2020.01.17 『ダウントン・アビー』鑑賞@TOHOシネマズ日比谷
ドラマ版が大好きでずっと見てた。映画化のニュース知ってからずっと待ってた。試写会は見かけなかったのでなかったのかな? 公開から1週間後見に行ってきた~
ネタバレありです! 結末にも触れています!
「平和な日々を過ごすダウントンにバッキンガム宮殿から手紙が届く。国王夫妻がこの土地を訪れパレードとダンスパーティーを開くので、その際にダウントンに一泊するというのだった。クローリー家と使用人たちは準備に取り掛かるが・・・」という感じで、ザックリ言うと国王夫妻が一泊して帰る話。その間、それなりに事件やドラマがあるけれど、最後は全て丸く収まる。この形ならば今後も映画化できそうだし、見ている間はとっても楽しめたけど、正直内容的にはドラマのスペシャル版で十分な気がしなくもない😅 ただ、やっぱり本物のお城や時代考証にこだわった衣装やセットなどが豪華で、大画面で見れて良かったと思う。
ドラマ版はシーズン6まで製作され、全52話がイギリスのITVで放送され2015年に終了。日本では2011年秋にスターチャンネルで放送が開始され、その後2014年からNHKで放送された。自身はNHKの放送を鑑賞。ドラマ版について詳細はWikipedia で!
さて、映画についてもWikipedia から引用しておく。 『ダウントン・アビー 』(Downton Abbey )は、マイケル・エングラー (英語版 ) 監督、ジュリアン・フェロウズ 脚本による2019年のイギリス・アメリカ合作の歴史時代劇映画である。2010年から2015年にかけてITV で放送されたフェロウズ製作の同名のテレビシリーズ の続編であり、ヒュー・ボネヴィル 、ローラ・カーマイケル 、ジム・カーター 、ミシェル・ドッカリー 、エリザベス・マクガヴァン 、マギー・スミス 、ペネロープ・ウィルトン といった多くのキャストが続投する。時代設定は1927年であり、ジョージ5世 とメアリー王妃 によるダウントン・アビー訪問が描かれる。イギリスでは2019年9月13日に封切られた。日本では2020年1月10日に公開された。
映画は2015年12月に52話目を以て完結した同名のテレビシリーズ の続編であり、最終回である1925年の大晦日から約2年後となる1927年の秋が舞台となる。2016年4月、映画化が検討中であり、ジュリアン・フェロウズ が脚本の概要作業に取り組んでいることが明らかとなった。脚本は2017年初頭にオリジナルキャストたちに配布された。2018年7月123日、プロデューサーにより長編映画の製作が発表され、2018年中旬に撮影が始まることが明らかとなった。
2018年7月、ヒュー・ボネヴィル 、エリザベス・マクガヴァン 、ミシェル・ドッカリー 、ローラ・カーマイケル 、マギー・スミス らオリジナルキャストがテレビシリーズと同じキャラクターを演じることが報じられ、その後さらにジョアン・フロガット の続投も明らかとなった。一方でローズ・マクレア役のリリー・ジェームズ やジェームズ・ケント役のエド・スペリーアス は出演しないことが明らかとなった。2018年8月、映画で新たに加わるキャストとしてイメルダ・スタウントン 、ジェラルディン・ジェームズ 、タペンス・ミドルトン 、サイモン・ジョーンズ 、デヴィッド・ヘイグ 、ケイト・フィリップス 、 スティーヴン・キャンベル・ムーア が発表された。プロデューサーはサイモン・ジョーンズとジェラルディン・ジェームズが王と女王、デヴィッド・ヘイグが王の執事を演じることを明かした。
