'06.07.28 「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」鑑賞@東京国立博物館・平成館
伊藤若冲の作品を中心とした江戸絵画のコレクション展。すべて個人蔵というからスゴイ! プライス氏がコレクションを始めたきっかけは、あのフランク・ロイド・ライトのお供で行った古美術店での若冲の掛け軸と出会い。スポーツカーの代わりに購入したのが「葡萄図」 当時日本ではあまり人気がなく現在の人気は逆輸入。
若冲は大好き。大胆な構図で今にも動き出しそうな迫力で描かれた動物たち。でも、よく見ると細部まで細かくしっかりと描かれていてとても繊細。大胆で繊細というのは日本絵画に共通することだけど、若冲の力強さはすごい。「紫陽花双鶏図」は美しく繊細な紫陽花の前に雌鳥に向かう雄鶏の迫力がすごい。でも、その羽の模様の美しさや繊細さもスゴイ。背景の木などにところどころ配された苔と思われる緑青が効いている。「雪中鴛鴦図」は雪の池に泳ぐ鴛鴦のかわいらしさと手前に描かれた雪の積もった木の寒さが美しい。庭に鳥などの動物を飼いその姿や動きを何年も観察し続けたらしいけど、単純に写し取るのではなくやはり絵画になっているのが素晴らしい。かと思うと「伏見人形図」のようなかわいらしい作品もある。
今回の目玉「鳥獣花木図屏風」 まず升目を描き一つ一つ色で埋めて描いてあるそうで、升目の数は左右合わせて約86,000個だそう。デジタルアートにも通じるといわれて注目されているけど、感想は「絞りの着物みたい」と思った。後から分かったけど『モザイク画』とか『升目描き』と呼ばれ、染織に関連するものだと言われているそう。描かれているのは架空の動物がほとんど。他の作品とは違い大胆にデフォルメされている感じ。実はこれ若冲の作品かどうか定かではないらしい。でも、これほどの作品を描けるのはやはり若冲ではないかと思う。
他にも大好きな酒井抱一や円山応挙などの作品も多数展示。できるだけ自然に近い形で見てほしいということで照明にも工夫されている。明るくなったり暗くなったりしてその表情が変わる。面白い試み。点数も多く見ごたえ十分。
最後に淡い色で描かれた屏風がある。「素晴らしい!」と思い近づくと応挙! やはり素晴らしいものはオーラが出ている。
プライスコレクション展 公式サイト

若冲は大好き。大胆な構図で今にも動き出しそうな迫力で描かれた動物たち。でも、よく見ると細部まで細かくしっかりと描かれていてとても繊細。大胆で繊細というのは日本絵画に共通することだけど、若冲の力強さはすごい。「紫陽花双鶏図」は美しく繊細な紫陽花の前に雌鳥に向かう雄鶏の迫力がすごい。でも、その羽の模様の美しさや繊細さもスゴイ。背景の木などにところどころ配された苔と思われる緑青が効いている。「雪中鴛鴦図」は雪の池に泳ぐ鴛鴦のかわいらしさと手前に描かれた雪の積もった木の寒さが美しい。庭に鳥などの動物を飼いその姿や動きを何年も観察し続けたらしいけど、単純に写し取るのではなくやはり絵画になっているのが素晴らしい。かと思うと「伏見人形図」のようなかわいらしい作品もある。
今回の目玉「鳥獣花木図屏風」 まず升目を描き一つ一つ色で埋めて描いてあるそうで、升目の数は左右合わせて約86,000個だそう。デジタルアートにも通じるといわれて注目されているけど、感想は「絞りの着物みたい」と思った。後から分かったけど『モザイク画』とか『升目描き』と呼ばれ、染織に関連するものだと言われているそう。描かれているのは架空の動物がほとんど。他の作品とは違い大胆にデフォルメされている感じ。実はこれ若冲の作品かどうか定かではないらしい。でも、これほどの作品を描けるのはやはり若冲ではないかと思う。
他にも大好きな酒井抱一や円山応挙などの作品も多数展示。できるだけ自然に近い形で見てほしいということで照明にも工夫されている。明るくなったり暗くなったりしてその表情が変わる。面白い試み。点数も多く見ごたえ十分。
最後に淡い色で描かれた屏風がある。「素晴らしい!」と思い近づくと応挙! やはり素晴らしいものはオーラが出ている。
