【cinema】『ハッカビーズ』

'05.08.26 KTと『ハッカビーズ』を見に行く。

う～ん。予告は面白そうだったんだけどな～。ハッカビーズというスーパーマーケットを舞台にしたコメディーだと思ったんだけど…。違った。アルバートは詩を朗読して自然保護を訴える活動をしている。ハッカビーズのエリート社員ブラッドにライバル心を燃やし、ストレスを取り除こうと実存主義の探偵に自分調査を依頼するが…。というのがストーリーらしきもの。

ダスティン・ホフマン、リリー・トムリン、ジュード・ロウ、ナオミ・ワッツなど出演者は豪華。豪華じゃないと辛かったかも。探偵役の2人(画像参照)がとぼけた感じでおかしいんだけど、それもこの2人が無表情で演じてるからって気もする。特にリリー・トムリンはおかしかった。哲学探偵ってことで実存主義の見地から依頼人の悩みを解消していくらしいんだけど、私には哲学も実存主義もなんのことやらサッパリなので、実際ふざけて言っているのかどうかが謎。登場人物たちが見ているこちらを「？」とさせる言動をするので、ストーリーを追おうとすると的外れになるかも。多分、見せたいのはその言動そのものでストーリーではないんだと思う。ハッカビーズですら「何でも売れればよし」という利益第一主義を皮肉っているのだろうし。

何かと問題視さている某有名翻訳家の方の字幕だからなのか、もともとがあんな感じなのかは不明だけどセリフが難しい。難解というのとは違くて言ってる意味は分かるけど煙に巻かれてるみたいな･･･。上手くいえないけど。アルバートみたいな感じの人は意外に多いのかなとは思うけど、マーク・ウォルバーグ演じる消防士はちと理解不能。イってしまっているといこと？ でも、結局一番バランスとれてると思っていたブラッドでさえ病んでるし。多分そんなことが言いたいのかな？ と勝手に解釈。ところどころクスッと笑えるところはあるし、全くつまらないということもない。何となく『ライフ・アクアティック』とかあんな感じを想像してたんだけど、タッチとしては似てるけど違うかなぁ･･･。まぁ、それなりに楽しみました。ジェイソン・シュワルツマンの眉毛が気になってしかたない。

ダスティン・ホフマンの探偵役のモデルはユマ・サーマンの父親で仏教教授のロバート・サーマンだそう。

『ハッカビーズ』 公式サイト

【cinema】『宇宙戦争』

'05.08.18 Nと『宇宙戦争』

個人的にはあんまり興味はなかったんだけどお付き合いで行くことに。映画代出してくれたのでOK。



う～ん。CGやセットのスケールの大きさがスゴイというだけの映画。面白くなくはないけど･･･。離婚して息子と娘と離れて暮らすレイ。息子と娘が泊まりに来た日宇宙人の襲撃に遭い、2人を無事母親の元に送り届けようとするが･･･。という話なんだけど･･･。そもそも宇宙人がハンパなくすごくて、どう考えたって助かる気がしない。宇宙人の映画っていう時点でリアリティーを求めるのは間違ってるけど、そのデザインといい破壊力といいやり過ぎ。主人公は死なないっていうのはセオリーだけど、前後左右が破壊光線で次々死んでいくのにトム･クルーズのみ無傷なのはどうだろう？ っていうのは言っちゃダメ？ だったらもう少し破壊力を落としたらどうだろう。あれはムリだぞ。

実際のジャンボ機を破壊してセットにした(だったかな？)とか映像は確かにすごい。すごいけど･･･。家庭をかえりみず自己中心的だったレイが父親としての自覚に目覚めて子供達を必死で守ろうとする姿もそんなにグッとこない。よくあるパニックになって凶暴化する人々はいいとしても、ティム・ロビンスの役柄は何なのかよく分からないし･･･。イヤ分かるけどティム・ロビンスを使うならもっと使いようがあったんじゃないかと思う。



オチについては原作もそうなっているということだし、あんな最強の敵ではああするしかないと思うので別にOK。でもスピルバーグはどうしてもハッピーエンドにしないと気がすまないんだね。ハッピーエンドでもいいんだけど、あの状況でっていうのは逆にしらける気がする。別に片っ端から殺せと言うわけじゃないけど、あんなリアリティーのないハッピーエンドにするなら途中の別れなんか入れなきゃいいのに･･･。それでハラハラしたわけでもないし。迎える方がやけにキレイなのも違和感。そもそも宇宙人の狙いが分からない。ってKTに話したら「それは言っちゃダメだ」と言われたけど(笑)