主要撮影は2018年8月末にロンドンで始まった。9月20日までにテレビシリーズの主要なロケ地となったハンプシャーのハイクレア・カースル で撮影が行われた。また9月にはウィルトシャー のラコック でも撮影が行われた。撮影は2018年11月に完了した。Rotten Tomatoes では批評家の支持率は35件で83%、平均点は6.41/10となっている。Metacritic では16件のレビューで加重平均値が60/100と示されている。
とのことで、評価としてはまずまずという感じなのかな。うん、自分としても映画としては60点くらいだと思う。ただ、ドラマ版見ていた者としては、あの世界が再び見れた喜び加点があるので75点くらいはあげてしまうかも😅
映画が始まる前に料理人パットモアさん役のレズリー・ニコルから簡単な登場人物の紹介映像が入る。あらすじ的なものはなかったけれど、ドラマ版未見の方には親切だったかもしれない。自分は字幕版で鑑賞したけれど、後日吹替版で鑑賞した母親によると、この部分については字幕で上映されたとのこと。
ドラマ版終了時から2年後の1927年の設定。バッキンガム宮殿で書かれた手紙が汽車に乗りダウントン・アビーに届けられるシークエンスから始まる。使用人たちが使うドアに郵便が届けられ、対応に出たアンディ・パーカー(マイケル・C・フォックス)が差出人に驚き、そのまま執事室に向かう背中を映す。こういうショットはドラマ版でも多用されており、さらに使用人たちの仕事場である地下のスペースが映し出されるのもワクワクする導入部となっている。
ドラマ版で執事を務めていたチャーリー・カーソン(ジム・カーター)は引退し、屋敷の敷地内に住居を構え、妻であり家政婦長として働いているエルシー・ヒューズ(フィリス・ローガン)と暮らしている。現在の執事は元下僕だったトーマス・バロー(ロブ・ジェームズ=コリアー)になっている。そして、手紙を見たバローが階段を上ってクローリー伯爵一家がくつろぐ居間へ。
クローリー家当主は変わらずグランサム伯爵ことロバート・クローリー(ヒュー・ボネヴィル)だけれど、長女のメアリー・タルボット(ミシェル・ドカリー)が運営を手伝っている様子。亡くなった三女の婿トム・ブランソン(アレン・リーチ)も自動車販売店を経営しながら助けているらしい。伯爵夫人コーラ(エリザベス・マクガヴァン)も夫と娘をサポートしており、グランサム伯爵の母で先代の伯爵夫人ヴァイオレット(マギー・スミス)も健在。おばあ様御健在なのはウレシイ
バッキンガム宮殿からの知らせは国王夫妻がグランサム伯爵の領地を訪れ、パレードとダンスパーティーを開催すること、その際ダウントン・アビーに滞在するという内容だった。この時の国王はジョージ5世(サイモン・ジョーンズ)で、実際メアリー王妃(ジェラルディン・ジェームズ)と共に英国各地を巡り、各地の領主の館に滞在したのだそう。ダウントン・アビーのモデルとなっているハイクレア城に滞在したことはないのかな? このハイクレア城はツタンカーメン発掘で有名なハワード・カーター(Wikipedia )のスポンサーだった第5代カナーヴォン伯爵でもおなじみのカナーヴォン伯爵(Wikipedia )家の城であり、現在も第8代カナーヴォン伯爵が暮らしている。
話が反れてしまったけど、要するに当時としては国王夫妻が領主の城を訪れることは、そんなに珍しいことではなかったということらしい。しかも、クローリー家の人々の反応からすると、必ずしも喜ばしいものでもなかったような? もちろん名誉だと喜ぶ人々も多かったと思われる。事実、使用人たちは大喜びで、現在は教師になっている元下僕のジョゼフ・モールズリー(ケヴィン・ドイル)が噂を聞きつけ、是非下僕として参加させて欲しいと申し出るほど。クローリー家の人々の反応は、おそらく経費的な問題かと思われる。
バッキンガム宮殿からの手紙には、国王夫妻を迎える準備については、王室からの指示に従うようにという指示があったため、バローは銀製品などを揃えさせているものの、どれを使うか指示を仰いでから磨くと言う。その事を聞いたメアリーはバローでは役不足と考えて、自らカーソンの自宅に出向き一時復帰を頼む。暇を持て余していたカーソンはこれを受ける。いよいよ役者が戻って来きたぞ😃
カーソンの復帰を従者のジョン・ベイツ(ブレンダン・コイル)や妻で侍女のアンナ・ベイツ(ジョアン・フロガット)、パットモアや料理人のデイジー(ソフィー・マクシェラ)らが歓迎するが、メンツを潰された形のバローは当日自分は休暇をもらうと言い出す。これは後の伏線でもある。
国王夫妻に自分の料理を食べてもらえると俄然張り切るパットモアさんだけれど、王室の執事や家政婦長、料理長などがやって来て、自分たちが全て取り仕切るので手出し無用と言われてしまう。これには使用人たちが反発するけれど、王室執事のウィルソン(デヴィッド・ヘイグ)は我々は格が違うのだと言い放つ。嫌な奴😠 でも、この使用人どうしの争いはダウントンの見どころの一つでもある。
地元の食料品店に材料を注文してしまったパットモアさんは、デイジーと共に断りに行くけれど、自分が調達した食糧が国王に食べてもらえると喜んでいる店主に本当のことが言えず、食材は大量にダウントンに届いてしまう。とりあえずデイジーが使っていない部屋に押し込めてある様子は、笑わせる要素なのかと思ったら後の伏線だった。
さて、ダウントンに国王来るの知らせに、次女でヘックスハム侯爵夫人のイーディス・ペルハム(ローラ・カーマイケル)が、夫のバーティー・ペルハム(ハリー・ハデン=ペイトン)とダウントンにやって来る。コーラが電話で知らせていたけれど、1927年当時は電話が通じていたのね。イヤ、ドラマ版でも既に開通していたかな? 忘れてしまった😅 その他、ボイラーが故障し、ボイラー技士と楽しそうに話すデイジーにアンディが嫉妬して、せっかく直ったボイラーを壊してしまうくだりがあったり、使用人たちは掃除機を使っていたりして時代の流れを感じる😌
元運転手でアイルランド人のトムは王制には反対の立場だけれど、国王夫妻の訪問には中立の態度。それはクローリー家の一員だから。とはいえ、久しぶりにトムに会ったイーディスは少し不安を感じている様子。これは見ている者に対してのアピールで、実はトムに近づく人物が。チェトウッド少佐(スティーヴン・キャンベル・ムーア)という人物が、トムの店を訪ねて来て、トムにアイルランド人として王制をどう思うかなどと聞いてくる。しつこくパブに誘いトムも思うところあってつき合うことにする。まさかトムが国王夫妻に何かしてしまうのか?
