車山高原の散策後、レンタカーをもう少し西に進めて霧ケ峰へ。ここまで広大な景色を見ることもこれまでの経験でそうあるものではなく、「日本は狭い」というイメージは見事にぶっ飛んでしまうものである。
ここで一息ということで峠の駅へ。ビールは飲めないのでノンアルコールビールを注文したが、霧ケ峰の風とともに味わうというのはまた格別なもの。霧ケ峰といえば某社のエアコンの名前だが、エアコンではなく、この自然の風の涼しさを関西に持ち帰れないものかと思ってしまう。
この先を目指すこともできるのだがここで折り返しとして、再び車山を過ぎる。途中に蓼科山と白樺湖を望む展望スポットに出る。白樺湖のホテル群が箱庭のように見え、実に落ち着いた景色である。涼風に吹かれてしばし佇む。
ビーナスラインで蓼科高原を回る形になり、ここから少しずつ高度を下げていく。先ほど登った車山がまた遠くに見える。
さて、蓼科に入り癒しのスポットとして見つけたのが大滝。ビーナスラインから脇道に入り、クルマは路肩に停めてそこから自然の遊歩道を5分くらい下りたところにある。
そこで出会ったのがこの滝。もう、マイナスイオン全快ってなもんである。高度が下がりまた暑くなりだしたかなという中で、また清涼感を存分に味わうことに。
真夏の青々とした緑の中だったが、これは紅葉の時期に来ればらさらに絶好の眺めとなるだろう。やはり滝の音と川の流れの様というのは、心癒されるものである。
蓼科の眺めもこのくらいにして、せっかくなのであちこちに湧いている温泉に入りたい。どこか手ごろなところはないかなと思うが、ホテルの日帰り温泉は結構あるのだが、スーパー銭湯とか、クアハウスのような施設が案外と見つからない。そういうのは国道沿いにあってこそ商売として成り立つのかな。
そう思ううち、蓼科温泉のそのまま公衆浴場というのを見つける。昔ながらのつくりの銭湯で、番台で400円払って中に入ると、浴槽や洗い場の造り(水と湯が別々の栓で出る)からして「これぞ銭湯」というもの。ちょうど先客と入れ替わるように入ったので浴槽を独り占め。さらには、しばし浴槽の脇でゴロンと横にもなる。これはいい。
高原、そして温泉と楽しめた一日、まだレンタカー返却までは時間があることなので、今度は「芸術」を楽しむことにしようか。ということで再び茅野の市街地へ向かう・・・。(まだ続く)