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【cinema】『アウトロー』(試写会)

2013-01-31 16:47:37 | cinema
'13.01.23 『アウトロー』(試写会)@よみうりホール

生トム・クルーズ目当てで試写会応募しまくったけどハズレ・・・ プレミア試写ではないけれど、複数当たったまだ~むからお誘いが! 行ってきたー♪

*ネタバレありです! ちょっと辛口

「銃を乱射し6人の命を奪った元陸兵が逮捕された。彼は供述書に署名する代わりにジャック・リーチャーを呼ぶことを要求する。検事や警察は伝説のアウトローである彼を歓迎しない。一方、元陸兵の冤罪を懸念する弁護士のヘレンは、ジャックを調査員として雇うことにするが・・・」という話。普通におもしろかった。そして、普通に面白かった以外の感想が浮かばない・・・ しかも、普通に面白かったわけで、おもしろかったわけじゃないし・・・(笑) もちろん、つまらなかったわけじゃないんだけど、感想書こうと思うとポイントがないという感じ。CMでは「トム・クルーズ新シリーズ」と言っているけど、これシリーズ化しますか? してもいいけど(笑)

うーん・・・ まず、初めに断っておかなければならないことが2つ。1つ目、トム・クルーズは特別ファンではないということ。生トム目当てで試写会応募したくせに何だよという感じですが(笑) ファンにもいろいろあって、例えばトム・クルーズが出ていればそれだけでOKという人と、彼が出ていてもつまらないものは見なくてもいいというタイプの人がいると思う。そもそも、後者のタイプ。尚且つ、特別ファンでもなかったらトム・クルーズがいかにスターであってもOKというわけにはいかない(笑) 2つ目、これは最近気づいたのだけど個人的にアクション映画はそんなにグッとこないということ。嫌いなわけではないし、アクション・シーンもかっこよくて好きだけど、それを見せることがメインの映画は見なくてもいいかなという感じ。どうでもいい個人的な好みをつらつら書いているのは、トム・クルーズといえばの『ミッション・インポッシブル』シリーズを見ていないし、ダニエル・クレイグの『007』シリーズも見ていないことをビックリされることが多いから。それぞれ、最新作が大好評にもかかわらず見に行かなかったのは何故だろうと自分でも不思議だった。スパイ映画は好きなのに変だなと(笑) で、考えてみると例えばスパイ映画でも『裏切りのサーカス』のように頭脳戦メインで、必然としてアクション・シーンは出てくる作品は好きだけれど、アクション自体がメインと思われる映画に惹かれないのではないかと・・・ 多分、両シリーズのファンの方はアクションだけの映画ではないと言われると思うし、それはそうなのだと思う。だから、あくまで自分の中の分類というか、位置づけみたいのものなのかな? 食わず嫌いしてしまっている部分もあると思う。まぁ、映画なんて見たければ見ればいいし、見たくなければ見なきゃいいと思うけれど(笑) で、あいかわらず前置きが長いけれど、要するにこの映画はトム・クルーズと彼のアクションを楽しむ映画なのかなと思ったということが言いたいわけです。で、その2つに特別な思い入れがないから、普通におもしろかったという以外の感想が浮かばないのかなと・・・(o´ェ`o)ゞ

冒頭はおもしろかった! 冷静に着々と狙撃準備を進める1人の男。立体駐車場から対岸の人々に照準を合わせていく。緊張感がスゴイ! いつ犯人が引き金を引くのかドキドキが止まらない。怖くて見てられないってことはないけど、ビクッとなっちゃうのはイヤだから、心の準備をしつつ見てた(笑) 一度は照準を合わせるけど、引き金は引かない。そして、一気に先ほど狙いを定めた相手を射殺して行く。大きな川の対岸から撃っているし、もちろんサイレンサーだろうから、通行人たちは音も無く撃たれて倒れていく。とっても不謹慎だけど、あまりの見事さに感心してしまう。このシーンは好き。そして、この現場、事件現場から狙撃場所を見る画が、ある事件を連想させる。それは後に書くとして、ここから犯人逮捕のシーンまでは流れるような展開でおもしろかった! ここがホントに面白かったのでワクワクしてたんだけど、どうもトム・クルーズ本人が出てきてからが失速気味。イヤ、トム・クルーズがダメなわけではない! ここは誤解の無いように声を大にして言っとく(笑) でも、なんでだろう・・・ 登場の仕方も、ずっとトムの背中から追って、彼が犯人逮捕のニュースを見てから、着々と準備を進めて行く姿を映すのは、まさにスター登場って感じでわくわく。ここは、とってもベタだけど嫌いじゃない。ジャックを良く思わない検事はリチャード・ジェンキンス! 弁護士ヘレンの父親でもある。この親子の間には確執があって、そのことが後に緊張感を生むという仕組みになっているのだけど、どうもこの確執部分からとってつけたような印象・・・ 名優リチャード・ジェンキンスは今回もきちんと彼の役割を演じているのだけど、まったく光らないのは何故? もう、書いちゃうけど警察内部に裏切り者がいる、それは検事か警部だと弁護士が犯人に言われて、娘としては父親を信じたいけど、信じ切れないというサスペンス映画にありがちな盛り上げ。リチャード・ジェンキンスが検事なわけだから、父親こそ裏切り者なんじゃないかと思わせなきゃいけないと思うんだけど、全然そう思えない。むしろアッサリじゃぁこっちの黒人警部の方だなと思ってしまうのは、脚本が悪いのか演出が悪いのか? それまで2人全然怪しいとこなくて、急に犯人側からどっちかが裏切り者だって言われるだけで、しかもジャックと関わるなと先に言った方が裏切り者だってことなんだもの。それはちょっと・・・ でも、これ原作あるのか。うーん・・・