まぁタダだしいいかという感じ。お金払ってたらガッカリしたかも。唯一良かったのはダコタ・ファニング。面白くなくはないけどオススメはしない。

『宇宙戦争』公式サイト

【cinema】『皇帝ペンギン』

'05.08.17 Mッスと『皇帝ペンギン』

動物好きとしては見ておきたい！ レディースデーってことで水曜日にしたのにシネスイッチって金曜日なんだね。がっかり。ってことで通常料金で見ることに…。

とにかく動物はすごいよな～。 なんでこんな過酷な状況で生きるんだろ？ 皇帝ペンギンは基本的には海で生活する。年に1度繁殖の時期を迎えると各グループが様々な場所から集まって来る。これが第一の行進。繁殖地でパートナーと出会い卵を産む。卵を産むとすぐにメスはオスに卵を預け海に向かう。自身と生まれてくるヒナの為のエサを取るためで、これが第二の行進。メスが戻るまでの4ヵ月オスは何も口にせずに卵を抱き続ける。メスが戻るとオスが海へ。これが第三の行進。メスはヒナを育てる。ヒナが泳ぎを覚えると巣立ち。それぞれ家族はバラバラに旅立つ。これが最後の行進。

何がすごいってこれが毎年繰り返されていること。ペンギン(っていうか動物)にとって交尾は繁殖。人間は快楽でする時もあるけど(そっちのが多いか(笑))動物はないよね？ よくは知らないが…。とにかく生きてる全てが繁殖つまり種族を残すってこと。オスがタマゴを抱いている時期の南極は冬。物凄いブリザードに襲われる中、身を寄せ合って耐える。メスは遥か遠い海で鮫に襲われながらもエサを捕る。それも全て子孫を残すという本能によるもの。邪念がないというのは強いなぁと思う。でも邪念が多く快楽に走りがちな人間が自分を犠牲にしても我が子や他人を助けよう、生かそうという行動をとることは逆にすごいことなのかもな･･･。なんて思ったり。それも本能か･･･。

動物モノのドキュメンタリーといえば『ディープ･ブルー』がすごく良かった。個人的にはあんな感じで淡々とやってほしかった気もする。一組の家族を取り上げるのは分かりやすくていいんだけど、あまりにも擬人化するのはかえって入り込めない。全米公開版は擬人化したセリフを一切無くしてモーガン・フリーマンのナレーションになっているそうだ。そっちが見たいかも。私が見たのはフランス語版だったけど日本語吹き替えでこの感じだとかなり辛い気がする。映像が良かっただけに残念。でも赤ちゃんペンギンのかわいさに胸キュンなのでOK。

『皇帝ペンギン』公式サイト

【music】ZEPPET STORE LAST LIVE @LIQUID ROOM

'05.08.14 ZEPPET STORE LAST LIVE @ LIQUIDROOM

前日買ったウエストポーチとリストバンドを装着するという思いっきりサマソのいでたちで気持ちを残しつつ恵比寿に向かう。KASABIANが見たかったのだが…。昨日KTにレポお願いしといたけど再度依頼。念押し！ 今マリンにいるとのこと…。ちと裏山。イヤ！ ZEPPETも見たいんだけど･･･。

19日にEZOに出るけど実質今日がラスト。やっぱり悲しい…。正直そんな熱心なファンではなかったけどライブはかかさず行ってたし。BRIDGE出た時はかなり好きだった。あの頃は英語歌詞で歌ってて曲だけ聴いてたら外人バンドみたいでかっこよかった。ハデさはないけど曲良くて。なんとなく売れるモノとやりたいモノの折り合いが上手くいかなかった感じだ。BRIDGE以降はほとんど日本語歌詞。歌詞いいんだけど日本語だとヴォーカルが甘い。それが個人的に違和感があって後期はほとんど聴いてない。アルバムも買ってない。ミッシェルの時みたいな絶望感も喪失感もないけど、ずっと見てきた者として見届けたい。そんな気持ち。