一方、コーラのもとには国王夫妻の娘であるメアリー王女(ケイト・フィリップス)からお茶の誘いが入る。コーラはこれを受け、メアリーとイーディスと3人で向かう。メアリー王女は快活で親しみやすい人物で、子どもたちも侍女たちと一緒に遊びながらのお茶は楽しいものだったが、王女の夫が帰宅して空気が一変する。DV気味のこの夫は子供たちが同席していることを快く思わず、侍女たちに子どもたちを部屋に連れて行くように言いつける。メアリー王女がダウントンに招待されたと言うと、自分は行かないとピシャリ。これはヒドイ😅
このメアリー王女は後にダウントンの庭で一人でいる所に通りかかったトムと話をするシーンがある。トムはメアリー王女と気づかなかったため、もちろん女性に対して失礼のないように注意を払っていたけれども、自然に接したため王女も自然に悩みを打ち明ける。トムは王女に自分の人生で何が一番大切かを考えることが必要だというようなアドバイスをする。
先に書いてしまうと、トムの助言に従ってよく考えた結果、自分にとって一番大切なのは王室であるという結論に達し、そのためには夫ともう一度やり直す決意をしたと母である王妃に語る。正直、トムのアドバイスを聞いた時、王女の結論は子どもたちだと言うと思ったので、まさかの王室という答えにビックリ😲 このメアリー王女は特に必要なキャラクターとは思わなかったけれど、シリーズ通して女性の自立をテーマの一つとして描いてきた流れとして、身分の高い女性でも女性の生きる道は窮屈であったということを描きたいのかなと思った。ちょっと順番は前後するけど、メアリー王女の件をまとめて書いておく😌
さて、国王到着前夜、パレードの椅子が遅れて届く。今から並べなければパレードに間に合わないが、外は土砂降りの阿雨である。メアリー自ら椅子を並べると聞けば、使用人たちはもちろん、伯爵も黙って見ているわけにはいかないと、総出で椅子を並べる。実際、貴族が自らこんなことをしたとは思えないけど、クローリー家と使用人の絆を描きたいということなのかな。
さて、国王夫妻がダウントンにやって来る。クローリー家の家族や使用人たちが国王を迎える。下僕として復帰したモールズリーは倒れそうなほど感激する。ちょっと曖昧な記憶になってしまったのだけど、国王夫妻が到着したので昼食をとることになったのかな? とにかく、配膳をすることになったわけだけれど、料理は気取ったフランス人らしき料理長が作り、配膳も張り切って運ぼうとするモールズリーはじめとした下僕たちから、奪うような形で王室の下僕たちが運んで行ってしまう。これに憤った使用人たちはベイツ夫妻を中心に策略を巡らす。
一方、アンナはイーディスから発注したドレスがサイズ違いで届いてしまったことを聞き、一晩で直せる心当たりがあると言う。実は、王室の使用人たちが到着してから物が無くなる事象が起きており、不審な動きをする王妃の衣装係が犯人だろうと確信していたのだった。渋々ながら一晩でドレスを直した衣装係は、盗んだ理由として自分が一生かけても稼げない金額の品物を、特に気にもせず飾っているのだから、一つくらい頂いたっていいだろうというめちゃくちゃなものでビックリ😲 このエピソードは特に必要なかった気もするけど、王室の使用人vsダウントンの使用人エピソードとして入れておいたってことかな。
さて、国王によるパレードが行われる。国王が馬に乗って領地内を歩き、昨夜椅子を並べた広場で謁見式を行う流れ。沿道にはパレードを一目見ようと人々が集まっている。その群衆の中にチェトウッド少佐を見かけるトム。トムに目配せして群衆から離れるチェトウッド少佐。彼を追うトム。その行動に気づいたメアリーが2人を追う。チェトウッド少佐は物陰から、待機している国王を銃で狙っていた。トムが飛びつきメアリーの援護もあり無事に捕獲。警備の人に引き渡す。トムとしてはチェトウッド少佐が自分を疑っているのだと思っており、家族に伝えず密かに納得させようと思っていたのだけれど、まさかチェトウッド少佐が反王制側で、自分を引き込もうとしているとは気づかなかったらしい。後にトムはこの働きと、メアリー王女に助言したことにより国王から声掛けをいただく。
