割があるということ。


正面の板に描かれた空海の姿は、日本で一番古い空海の姿。上醍醐にも下醍醐にも清瀧を祀るお堂が建てられた。空海を守る。 


清瀧宮本殿_上醍醐


清瀧宮本殿_下醍醐

 

木の文化=堂塔や仏像 如意輪観音は脚を下にたらした形、平安時代の特徴を残す。←この如意輪見たい!! 大日如来も見たい!! 紙の文化=書物 代々の座主や僧侶が残した日記など 


このtweetの言いたいことは、要するに醍醐寺には"木の文化"と"紙の文化"があるということ(笑) 座主(Wikipedia)っていうのは天台宗の代表となっているけど、醍醐寺は真言密教と修験道のお寺なのではないのか? 


脚を下にたらした如意輪様素敵だった。如意輪観音の少し首を傾けて、頬杖をついているような姿が優美で、妖艶で好きなのだけど、脚を垂らしていることによって、よりリラックスされている気がして、見ている側も力が抜けていく感じ。見たい!

 

室町時代に悲運。応仁の乱で戦火に包まれ、多くのお堂を失う。傾きかけた五重塔だけが残った。豊臣秀吉が訪れる。上醍醐に登る途中、槍山という開けた土地を通る。花の醍醐と呼ばれた場所。この場所で"醍醐の花見"を行う準備1ヶ月、700本の桜を移植、茶屋を設け1,300人が訪れた。


応仁の乱(Wikipedia)で京都はほぼ焼けてしまったそうなのだけど、醍醐寺も被害にあっていたのね 五重塔しか残っていなかった光景を見て、豊臣秀吉(Wikipedia)も感じるものがあったのかもしれない。"醍醐の花見"(Wikipedia)は有名だよね! でも全然思い当ってなかった(笑) そういえば、岩佐又兵衛(Wikipedia)の洛中洛外図屏風の映像展示を見た時(記事はコチラ)に醍醐の花見の説明がなかったっけ? あれ?(o゜ェ゜o) この記事の右隻の画像の右下に描かれてるのが醍醐寺だった気がする・・・ 違ったか?

 

花見だけでなく、醍醐寺の復興にも尽力。下醍醐のお堂は和歌山の万願寺から移築。本尊の薬師如来も移されたもの。80代座主義演が秀吉の遺志を継ぐ。 国宝表書院 下段、中段、上段 

 

中段と上段の障壁画は長谷川等伯の一派の手によるもの。三宝院回遊式庭園は秀吉の設計。秀吉亡き後、義演が整えた。秀吉は結構庭を設計しているのね・・・ 回遊式庭園は本来巡りながら楽しむものだが、書院から見渡す。立体曼荼羅になっている。


豊臣秀吉って何となくあまり好きじゃないんだけど、お寺の復興に尽力したり、観音菩薩を信仰したりと、ちょっと違う一面が見えてきた。清水寺(記事はコチラ)の袖手水鉢も秀吉の寄進だったし、どこかのお寺の庭も設計していたような・・・ 回遊式庭園(Wikipedia)って巡りながら楽しむものなのね? しかも"回遊式庭園"っていうのは日本庭園にのみ使うらしい。なるほどφ(・ェ・o)メモメモ この立体曼荼羅になっているということの説明の中に、石(?)を薬師如来三尊に見立てていると言っていたのだけど、メモするので手いっぱいで、画像も見てないしうろ覚えだし本末転倒

 

観音堂 准てい観音菩薩←漢字出ない! 聖宝が最初に祀った仏像。安産の仏様。目に見えない命。山の上に修行の場=上醍醐、山の下に教えを広める場=下醍醐を作った。それが醍醐寺。



前述したとおり准胝観音は聖宝が最初に祀った2体の仏像。この方秘仏なのかな? 毎年5月18日を中日とした一週間御開帳しているらしい? 急激に上醍醐と下醍醐が上手く作用しているのが醍醐寺って感じでまとめちゃってるけど、要するにそういうこと(笑)

 

古都浪漫こころ寺巡り:毎週水曜 22:00~@BSフジ

古都浪漫こころ寺巡り|BSフジ

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【Googleのロゴ】米探査機ニューホライズンズ史上初の冥王星観測

2015-07-14 23:13:10 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!

 

 

 

米探査機ニューホライズンズ史上初の冥王星観測

 

どうやらこれ、直近のニュースで急遽ロゴになったっぽい?

Googleロゴコレクターとしては、毎日日付変わるとチェックしてるんだけど、

0:00時点では変わってなかったんだよね・・・あれ?(o゜ェ゜o)

 

検索すると、冥王星関連のニュース記事へ!

いろいろあったけど、一番最初に表示されてた記事のリンク貼っておく

冥王星の謎に迫る 米探査機が最接近へ|NHKニュース

 

検索画面のロゴはこんな感じ

 

Congratulations!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする