中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「荒」というタイトルで、飛島圭介さんがエッセイを書かれていました。
年末恒例の「今年の漢字」には早すぎると思うが、おじさんはもう決めた。
「荒」とかいて「すさむ」と読む漢字だ。
老人を狙った強盗や各種詐欺など(統計上はどうあれ、生活実感として)このところ急増してはいまいか。
”闇バイト”などと称する犯罪に、簡単に手を染める若者たちの心の「荒(すさ)み」は想像を超える。
そんな若者を生み出す世の中もまた「荒み」の極みにあるのではないか。
敗戦後、日本人は平和国家として生きることを誓った。
それが「希望」を生み、復興の原動力となった。
結果、世界第二位の経済大国にまで上り詰めたのだ。
が、いつの間にか元気を失って経済大国も怪しくなり、加えて世の中が不穏になってきた。
誰のせいでもない。
ワシらがよってたかって、現在の日本をこしらえてしまったのだ。
これだけ世界中で”多様性”の大切さが叫ばれているのに、”不寛容”が幅を利かせ憎悪の言葉が飛び交う日本では、若者も希望の持ちようがない。
「希望」が失われ、「絶望」すれば心は荒廃する。
つまりは「荒む」のだ。
半年後、今年の漢字が「荒」出ないことを、おじさんは祈るばかりだ。
以上です。
話は脱線しますが、
今の日本政府は少子化対策に力を入れ、「産めよ、増やせよ」と子供対策に力を入れています。
肝心の若者たちが安定した仕事にもつけない状況では、結婚なんて無理だと思います。
若者たちが結婚できなければ、子供なんて出来るわけがない。
若者たちが正社員に就けるような政策を行って欲しいです。
安易に外人労働者を入れる対策を取らずに。
企業に従業員の給与を増やせという依頼も悪くはないが、まずは企業に若者たちを正社員として採用するよう依頼して欲しい。
企業は安く人を使う為、非正規社員ばかりを増やしている。
これじゃ、若者たちも安心して働けないし、夢なんて見ることができない。
今、私が若者だったら正社員になんてなりようがない。
せいぜい介護士なら正社員にしてくれるかも。
給与は安いし、こき使われる職場ですが。
Beautiful Dreamer