まあ、ベターな選択ではなかったんでしょうか。
本日投開票された民主党代表選挙で菅首相が小沢氏を引き離して代表に再選ということになった。選挙戦当初は小沢氏が国会議員票で圧倒的有利、もし小沢氏が首相になれば「日本はアメリカの51番目の州から、中国の20何番目かの省になりさがってしまうのでは」と勝手に思っていたのだが、それがギリギリのところで回避された形でほっとしている。
それにしてもこの1ヶ月あまりの政治空白というのは残念なことで、新内閣にはこの空白を取り返す、本当にこの国をよくする覚悟を決めてほしい。代表選挙にエントリーする資格のなかった一国民としてはそれを願うことしかできない。
さて、ネット記事を見ていると「裏切り者探し」というのが行われているとか。
国会議員の投票は〇をつける方式ではなく記名方式。このため、「菅」ならくさかんむりの横棒を引く、「小沢」なら「小」の字の縦棒を引くのが最初の書き順。その時の手の動きをビデオなどで分析することで「どちらに投票したか」がわかるとか。これで、小沢陣営、菅陣営とも「裏切り者」を探すとか探さないとか、論功行賞が行われるとか行われないとか・・・。
この記事を見て一瞬「大相撲の理事選挙の話か」と思った。今年の理事選挙で大方の予想を覆して貴乃花親方が当選したが、その後であの手この手で「裏切り者探し」が行われ、当時の安治川親方が一時は退職届を書かされるという事態にまでなった。
選挙でより多くの支持者を集めようと動くのは当然だろう。ただやはり最後は投票する人自身が自分の考えにもとづいて(それは打算的なものも多分にあるだろうが)自分の意思で投票するのが選挙というものではないだろうか。それを裏切り者探しするとか、マスコミなどが怪しげな議員の投票行動を読むとかいうのは余計なお世話であろう。
「大相撲は時代を映す鏡である」という持論からすれば、やはり理事選挙でやっていること(やっていたこと)というのは日本の政治、社会がムラ社会でしかないことの表れかもしれない。それだけ日本の政治が古臭い感じがするわけだが、一方で何の縁もゆかりもない外国人にまで投票を認め、日本のリーダーが外国人によって選ばれるという事態も、日本の国技において外国人力士が上位の番付を占めているのに似た違和感を覚える。本当にどうなるんだろう、日本の政治と大相撲。
本当、飽きられる、呆れられるようなことだけはやめてくださいよ・・・・。