パレードは無事成功。ビシっと軍服を着た国王と騎馬隊。この騎馬隊の人たちが一体誰なのか全く説明がなかったので不明。国王と一緒に来たのか、領地内の人々なのか?🤔 王妃やクローリー家の人々のドレスも素敵✨ そんな中、トムは前日すれ違い声を掛けたレディー・モード・バクショーの侍女ルーシー・スミス(タペンス・ミドルトン)の姿を見つけ、お互い会釈を交わす。実は、このルーシー・スミスがクローリー家に波紋を広げることになる。
王妃の女官であるレディー・モード・バクショー(イメルダ・スタウントン)は、クローリー家の親戚でグランサム伯爵の従妹。夫を亡くし跡取りもいないため、相続人にグランサム伯爵を指定するようにヴァイオレットが画策してるのだが、レディー・モードはこれを拒否。なんと長年仕えてくれたルーシー・スミスに譲ると言い、ヴァイオレットを激怒させる。あらあら。
一方、ダウントンではベイツ夫妻を中心に使用人たちの作戦が始まる。まずは、休暇を申し出ていたバローが国王の従者であるリチャード・エリス(マックス・ブラウン)と画策し、偽の電話を掛けて使用人たちの大半をロンドンに帰してしまう。2人はそのままエリスの故郷に向かう。話は前後してしまうけれど、2人のことをまとめて書いてしまう。エリスの故郷に到着した後、実家に帰るエリスを待つため一人パブに残ったバローは、パブにいた男に誘われて別の店に行く。行先を店主に伝えると眉をひそめる。
男が連れて来たのは同性愛者が集まる秘密クラブで、カップルたちが楽しそうに飲んだり、踊ったりして楽しんでいた。初めてありのままに自分を出せた喜びから、楽しい時を過ごすバロー。しかし、そこに警官が踏み込んでくる。当時、お同性愛は罪だったんだよね😢 そんなバローを王室の使用人であるという身分を使ってエリスが助けてくれる。お礼を言うバローに、エリスは自分も同性愛者であることを告げる。なんと!
一方、ダウントンではアンナたちの作戦が始まっていた。密かに睡眠薬を混ぜた飲み物を王室の使用人に飲ませ、執事には理由をつけて自室に下がらせ、2人の部屋にカギをかけて監禁してしまう。ヒューズさんが対決していた王室家政婦長を一喝し、自ら使用人たちの指揮を執ると宣言。例の部屋に隠していた食材を使い、パットモアさんとデイジーが料理を作り、モールズリーさんやアンディーがそれを運ぶ。王室料理人は自ら仮眠をとると言って自室に行ったからいいけれど、王室執事のカギは、ダウントン側の仕業だとバレるんじゃないかなと思うけど🤔 まぁ、騙されたとはいえそれも含めて失態ではあるし、そういうツッコミは別にいいか😅
晩餐会の料理は国王夫妻に好評で、国王は王室料理長の手柄だと言うけれど、舞い上がったモールズリーさんが、ダウントンの料理長パットモアさんの手柄ですと言ってしまう。下僕が発言してしまうだけでなく、国王の発言を訂正するなど許されない行為。怯えるモールズリーさんに王妃がとりなし事なきを得る。この際、モールズリーが深々とカーテシー(Wikipedia )をして一同を呆れさせ、見ている側の笑いを取る。
晩餐会は無事終わり座を移して歓談。国王はイーディスの夫であるバーティーに皇太子のアフリカ行に同行するように依頼する。上流貴族の務めとしてこれを受けるバーティーだが、イーディスは断って欲しいと言う。この下りは翌日に持ち越したりと長いのだけど、まとめて書いておく。実はイーディスは妊娠の兆候があり、妊娠しているとすると出産予定日がアフリカ行にぶつかってしまうというのだった。これを受けてバーティーは機会をとらえ辞退したい旨を伝えるものの、国王は認めない。酷い😅