カッコイイ場面やおもしろいエピソードもあるんだけど、サスペンス部分がイマヒトツおもしろくない。謎解き過程もなんとなくとってつけた感。これも書いちゃうけど、結局6人は無差別に殺されたのではない。厳密に言えば1人を殺すために、5人は殺された。事件を解くカギは被害者側にあるとジャックに言われて、犠牲者の遺族を尋ねて行く弁護士。怒りを抑えて目に涙をためて娘のことを話す父親。その姿は感動的で役者さんも上手い。でも、ここを感動場面とはせず、彼がチラリと見せた銃に怯えてヘレンが慌てて去るというシーンにしている。別にダメじゃないけど、このシーンを見せられても、ドキドキしなかった。しかも直接手がかりにならないし・・・ 無駄なシーンとは思わないけど、ミスリードさせたいのか、伏線を貼りたいのか、単純にドキドキさせたいのか? ラスボスが早めに分かって登場しちゃうのも別にいいと思うけど、ちょっとアッサリしている印象。このラスボスのキャラ設定はおもしろかった! シベリア抑留で凍傷になった指を自ら食いちぎり、生き延びてきた男。その後も、何度も過酷な状況を生き抜いてきた老人。このキャラが最大に生かされたのが、ヘマをした下っ端に制裁を加えるシーン。お前も生き抜きたければ、指など食いちぎれるはずだというのは、よく考えるとめちゃくちゃだけど、一瞬なるほどと思ってしまうほどの迫力。このシーンはおもしろかったのだけど、ラストアッサリでちょっとガッカリ・・・ まぁ、悪役としては魅力的だったと思う。

肝心のジャックのことにほとんど触れてなかった(笑) 前述した登場場面、彼の背中を追うショットの間に、刑事達が噂話をするという形で人となりが紹介される。住所どころか生死も不明だけど、時々年金が下ろされているので生きていることが分かるとか・・・ もともとは陸軍の兵士だけれど、犯罪捜査のようなことをしていたのかな? 実は今回の容疑者はイラクで民間人を撃ち殺す事件を起こしていた。犠牲者が全員婦女暴行の常習犯だったために放免された。この事件を担当したのがジャック。なので、容疑者はジャックを呼べと言ったわけで、それには自分が異常者だと思っている彼の切なさがあるけど、それが分かるのはラスト。このラストのバーの演技は良かった! ただ、邦題のとおりアウトローなのは分かったし、彼が相手を殺すことを前提に訓練された兵士であることも分かったけど、何故今も犯罪捜査のようなことをするのかがイマヒトツ分かりにくい・・・ それなりに報酬は貰うのでしょうが、それ目当てというわけでもなく、自分が興味を持った事件にしか関わらないっぽい。それは別にいいけど、なんとなくキャラが定まってない気も・・・ アウトローだからといって、正義の人なわけだから、そこは正しい人でいいんだけど、なんというかワルの部分が全然ないというか・・・ 彼を襲うように雇われたチンピラをボコボコにして、彼の車を奪うシーンも怖さがないというか・・・ 犯罪捜査のためならどんな手も使うってところのアウトロー感が薄いっていうか・・・ そういう描写はあるんだけど、なんとなく伝わってこない。ザ・正義って感じ(笑) トム・クルーズが生真面目だから? 知らないけど(笑) イヤ、別に生真面目でもいいんだけど、アウトローだって言うから・・・ アウトローの解釈間違ってる?! トムが出てくるシーンは基本最終的にはアクション・シーン。唯一アクション・シーンに繋がらなかったのは、ロバート・デュバル演じる元海兵隊の射撃屋店主を尋ねるシーンくらいかな? そうでもなかったっけ?(笑) ロバート・デュバルがらみのシーンは全部よかったと思う! ロバート・デュバル好きなので(o-艸-o)

容疑者はどこかで射撃練習をしていたはずだということで、尋ねたのがロバート・デュバルの店。そこでジャックは手がかりをつかむ。詳細は書かずにおくけど、要するに容疑者はここである人物に"容疑者"に仕立て上げられたということ。それ自体はよくある話だけど、この用意周到に"暗殺者"に仕立て上げられたってことが、ある有名な事件を彷彿とさせたるのだけど、そこはやっぱり狙いというかオマージュっていうか・・・ いい言葉が浮かばないけどあるのかな? 数ヶ月前から不審人物としてマークされるような行動をとらせて、周到に準備する。距離の離れた場所から狙撃。そう、ケネディ大統領暗殺事件に似ている気がした。まぁ、自分が勝手に連想しただけかもしれないけれど、ちょっとニヤリだった。不謹慎だけど・・・ そういえば、ケネディ大統領暗殺事件を捜査したウォーレン委員会の報告書が近々公開されるんじゃなかったっけ? 事件後50年経ったら公開するってことになっていた気が・・・ 映画と全く関係ないけど気になる!←正しくは、75年後で2039年だった(ノ∀`)アチャー

映画に話を戻す! で、結局紆余曲折あってヘレンが拉致されてしまい、単身敵のアジトに乗り込まなくちゃいけなくなるのは王道中の王道。相手は複数で内1人は射撃の名手とあっては、さすがに1人は分が悪いということで、呼ばれた助っ人がロバート・デュバル! これはよかった。「いくら助っ人を頼まれたからって、自分からポコポコ殺せるわけがないだろう」というセリフの、ポコポコ部分の訳が素晴らしい! ロバート・デュバルのおとぼけ演技にピッタリ(笑) 途中、寝ちゃったのか?!と思わせたり、さすが余裕の演技で楽しい。

前述したけどラストはアッサリした印象。バーは救われそうな予感だけど、その他のことはどうなるのか? 事件の真相としてはラスボス1人が死んだからといって、解決するような問題でもなかったと思うんだけど、それはリチャード・ジェンキンスがこれから検事としてやってくってことか・・・ まぁ、別にそこの追求はしなくても映画としては、オチはついてるので問題はないんだけど。って、全体的に貶してばっかりな印象だけど、何度も言うけど普通におもしろいです!(笑)

