■ 講習会場に到着すると、「今日は会議室で、講義をすることに変更になりました」。
千葉は昼ごろから土砂降りの雨になりそうなので、そのために内容を変更したのかな?、とその時は思っていた。
予定では、前回にひきつづいて「堆肥の切り替えし作業」をするはずだったんですが。
開講時刻の9:30になった。
初めに市の主催者から内容の変更について説明があった。
『… 3月11日の福島第一原発の事故があって、昨日も神奈川県の川崎市で落ち葉からセシウムが出たとのニュースがあったり…で。今月はじめ、国から千葉県を含め17都県に堆肥の使用自粛の通知がありました。で、JAやホームセンターでは、今堆肥や腐葉土が店頭に出ていません(私は気づかなかったけれど…)。千葉市のホームページにも、国の通知に従って同じ内容の指示がアップされています。われわれが4月から教室で扱っている堆肥原料の落ち葉は、この農園の中で昨年の秋に採れたものですが、3月11日以降にもずっと屋外に放置されていた。 … … そんなことで、残念ですが自粛の要請に従わざるを得なくなりました。』
① 国の堆肥、腐葉土など肥料の暫定許容値は、400ベクレル/1キログラム未満であれば使用してよい ② 堆肥等の取り扱い方法がはっきりするまで、堆肥は使用を自粛
①は決まっているんですが、②について、今月末ころまでには国から通達されるとは思うんですが?
それまで、この教室は休講となります。
今外にある、みなさんと作った堆肥は、そんなに汚染されていないとは思うんですが? 可能性が否定できないうちは指示通りの扱いとします。 作った堆肥の放射線線量を測定してということも考えられますが、市の測定はそれどころではなく、めいっぱいで手がまわらず…、ですから国から指示が出るまで様子を見て、次回9月2日の講習は中止。それ以降は様子見次第にしたいと思います。いずれにしろ、継続するしないは、みなさんに通知をします。』
講師の先生も、
「私もこの変更を知らされたのは、昨日でして急きょ今日の講義資料を作成したんですよ」
そんなことで、今日は机上講習になった。
変更後の講習内容は、
「野菜の土作り」、「コンパクト堆肥の作り方と普通の堆肥の作り方の違い」、「野菜作りでふだん疑問に思っていることについて質疑応答」
でした。
はやめに教室が終わった11時ころ、会場の外は土砂降りの雨。
家に帰り、改めて千葉市のホームページで確認した上の内容は、次の通りだった。
『 ○ 家畜排せつ物及び植物性堆肥原料等の使用等の自粛について 2011.8.19更新
1.耕種農家・畜産農家・園芸用品販売店等の皆様へ
・ 東京電力福島第一原子力発電所事故に伴い、周辺県で肥育された家畜及び生産された稲わらの一部などから高濃度の放射性セシウムが検出されたことから、以下のとおり、家畜排せつ物及び植物性原料並びにこれらを原料とした堆肥等の譲渡・販売・使用などを自粛していただけるようお願いします。 これらは、土壌の汚染を防止し、安全な農畜産物を生産する上で必要な措置であることから、皆様方のご協力をお願いします。
(1)対象物質
① 家畜排せつ物 原発事故発生後に17都県※で生じた家畜(豚・家きん(鶏など)を除く。)の排せつ物(敷料を含みます。)
② 植物性堆肥原料 ア. 原子力発電所事故後に17都県※で収集された植物性堆肥原料(樹皮、落葉、雑草等)
イ. 事故前に収集されたものであっても、事故後に、包装されることなくほ場等の屋外に放置されていたものを含みます。
③ 堆肥 ア. 上記の家畜排せつ物又は植物性堆肥原料を原料とした堆肥(腐葉土、植物性堆肥原料を含む培養土等を含みます。)
イ. 事故前に生産されたものであっても、事故後に、包装されることなくほ場等の屋外に放置されていたものを含みます。
※17都県 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、 埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県 |
(2)自粛依頼事項
2 家畜排せつ物、植物性堆肥原料及び堆肥の農地土壌への施用
3 家畜排せつ物又は植物性堆肥原料を原料とした堆肥の生産(ただし、家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律(平成11年法律第112号)第3条第2項に基づく管理を行う場合を除きます。)
(3)自粛期間
2 家庭菜園等で堆肥を使用している市民の皆様へ
(1)堆肥の使用について
(2)堆肥の保管に不安がある場合
当月累計 R=190k S=0k 年間累計 R=1357k S=64.7k