南信州のりもの倶楽部♪

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1P60YMJの腰下の話

2016年09月20日 20時33分06秒 | 1P60エンジン編
今日も暇だったからダックスを作っていて、
ハイオクガソリン買って入れてキックしたらアッサリと始動。
そしてまた部品待ちになったから邪魔な1P60を作る事にした。









先ずはいつものようにベアリングを交換してクランクの芯出し。
ジェネレーター側で0.01ミリは出ていたんだが、
なんとなく気になって1000分台まで追い込み芯出しは終わり。
状態が良いと芯出しも楽だ。

ただ、ポンチに合わせたのにキックの遊びが多く7割くらいが遊びで始動が難しそうだったから、
ポンチマークとズラしてギアが早く噛むようにしてみた。









このようにして組むとスピンドルギアの突起が邪魔してケースが入らない。

だからケースを少し削って…









このようにすると遊びが減らせてスピンドルが組めるようになる。

まぁ普通に使うならこんな加工は要らないが、
前に使っていたプライマリキックのエンジンも遊びが多く、
キックで蹴り切れなくてケッチンを食らっていたし、
試してみたかったから今回だけ行なってみた。









プライマリキックのエンジンは部品点数が増えて、
ギアのあちこちにワッシャーやらスペーサーが入っているんだけど、
当たり前だが1つとして無駄な部品が無い。
だからワッシャーがもし余ったら一から組み直す覚悟で臨まないとダメだ。

ちなみにキックスピンドルやプライマリギア類は、
部品を挟むようにして必ずワッシャーが入っているから、
部品の上下にワッシャーが入ってるか確認しよう。
写真だとキックスピンドルの変な位置にワッシャーが入ってるがこれが正解。
スピンドルの下にも入ってるし、これがないとスプラインでケースを削る事になる。
だからワッシャーと言えどバカに出来ないのだ。









プライマリキックのエンジンは久しぶりだけど、
昔はWIN120系のエンジンが専門みたいなもんだったから腰下は比較的簡単かなぁ。

ちなみにこのエンジンのクラッチは6枚で、
クラッチが厚くなったぶんをカバーが張り出して無理やり収めてある感じ。
それとクラッチのベアリングにも不可がかかりそうだったから6000のベアリングは国産品に交換しておいた。
いつもは交換しないし問題無いんだけど、まぁ気分的なもんかな。



もしケッチンが気になる人はモダンワークスさんから、
ケッチン抑制のために始動の時だけ進角しないCDIが出ているから、
私は使ったことないけど良かったらどうぞ。

そんな訳でこのエンジンもダートマックスのヘッドが届くの待ちになったし、
ある程度部品が片付いたからまた新しいエンジンを作るかなぁ。
GPXが再販されてまた仕事が増えたから時間を有効に使わないと大変な事になるわ。


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