キャストは豪華なわりに普通かなぁ・・・ トム・クルーズの作品って、よく考えるとほとんど見たことない気が・・・ 『コラテラル』と『トップガン』くらいかな? しかも『トップガン』テレビで吹替えで見たし(笑) 調べたら『アウトサイダー』『レインマン』『7月4日に生まれて』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『バニラ・スカイ』『マイノリティ・リポート』『宇宙戦争』と、かなり見てた(笑) 演技は上手いと思うけど、あまり演技力を評価されにくい作品にばかり出ている印象。上手く言えないけど。ハマってる役もあるんだと思うけど、このキャラどうなのかなぁ・・・ シリーズ化するほど魅力的に感じなかったのは、トム・クルーズのせいだけではないと思うけれど・・・ そういう意味ではロザムンド・パイクの役も、あまり魅力的には見えなかった。冤罪を防ぎたいという気持ちは分かるし、父親への反発も含まれているのは分かるけど、セリフの中で自画自賛するほどのキレ味を見せるシーンが少ない気が・・・ こういう作品の場合、どうやったってジャックの引き立て役になってしまうわけだから、損といえば損な役でもあるのだけど・・・ リチャード・ジェンキンスの演技でさえ、なんとなくとってつけたような印象。特別リチャード・ジェンキンスじゃなくてもいいような役で、せっかくなのにもったいない気がする。ラスボス役のヴェルナー・ヘルツォークは、ドイツの映画監督。作品は見たことないのかな? 独特の風貌で、彼を使いたかった気持ちは分かる! 不気味な雰囲気は良かった。バーや役の人もよかった。登場した瞬間は、常軌を逸した殺人鬼のように見せて、実際は哀れな被害者である感じを好演していたと思う。見方が変わるだけで、彼が問題を抱えているのは変わりない。その辺りもきちんと伝わってきた。そして、なんといってもロバート・デュバル! おとぼけっぷりが素晴らしい 例えばノーラン版『バットマン』シリーズのマイケル・ケインのような品の良さはないけれど、愛すべきおじいちゃん。本来は正当防衛だからという理由でポコポコ殺しちゃダメだけど、とっても憎めないのが素敵! さすがの演技。

ホントに貶してばっかりでごめん・・・ でも、画はかっこよかったと思う。カーチェイスでジャックが乗る真っ赤なボディに黒のラインが入ったカマロがカッコイイ! 車全然詳しくないけど、映画の中で言ってから間違いないと思う(笑) 夜景の黒がいい。トム・クルーズのアクション・シーンは一対一の格闘技っぽいものが多かった。陸軍出身ということで、必殺技って感じで全く無駄が無い。プロの闘い方。全然詳しくないけど。派手さはない分、スタイリッシュでカッコイイ。ただ、地味な気もする。地味というか分かりにくい? へレンがドキドキしちゃうトム・クルーズ肉体美披露シーンでは、ロザムンド・パイクを映しているのに、なぜかずっとトム・クルーズの胸が画面端に見切れているというサービスぶり。そりゃ、後半ロザムンド・パイクも胸を強調し始めるよ(笑) ということで、男性向けにもサービス・カットあり!

トム・クルーズにもアクションものにも特に興味がないという人には向かないかも。トム・クルーズファンの方は楽しめると思うし、前述のサービス・カットなどが満載なので必見かも?

『アウトロー』Official site




コメント (4)
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【event】「Ramin Karimloo トーク&ミニ・ライヴ イベント♪」

2013-01-31 00:00:00 | event
ラミンイベント前に軽く腹ごしらえ!!お腹なっちゃったら恥ずかしいしw http://t.co/4qqMaC9J Posted at 05:40 PM



先日来、当blogで何度か書いていたとおり、1月9日に日本発売となったRaminのNew Album「RAMIN」の販促イベントに当選したので行ってきた♪

ということで以下、レポ

到着!これは並んでいるのか? Posted at 06:16 PM

会場は乃木坂の乃木坂スクエア。全然知らなかったけど、SONY会社内にあるイベント・スペース。出口を間違えてトンネル内の階段上ったら、立体道路の下になにやら列が・・・

こんなの撮ってみたり♪ 今60番台!まだまだだw http://t.co/DwKSuqxh Posted at 06:18 PM



整理番号は後ろから数えて6番目の194番 一応、開場時間の10分くらい前に行ってみた! ほぼ女性のみ(笑) しばらく外で待つ。この日わりと暖かかったけど、さすがに外は辛い。twitterで連絡を取って、いつもお話させていただいてるmomonekoさんと初対面! しばらくおしゃべりして待つ。

見るよー!←行ってなかった… http://t.co/QScTnhNb Posted at 08:04 PM





予想どおり段差はなくパイプ椅子が並べられている。しつこいけど194番なので後方は覚悟。それにしたって席がない!! 自身より20番も前だったmomonekoさんも席がなく、一緒に後から追加された最後列へ。でも、通路側が取れた! 後にこれが幸運を呼ぶことに♪

【トーク&ミニライブ終了後の感想】
ラミンイベント、トークと歌で正味30分くらい。今はサイン待ち。歌はI Dreamed a Dreamのみ。でも、生歌めちゃよかったー!!ラミン・クイズに正解してTシャツもらったよ(∞*U_u艸)テレ Posted at 08:08 PM

【サイン会終了後の感想】
全然話せなかったよ… momonekoさんが以前貰ってらしたペルシャ語サインお願いしたら、もう英語で書いちゃってて、慌てて裏に書いてくれたら、さっきの英語版が机にうつっちゃって、ちょっと笑ってたよ♪ Posted at 09:10 PM

予定時間の19時を少し過ぎて、司会(?)の方の紹介でRamin登場! 黒のスーツ。笑顔で手を振っているけど、ちょっとお疲れの様子。そりゃ、26日夜(現地時間)にBWの「オペラ座の怪人」25周年記念公演のカテコに出演して、おそらくアフター・パーティーにも出て、一度ロンドンに戻ってから、また東京じゃ疲れるでしょうよ・・・ お疲れ様です☆(o・ω・o)ゝ

