久しぶりに大相撲のことを書くような気がする。
秋場所7日目、ここまで連勝を伸ばしてきた横綱・白鵬が稀勢の里を破って54連勝。これで昭和最後の大横綱・千代の富士の53連勝を抜く連勝記録で、後は双葉山の69連勝を目指すのみとなった。このことについては素直に素晴らしいことだと思う。
双葉山の69連勝については書籍や映像で見ただけなので何とも言えないが、千代の富士の53連勝はテレビで観ていたのを覚えている。連勝記録が止まったのは当時ダメ横綱のレッテルを貼られていた大乃国(現・スイーツ親方)。「千代の富士危ない!」という実況とともに、大乃国が巨体を生かして千代の富士を吹っ飛ばした。昭和63年の九州場所、翌年の1月に昭和天皇崩御があったことで、結果的に「昭和最後の一番」ともなった。
また双葉山の時は、当時番付上位に多数の力士がいた出羽海一門が、インテリ力士・笠置山を中心として「一門の総力を結集して」打倒・双葉山に燃え、新鋭の刺客として送り込んだ(?)安芸ノ海が双葉山を倒した。
しかるに、現在の白鵬の場合はどうだろうか。「この力士なら番狂わせでもやってくれそうだ」と期待できる力士はいないし、かつての出羽海一門のように何か「総力を結集して」白鵬を倒そうという意気込みを持つ一門や部屋がない。朝青龍ならまだ対抗できたが、そういうのもいない。これなら69連勝は軽く超えるのではないかと思うが、果たしてその中での連勝記録というのは、記録としては素晴らしいが記憶に残るものだろうか。
果たして誰が白鵬の連勝を止めるか。私としては日馬富士あたりが曲者の技を見せてくれ、最後は投げの打ち合いで・・・・と思うのだがどうだろうか?