これを聞いたイーディスは日ごろの不満が爆発。以前はやりがいのある仕事(出版社の経営)をしていたのに、今はずっと家にいるか、たまに領地に出てしたくもないおしゃべりをするだけ、自分の人生を生きたいと言う。長女のメアリーは早い段階から婿を取って家を継ぐという使命があり、本人もそのように考えていただろうし、周りもそう扱ってきた。次女のイーディスはメアリーと馬が合わず、自分の価値を見出せず迷走していた。そんな中、マリゴールドの父親である男性と知り合い、出版社を見事にきりもりしたことは、大変だったけれど楽しかったし自信になったのだと思う。
とはいえ侯爵夫人としての仕事はたくさんあるだろうし、母親のコーラを見ていれば領主夫人としての仕事もあると思うのだけど、それにはやりがいを感じないということなのでしょうかね。でも、このイーディスの不満は夫であるバーティーに伝えられたものの、母コーラが王妃に直談判し、国王がアフリカ同行をしなくてよいという判断を下したという描写だけで終わってしまい、未解決だったように思うのだけどいいのかしらね?🤔
さて、再びヴァイオレットとモードのバトルが勃発するのだけれど、モードはかたくなにルーシーに譲ると聞かず自室に戻ってしまう。そこにマートン男爵夫人イザベル(ペネロープ・ウィルトン)が訪ねて来て、ルーシーは自分があなたの子どもであることを知っているのかと尋ねる。やっぱりね😏 ここまで頑なら理由はこれしかないよね。たしか夫を亡くした後で不倫ではなかったと思うけれど、モードはルーシーの父親と恋に落ち妊娠が発覚。自分の父親に理解してもらえないだろうと、アメリカに渡ってルーシーを出産。アメリカでルーシーの父親と暮らし幸せな時を過ごした。何故、イギリスに戻って来たんだっけ? 彼が亡くなっちゃったんだっけ? ちょっと忘れてしまった😅 イザベルはヴァイオレットは正直に話せば理解する人だから、ちゃんと話せとアドバイスをする。
翌日、国王夫妻はクローリー家の人々や使用人たちに見送られてダウントンを去る。その後、娘であるメアリー王女の嫁ぎ先であるヘアウッド伯爵の屋敷で催される舞踏会へ向かう。ダウントンにはメアリーの夫であるヘンリー・タルボット(マシュー・グッド)がアメリカから帰って来る。クローリー一家は揃って舞踏会へ向かう。
ヴァイオレットとモードが話した描写はなかったけれど、どうやら2人は和解したらしい。ルーシーとトムが文通をする約束をしたらしいと聞き、ヴァイオレットがトムとルーシーが結婚して、トムがバクショー家の当主になるというアイデアはとてもいいと発言し、イザベルを呆れさせる。ここは笑わせるところ。
人々が踊る中、トムは舞踏会場を離れルーシーを探す。モードの娘でバクショー家の相続人でありながら、現在は舞踏会に出席することができないルーシーとバルコニーでダンスをする。これはちょっと素敵なシーン✨
ダウントンでは使用人たちが大仕事をやり終え、お互いを称えていた。そんな中、アンディーがデイジーに嫉妬でボイラーを壊したことを告白。デイジーは散々アンディーからのプロポーズをはぐらかしていたのに、この告白を受けてアンディーにも熱い心があるのだと気づき、結婚を決意する。うーん💦 どうやら今作、全員がハッピーになる方向にしようとしているようだけれど、これはちょっと取って付けたような感じだったかな~🤔
そして、バローにも幸せが! ロンドンに戻るエリスに友達として文通したいと言うと、エリスは友達じゃないと言う。バローがやはりゲイは受け入れられないのかと思った瞬間、エリスはそれ以上の関係になりたいと言いキスをする。ドラマをずっと見ていた者としては、バローにはいろいろ思うところあるけれど、シリーズ後半のバローは心を入れ替えていたし、これは素直に良かったねと思った😳
一方、メアリーはヴァイオレットを呼び出す。国王夫妻を迎える準備のさ中にこっそりロンドンへ行ったのは何のためだったのか聞くためだった。するとヴァイオレットは実は以前受けた検査の結果を聞きに行ったのだと答える。どうやら長くは生きられないようだと言う。メアリーは悲しみ、おばあさまがいないとやっていけないと言う。ヴァイオレットはあなたならば十分やっていけるから大丈夫だとメアリーを励ます。なんと😢
