シネセゾン渋谷は水曜日が男性も1,000円で見れるので結構混んでた。
デンマーク映画ってパっと浮かばないけど見たことあったかな? 以前WOWOWでやってた「キングダム」(最近スティーブン・キングのリメイク版が放送されてた)を見てたくらいかなぁ。 前半はホラーだったのに後半どんどんバカになってきて、面白がってたら中途半端なとこで放送終了になった気が・・・。
若い監督は映像に凝ってスタイリッシュな作品にしたかったようで、それは成功してると思う。 全編においてそんな感じが伝わってくるけどイヤではない。 「運命の女性と出会った主人公。 彼女との恋を選ぶと今までの自分の存在自体がなくなってしまう」というストーリー。 予告の映像が良くてストーリー的にもサスペンス的なのを想像してたけど恋愛映画だった。 時間軸をずらして同じ場面をシチュエーションを変えて繰り返したり、前の場面に戻ったりが頻繁なので分からなくなる人もいるかもしれない。 そんな設定じゃないのにデンマークの街並みが近未来的な感じに見えたのはそのせいかもしれない。 あとは映像によるものか・・・。
マリア・ボネヴィーという女優さんが運命の女性アイメと、現在の恋人シモーネの2役を演じていた。アイメは謎めいていて、シモーネはかわいらしい感じ。 多分男の人はどちらにも惹かれるんでしょう。 主人公はかなり優柔不断なんだけど、同じ女優が演じてるってことはどちらを選んでも運命の女性ということなんだろうと思った。
自分の存在が消えるエピソードとして、アパートの部屋に入れないってシーンがあるんだけど、他人が住んでるとかじゃなくてドアが小さくなってるっていうのが好き。 それも小さすぎず大きすぎずの絶妙な大きさ。 主人公の俳優はちょっとゴツイ感じの顔で好みではないけど、彼があまり表情も変えずに演じているのがよかったかも。 あと優男的な感じの人だと優柔不断さにイライラしてきちゃうかも。
アイメの夫の小説家がナレーションをしている。 プロローグではただのナレーションだと思ったけど。 エピローグで種明かしが(?) あれは作家の・・・。 ってオチでいいんだよね?