中日新聞の「くらしの作文」に「おんぶ紐」というタイトルで、69歳の女性が投稿されていました。
一昨年秋、男の初孫が生まれた。
私の母は結婚が早かったので、43歳でおばあちゃんになった。
それに比べたら私はかなり遅いおばあちゃんデビューだ。
近くに住む娘夫婦から頼まれ、ときどき孫を預かる事がある。
私の年代の子育ては、いつも子どもを背中におんぶしていた。
おんぶ紐を探していたら、リサイクルショップで300円で売っていた。
孫をおんぶした私を見て、娘は「昭和のお母さんって感じ」と言った。
孫は最初、きょとんとしていたが、目線が高くなったのが嬉しいのか、にっこりした。
家事の合間に庭に出て、うろ覚えの子守歌や童謡を歌った。
お気に入りは「大きな栗の木の下で」で「キャッキャッ」と声を出して笑った。
しばらくすると静かになって、背中で寝息を立てている。
この子はこれからどんな楽しいことや悲しいことに出合うんだろう。
側にいて一緒に喜んだり慰めたりすることも、そう多くないだろうな。
そう思ったら、この穏やかな時間がひどく貴重なものに思えてきた。
孫は今、乗用玩具の自動車を乗り回している。
おんぶ紐は洗って誰かにプレゼントしよう。
まだ見ぬどこかの赤ちゃんがおんぶされて、どんな夢を見るんだろう。
想像したら、何だか楽しくなってきた。
以上です。
昔はおんぶ紐を使って、背中におんぶしていましたね。
今はおんぶ紐を使って、前に抱っこしますね。
この方が赤ちゃんが安心するし、お母さんも赤ちゃんが見えるということで今はこちらが主流ですね。
昔 息子がおんぶ紐で初孫を前に抱っこして、我が家にやって来ました。
私たち夫婦は、孫と少し遊びました。
息子が孫と帰った後、かみさんが私に「おんぶ紐でやって来るなんて、そんな為に〇〇(息子の名前)を大事に育てたわけじゃない」と、ショックを受けていました。
私は、母親はそんなものかなと思いました。
Bee Gees Massachusetts 1967