'08.10.20 『ハンサム★スーツ』(試写会)@ニッショーホール
バカ映画の予感がしてyaplog試写会に応募。当選した。
「定食屋を営む大木琢郎。料理の腕は良く、心優しい好青年。だけどブサイク。33年間女性にフラレてばかり。バイト募集に応募してきた寛子。美人で性格の良い寛子は琢郎にも優しく接してくれる。彼女に恋した琢郎は告白するもフラレてしまう。失意の琢郎は着るだけでハンサムになれるハンサム・スーツを手に入れるが・・・」という話。う~ん。これは・・・。試写会に招待していただいておきながら心苦しいのだけど、正直あまり・・・。ストーリー自体は王道でオチも想像がつくし、意外な事実も上映後「心にしまっておいてほしいこと」というチラシを頂いたけれど、すぐに分かってしまった。何より笑わせようとしているシーンが、ほとんど笑えなかった。もちろん笑えるところもあったのだけど、中条きよしが「すいませんハンサムで」と言ったり、温水洋一が出てくるところとか(笑) でも、それって2人のキャラというか、ぬっくんはある意味出オチだし。その辺りの事もふまえて書かれた脚本なのであれば、それはスゴイと言えるのでしょうが・・・。まぁ、笑っている人もいたので、私が合わないだけかもしれないけれど。
見てみたいと思った理由は、塚地がハンサム・スーツを着て谷原章介になるという発想がおもしろかったから。正確には"谷原章介"という人選が絶妙だなと思ったから。谷原章介って確かにハンサムであって、イケメンではない。なんとも昭和な香り。見ている側に「ハンサム・スーツを着たのに谷原章介なんだ(笑)」と思わせる感じはいいかなと。ってスゴイ失礼かな? その辺りの感じは生かされていて、無敵のハンサム光山杏仁はモデルとして大成功するけど、中身は琢郎なので三枚目キャラなことに説得力があるのは谷原章介だからだと思う。ホメればホメるほど落としてる気がする・・・。ごめんなさい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/67.gif)
人は見た目で判断されてしまうのか?とか、見た目しか重要じゃないのか?ってことがテーマで、もちろんそんなことはないのは確か。でも琢郎が「ブサイクというだけで自分の中身なんか知ろうともしてもらえない」と言うのも、美人アルバイトの寛子が「自分の外見ばかり好きになって中身を見てもらえない」というのも、まぁ真理ではあると思う。"本当の自分"なんて自分だって良く分からないし、まして相手の事なんて知ろうと思わなければムリだし。しかも相手が見せてくれなければ、見れるものでもない。相手の事を知ろうと思うのは、その人の事が気になって知りたいと思うから。それには第一印象が大切になる。だけどそれはブサイクだからでも、美人だからでもないとは思うけれど・・・。
確かに生まれついての美醜というのはあるかもしれない。だけど、それも人の価値観だし、人間の価値はそれだけではない。個人的には「30過ぎたら自分の顔に責任を持て」という言葉が好き。自分の顔は自分が作り上げるということ。オリンピックのメダリスト達は全員が美男美女というわけではないけれど、皆いい顔をしている。それは切磋琢磨して自分を鍛え、目標を達成したから。それはフツーのOLにだって言えること。いい顔している人のことは気になるハズ。琢郎はいい顔していたからこそ、友人がたくさんいるのだけど、それには気づかない。女性にモテないのは、女性に対する時自信が持てないからかも。もちろん自分に自信なんてなかなか持てないし、1人よがりの自信満々な人なんて魅力的じゃないけれど。その辺りをもう少し掘り下げて欲しい気はするけれど、伝わってこないことはない。
琢郎は光山杏仁となって超売れっ子モデルになるけれど、杏仁でいる時のモテモテぶりや、琢郎の時のこてんぱんぶりは少しやり過ぎではあるし、そこで笑いを取ろうとしているのであれば、空回りしている感じもする。でも、琢郎が最後に"本当に大切なもの"に気づくためには、こういう対比は有効だとは思うけれど。琢郎が大切なものに気づく重要人物として、本江という人が出てくる。森三中の大島が演じている事でも分かるとおり容姿には恵まれていない。でも持ち前の明るさと、気立ての良さで店の常連客や琢郎の心を掴んでいく。"人は見た目じゃない"という事の象徴は琢郎よりもむしろ本江の方。本江はもう嫌味なくらいいい人(笑) でもイヤじゃないのは大島によるものかも。さすが脚本の鈴木おさむはダンナだけあって彼女の個性を生かしている。
俳優さんたちは全体的には可もなく不可もなくという感じ。正直、本上まなみの演技が気になったけれど、役柄的にも好きではなかったので仕方ないかも。谷原章介は頑張っていたと思う。この役すごく損だと思うし。今さらショーのクライマックスで大スピーチする年齢でもないと思うし(笑) キャラありきの気はするけれど、塚地は良かったと思う。
いろいろ書いてきたけれど、正直そんなに深々と考える映画ではないのだと思う。何度も書いているけれど「人は見た目?」というテーマはあるけれど、やりたかったのはコメディーなんだと思う。でも、それがあまり笑えなかったのが残念。でも、それはあくまで私の意見。お笑いが好きだから、笑いに関してはハードル高いので(笑) それにこれ結局は一周回って"見た目"ってことになってる気が・・・。まぁ、もういいか(笑) あまりいろい考えずに笑える作品が見たいという人にはいいかもしれない。