用意されたイスに座り、司会(?)の方がいくつか質問。メモ取ってないし、舞い上がっていてあまり覚えていないのだけど、記憶にあるのは以下のとおり・・・

【Ramin nemo①】日本版ブックレットの撮影をNYで行ったが、今日の靴はその時の衣装用をお持ち帰りした茶の革靴。 Posted at 09:27 PM

補足)司会(?)の方によると、撮影で使用した靴をRaminがいたく気に入っていたので、プレゼントしたとのこと(笑)

【Ramin memo②】前回来日した時は鉄板焼きを食べたが、コースだったため苦手の魚が食べられず、なかなか肉に辿りつかなかった。一番好きな日本食はWagyu Posted at 09:30 PM

【Ramin memo③】先日のBWのPOTO25周年の夜、NYは雪でいつもは賑やかなタイムズスクエアも静かだった。 Posted at 09:32 PM

【Ramin memo③】今後の予定はコンサートでアメリカを周り、6月に再び来日。舞台の仕事の話も来ているが、いろいろオープンに考えていきたいとのこと。←舞台をやって下さい! Posted at 09:37 PM

補足)オープンに考えているというのは、型にはまらないようにという意味だったと思う。自分で自分の道を狭めないようにというような・・・

で、皆さんから質問を受ける代わりに、正解者にRamin Tシャツ3名、サイン入り生写真1名がもらえるRamin Quizが開催された。

Q1:最初に見たファントムは誰?
A1:コルム・ウィルキンソン

Q2:最初に演じた主役は?
A1:ラウル

Q3:演奏するのが最も好きな楽器は?
A1:バンジョー

Q4:観戦するのが好きなスポーツは?
A1:K1

Raminファンならおなじみの答えだけど、意外にも難問だったのがQ2。日本人の感覚だとラウルって主役ではないような・・・ ラウルで受賞できるのは助演男優賞でしょう(笑)

で!! 実はわたくしQ1の回答権を得て見事正解! ラミTをGetしたのでしたー 分かった人が挙手してRaminに当ててもらうという企画だったのだけど、自分では選べないとうことで司会(?)の方が代行。最後列で見えにくかったので通路に乗り出すように見てたので目立ったのか、1問目から当てていただきました! 司会の方GJ 「コルム・ウィルキンソンさん」と日本語発音で答えたらニッコリ笑って頷いてくれたよ!ワァ──ヽ(〃v〃)ノ──イ!! ラミT詳細は下の方で・・・

tweetにもあるとおりミニ・ライヴは日本版ボーナス・トラックのI Dreamed A Dream。イスに座ったままの歌唱で、ホールの大きさからしても全然フルパワーじゃないけど、空気を変えるよね・・・ 「RAMIN」収録のこのアレンジはHeをSheに変えただけじゃなく、もう少し身近な失恋という感じ。上手く言えないけどFantineほど悲惨ではない。ただ、失恋したとはいえ、大人の男性がSo different from hell I'm livingと歌っていても、しっかりしろ!と思わずに、切なくさせちゃうところがRaminたるゆえん。色気とピュアさが同居している感じ。ピュアだから色気があるというか・・・ 感動

ラミサイン☆こっちが英語版!机にうつっちゃったから、ぼけたw http://t.co/IGaet2EX Posted at 10:52 PM



ラミサイン☆こっちがペルシャ語版 顔が逆光で光ってるのは、もともとの演出だよーw http://t.co/s7toKbzu Posted at 10:54 PM



一度退場してサイン会会場セッティング。そして再登場してサイン会開始。なにしろ200人いるし、1人1人サインして、質問に答えて、時にはハグしたり(ノ∀\*)キャッ いくら短めにと言われても、そこはみんな話したいよね。ということで、最後列の自分達まで1時間は余裕でかかったと思う。考える時間はたっぷりあったのに、質問など一切浮かばない・・・ せっかくpyonkoさんからお題もらったのに頭真っ白(笑) かろうじていえたのはmomonekoさんが以前もらってらしたペルシャ語のサインが欲しくてPersian please!のみ。でも、聞こえなかったのか、発音が悪かったのか、すでに英語で書いちゃってた 通訳の方が言って下さって、慌てて裏に書いてくれた。表に帰したらテーブルにうつっちゃってて、Oh!とか言って笑ってた(笑) 最後に握手! Thank you so muchしか言えなかったよ自分・・・ 美しく動くあの手! 意外に分厚い手だった゚+。(o-艸-o)。+゚

ラミT☆クイズに正解してゲット!Vネックだよw http://t.co/OhK4jES0 Posted at 10:56 PM


分かりにくいけど浅いVネック

でもさイラスト部分のこのシルエット、鼻がだんごっ鼻過ぎじゃない?! http://t.co/O5SqfnzV Posted at 10:58 PM


だんごっ鼻過ぎ&おでこ広過ぎ

今気づいた!!ラミT裏があったんだよ! http://t.co/FDJnKlnP Posted at 12:58 AM


「RAMIN」収録曲のタイトルが・・・

最後から4~5人目だったので、席に戻るとほぼ同時くらいにRamin退場。そして、イベントも終了。全く余韻もなく帰るみたいな・・・(笑) でも、とっても疲れたでしょうにやさしく対応してくれたRamin。夢のようなひと時でした SONY MUSICさま、山野楽器さま、素敵なイベントありがとうございましたヽ(・∀・)ノ

http://twitter.com/maru_a_gogo




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【動画】「オペラ座の怪人」Broadway 25周年記念Gala

2013-01-30 00:42:23 | 【動画】musical

🌹【動画】「オペラ座の怪人」Broadway  25周年記念Gala🌹



1988年1月26日にBroadwayのMajestic劇場で開幕した「オペラ座の怪人」その25周年記念公演が26日同劇場で上演された。残念ながら一般発売はなかったそうなので、映像化もされないのかな 


25周年記念公演のChristineはSierra! シエラ・クリス見たいなぁ~ 


そんな25周年記念公演のカテコの映像がYouTubeにUPされてた! フル動画っぽいのもあったんだけど、遠かったのと画質がイマヒトツで 
Broadwaycomにはフル動画があるので、できたらUPしようかな♪ 