今日はいっぱいやるという宣言どおり、MCはほとんどなく曲をガンガンやってくれてうれしい。今までのライブが手抜きだったとは思わないけど、やっぱり今日はちがう。気合いが入りすぎたのかギターの機材トラブルで10分くらい中断。最後がキマらないのはかわいそうだけどZEPPETらしい気もする（笑） 悪い意味ではない。

アンコールは何回あったのかな？ 3度目の時LOOPをやった。すごく好きな曲。うれしくて感動してたらヴォーカルの木村さんが感極まって声をつまらせた。ちとウルウルしてしまった。解散の理由は知らない。それぞれの事情があるんだろう･･･。でも、どんな思いで今日を迎えたんだろうと思ったら切なくなった。思えば繊細でせつない感じが持ち味だったんだと再確認。これからどんな道を歩むのか分からないけど…。頑張ってほしいなぁ。繊細でせつないライブだった。あの場にいれてよかった。ありがとう。

【music】SUMMER SONIC 05

'05.08.13 TとSUMMER SONICに行く。

今日のお目当てはNIN、Slipknot、DEEP PURPLE（笑） あとZAZEN BOYSと電グル×スチャダラも見たい。当日ポケモン・スタンプラリーをするというTと幕張本郷で待ち合わせした。やってしまったね（涙） チケ忘れてしまった！ 取りに戻ったりしてたら会場着が2時半ごろ…。もうホントごめん！

そんなワケでZAZEN BOYSは諦め…。後から分かったんだけど、どうやら押したらしい。見れたかも(涙) そんな事実も知らない私達は物販を物色。TはVANSのサマソ限定モデル、私はLONSDALEとサマソのコラボのウエストポーチを購入。2人でPaul Smithのリストバンドを購入して早速装着。その後しらす丼で腹ごしらえ。

結局DEEP PURPLE ⇒ Slipknot ⇒ NINしか見れない･･･。ってことでマリンに移動。途中マウンテンで電グル×スチャダラの開始を待って1曲だけ見る。遠くて瀧しか分からない(笑) マリン遠いよ･･･。メッセの喫煙スペースから道路横断できれば直ぐなのにすごく迂回。マリンついたらDEEP PURPLE始まってた。これオリジナルメンバーっていない？ まぁでもオッサンカッコイイよ。イアン･ギランはあの歳でハイトーンヴォイスすごい。BLAK無糖もやったし！ Slipknotはバカだね。この暑いのにマスク着用。ドラム缶を叩いてみたり、歌舞伎の連獅子のように髪を振り乱したり。バカでおかしい！ 「トウキョウサイコー」だそうだ(笑)

そしてNIN。かっこよかった！ トレント・レズナーはなぜか坊主。何で？ 約20曲ほぼノンストップで演奏。NINのライブ見るの初めてだけどストイックな感じでカッコいい。技術的なこととかよく分からないし、ジャンルとか関係なく(ってホボROCKしか聴かないけど)カッコイイって感覚で聴いてるだけだから的外れかもしれないけど･･･。自分がカッコイイと思う音やパフォーマンスを追及して表現してる感じ。って普通みんなそうだろうけどソコが何か冷めてる感じでやってるっていうか、俯瞰で見れてるような印象。それがカッコイイ。まぁ、勝手な印象。

NINのhead like holeが終わったと同時に花火が上がった。毎年Sちゃんやpoppo達と行ってた東京湾華火大会がこの日。行けなくて残念だったからちと嬉しい。はぁホント楽しくて明日も来たいなぁと思ったり･･･。でも明日はZEPPET STOREの解散ライブだからね(涙)

【cinema】『チーム★アメリカ/ワールドポリス』

'05.08.07 KTと『チーム★アメリカ/ワールドポリス』

ずっと見たかったこれ！ 1時間も前に待ち合わせして整理番号ゲトしといたのに、私購入のMJの本を見て爆笑しながらお茶してたら時間過ぎてた！ 本編には間に合ったけど座布団敷いて通路で鑑賞するハメに･･･。っていうか整理券って席の分だけじゃないの？ まぁ遅れる方が悪いが…。

バカで最高！ 世界警察チーム★アメリカが世界各地で起こるテロ事件を解決する姿を、目的達成の為なら街を破壊しようがおかまいなしな感じや、メンバーが緊迫した状況にもかかわらず恋愛を語るなどブラッカイマー風味で描く。ストーリーそのものよりもセットやセリフとか小ネタ自体が重要な要素だからネタバレしないように書くのは難しい(汗)

