南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

6V、GクランクのエンジンにRクランクを組み込む その1

2008年10月09日 20時10分28秒 | 国産横型エンジン編
やぁ。僕はやっぱメカ弄りが好きなんだなぁ、と実感してしまう「のりもの倶楽部」南信州版です。

最近はバイクの記事はサッパリ書いてませんでしたが、
今日になってネタが飛び込んでまいりまして。
横型エンジンの師匠であるH山さんが、
余ってる6VエンジンにRクランクを入れ、12V化してヤフオクで売ると言い出し、
当然のごとく一緒にエンジンのフルオーバーホールを行う事となりました♪

上の写真がそのエンジンなんですが、
仕様としてはJUNの72ccボアアップキットでボアアップされ、
ヘッドは見た事無いヘッドが付いてますが、
ウルトラヘッドではなくIN側23ミリ、EX側19ミリのバルブが装着されたヘッドです。
メーカーは不明ですが見た目だけはウルトラヘッドっぽくてカッコ良いですな。
バルブはレギュラーヘッドより全然ショボイけど。

その他は強化オイルポンプや武川の3枚クラッチが入っていて、
強化バルブスプリングとオリフィス加工の基本的なメニューは一通りこなしてあり、
しかし極めつけは物理的に装着不可能な武川スーパーヘッド用ハイカムを、
現物合わせで入れてしまっている。
これ、横型エンジンを知ってる人であれば、
「どうやって入れてあるの?!」と不思議に思うでしょうねぇ。
これは金属加工業を仕事としてる人ならではの手法なんですが。

そんな面白いエンジンなんだけど、
大事にしまっておいても仕方ないし、
せっかくなので今あるパーツを組んで売ることになったんですが、
それにしても汚い…
なのでまずはエンジンを丸々洗います。









エンジン全体は腐食なども多いですが、
まずはオイル汚れを洗油で洗い落としました。
こうでもしないとエンジン内部に砂などを入れてしまう事になりますから。

予定としては腐食は全て分解後にガラスビーズでサンドブラストして、
磨ける部品、例えばジェネレータカバーやヘッドの丸いカバー、
1次側クラッチのあの丸いカバーは全て鏡面加工します。
やはり見た目が綺麗だと高く売れますからねぇ。

磨けなさそうな部品は耐熱シルバーで塗装したり、
そこは臨機応変に対処していきます。









とりあえず今日はヘッド周りだけ分解しておきました。
燃焼室は凄いカーボンだらけだったので、それも落としたり、
バルブポリッシュしたりと色々やる事は多そうです。

話は変わりますが、ピストンは今の所48ミリだかのが入ってますけど、
ウチにはピストンヘッドが平らな52ミリピストンの在庫あるので、
せっかくだから88ccまでボアアップする事にしました。
ボーリングは師匠の会社で片手間で出来るので問題ないですし。

実のところ、やはりオークションではスリーブの限界までボアアップされた、
88ccエンジンがなぜか人気なんですけど、
見た事ある人は知ってると思うけど、
88ccのスリーブって凄くペラペラなんですよねぇ。
なので僕としてはボアアップにはあまり頼らず、
50ミリくらいのピストンを入れ耐久性を上げて、
ヘッドチューンでパワーアップした方が全然安全だと思うんですけど。

僕が前乗ってたエンジンは88ccでもGクランク純正ヘッドだったので、
トルクはあっても上が回らないエンジンでしたが、
レギュラーヘッドとハイコンプ化だけで上がブン回るようになりましたからねぇ。
やっぱこのエンジンはヘッドが重要だと思うのですよ。

と、横型エンジン歴8ヶ月の僕が偉そうに述べていますけど。
そうは言ってもこのブログって今現在では日本で唯一、
タイガー製エンジンについて詳しく記述されたブログだったりするのですよ。


そんな訳でこれからしばらくはこのエンジンのオーバーホールを行うとして、
僕のエンジンの方は今よりもっと高回転型のハイカムでも入れてみようか考えてます。
やっぱこのエンジンは弄るのが楽しくて仕方ないって感じですわ。
明日はヘッドの事でも書く予定なのでまた見て下さいな。



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コメント (2)
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