カテコはPOTO25と同じく4ファントム登場! シエラ・クリスと共演♪



【4 Pantoms】左から
ジョン・オーウェン・ジョーンズ:WEファントム
ヒュー・パナーロ:現BWファントム
ラミン・カリムルー:POTO25ファントム
ピーター・ジョバック:次期BWファントム


ということで、動画をドゥゾ♪(っ'ω')っ))


Phantom of the Opera: 4 Phantoms Encore (Broadway's 25th Anniversary Gala)





25周年おめでとう

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【cinema】『もうひとりのシェイクスピア』

2013-01-16 22:23:07 | cinema
'13.01.02 『もうひとりのシェイクスピア』@TOHOシネマズシャンテ

これは見たかった! 試写会応募したけどハズレ・・・ 2013年劇場鑑賞1作目に選出(笑) 評判も良かったし期待大で、行って来たー♪

*ネタバレありです!

「エリザベスⅠ世の統治下のイギリスでは、平民出身のウィリアム・セシル親子が権勢を振るっていた。彼らは人々に及ぼす影響を恐れ、演劇の上演を禁止していた。英国屈指の名門貴族オックスフォード伯は芝居を愛し、密かに戯曲を執筆していた・・・」という話。これはおもしろかった! もともと洋の東西問わずコスチューム・プレイが好きなこともあるけど、意外に陰謀渦巻く話なのに、分かりやすかったし、お芝居を絡めているせいか楽しく見ることができた。人間関係が複雑でホントはとってもドロドロしているんだけど、そこまで重厚過ぎず、軽すぎず絶妙な演出。大味大作ばかり撮ってるイメージのローランド・エメリッヒがまさかの・・・ とは聞いていたので、半信半疑で見たけど。これは素晴らしい!

とか偉そうなこと書いているけど、ローランド・エメリッヒ監督の作品って『インディペンデンス・デイ』しか見てないかも? でも、『インディペンデンス・デイ』おもしろかったけど(笑) 実はローランド・エメリッヒ監督、この作品を撮ることを夢見て10年以上! なかなか資金が集まらなかったけど、自身の作品の大ヒットにより実現できたそうで、そういう意味では大味大作バンザイではある。何度も書くけど別に大味大作嫌いじゃないし(笑) 監督がこの作品に興味を持ったのは、脚本のジョン・オーロフとの会話から。実はこのオーロフ、大学院生の頃から25年間シェイクスピア別人説を研究しているのだそう。主題でもあるこの別人説については後に触れるとして、エメリッヒ監督が撮りたいと思ったのは、もちろん別人説に惹かれたわけだけど、他にも当時のロンドンを見せたいと思ったからだそうで、これはCGなどを駆使して素晴らしい映像になっている。この辺りはSFスペクタクル大作(?)を多く手がけた監督ならでわ言えるかも。また、当時の宮廷政治を描く際、あの時代最も重要だったのは何かを2人で考え、エリザベスⅠ世の後継者問題を主軸に置くことにしたそうで、これにより主人公の第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアが、宮廷政治と庶民の娯楽であった芝居とに絡んでくるけど、彼をあくまで芸術家として描いたのが好き!

別人説について触れておくと、公式サイトによれば18世紀から論議されて来たそうで、シェイクスピア別人説を唱える人々を反ストラットフォード派というのだそう。ストラットフォード・アポン・エイボン出身の役者ウィリアム・シェイクスピアという人は実在するようだけど、果たして彼が本当に書いたのだろうか? 当時の地方の教育では、あのような文章を書くのは無理だろうというのが大方の見方で、別人とする根拠としては、①自筆の原稿が残っていない ②公式な文章に6つの異なる署名がされている(Shaksp、Shakspe、Shakesper、Shakespere、Shakspere、Shakspeare) ③手紙、日記、詩などが残っていない ④妻への遺産は「2番目に立派なベッド」で金銭はなし ⑤妻子は読み書きができない ⑥海外旅行の経験なし ⑦遺言で本や戯曲について一切触れていない などが上げられている。②については日本の絵師って、わりと雅号を変えたりするので、個人的にはそんなに違和感ないけど⑤はちょっと不思議。何故子供に読み書きを教えなかったのか? ストラットフォード・アポン・エイボンには以前行ったことがある。当然、シェイクスピアの生家にも行ったし、奥さんのアン・ハサウェイ(!)の実家にも行った。静かな街ではあったけど、やっぱり観光地だし、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの劇場もあったりして、当時の面影はないのだと思う・・・ たしかに、映画を見ながらこんなに宮廷内部のことや、政治的なことを書けるのは、文才だけじゃ無理だろうと思ったし、やっぱり知っていたからなんじゃないかと思ったりした。観客にこれはウィリアム・セシルを揶揄しているんだと分からせるわけだから。しかも彼らに刷り込みされたのだと気づかせないように。彼らに近いところにいる人物じゃないと知りえないことなのじゃ・・・ まぁ、観客の反応についてはどこまでが映画的ウソなのか不明だけど・・・

反ストラットフォード派の人々の中には、フロイトやマーク・トウェイン、チャーリー・チャップリン、オーソン・ウェルズなど著名人も多い。そんな反ストラットフォード派が本物のシェイクスピアとして最も有力だと考えているのが、第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア。オックスフォード伯であるという根拠としては ①貴族であり作家としても有名であった ②「ハムレット」の人生と自身の人生が酷似している ③1年4ヶ月のヨーロッパ旅行をしており、滞在先が作品とリンク(パドゥア:じゃじゃ馬ならし、ミラノ:テンペスト、ヴェローナ:ロミオとジュリエット 等)している ④所有していた注釈つきジュネーブ聖書からの引用がある ⑤あだ名がspear shaker(槍をふるう人)で、Shakespeareはアナグラムなのではないか と書いてみるとオックスフォード伯で間違いないんじゃないかと思ってしまう(笑) ただ、自身も戯曲を書いていたこともあり、当時の演劇関係者と親交があったそうなので、意図的にシェイクスピアを作り上げたのではなくても、助言やヒントを与えたってことはあったのかも。ネットもテレビもない当時、庶民が宮廷内部を知ることは難しかったと思うし。でも、意外に皆本質を見抜いていたのかもしれないけれど・・・