全米公開時にはブッシュ政権批判だと激しくバッシングされたらしいけど、そうじゃないと思うが･･･。いろんなところに書かれてるからあえて書くことも無いけど右派とか左派どっちでもなくて、そんな感じを「なんだかなぁ」と思ってる人が「これはどうなんだろう？」って思ったことをブラッカイマー風人形劇にした感じだと思うのだが･･･。政治に興味がないのはマズイかもしれないけど大多数の人ってそんな目線の気がする。私は正直そんな目線だ。 ブラッカイマー風に撮ってる時点で「たいした中身はありません」と言ってるようなものだし･･･。一番からかわれてるのはブラッカイマーやハリウッドのリベラル派の俳優たちだし、ブラッカイマー映画が大好きでアメリカを世界警察だと思ってる全世界の人って気もする。ちなみにネタにされてる俳優の中で抗議してきたのはショーン・ペンのみ。俳優協会F.A.G(オカマ野郎)会長役で登場のアレック･ボールドウィンは自身で吹き替えしたいと申し出たそうだ！

難しいことを考えずにおバカ映画だと思って見たらすごい楽しめる。映画のパロディとか多いし。ゲイリー出演のミュージカルがLEASEとか(笑) 元ネタ知ってたらすごい面白いハズ。下品だけど最高☆ 嘔吐シーンもHシーンも大爆笑。曲もトレイが歌詞書いてるけどスゴイ。「パール・ハーバーは糞だ」爆笑。あと「モンタージュ」が脳内ヘビーローテーション中。絶対サントラ買おう。DVDも絶対買うと思う。

『チーム★アメリカ/ワールドポリス』 公式サイト

【MJ】他力本願で行こう

'05.08.06 他力本願で行こう に行く。

築地本願寺で開催された無料ライブイベント。MJことみうらじゅんサマご出演ってことで行ってみた。よく分からないけど、じゅんサマ主催なのかな？ 他の出演者はほとんど知らない。フリーイベントなので早めに待ち合わせたのにお茶とかしてたら意外にギリギリ(汗) 外でやるのかと思ったら中だった。ヤバイかも…。 かなりの人数だし…。 心配したとおり「会場内満員になりましたのでご入場いただけません」とのこと！ ショック！ 諦めきれずに残ってたら「あと50名入れます」と！ おぉ！ キタ！ 入れることに！ ヤッタ！

本願寺初めて来た。和洋折衷というか不思議な感じの建物。お寺っぽさないし…。中もすごい。パイプオルガンがあるのは知ってたけど実際見るとやっぱり変でいい。確か戦後すぐに有名な建築家の設計で建立されたハズ。難しいことは分からないけどカッコイイ。

MJ＆空耳スト安斎肇氏の勝手に観光協会の出演はトリの模様。とりあえず物販を見に行く。MJモノは何もなし(涙) カレー食べる。レトルトだと思うけど結構おいしい。戻って漁港を見る。よく知らないんだけど結構有名らしい。人多い。マグロを普及するみたいな感じの歌を漁師のいでたちで熱唱。大量旗もはためいている。バカだ！ 好き(笑) その後はDJ。イスもゲットした私たちはオヤスミモードに。すっかり寝てしまったzzz

そしてMJ登場！観光協会は2曲披露。山形の歌最高！ 山ガッタガタ～って(爆) 安斎氏のオカリナの危なっかしい演奏おかしすぎ！ 去年の郷土LOVEでもやってたけど全く上達していない（笑） その感じも笑える。安斎氏退場してMJソロ。「大人の悩みと子供の涙」「アイデン＆ティティ」を歌う。上手い下手は別として歌詞には感じるものがある。

MJは小学生の頃仏像に魅せられて以来、独自の観点で仏像や仏教に親しんでいる。そういう姿勢が面白い。仏教という昔は人々の生活の指針だったものを、MJフィルターを通してサブカルなモノとしてアウトプットする感じ。そういうのがいい。

最後にお坊さん10人くらいで一斉に法要。これはこれで感慨深い。賛美歌やコーランなんかと旋律が似ている気がする。人の心に響きやすいのかも。