メアリーはトムにダウントンを維持していくことの難しさや、城を売って自分たちは今の自分たちに見合った家で暮らすべきなのではないかと話すシーンがあったけれど、やっぱり相当大変なんだろうな🤔 時代もどんどん変わっていくし。ダウントン・アビーとして使われているハイクレア城も、現在の当主である第8代カナーヴォン伯爵も、以前ダウントン関連の番組(だったかな?)で、維持することの大変さを話されていて、こうしてロケに提供したり、結婚式場として貸し出したりしているとのことだった。とはいえ、この時点ではヴァイオレットの思いをくみ、メアリーはダウントンを守る決意を固める。
人々が舞踏会を楽しむ中、大仕事を終えたカーソン夫妻が帰宅しようとしていた。今日だけはいいだろうと使用人出口ではなく、国王も使った玄関から出て行く。カーソンがダウントン・アビーはこれからも続き、クローリー家が100年後も住んでいるだろうと語り、引きの画になって映画は終了する。
キャストは皆良かった。いつもは吹替で見ていたので、ご本人の声で見るの不思議な気もしたけれど、吹替版のもキャラクターに合った声優さんをキャスティングしていたんだと気づいた。特にトーマスの三上哲さんが、トーマスの嫌味な感じと繊細さを引き出していたことを知り感動。やっぱりプロってスゴイ。
話が反れたけれど、とにかくいろんな人に光を当てたので、誰がメインということもなかったかな💦 前述したようにキャストは皆良かったと思うけれど、誰がどう良かったかというと難しいな😅 最近、他の映画でも見かけるメアリーのミシェル・ドッカリーはいよいよダウントンを背負う責任と重圧を見事に演じていたと思うし、娘に移行しつつも女主人として立ち回るコーラのエリザベス・マクガヴァンも良かった。おとぼけ感が増してしまった気もするグランサム伯爵をヒュー・ボネヴィルがかわいく演じていた。
使用人たちの中では今回大活躍のアンナのジョアン・フロガットが良かった。大好きな『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(感想はコチラ )にも出ていたりと、最近映画でも良く見かける好きな女優さんの1人。ゲイであることをずっと悩んでいたバローに幸せが来て良かったねと思わせたのはロブ・ジェームズ=コリアーのおかげ。パットモアさんのレズリー・ニコルも良かったな。
そして、ベテラン女優たちの競演が素晴らしかった。今回はよい働きをするけれどドラマの中では時々出しゃばり過ぎに感じてたイザベル、その辺りも含めペネロープ・ウィルトンの演技は良かったと思う。短い出演シーンながら印象を残すモードのイメルダ・スタウントンもさすがの演技。そしてヴァイオレットのマギー・スミスが素晴らしい。このシリーズの陰の主役はヴァイオレットなんだよね。その君臨感がスゴイ
話の内容的にはドラマのスペシャル版の域を出ていないようにも思うけれど、やっぱり映画となると予算などの規模が大きくなるのか、ドラマでも十分豪華だったセットや衣装が豪華✨ ハイクレア城だけでなく、本物のお城がいくつも使われているし、こじんまりとした街並みも素敵。女優たちの衣装やジュエリーが素敵でウットリ。これは大画面で見て良かった。
そうそう、映画を見た時の記事(コチラ)にも書いたけど、メアリーはヴァイオレットをGrannyと呼んでいて、これは特別上流階級の人が使うというわけではないようだけれど、ウィリアム王子とヘンリー王子はエリザベス女王をGrannyと呼んでいるそうで、その辺りを反映させているのかなと思ったけど考え過ぎかな🤔
ドラマ版ファンの方はオススメしなくっても見ていると思うけれど、まだ見ていないドラマファンの方も見てガッカリしてしまうことはないと思う。ドラマ未見でも楽しめると思う。コスチュームプレイ好きな方是非!
ユニバーサル・ピクチャーズ公式がおさらい動画を公開してるのでドゥゾ♪(っ'ω')っ))
映画『ダウントン・アビー』約10分でおさらいできる特別映像 VIDEO
『ダウントン・アビー』公式サイト