で、何度も書いているように、このオックスフォード伯エドワードが主役であり、彼を中心として陰謀渦巻く宮廷と、シェイクスピア誕生を描いていく。陰謀とは正式な後継者のいないエリザベスⅠ世の、次期王にスコットランド王ジェームズをと考える宰相ウィリアム・セシル、女王の隠し子ではないかと噂されるエセックス伯は自ら王位を狙い、彼を信望するサウザンプトン伯もこれに組しているという感じ。女王自身はすでに老齢ではあるけれど、後継者問題については明言を避けている。セシル親子はこの映画の中では悪役で、女王に進言してライバルのエセックス伯を前線に追いやったりと暗躍する。お気に入りのはずの若くてイケメンなエセックス伯だけど、あっさりとセシルの進言を受け入れてしまう女王。この辺り、今まで見てきたエリザベスⅠ世と違う印象・・・ イヤ、ダメな女王ということではないんだけど・・・ 後に女王自身のセリフで、平民出身のセシル親子を重用する理由を語っているけど、なるほどと思わせるし、判断が間違っているとも思わない。上に立つ者は自分の感情とは別に、判断を下さなければならないと思うし。演じているのがバネッサ・レッドグレーブってこともあるかと思うけれど、威厳は多少なくなったかもしれないけれど、老練している印象。自分を殺そうとしたメアリ・スチュアートに繋がる者を、イングランド国王になど絶対しないと言い張る感じは、前述したことと矛盾するけど気持ちは分かるし、スコットランドの支配下となる懸念もあるわけだし・・・ でも、結果的にはスコットランド王が王座に就くことになるのはなんとも皮肉。と、つらつらエリザベスⅠ世について書いているのは、前述したとおりこの後継者問題が大きな軸であり、それにはエリザベスⅠ世の性格や、プライベート部分が大きく関係しているから。チラシやCMなどでも触れているので、書いてしまうけれど、女王には公式な跡継ぎはいないけど、非公式な跡継ぎはいるということ。

つまり女王には複数の愛人がいて、何人かとの間には子供がおり、その子達は密かに貴族の子供として育てられたということ。この辺りも諸説あるようだけれど、ヴァージン・クィーンに愛人がいたというのは、公然の秘密という感じであったらしい。映画の中では後に衝撃の真実が分かるけれど、オックスフォード伯エドワードは若い頃、女王の愛人であった。公式サイトでは実際のエドワードも愛人であったような記述があったように思うけれど、毎度のWikipediaにはそういう記述はなかった。Wikipediaもその性質上、全てが正しいわけではないのは周知のとおり、なのでどちらが正しいのかは不明。映画では両親が亡くなったため、ウィリアム・セシルの屋敷で暮らし、様々な教育を受けているけれど、実際のエドワード卿は当時の慣習として、両親が健在のうちから育て親トーマス・スミスのもとで育てられたのだそう。ただし、若くして当主となってからは上司であるウィリアム・セシルの下で教育を受けたことはたしかで、実際の妻も映画でも描かれていたとおりセシルの娘。映画では娘1人しか登場しないけど、実際は5人の子をもうけており、後に再婚した女性との間に男子が誕生、この子が第18代オックスフォード伯爵となっている。セリフにもあったように思うけれど、イングランドで2番目に古い家系。この映画では当然ながらエドワード=シェイクスピアなのだけど、実際のエドワード卿も作家として有名で、詩や戯曲を書いていたらしい。詩は当時の有名な詩人達に賞賛されたそうで、演劇の庇護者としても知られているのだそう。これもWikipediaからの知識だけれど、これによると貴族だからという理由で、彼が戯曲を書くのを禁じられていたわけではなさそう・・・ ただ、当時役者達や芝居に関わるのは下層の人々で、身分ある人のすることではないとされていたというのは何かで読んだことがある気がするし、『恋におちたシェイクスピア』でも描かれていたと思う。あの映画でも、反政治的な内容の芝居は上演中止になっていた気がする。なので規制自体はあったと思うけれど、当時のことだから適当だったり、不当だったり、理不尽だったりはあったと思う・・・ と、若干脱線気味に書いているけど、ここが映画では重要な部分。オックスフォード伯が何故シェイクスピアを誕生させなければならなかったのかは、彼が公に作者であるとは言えなかったからだということにしたいということ。ここが、映画の肝なので、ここを史実と違うと言っちゃダメだと言いたいわけです(笑)

映画は大きくわけて2つの流れと、2つの時代を行き来しつつ描かれて、最終的に1つになるという仕組み。これが混乱してしまうこともなく、宮廷の陰謀をシェイクスピアとなった男(シェイクスピア本人)の厭らしさにイライラしつつも、適度に大味でありつつ、ちゃんと計算されていて、見ていて飽きさせない。全て書いてしまうのは野暮だけど、多分書いちゃう(笑) 青年のエドワードがセシルの屋敷にやって来たことから全てが始まっている。少年の頃から戯曲を書く才能に恵まれた、才気溢れる美青年。この少年エドワードが、若き日のエリザベスⅠ世の前で上演したのが「真夏の夜の夢」だよね? あんまり詳しくないので、ほんのワンシーン見ただけじゃ直ぐには分からなかったりするけど、ちゃんとシェイクスピアになってからは、脚本のタイトルを見せてくれるので大丈夫(笑) 話を戻すと、才気溢れる美青年で自信家でもある彼は、セシルの娘の心だけでなく、エリザベスⅠ世の心もとらえてしまう。そしてセシルの実の息子ロバートの嫉妬心を煽ってしまう。そういう伏線が実はいろいろあるけど、いちいち気になり過ぎちゃうことはない。冒頭はまさかのNew York。雨の中、渋滞にはまるタクシー。乗っているのはデレク・ジャコビ。劇場に到着すると急いで舞台裏へ。そして、そのまま舞台へ上がる。彼の登場とともに幕が上がり、シェイクスピア別人説について語り出す。すると、彼の語りとともにエリザベス朝時代へ。そして、ラスト再びこの舞台へ戻る。この演出については不要と思う人もいるかもしれないけれど、個人的には好きだった。別人説はあくまで説なのだから、全て作り物ですよっていうこと。なので、多少の無理もOKみたいな(笑) 後継者問題がらみで、女王とエドワードとの間の子供は、エセックス伯なのではないかと思わせて、実は・・・っていうのもおもしろかった。まぁ、これは自分が勝手に勘違いしてただけかも(笑) エドワードはエリザベスⅠ世の愛人となったけれど、女王が彼の子供を宿したため、ウィリアム・セシルにより2人の仲は裂かれることになる。女王にはエドワードに捨てられたように、エドワードには女王に捨てられたように思い込ませる。以来、2人は20年近く会っていない。政治の表舞台から遠ざけられて、抑圧された思いは戯曲を書くことに向かう。