試写会前に"My Revolution"がイヤというほどかかっていたけど、テーマソングだったらしい(苦笑) エンドロール後におまけ映像もありです。
『ハンサム★スーツ』Official site
![](https://yaplog.jp/cv/maru-a-gogo/img/598/img20081027_1_p.jpg)
こんなのあった
![](https://yaplog.jp/cv/maru-a-gogo/img/598/img20081027_2_p.jpg)
ハンサム・スーツ(写真提供baru)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/93.gif)
バカ映画の予感がしてyaplog試写会に応募。当選した。
![](https://yaplog.jp/cv/maru-a-gogo/img/598/img20081027_p.jpg)
見てみたいと思った理由は、塚地がハンサム・スーツを着て谷原章介になるという発想がおもしろかったから。正確には"谷原章介"という人選が絶妙だなと思ったから。谷原章介って確かにハンサムであって、イケメンではない。なんとも昭和な香り。見ている側に「ハンサム・スーツを着たのに谷原章介なんだ(笑)」と思わせる感じはいいかなと。ってスゴイ失礼かな? その辺りの感じは生かされていて、無敵のハンサム光山杏仁はモデルとして大成功するけど、中身は琢郎なので三枚目キャラなことに説得力があるのは谷原章介だからだと思う。ホメればホメるほど落としてる気がする・・・。ごめんなさい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/67.gif)
人は見た目で判断されてしまうのか?とか、見た目しか重要じゃないのか?ってことがテーマで、もちろんそんなことはないのは確か。でも琢郎が「ブサイクというだけで自分の中身なんか知ろうともしてもらえない」と言うのも、美人アルバイトの寛子が「自分の外見ばかり好きになって中身を見てもらえない」というのも、まぁ真理ではあると思う。"本当の自分"なんて自分だって良く分からないし、まして相手の事なんて知ろうと思わなければムリだし。しかも相手が見せてくれなければ、見れるものでもない。相手の事を知ろうと思うのは、その人の事が気になって知りたいと思うから。それには第一印象が大切になる。だけどそれはブサイクだからでも、美人だからでもないとは思うけれど・・・。
確かに生まれついての美醜というのはあるかもしれない。だけど、それも人の価値観だし、人間の価値はそれだけではない。個人的には「30過ぎたら自分の顔に責任を持て」という言葉が好き。自分の顔は自分が作り上げるということ。オリンピックのメダリスト達は全員が美男美女というわけではないけれど、皆いい顔をしている。それは切磋琢磨して自分を鍛え、目標を達成したから。それはフツーのOLにだって言えること。いい顔している人のことは気になるハズ。琢郎はいい顔していたからこそ、友人がたくさんいるのだけど、それには気づかない。女性にモテないのは、女性に対する時自信が持てないからかも。もちろん自分に自信なんてなかなか持てないし、1人よがりの自信満々な人なんて魅力的じゃないけれど。その辺りをもう少し掘り下げて欲しい気はするけれど、伝わってこないことはない。
琢郎は光山杏仁となって超売れっ子モデルになるけれど、杏仁でいる時のモテモテぶりや、琢郎の時のこてんぱんぶりは少しやり過ぎではあるし、そこで笑いを取ろうとしているのであれば、空回りしている感じもする。でも、琢郎が最後に"本当に大切なもの"に気づくためには、こういう対比は有効だとは思うけれど。琢郎が大切なものに気づく重要人物として、本江という人が出てくる。森三中の大島が演じている事でも分かるとおり容姿には恵まれていない。でも持ち前の明るさと、気立ての良さで店の常連客や琢郎の心を掴んでいく。"人は見た目じゃない"という事の象徴は琢郎よりもむしろ本江の方。本江はもう嫌味なくらいいい人(笑) でもイヤじゃないのは大島によるものかも。さすが脚本の鈴木おさむはダンナだけあって彼女の個性を生かしている。
俳優さんたちは全体的には可もなく不可もなくという感じ。正直、本上まなみの演技が気になったけれど、役柄的にも好きではなかったので仕方ないかも。谷原章介は頑張っていたと思う。この役すごく損だと思うし。今さらショーのクライマックスで大スピーチする年齢でもないと思うし(笑) キャラありきの気はするけれど、塚地は良かったと思う。
いろいろ書いてきたけれど、正直そんなに深々と考える映画ではないのだと思う。何度も書いているけれど「人は見た目?」というテーマはあるけれど、やりたかったのはコメディーなんだと思う。でも、それがあまり笑えなかったのが残念。でも、それはあくまで私の意見。お笑いが好きだから、笑いに関してはハードル高いので(笑) それにこれ結局は一周回って"見た目"ってことになってる気が・・・。まぁ、もういいか(笑) あまりいろい考えずに笑える作品が見たいという人にはいいかもしれない。
試写会前に"My Revolution"がイヤというほどかかっていたけど、テーマソングだったらしい(苦笑) エンドロール後におまけ映像もありです。
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ハンサム・スーツ(写真提供baru)
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