そして、彼は別人の名前を借りて作品を上演することを思いつく。彼が選んだのはベン・ジョンソン。後に桂冠詩人となる実在の人物。桂冠詩人とは政府などに公式に任命された詩人のことだそう。この頃はまだ無名であったようだけれど、彼の人柄や才能に目をつけたということかな。戯曲を渡すので、ベン・ジョンソンの名前で上演して欲しい。それによって得た名声と、口止め料を見返りとするというもの。ベン・ジョンソンは他人の作品を自分のものとすることを潔しとせず、上演はするもの作者は無記名のままとしてしまう。この作者不明『Anonymous』というのが原題。芝居は大成功で、作家の登場を促す観客達。戯曲を読んでもいなかったらしいベン・ジョンソンは、自らの過ちに気づくが時すでに遅し。たまたま舞台裏で戯曲を手にした役者志望のウィリアム・シェイクスピアが、自分が作者であると名乗り出てしまう。品のない男の登場に、自らの芝居を見に来ていたエドワード卿は驚愕するけど、こうなってしまっては仕方がない。不本意ながらベン・ジョンソンを仲介役として、彼の作品はシェイクスピアの作品として上演されていく。この俗物感丸出しのシェイクスピアにイライラしながらも、名前が加わっただけで、作品が一人歩きしていく感じも皮肉でおもしろい。どんどん高まるシェイクスピア人気。劇場を建てる資金を提供しろとエドワード卿を脅迫するシェイクスピア。そして建ったのがグローブ座。そんなシェイクスピアに嫌悪感を募らせていくベン・ジョンソン。ウィリアム・セシル亡き後、ますます市民の間で募るセシルへの不満。セシル親子の陰謀で命を狙われていることを知ったエセックス卿が反旗を翻す。サウザンプトン伯に助けを求められたエドワード卿は芝居で民衆の心を動かそうと考える。

ここからは本当におもしろかった! いろんなことが一気に動き出す。ベン・ジョンソンが苦悩の末、密告してからのロバート・セシル側の対応は敵ながらお見事。エドワード卿の作戦も良かったのだけど、ベン・ジョンソンの密告は予定していなかった・・・ エドワードとの20年ぶりの再会に心躍らす女王。でも、エドワードの前に現れたのは、ロバート・セシル。この対決シーンは見もの! 涙を流しながらエドワードを責め立てるロバート・セシル。愛憎渦巻く2人の演技がスゴイ! 結果は息子であるサウザンプトン伯の命はなんとか助けることができたけれど、エドワード卿一世一代の作戦は失敗に終わる。実際のエドワード卿はこんな騒動は起こしていないわけだから、その後の人生は実際の登場人物たちがたどった道を歩んだことが紹介されて終わる。

キャストは良かったと思う。若き日のエリザベスⅠ世を演じたのは、老エリザベスⅠ世を演じたバネッサ・レッドグレーブの実の娘ジョエリー・リチャードソン。愛人に溺れ、芝居に興じるシーンばかりだったのは気の毒だけど、威厳のようなものは感じられた。老エリザベスⅠ世のバネッサ・レッドグレーブはさすがの演技。老いから来る判断の遅れや、気弱になっている感じを出しつつ、威厳を失わない感じはさすがに上手い。若き日のエドワード卿ジェイミー・キャンベル=バウワーや、サウザンプトン伯のゼイヒア・サミュエルはイケメン枠だけど、若さゆえの傲慢さというか、自信過剰で無謀な感じは良かったと思う。ナレーションのデレク・ジャコビはオープニングとエンディングに登場して、この物語自体が作り物であると思わせる役。名優による舞台的な朗々とした発声に自然に導かれた。サー・デレクご自身がシェイクスピア=エドワード卿説支持者だそうなので、それゆえのご出演?

上手いなと思ったのはベン・ジョンソン役のセバスチャン・アルメストロ。実はデレク・ジャコビの導入部から最初に登場するのは彼。そこから観客を引っ張る。密告のシーンはすごかったけど、シェイクスピアの嘘を知りつつ、本当のことを言えずに懊悩する姿が良かった。作家としてエドワードを尊敬していく感じもいい。ロバート・セシルのエドワード・ホックも良かった。背中に瘤があるため容姿に自信がなく、全てにおいて自分より秀でているエドワードに対する嫉妬と憧れ・・・ セシル親子は悪役ではあるけれど、優れた政治家であることは間違いない。もちろん自分達の有利になるようにことを運んでいる部分はあるけれど、それも含めて国を動かすということが政治なわけだし。そういう部分を感じさせたのは良かった。エドワードとの対面シーンは圧巻。主役であるエドワード卿のリス・エバンスが良かった! 若い頃はあんなに血気盛んだったのに、人生唯一の恋がその後の人生を封じ込める結果となる。愛のない結婚。政治の表舞台からは遠ざけられている。彼自身が最期に語るように「イングランド一の財産があったのに、最も貧しいものとして死んでゆく・・・」それは単純に金銭的なことだけではない。貴族の男として、人として何も持たず、何も残せずに死んでいく・・・ 芝居を見ている時以外は、その全てを諦めているかのような表情。一世一代の賭けに出るけど、それも失敗。そして告げられる衝撃の真実。自らの出生の秘密は、そのまま息子の出自にも関わってくる・・・ 全て大きく表情を変えるわけではないのに、伝わってきた。何よりも妻にまた戯曲を書いたと責められて「頭の中に溢れてきて止まらない」と言うシーンで涙が止まらなかった それこそが才能であり、天才ゆえの喜びなのに、それをアウトプットすることを禁じられる辛さ。このシーンは見事。

そう、この映画で最も感動したのはこのシーンだった。多分、芸術家達は、それが小説だろうが、絵だろうが、彫刻だろうが「頭の中に溢れてきて止まらない」のだと思う。それが、彼らの喜びでもあり、苦しみでもあるのだろうなと思ったら泣いてた。このシーンとこのセリフに出会えただけでも、この映画を見てよかったと思う。

暗くジメジメしたLondonの下町も含めて画が良かった。いつもなんとなくどんよりしているイメージ。エメリッヒ監督とスタッフはフェルメールやラ・トゥールの絵画を参考にしたのだそう。暗い中に差し込む光。なるほど、どのシーンも美しかった。グローブ座についての資料はほとんど残っていないため、本当の姿ではないそうだけど、当時の劇場の構造が見れておもしろい。円形のドーナツのような構造。壁に沿った椅子席部分には屋根があるけど、舞台の一部や立見席には天井がなくて、雨が降ると観客だけじゃなくて、演じる側もびしょ濡れ。お芝居のシーンは全部おもしろかった! 明らかにロバート・セシルと分かる身体的特徴の衣装を着ける役者が、逮捕を恐れる感じも興味深い。有名なシェイクスピアの戯曲を演じるシーンがたくさん出てくる。内容を知っていればもちろん楽しいと思うけど、タイトルしか知らなくても( ̄― ̄)ニヤリ

陰謀渦巻くコスチューム・プレイお好きな方オススメ! シェイクスピア別人説に興味のある方是非!

『もうひとりのシェイクスピア』Official site


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【Googleのロゴ】フランク・ザンボーニ生誕112周年

2013-01-16 21:58:42 | Google's logo
毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



フランク・ザンボーニ生誕112周年!
すみません、どなたでしょう・・・

クリックすると検索画面に飛ぶけど、
ご本人の日本版Wikipediaはないっぽい

フランク・J・ザンボーニ("・J・"の部分がかわいい★)は、
製氷車の発明者だそう

アイススケートリンクの経営者だった1940年代初頭に、
手作業で行われていた製氷作業を機械でできないかと、
製氷車開発されたのだそう。

ということくらいしか分からなかった(o´ェ`o)ゞ

どうやらこのロゴ、ゲームになってるらしいけれど、
残念なら自身のPCではできなかった

Happy Birthday


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【動画】Think of Me - Anna O'Byrne

2013-01-14 00:10:17 | 【動画】musical

【動画】Think of Me - Anna O'Byrne





YouTubeにオススメされた! AU版「Love Never Dies」のChristine Anna O'Byrne! 実はアンナさん、現在はWE「オペラ座の怪人」にChristineとして出演中! そんな彼女のTOM~


オリジナル・クリスは以前演じたことがあるそうだけど、これは素晴らしい! 彼女はオペラも歌うそうだけれど、ホントに美しい声で、歌が超絶に上手い! そしてちゃんとお芝居してる!


ということで、動画をドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

Think of Me - Anna O'Byrne



生で見て見たい!!

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The Hobbit: An Unexpected Journey - Christopher Lee Interview - Saruman (2012) HD

2013-01-09 00:45:46 | 【動画】cinema
The Hobbit: An Unexpected Journey - Christopher Lee Interview - Saruman (2012) HD


止まらなくなってきた(笑)
『ホビット 思いがけない冒険』に再びサルマン役でご出演のリー様インタビュー♪

リー様は「指輪物語」の大ファンで、毎年読み返しているらしい!
パブで原作者のJ.R.R.トールキン教授と話したことがあるんだよー! 素敵
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【動画】サー・クリストファー・リー クリスマスメッセージ 2012

2013-01-09 00:32:43 | 【動画】moving

【動画】サー・クリストファー・リー クリスマスメッセージ 2012



"Christopher Lee.A Heavy Metal Christmas"を再生したら出てきた♪



これまた今更だけど、リー様からのクリスマス・メッセージ!ちょっと長いのでまだ全部見てないけど、マヤの滅亡のこと言った?!英語全然自信ないけど・・・ 5:30でベネディクト・カンバーバッチって言ってる!『スタートレック』だ!! おお~

いつまでもお元気で、まだまだたくさん映画に出ていただきたい!!


ということで、動画をドゥゾ♪(っ'ω')っ))


Christopher Lee - Christmas Message 2012





Thank you for your message, Sir Christopher!

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Christopher Lee. A Heavy Metal Christmas

2013-01-09 00:26:10 | 【動画】music
Christopher Lee. A Heavy Metal Christmas


これTLに流れてきて、お気に入りにしてて忘れてた!
もうクリスマス終わっちゃったじゃんね・・・

LOTRシリーズ、そして『ホビット』のサルマンでおなじみ、
サー・クリストファー・リーがメタルでクリスマス・ソングを歌ってます!!
何故?! ラパパンパンって・・・(笑)

でも素敵
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Les Miserables - One Day More - 25th Anniversary Performance (with subtitles)

2013-01-09 00:07:57 | 【動画】musical
Les Miserables - One Day More - 25th Anniversary Performance (with subtitles)



YouTubeにオススメされた♪
レ・ミゼラブル25周年コンサートのカーテンコール!
オリジナル・キャスト、ロンドン公演キャスト、
25周年ツアー版キャストも加わっての"One Day More"英語字幕つき

これ何度見ても胸が熱くなる
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